ナイーブなMEは兼業農家

西オーストラリア州南部で建築とヤギ飼いの兼業農家。自給自足の生活を目指します!

私の身の回りの春っぽくなってきたできごと

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

ここ一週間ほど天気がものすごく良くて、日中の気温も20℃を超えるようになってきました!

それまでは雨がちでけっこう寒かったのですが、急に春が訪れたような気配がします♪

そんな我が家の周りの春っぽくなってきた様子を紹介します。

身の回りの春っぽくなってきたできごと

近所のキャノーラ満開


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今年の西オーストラリア州のキャノーラは好調なようで、近所でも既に満開を迎えております!

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色はキレイなんですが、私はこの匂いが苦手なんです。

ワイルドフラワーの始まり

ファーム内でもあちこちでワイルドフラワーが咲き始めました!

オーストラリアの国花ワトル(ミモザ)

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ワトルにも色んな種類がありますが、うちではこれが多いです。

西オーストラリア州の州花カンガルーポウ

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ポウとは動物の足のこと。カンガルーの足みたいなのでこの名前。

キャットポウ

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猫バージョン。猫の足こんなに複雑じゃないと思うけど・・・

その他名前が分からない花々

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もっといろいろありますが、ワイルドフラワー回は別の機会に。

すべて野生の花で、茂みの中に勝手に生えています。水やり肥料もやらず天然ものです。

花が増えたので、うちの養蜂も絶好調です!

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花粉症らしき症状

これだけ花に囲まれた生活をしているので、毎年この時期から花粉症が発生します。

私はくしゃみをするくらいで大して酷くありませんが、旦那氏は頭痛や目が充血することも。

そのために、これを飲んで予防しています。

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発症してからでは遅いので、予め飲んで免疫力を高めないと効果が出ません。

今年は飲み始めるのがちょっと遅かったかも💦

家庭菜園にも活気が

春キャベツが巻いてきました!

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ブロッコリーの赤ちゃんが見える!

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カリフラワーも順調♪

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急に温かくなり朝晩の寒暖の差が激しいせいか、大根はトウ立ちしちゃいましたが💦

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果樹園にも動きが!

家庭菜園ほど活発ではないですが、新芽の蕾が膨らんできたり、花が咲いたりしてきました~

ブドウには新芽が。

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桃には新芽のつぼみが。
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マルベリー(桑の実)のは既に青い実がたくさん付いています!
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アーモンドには花が!
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イチゴ苗の売れが好調

気候が良くなると、ガーデニングに力が入り出す人が増えるものです。

そうなるとイチゴ苗の販売が好調になります♪

昨年は200株ほど売りましたが、今年も絶賛販売中!

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現在で100株ちょい売れていますが、まだまだ需要はありそうです♪

日照時間が長くなってきた

これは本当にありがたい!

日照時間が仕事時間でもある私たちにとっては、屋外作業時間が増えて助かります。

またパース遠征の際には冬は朝早くても暗いし、夕方は5時でも暗いので運転が怖かったのですが、最近は暗闇の中運転することが減って助かります。

野焼きでモクモク

野焼きができるのは10月いっぱいなので、雨の止んだこの時期から野焼きがあちらこちらで始まります。

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これはブッシュファイヤーによる大事な備えなので、景色が煙たくても、洗濯物が煙臭くなっても文句は言えません。

野鳥の追いかけっこ

基本的にどの鳥も春に卵を孵すものなのか、あちこちで追いかけっこが始まっています。鳴き声もいつもより激しめ。

カモに関しては追いかけっこというより、どこに行くのもカップルいっしょで微笑ましいです😊

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昨年はマグパイの巣の下をバイクで爆走してしまい、それ以降外に出る度に低空飛行で脅されるということがありましたが、今年は今のところ平和です。

ガチョウが卵を温め始めました

今年もガチョウが卵を温め始めました♡

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昨年は同じメスが9個の卵から8羽孵しました。

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今年は10個を温めている様子。9/12が孵化予定日です。

ヤギの出産もそろそろ

何匹かのヤギの出産も近そうです。

うちのヤギは出産期のコントロールをしていないのでいつ妊娠してもおかしくありません。

2年間に3回妊娠期があるといった具合で、特に春に決まって産まれるわけではありませんが、気分的に春の出産は嬉しいものです◎

※8/20 追記

8/18 に今シーズンの第一号が産まれました

※9/1 追記

9/1時点で37匹産まれました🐐🐐🐐

孵化器にたまごいっぱい

これも季節はあまり関係ありませんが、現在孵化器にカモの卵が23個、ニワトリ(アローカナ)の卵が24個入っています。

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どちらも貰い物ですが、9月初旬に孵化する予定です。やっぱり春だな~と感じます♡

 

っとこんな感じで、春の訪れを全身で感じております♪

寒の戻りとかで急にまた寒くなったりするのかもしれませんが、とりあえずはこのポカポカ陽気を楽しみます☀

9月は動物の赤ちゃんがたくさん生まれて忙しくなりそう♡♡♡

 

オーストラリアの田舎ご近所トラブル

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

私の住んでいるエリアは農場だらけのすんごい田舎です。住んでいる町の人口は約100人、町の中心部には住宅が十数軒、商店兼のガソリンスタンド、フットボール場、消防団の倉庫しかありません。学校も教会も公衆便所さえもない、本当に本当に小さな町です。

ほぼみんな農場持ちと言ってもいいような環境なので隣の家まで何kmも離れており、お互い姿など見えません。我が家から最も近所の家は直線距離で約1kmと近めですが、間に森があるので光も音も遮断されて存在が気になりません。反対側の近所は直線距離で約3~4kmくらいかな?この間には森も林も無いので夜になると遠くに電気が灯っているのが見えますが、豆粒程度です。この3~4kmの間に遮るものがないというのも、オーストラリアの穀倉地帯の田舎ならでは!!

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真っ平らで本当に何もありません!

そんな田舎で暮らしていると、のどかでご近所トラブルとかないんやろうなぁと羨ましがられたりするのですが、意外とあるんです!

どんなトラブルがあるのか紹介します。

実際に見聞きしたご近所トラブル

ケミカル撒くな!

これはうちから少し離れたファーマー同士のトラブル。

一方はキャノーラや大麦などを生産する600haある穀物ファーム、もう一方は無農薬のブドウを栽培する50haほどの小さめのファーム。

穀物ファームは化学薬品を使って除草などをしますが、それを無農薬ファームは嫌います。

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お互い境界線に近いところは何も植えないようにはしていますが、やはり風向きなどでもめることが多いようです。

水の奪い合い

2018-2020年の前半までは100年に一度の大干ばつだったので、どこも水不足で大変でした。

このエリアには困ったら誰でも使っていい溜池みたいなのがありますが、その当時はその溜池に隣接する2つのファーマーが水の取りすぎやらなんやらでもめていました。

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旦那氏は一方のファーマーに頼まれて水を汲み上げる用のパイプを貸してあげましたが、他方のファーマーからはそのパイプを取り戻してくれと言われて板挟み状態になったことも。

銃がこわい

お互いが銃持ちで理解あるファーマー同士ならば問題ありませんが、そうじゃない人が近所だと嫌がられるようです。

近所方面に向かって発砲することはないのですが、慣れない人にとっては嫌なのでしょう。

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ある仲の悪い近所同士の一方が、日頃の不満もあって警察に『脅されてるようで怖い。もし間違って撃たれたらどうしよう。』と苦情を申し立てたところ、その他方の近所が『俺はそんな腕は悪くない。殺したけりゃちゃんと外さず撃つよ。』と回答したのは有名な話。

ペットが殺された・・・

これは旦那氏の体験談。

少し離れた近所の犬が勝手にやってきては、倉庫を荒らしたり鶏にちょっかいかけたりと迷惑でした。

飼い主に忠告するもあまり真摯に受け取って貰えず、なんかやらかしたら撃っていいからと言われました。

ついにある晩、この犬に飼っていたガチョウ10羽が惨殺されました。

翌日この犬が現れたときに旦那氏は射殺したそうな。

お互いそれ以来、口を聞いていないそうです。

防火路の手入れ

近所のファームとの境界線、すなわちフェンス沿いは防火路として整備していないといけません。ブッシュファイヤーになって火が移ってきたら大変ですからね。

2018-19年に起きた我がエリアのブッシュファイヤーでは、我が家はちゃんとしていたのに隣接する州の自然保護区側がちゃんと手入れしていなかったせいで火が移り、結果的に600haが燃えてしまいました。

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燃えてしまった我が家のファーム

ブッシュファイヤー後には州に対して旦那氏が抗議しまくりましたが、たらい回しにされて未だに明確な回答がもらえていません。

また、このブッシュファイヤーが起きたときは日本にいた私たちですが、隣の家の人が自分の防火路をちゃんとしていなかったせいでパニクり、私たちのいないうちに自分たちの難を逃れようと不必要に我が家の敷地を燃やしたのです。おかげで何百万円相当の灌漑パイプが焼けてしまいました。

旦那氏にはこの近所に文句を言ったり賠償請求すれば?と言いましたが、このときの旦那氏は怒りと悲しみに溢れており、話すだけ時間の無駄だと言って、復旧作業に専念していました。

実は後日談で聞いたのですが、復旧作業中の旦那氏にこの近所が話しかけて来ようとしたらしいですが、旦那氏は『復旧作業に忙しいから話しかけるな。』と言ってあしらったそうです。

このブッシュファイヤー以降この近所とは口も聞いていません。実は、彼らはこのあと別のすごい悪事がバレて(この次に詳細あり)、地域全体から嫌われてしまい引越しました。

違法トレイル!

これは、先程のうちの敷地を焼いた近所の悪事のこと。

この人はバイクが好きなのですが、自然保護区を勝手に開拓して自分だけのバイクトレイルを作っていたのです。しかもその距離30km以上!!

そのうえ、友だちを招待したりバイク仲間を集めて有料イベントまで開催してお金儲けをしていたようです。

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うちのエリアは田舎の中でも西オーストラリア州独特の自然が多く残るエリアで、自然保護に対する意識の高い人が多いです。

実はブッシュファイヤーになったことでこのトレイルを隠していた茂みが焼けてしまい、全てが明るみになりました。

彼を呼んでの地域の説明会が開かれたり、もうこれ以上トレイルを使いませんと誓わせたり、他の人が勝手に使えないように出入り口を封鎖させたりと色々ありました。

肩身も狭かったのでしょう。本人たちはもともと隠居は別の街ですると言っていましたが、遂に今年4月に引越して出ていきました。

現在はとても感じのいい老夫婦が住んでおり、今回は良い人が来てくれてよかったと地域で喜んでいます。

 

ということで、こうやって書き出してみると水や炎など自然にまつわることが多いようです。

よく一般住宅街であるような騒音問題は皆無と言いたいところですが、あえて言うならば農薬散布などを飛行機でやられたときの騒音や、騒音の大きなトラクター作業が何日も続いた時はちょっとイラッとします。でも、これはファーマーとしてお互い様ということで苦情を言うことはありません。

また、田舎は噂がすぐ広まりますよ~

カムフラージュできるほど人も出来事もないですからね💦

結局どこに住んでもご近所トラブルはつきものみたいです。

【家庭菜園】5年越しのパッションフルーツの奇跡!

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

我が家には年がら年中実をつけるパッションフルーツがあります!

www.naiveme.net これはホームセンターから買ってきた苗が育った3年目のものでして、真冬の現在でもこんな感じ!

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真冬でも枯れること知らず。

真夏は1日100個以上採れる(落ちてる)日もあり、今でも最低でも1日3個は採れています。

そんななか、5年越しに初実をつけたパッションフルーツが採れました!

このパッションフルーツにはドラマチック?なストーリーがあるのです。

お義母さんのパッションフルーツ

お義母さん宅からやってきた木

旦那氏の両親宅に大きなパッションフルーツの木がありました。

両親宅に遊びに行くとたまにパッションフルーツをもらっていました。おかげでパッションフルーツをお店で買ったことがありません。

ご両親は2017年から2人揃って老人ホームに入り、その後家を売却する方向で旦那氏と私と旦那氏弟の3人で家を片付けていました。

パッションフルーツは木というより蔦を這わせて育つので、売却するには庭の見栄え的にもあまり良くないので撤去することに。

この木は地植えではなくワイン樽を半分に切ったものを植木鉢とした中に育っていたので、それごとファームに持ち帰ることにしました。

当時はファームにパッションフルーツの木がなかったのでとてもワクワクしましたが、約500km離れた我が家に着いたときには葉っぱもなくなっており、元気がなさそうでした。

風にも吹かれたから疲れたのだろうと思い数日間放置。

そして、これをファームでは地植えにしようとワイン樽から出そうとすると、実は大きな根が樽を突きぬけて生えていたようで、樽を動かしたときにそれが切れてしまっていることが発覚💦

メインの根を失った木は育つことなく死んでしまいました。この木はお義母さんが大事に育てていたので旦那氏はショック大。

このとき2018年6月ですが、やはりパッションフルーツが育てたくなって翌年の2019年9月にホームセンターで苗を買って育て始めました。この木が今年3年目で絶好調の木です。

では、今回主役の5年越しのパッションフルーツとは一体何なのか?

5年越しで育っていた木

私が家庭菜園を始める前の話です。それは2016年だと思われます。

当時はファームには住んでおらず、月数回ファームを訪れる程度だったので畑は作っていなかったものの、パプリカだけは植木鉢で育てていました。

現在もですが、生ゴミを入れたコンポストを肥料として使っているので、たまにトマトやカボチャなど分解しきれていない種が発芽してくることがあり、そういうのも抜き取って別で育てるのが趣味な私。

2016年にパプリカの横から見たことのない芽が何本か出ており、雑草というにはちょっと違うような気がしたので丁寧に抜き取って別の小さな植木鉢で育ててみました。

その雑草っぽいのがこちら↓

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当時はファームには住んでいないため、冬の水やりは雨任せ、夏はタイマーをセットしていたものの追肥をするわけでもなくほぼ放置。

成長もとても遅く、花が咲くわけでも実が付くわけでもないのでその存在は忘れられていました。

それから2年後にたまたま見たらいくつかは生き残っており、カエデのような3つに別れた面白い形の葉をつけて蔓を伸ばしていました。

ちょうどこのとき、お義母さんのパッションフルーツの木を死なせてしまった頃で、なんとなく葉っぱの形がパッションフルーツと似てるな~思いました。

でも、パッションフルーツは普通種を全部食べるのでコンポストに混入する確率はかなり低いのです。

なんの植物かよく分からないけれど、とりあえずシェイドハウスという通気性のある温室もどきの隅っこに置いておきました。

結局それから1年後にホームセンターでパッションフルーツの苗を買って植えて、これに気を取られて完全放置することになります。

それから更に1年半後の2021年にシェイドハウスの掃除をしていると、あの雑草らしきものが成長していることに気づきました。

どうせ雑草でしょ~と思いながら、処分するのも面倒くさくて放置していたら、4月にはなんとこんなに大きくなってしまったのです!

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シェイドハウス内の天井を這うだけでなく、外まで蔦を伸ばしています。

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しかもなんと、パッションフルーツそっくりの花を咲かせたのです!

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もしかしてもしかして、本当にパッションフルーツなのかもしれない!!と思い、これをちゃんと外で育てることにしました。

パッションフルーツを外に出す大作戦

シェイドハウスの中に蔦を這わせまくっているので、これを取りはずして外に出せばいいやと思っていたら大間違い💦

注目すべきは赤丸の根っこ部分。

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5年間植え替えていないので、高さ10cm、直径5cmの小さな鉢の中で雑草にまみれて育っています。

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こんな小さな鉢の中でどうやってこんなに大きくなったのかと思ったら、2鉢の根が鉢を突きぬけコンクリート版の隙間に入り込み、しっかり地植え状態になっていました。

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お義母さんの木のように根を切って失敗したくないので、コンクリート板を退かして植木鉢とその下のカゴをハサミで切って露わにしました。

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そのあとシェイドハウスを伝う蔦を取って全て地面に置き、シェイドハウスを持ち上げて50cmほど移動させてパッションフルーツを外へ出しました。

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そして、パッションフルーツの蔦がちゃんと這えるようにフレームを立てました。

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このあと蔦をフレームに絡めて・・・

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シェイドハウスの外でもタイマーの水やりができるようにホースを伸ばして・・・

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パッションフルーツアーチのできあがり!

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ここまで大仕事をしておいてアレですが、パッションフルーツの花にそっくりなだけでパッションフルーツの実がなる確証はありませんでした。

パッションフルーツはトケイソウという種類の植物で花だけ楽しむトケイソウもあるので、もしかして実がならなかったらどうしようという不安もありました。

5年越しに結実した実を食べた!

上のアーチができたのが4月末でこのあと花が2つだけ咲き、実がなれ~~!!と祈っていたところ・・・

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ちゃんと実がつき始めましたーー!!!

どうやら本当にパッションフルーツなようです♪

それから3ヶ月後の7月末には実が紫に色付きました♡

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このパッションフルーツはホームセンターで買ってきたやつよりも大きな実が付いています!

ただ、ちょっと不思議なところが・・・

上の写真見てなんか変だと思いません?

拡大するとこうなのですが、気づきません?

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皺が寄ってきているのに落ちてこないんです!

我が家の絶好調の木では実を摘むことはせず、落ちているやつを拾うだけです。

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落ちてくるやつはツヤツヤです。

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これを2,3週間放置しておくと皺々になり甘味が出てくるものです。

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しかし、この5年越しのパッションフルーツは皺々になっているのに落ちてこないんです!

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そのうちそのうちと期待するも全く落ちてくる気配もなく、このままだとカラカラに乾いてしまうので無理やり1個摘んでみました。

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摘んだときも、かなりきつく引っ張らないと取れませんでした。

どれだけ大きいか一目瞭然。(もちろん一番大きいやつ)

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ついに5年越しになった実を食べることにしました!

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それにしても5年ってすごいなーと、ちょっと感慨深くもなりました。

雑草みたいと思いながらもたまたま別に移し替えたのが始まりで、結果的にはお義母さんの木がダメになったあとの後継者のように実をつけたこの木。

前にも書きましたが、パッションフルーツは種も食べきるものなのでコンポストから生えてくるのは奇跡なのです。

パッションフルーツをお店で買ったことのない私たちにとって、これは紛れもなくお義母さんの家からもらったパッションフルーツの種が発芽したものなのです。

そんなことをあれこれ考えながら、ついに5年越しの奇跡の実をついに実食。

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この実をスプーンですくってパクっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニガッ!

吐き出しました。。。

めちゃくちゃ苦かったのです。

期待とのギャップもあるのかと思いましたが、だいぶ念を押して食べた旦那氏も吐き出しました。

どうしたことだか、皮に皺はよっているのにまだ青っぽい味がするのです!

よく見ると種はまだ黒くありませんし、果肉もツブツブ感があって熟されている感じではありません。

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左)5年越しの実   右)買ってきた苗木の実

ということで、あんなに待ち焦がれた5年越しのパッションフルーツは激苦でした。

やはり5年間肥料も直射日光も与えず育ってきた環境が悪かったからこうなったのでしょうか・・・

現在はあと1個だけ蔦になっていますが、これは落ちてくるまで待とうと思います。

って、かなり皺々ですが💦

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あんな立派なパッションフルーツアーチを作ったのに美味しくないなんて悲しすぎる。。。

とりあえずは育て続けるので、肥料でもやって次の夏に期待するとします!

もしかして、種からの発芽のやつは美味しくならないとか?!

苗木からの方がいいのかもしれませんね。。。

 

アルパカ肉を食べました!~低コレステロール&低脂肪&低カロリー&高タンパク質~

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

うちで飼っていたアルパカを食べました!

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うちでは子ヤギの警備隊として5匹のアルパカ飼っていましたが、最近はアルパカだけでつるむようになってしまい、ヤギとは完全に別行動をするようになってしまいました。

フェンスで仕切って別々のエリアに入れたりしてみましたが、フェンスを飛び越えて脱走してしまい、とにかく警備隊として全く機能せず。

数を減らすのが解決策なようで売ることも考えましたが、その段取りを考えるとコストと見合わないので自分たちで食べることにしました。

『いただく命は無駄にしない』がモットーなので、毛は刈って売ることにも成功し、肉は美味しくいただきましたー!(※ 捌いた肉はライセンスがないので売ることができません。)

あんなに可愛いアルパカを食べるだなんて酷い!という人がいるかもしれませんが、そういう人はこちらを読んでください↓↓↓

www.naiveme.net 

ちなみに、実はアルパカって全然可愛い性格してません。基本的には大人しいですが、臆病なので噛み付き、飛び蹴り、最強に臭い唾吐きをする獰猛な動物です。何年か前に、オーストラリアでもアルパカに襲われて死にかけた人もいます。

アルパカ肉について

栄養価が豊富で、きれいな赤身です。

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あらゆる肉の中でも最も飽和脂肪酸やコレステロールが少なく、食べるのに最も健康的な肉のひとつだと言われています。

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https://www.alpacameat.com/nutritional-information/ より

全て英語なので分かりにくいですが、表の縦軸にはアルパカと牛肉、バッファロー肉、鶏肉、エミュー肉、サーモンが。

横軸にはそれぞれの肉のカロリー、コレステロール、タンパク質、脂質、鉄分の含有量が示されています。

アルパカ肉は最もカロリーとコレステロールが低いですがタンパク質は最も多く、その割に脂肪は少なめ、鉄分多めというデータが示されています。

最強ですね!

 

オーストラリア国内にはAustralian Alpaca Asociation(通称AAA)というアルパカ団体があり、そこでは政府認定でアルパカ畜産業の普及活動を進めています。

alpaca.asn.au

このページによると、アルパカは乾燥に対する耐久性も強く肉球が柔らかいので牛や羊、ヤギに比べ土壌を破壊することもないので、実はオーストラリアの環境に適しているとのことです。

とは言え、アルパカの獰猛さを知っている者としてはアルパカファームには魅力を感じませんが・・・

 

アルパカというと南米ペルーで食べられている印象があるのではないでしょうか?

実際私もペルーに行ったときに食べたことあります。

しかし、ペルー人夫婦の友だちに聞くとアルパカ肉は一般的ではないようです。なんと彼らは一度も食べたことがないんですって!旦那さん側は一度レストランで食べようとしましたが高かったので食べなかったそうです。

首都リマ育ちの彼らのニュアンスだと、山岳地帯の食べ物といった感じらしく、日本でいうところのイノシシみたいな感じなのかなぁと思いました。

アルパカ肉の味

肝心のアルパカ肉の味ですが、私は食レポが超下手なですがそれを覚悟して言うならば美味しいです!

AAAのページや他のアルパカ肉を販売しているHPを見ると、風味豊かで甘味があると表現されています。

言われてみるとそんな感じかな!

この風味豊かというのが日本人は気になることろかと思います。

私はオーストラリアではお店で肉を買って食べることがほとんどないので、一般的な肉の味というものがもひとつ分かりません。

しかし言えるのは、普段食べているヤギ肉と比べると臭みは少ないです。

これには驚きました。

うちで食べるヤギ肉はだいたい1歳未満で臭いはマイルドな方ですが、アルパカは5歳以上だったので絶対に臭いがキツイと予想していました。しかし、普段ヤギ肉を食べている私にはほとんど気にならないレベルでした。

ジンギスカンやラムステーキ、ヤギ汁好きな人ならば余裕で食べれると思います。(って、どっちも日本で食べたことないけど💦)

素焼きでソースなしでも食べてみましたが、美味しく食べられました◎

ただ、歳をとっているせいか結構硬いのでミンチにして食べると食べやすかったです。

実際にしてみたアルパカ料理

普通に素焼き

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これが初実食でしたが、臭みもなく美味しかったです。

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臭みを心配してソースをつくりましたが、ソース要らずでした!

バーベキュー

バーベキューの写真は撮り忘れたのですが、ペルー人夫妻の赤ちゃんの洗礼式にお呼ばれした際、アルパカ肉を持って行きました。

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洗礼式のあとには、参列者みんなでアルパカバーベキューを楽しみました♪評判よかったです◎

ミンチにしてハンバーグ

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硬さが気になるのでミンチにしました。

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玉ねぎとコリアンダーを入れましたが、これが相性良くてとっても美味しかったです!

ボロネーゼ

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玉ねぎ、にんじん、パプリカ、ニンニク、トマト缶とアルパカミンチを3時間ほど煮込んでボロネーゼに。

正直ここまで調理すると何肉なのか分かりませんでしたが、普通に美味しかったです◎

 

まだ首を調理したことがないのですが、これはかなり硬そうなのでスロークッカーでじっくり煮込んで調理したいと思います。

私の調べる限りではアルパカ肉は日本では購入できなさそうです。

オーストラリアだとこちらで販売しているようです↓↓↓

primealpaca.com.au

こちらのサイトにはアルパカ肉が食べられるレストランも紹介してあります。(NSWとACTだけでしたが・・・)

これを見る限りまだまだメジャーではないようですが、ファーム仲間だと食べたことある人がちらほらいました。そして、食べた人たちは口をそろえて美味しかったと言っています。

もしどこかで機会がありましたら、ぜひ挑戦してもらいたい一品です!

動物の命と仕事への感謝 ~モヤモヤしたこと、スッキリしたこと~

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

ここ最近、動物の命に対するツイートやら小話を聞いてモヤモヤしたりスッキリしたりと色んな感情が湧いていたので、一気に吐き出そうと思い記事にしました。

ヤギ農家としてしていること

私は現在ヤギを約150匹飼っているヤギ農家です。

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このヤギは食肉用で、うちの場合は15kgを超えたオスは売りに出すか我が家で食べちゃいます。

www.naiveme.net

基本的にメスは売らずに飼い続けて繁殖させますが、ある程度年をとったら売りに出します。

病気や怪我で死んでしまったヤギは土に埋めてその上に果樹を植えたり、池に沈めて魚や微生物の餌にしています。

私はヤギ農家になって6年ですが旦那氏は15年ほどヤギ農家をやっており、私はまだまだ学ぶことが多いです。

旦那氏がいつも言っているのは『We have to be kind to animals.』これは、『動物には親切に』ということです。

この親切というのは可愛がるというよりは、心地よく生活できるように環境を整えることを指します。

十分な食べ物やキレイな飲水、体調管理、安全・衛生的で十分な行動範囲の確保などを人間の都合や好みではなく、動物にとって心地良いように整えることです。

そのため、どんなに悪天候でも自分の体調が悪くても、動物に必要なものが欠けていればそれを補うのが飼い主としての責任というもの。そんな最悪なコンディションのときに何かをしなくてもいいように、普段から手入れをしておくというのが理想です。

私たちはヤギ以外の動物も飼っているので、それらの環境整備が私たちの毎日の生活なのです。

命を育ててそれを売る商売をしている者として、その命が無駄なく美味しく消費されて欲しいというのが願いです。

動物の役割

うちでは他に鶏やガチョウ、キンカチョウ、アルパカを飼っています。

これらのほとんどはペットではなく、それぞれには役割があります。

鶏は卵を産んでくれ、雄鶏は鶏肉として捌いて食べ、雌鳥も年をとったら世代交代の際には捌いて食べたり、狐の毒撒きの餌に使ったりします。有精卵がたくさんあるときは、売りに出すこともあります。

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ガチョウは芝刈り役であり、またキツネが来たときに攻撃的に反撃します。少し残酷かもしれませんが、ヤギを守るための最前線なのです。

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キンカチョウは無農薬栽培の一環の虫食い役として飼いましたが、彼らが野菜を食べてしまう事態に。ということで役立たずで、現在は定期的にペットショップなどに売っています。餌代がかかるので早く全て売り払いたいのですが、繁殖力が強くてなかなかです。自然に放てばいいと思われるかもしれませんが、自然の中では生きていけないだろうし、この環境にはいない鳥なので生態系を崩すようなことはできません。

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アルパカは子ヤギのガードとして飼っていますが、ここ最近はアルパカだけでつるむようになりました。原因は数が多いことだと思われるので、数を減らすことに。

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売るには毛刈りをして身なりを整えないといけませんが、我が家のはペットとして手懐けていなかったので毛刈りをすることがとても難しく、この困難をしてまで売ったとしてもその時間と労力を考えると儲けがないので自分たちで食べることにしました。

私はもちろん、旦那氏にとっても初めてのアルパカ捌きでしたが、ネットで調べたりして何とかできました。屠殺したあとですが毛も刈って、それは売ることができました。

肉の感想については長くなりそうなので別記事にて紹介します。

このようにうちの動物たちには役割があり、役目を終えたあともその命をできるだけ無駄なく使うというのが私と旦那氏が考える『命をいただく』ということです。

ペットを否定しているわけではありません。私にも鶏のチカドゥーとガチョウのゴズリングズというペットがいます。

 

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ペットを飼っている人ならば分かると思いますが、彼らは癒しであり家族の一員です。

私のペットは家の中で飼えるものではないので外で他の動物たちと生活していますが、やはり特別にかわいく毎日話しかける存在です。

彼らを食べようとは思えませんし、彼らが死ねばお墓を作って泣くでしょう。

だって、家族なんだもん。

できるだけ自然の中で

私たちが動物を飼ううえでのモットーはできるだけ自然の中で育てる(フリーレンジ)ということです。

我が家は800ヘクタールという敷地なので、それ全てを徘徊されては管理ができないのでフェンスを張って行動範囲は制限していますが、十分なスペースを確保しています。

ニワトリに関しては年中夜間だけは小屋に入れてキツネから守り、ガチョウは産卵シーズンのみ目の届くように家に近い小さめのエリアへ移動させます。

キンカチョウは8m四方で高さ2mの鳥小屋の中に家庭菜園や芝がある環境で生活しています。

動物の子育て

また、動物の子育てに関してもできるだけ親に自然な形で育てて欲しいので、私たちが手伝うのは最小限です。人間が手を貸しすぎることで、母ヤギは子ヤギを拒むようになってしまいます。そのため、母ヤギにさせるのが基本です。

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将来ペットとして飼われる動物ならば人間が育てて手懐けた方がいいでしょうが、うちのヤギは家畜です。

今年5月には、みなしごヤギを仕方なくペットにして育てましたが、あまりの大変さと将来的に問題しか起こらないという状況を考えて最終的には売り払いました。

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鶏やガチョウの卵は季節によっては孵化器で孵し、その場合は集団に戻せるまでの3,4ヶ月は私が責任を持って育てています。

 

これらがヤギ農家としてしていることや動物に対する思いですが、おそらく世間の家畜農家も同じような感覚だと思います。

敷地面積や整備器具などの差があるのでできることの違いはあるかと思いますが、絶対的に共通しているのは命を育ててそれを売る商売をしている者として、その命が無駄なく美味しく消費されて欲しいという願いだと思います。

 

ここまでの長々と書いた前提ありきで、ここ最近見たり聞いたりしたことでモヤモヤしていたこと、そしてスッキリさせてくれたことがあったのでここで吐きます。

モヤモヤしていたこと

先日我が家に泊まっていた人の体験談で、車を運転しているときに通りかかったファームで一匹の子羊がカラスから攻撃されていて瀕死状態だったところを助けたという話を聞きました。

その子羊は独りぼっちでフェンスの近くにいたので、彼女は車を止めて手を伸ばして拾い上げそのまま車に乗せて帰り、看病してその子羊は元気になったということです。その後引っ越しの際には連れて行けず、誰かに引き取ってもらったらしいです。

彼女はその話を誇らしげに話していましたが、私からしたらそれって窃盗じゃないの???という疑問が。

彼女いわく子羊は瀕死状態だったらしいですがその程度も不明だし、もしかしたら親が戻ってくるかもしれない、そもそも人の土地の中の所有物を勝手に持って行くって泥棒です。

その数日後に、偶然にも似たような話をツイッターで見ました。そこでもそれが美談のように語られており、そのモヤモヤは更に増していきました。

というのも、私の身近なところで不幸な事例があるのです。

この田舎地域に引っ越してきたばかりの移民夫婦が道路を運転していると、隣のファームのフェンスの網目をかいくぐって出てきた双子の子羊を道路脇で見つけて、それを拾って車に乗せて飼い主へ届けました。

一見親切な行動のように思われますが、実はこれはやってはいけないこと。

母羊は奪われた子羊を受け入れなくなってしまったのです。

飼い主は何百匹と羊を飼う羊農家ですが、人工哺乳をするほど手間のかかることはありません。羊を搾乳するのは牛とはわけが違いますし、粉ミルクにすればコストもかなりかかります。

そこで飼い主はどういうことが起きるのかということを伝えるために、その双子の子羊を届けてくれた夫婦にたくしたのです。子羊を受け取った夫婦は夜間も交代で授乳をし、できる限りのことはしましたが二匹とも死んでしまいました。

この羊農家と夫婦は隣人であり今ではよき友だちですが、羊農家はファームライフというものをよく知らないこの夫婦に子羊の命をもって教えたのです。

では、夫婦はどうすればよかったのか。

ほとんどの場合は子羊は元来た道をたどって戻るか、母羊が探しに来るはずです。

私だったら母子関係を信じて放置します。もし道路の真ん中まで出ているようならば、手早く拾ってフェンスの中に放り込みます。

最初の瀕死状態の子羊の話を含めても、動物愛護の観点で考えたら助けないだなんて残酷なのかもしれませんが、家畜農家としてはやり方があるので余計なことはしてほしくないというのが正直なところです。

こういうことを言うと、過剰な動物愛護精神者や過激ヴィーガンから口撃されるんだろうなと思いながら、ツイッターの140文字に落とし込むこともできないと諦めて、一人モヤモヤしていたのです。

また、日頃からたまに目にする家畜農家への過激派からの批判コメントなどを見かけても、実態を知らないくせに!と胸糞悪くなってしまいます。

スッキリしたこと

このモヤモヤの翌週だったか、とてもスッキリしたツイートを発見!

オーストラリアの精肉工場で働いた日本人女性が、実際に見て体験したことが分かりやすく描かれています。

こちらを描いた姉やんさんに、ツイッターをやっていない人でも見られるように画像を載せたいと申し出たところ、ご丁寧に画像を提供していただきました。

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また、追加情報としては牛の喉を切る前にはこちらの装置を使っているそうです。

この漫画の前半にはなぜ牛を食べることが動物保護や環境面で悪と言われるのか、後半にはミートファクトリー(精肉工場)の仕事の様子や福利厚生について描かれています。

詳しくは漫画を読んでそれぞれに感じて欲しいのですが、私はこれを読んだときにそう!そういうことなのよ!!とスッキリしたのです。

世の中には頭ごなしに動物が可哀想だの、残酷だの言う人がいることは分かっていますが、そんな人たちはさておき、この漫画を読み終えたときに思ったのが、皆それぞれの仕事を全うしているのだということでした。

上手く言えませんが、自分ができない・したくない・興味のない分野を誰かがやってくれていることで世の中は回っているのだと。

私が家畜農家であり、姉やんさんのツイートがミートファクトリーだったこともあり『動物の命の扱い』に焦点を当てがちですが、別にそれに限った話をしているのではありません。

私がこうやって田舎で電気も携帯も使って便利に生活できているのは、どこかで誰かが提供してくれているから。たまに町へ行くときに使う公衆トイレがいつも綺麗なのは誰かが掃除してくれているから。道中もよく道路工事を見かけますが、雨の中でも作業を続行し私たちの安全を確保してくれる人がいます。お店で気持ちよく買い物できるのは店員の努力であり、その品物を並べる人、仕入れる人、製造した人など私にはできないことをしてくれている人がいるから今のように生活できているわけです。

それぞれの仕事場で最善を尽くしてもらっているわけなので、状況を詳しく知らない外の人間が一方的に批判するものではないと思います。

もちろん世の中の全ての仕事がフェアであるわけではありません。動物に関して言うならば劣悪環境での飼育や暴力的虐待などがありますが、それを家畜農家全体という括りにして批判しないでください。

あなたの見た一面は全体像を捉えていますか?

どういう状況で何のためにその行為が行われているのか分かって批判していますか?

自分の仕事をよくわかっていない人が一部だけを見て批判してきたらどう感じますか??

 

 

 

 

イラッ💢としますよね。

まずは他の仕事をしてくれている人に対して感謝の気持ちを持つことが大事だと改めて思わせてくれたツイートでした。

 

世の中には私の知らないことがたくさんあります。

事実を知って何を買うのか、食べるのか、使うのか決めるのは自分です。

姉やんさんの漫画にもありますが、私も決してヴィーガンを否定しているわけではありません。

この世の中、全員一致の回答なんて存在しません。だからこそ、各自の判断が大切なんだと思います。

 

だらだらと長くなりまとまりがありませんが、以上がここ最近モヤモヤしたりスッキリしたりしていたことでした。

4日間くらいかけてここまで書いていますが、これ以上はうまくまとまらない気がするのでこれにて終了します。

とりあえず吐き出せてスッキリしました!

また近々、アルパカ肉について紹介しますね♪

2021年は雨★雨★雨!またまた湖に変化がありました!

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

今年はここ数年に比べると尋常じゃない雨が降っています。

私はここに住み始めて約6年、フルタイムでは2年半なので、6月に入った時点では今年の雨が私にとっては最も多いです。

本来ならばこのエリアは11~3月は乾季ですが、今年は乾季でも雨がしっかり降る日が多く、毎年パサパサな3月でも今年は景色が違いました。

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この詳しい様子はこちらの記事で紹介しています。

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この3月の緑々しい景色はどうせ続かないだろうと思っていましたが、続いているんです。

しかも、もっともっと雨が降っているんです!!

2020年4月の月間降水量は9.5mm

2021年4月の月間降水量は71.5mm

これ、昨年に比べて7.5倍以上の降水量!

確かに昨年は干ばつのピークでしたが、この違いはすごい。そもそも4月に71.5mmってのが異常です。

そして、5月に関しては

2020年5月の月間降水量は38.5mm

2021年5月の月間降水量は179.5mm

これまた、今年は5月にしては降り過ぎです。

数字ばかり並べて口説いですが、

2020年5ヶ月間の降水量は119.5mm

2021年5ヶ月間の降水量は360.5mm

すでに昨年の3倍の雨が降っちゃってるんです♪

特に先週末には2日間で80mm近くの大雨が降ったので、湖が一気に大きくなりました!

昨年は、干ばつの終わりを告げた8月の大雨によって空っぽの湖が満水になる様子をお届けしました。

www.naiveme.net

今回は、だいぶ小さく浅くなってしまった湖が満水になる様子をお届けします!

湖の変化

昨年8月の大雨後の湖

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とにかくどこまでも水が続く満水御礼状態でした。

このあとは夏になり日照りと風により蒸発して、今年3月中旬の湖はこんなです↓

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遠くに水が見えますが、近寄って見ると水の終わりが見えますし、その縁を22トンのシャベルカーが置けるくらい干上がっています。

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最後にカヤックをしたのはいつのことやらってくらい、水とカヤックも離れています。

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このあと雨は降っていますが、湖の大きさを変えるほどのものではありませんでした。

そして、5月29日から大雨が始まり、朝起きてみるとカヤックのあった所まで水位が上がっており、カヤックが流されていたのです!

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ちなみに、下の写真に映っている木は同じものです。これで、どれだけ水位が上がったのか分かると思います。

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左)2021年3月   右)2021年5月30日

嵐の中旦那氏が救出に向かいました。

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この後も断続的に雨は続き、救出したカヤックが2時間後にはまたも拐われそうになりました。

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急激に水位が上がる秘密

2日間で80mmは確かに大雨ですが、ここまで急激に水位が上がるには地形が関係しています。

我が家の湖はここのエリアで最も低地になっているのです。

いつも湖と呼んでいますが、実はうちのファームはGoogleマップにも記載されている湿地帯(swamp)なのです。

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黄色がうちのファームで青三角が湖、赤矢印が流れ込んでくる水です。

近所の人に道路に水が溢れてるけど、その水お宅の湖に向かってるよ!と、連絡があったので見に行ってみました。

すると・・・

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道路が水浸し💦

この水が湖へと流れ込んだため急激に水位が上がったのでした!

まだまだ成長し続ける湖

大雨は5月29,30日の2日間だけでしたが、雨が止んだあともまだゆっくりと水が流れ込んでいるので、湖は現在進行形で大きくなり続けています。

1本の木を基準にして見てみると・・・

5月中旬

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5月29日
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6月3日
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大雨の前にカヌーの横にあった木もほぼ水の中。

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水が増えることはうれしいのですが、一つだけ残念なことがあります。

それは、鳥が巣を作っていたかもしれない島や洲が沈没してしまったこと😭

昨年の湖が空っぽのうちに、旦那氏が湖の底を削って島や洲を作っていました。

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そして昨年8月の大雨で水が溜まり、立派な島や洲になったのです。

鳥の休憩所となり、狐に狙われることもないので安心して巣を作れる場所を確保したのです。

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なのに、今回の大雨でそれが全て水没してしまいました😭

昨年3月には空の湖。
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今年5月前半には洲に芝も生えていました。
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今年6月3日には完全水没。
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卵を産むにはまだ時期的に早いのでおそらく巣はなかったと思いますが、もしあったかもと思うと残念です。

今後もちょいちょい雨予報が出ていますが、地面はしっかり濡れているのでこれからも容易に湖に水が流れ込むでしょう。 

今後も湖から目が離せません!

【子ヤギ】売り出しから売却 ~チョコレートと過ごす最後の日の様子~

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

前回の続き、私がペットの子ヤギ・チョコレートを売り渡した様子をお届けします。

チョコレートの誕生、生活の様子、ペットヤギが欲しくない理由についてはこちらをご覧ください↓

子ヤギを手放す決め手

前回記事にはペットヤギが欲しくない理由を述べましたが、それ以外にも『チョコレートだからこそ飼っておきたくない理由』がありました。

それは、チョコレートがオスだということです。

生産性のないオスヤギは一般的に精肉所に送られるのが運命です。

もちろん殺すかどうかは飼い主が決めることですが、ヤギ農家である我が家の状況だとペットとして飼い続けるには無理がある状態です。すなわち、将来はヤギ肉になる運命ですが、さすがに旦那氏でもこんなに愛らしいチョコレートを捌くことはできないと言っていますし、私も食べたくありません。

つまりは、大きくなったらヤギ肉として食べたい人に売られる運命なわけです。でも、情が湧いているのでそれもイヤでした。

だとしたら、ペットとして飼ってくれる人を探すしかありませんでした。

また、オスヤギはペットとしての需要が低く、年をとればとるほど人気は下がります。

つまり、ペットとして売るならば早ければ早い方がいいのです。

売り出し広告作成

また、5/9から仕事で1泊2日のパース遠征に行かなければなりません。

このままだとチョコレートを連れていくしかありませんが、問題なのは寝るところ。普段は旦那氏弟宅に泊まりますが、メーメー鳴く子ヤギを快く迎えてくれるタイプの人では無いのでこれも大問題。まず、ヤギを飼っていいエリアではないので、そもそも無理です。

ならば、少しでも早く売り出そうと生後10日目の5/4にオンライン広告を出しました。

Gumtree

たくさんの人の目に触れてほしかったので、Gumtreeというオーストラリアで最もよく使われていると思われるフリマアプリに出品。

今回初めて知りましたが、Gumtreeの広告投稿は無料かと思いきやペットの投稿は有料でした💦それでもいいのでと投稿するも、私の広告がいつまでたっても表示されません。

よくよく調べてみると、ペットは生後8週間以上のものしか載せられないようで、ポリシー違反として載せてもらえませんでした😭

Facebook

こうなったら、範囲を狭めてFacebookのローカルグループに投稿することに。

海外で人気のFacebookの売買ページであるマーケットプレイスではなく、各町のローカル売買グループが存在するので、そこにピンポイントで買い手を見つけることにしました。

しかし、問題なのがFacebookでは動物や動物製品の売買自体が禁止されているのです。

普通に【Baby goat for sale・子ヤギ売ります】みたいなことを書いたりヤギの写真を載せると、速攻で投稿が消されてしまいます。

ということで、旦那氏が考えた苦肉の策はこちら!

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タイトルは【粉ミルクとそれを飲む機械】にして、コメント部分をタッチすると説明と写真が見られるようにしました。

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これで興味のある人から個別の連絡が来るのを待ちましたが、その日は脈のありそうな連絡はありませんでした。

ペットショップ

実は我が家はゼブラフィンチ(錦華鳥)のブリーダーもしており、定期的に街のペットショップに売っています。

翌日にはペットショップに行く予定があったので、子ヤギを売ることに興味が無いかと聞いてみると、店頭ですぐ売ることは出来ないけどビラを作ってきたら貼ったりFacebookのHPで宣伝してくれるとのことでした。

ということで、急遽ビラ作りもしました。

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チョコレート、街へ!私と過ごす最後の日

翌日5/5は150km離れた街まで買い出しやペットショップ訪問、旦那氏の眼科の診察がありました。

もともと、日中も授乳が必要なのでチョコレートを連れていく予定でしたが、もしかしたら街にいる間に買い手が見つかるかも!という期待もありました。

そして、期待通り売れたのです。

すなわち、この街へのお出かけがチョコレートと過ごす最後の日になったのでした。

車内の様子

チョコレートの車内の位置はこちら。

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後部座席の樽の中です🐐

前から見たらこんな感じ。

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基本的には大人しくしていましたが、たまにふにゃふにゃ鳴いてみたり、糞をして車内がかなり臭くなったりとある意味面白かったです。

街までは150kmあり、この日は雨の中トレーラーを牽引していたので到着まで2時間以上かかりましたが、なんとこの道中で買い手が見つかりました!!! 

旦那氏の診察が終わったお昼12時過ぎに届けることになりました。

ということで、これから過ごす数時間がチョコレートと過ごす最後の時になることが決定し、急に悲しくなったのでした。。。

ペットショップで人気者♪

まずはペットショップでゼブラフィンチを売りに行きました。

チョコレートは買い手が見つかったのでビラを貼る必要がなくなったとマネージャーに伝えると、せめて会いたいとお願いされて店内へ連れて行くことに。

すると店員さんに大人気!

チョコレートもお姉さんの指を吸いまくって可愛さアピール♡

抱っこされて写真もたくさん撮られ、最終的にはFacebookのお店HPにまで掲載されました♪

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旦那氏の診察待ち

旦那氏は眼科へ、私たちは40分ほど駐車場で待機。

まずは本日2回目の授乳を樽の中で。

粉ミルクを40℃にする必要があるので、魔法瓶のお湯を足して車内で配合。

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そして授乳は樽の中。

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授乳後は駐車場でお散歩。

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この日は雨だったので木の下で過ごしました。

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旦那氏が戻ってくれば、その足でチョコレートを売りに行くので本当にこれが最後かと思うと切なくなり、とにかく写真撮りまくり。

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これが最後の指吸いとなりました😭

新しい家族へ!

到着するまではどんな所か少し不安でしたが、とても素敵なホビーファームエリアでした。

買い手は60代の夫婦でチョコレートはさっそく奥さんの指を吸いまくって可愛さアピール♡そして、奥さんはメロメロになっていました♡

新しい友だちとしてロバとエミューがいました。

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今後チョコレートとどんな絡みをするのか気になります!

そして、チョコレートは私のことを振り向きもせず、新しい家族の元へ渡ったのでした。

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その後、私たちは買い物を済ませて夜6時にファームへ到着。

もうチョコレートがいないと思うと寂しいですが、お互いのことを思うとこれが最善の方法だったと信じています。

元気に育てよ、チョコレート!!

【子ヤギ】初めてのペット子ヤギを売ることに ~子ヤギとの生活とは~

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

先月末から子ヤギのペットがいましたが、先日新たな家族へ売ってしまいました。

私にとっては初めてのペットヤギでしたが、それは望んで手に入れたものではありませんでした。

どうしてそれなのにペットヤギがいたのか、そして売ってしまったのかをお話します。

我が家のヤギ飼育法

うちは現在約150匹のヤギを飼っているヤギ農家です。昨年は子ヤギが50匹以上産まれました。

ヤギの放牧スペースは40haあり、できるだけ自然に近い形で世話をしています。餌は基本的には放牧スペースに生えている草だけで、草のない季節には干し草など私たちが用意した餌を食べさせます。

生後2ヶ月の子ヤギとその母ヤギ、出産前ヤギは群れから離して別の小さめのエリアで目の届く範囲で過ごさせますが、それ以外のヤギは24時間完全放牧。夜は自分たちで群れを作って寝て、朝になれば勝手に放牧という感じです。

もちろん定期的な健康チェックやワクチン注射などはしています。

また、最も恐れている外敵がキツネなので、放牧エリアの周りには毒を仕掛けたり、定期的なシューティングをしたりしています。

ヤギは比較的安産で人間の助けが必要ない場合がほとんどです。子ヤギは産まれて30分以内に自力で立ってお乳を飲みます。

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このときに私たちはよっぽどのことがないと手伝いません。子ヤギを育てるのは母ヤギの仕事なので、それに下手に人間が手を出すと母ヤギが子ヤギを拒むようになってしまいます。

母ヤギに拒まれた子ヤギは自然界では死を意味します。そうならないように、お手伝いは最小限。それが私たちのやり方です。

そのため、これまで子ヤギを溺愛するように可愛がったりすることがなく、ましてやペットヤギは存在しませんでした。

ペットヤギの誕生の経緯

みなしご双子誕生

4月中旬に知人のためにヤギを購入。このヤギはうちで欲しい品種ではなく、最近ヤギ農家を始めた知人が買いに行けないのでと代行で買ったものです。

予定ではその翌週には引渡すつもりでしたが、お互いの予定が噛み合わず、ずるずるとうちに住まわせていました。

すると購入から約10日後に、そのうちの1匹が双子のオス子ヤギを産みました。

元の飼い主からは5月くらいに産まれるかも。とだけ言われていたので、こんなに早く産まれてくることは我々の計算外でした。

しかもこの日は、旦那氏は体調がものすごく悪くて寝込んでいたので私一人でバタバタしており、子ヤギの出産を見ることはなく、産まれてから数時間後に発見しました。

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後でぐったりしているのが母ヤギ

普通ならば産まれてすぐは母ヤギが子ヤギの体液を舐めて、30分以内には授乳します。その後も警戒心をあらわに子ヤギの近くに立って離れないのが普通です。

しかし、この母ヤギは私が発見した時にはぐったり座り込んでおり、授乳した様子がうかがえませんでした。

私が立たせようとしても立ち上がらず、むしろ弱っていっているのが分かったので、死に際の母ヤギのお乳を子ヤギに咥えさせ母乳を飲ませました。

そしてその1時間後には母ヤギ死亡。

死んだ母ヤギからは搾乳器でありったけのお乳を搾り取って保存しました。

我が家にはヤギ用の粉ミルクもありますが、産まれてすぐの子ヤギは母乳を飲まないといけません。出産後すぐの母乳にはcolostrumという初乳で特殊な栄養が豊富に含まれており、これを飲むことで免疫力が高まります。

大した量は採れませんでしたがその母乳を哺乳瓶に入れて授乳し、初日はなんとか終えました。

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ひとりぼっちのチョコレート

翌日には黒ヤギが弱り始め歩けなくなり、最終的には死んでしまいました。

つまり茶色ヤギは完全にみなしごになってしまったのです。

これまでのヤギ農家としての約6年間、出産後に子ヤギが死んでしまうことはたまにありましたが、母ヤギが子ヤギを残して死んでしまうのは初めてだったのでかなりショックでした。しかも今回は兄弟まで亡くしてひとりぼっち。

ヤギは自分の子ども以外の授乳を受け付けないので、この子を育てるのは私たちしかいないのです。

さすがに自然に近い形で育てたいとはいえ、放っておいたら誰も助けずに死んでしまうと分かっているこの子を放置する訳にはいきません。

彼がひとりぼっちなった日から、チョコレートと呼ぶようになり、1日5回の人口哺乳をすることになりました。

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チョコレートにとってお乳をくれる私たちは親であり、ものすごく人懐こくなりました。

こうしてペットヤギが誕生したのです。

同い年の3つ子

チョコレートを語るうえで、半日違いで産まれた3つ子の存在もちょっと触れておきます。

チョコレートが産まれた半日後には、別の母ヤギが出産し3つ子を産みました。

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3つ子は普通の子ヤギよりも小さめで産まれるものですが、今回そのうちの1匹は更に小さくまともに歩けないほど弱々しい。

それでも母ヤギが子ヤギの傍から離れようとはしないので、母ヤギを信じて子育てを託しました。しかし、翌日には2匹が死亡。なんと、最もか弱い1匹のメスだけが生き残っていたのです。

それでも数日間はろくに歩くことも出来ず、座ったままお乳を飲む状態。

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このままではこの子の命も危ないと思い、ここから数日間はこの母ヤギのお乳を絞って、生き残った1匹とチョコレートに人口哺乳をしました。

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ただし、母無しのチョコレートにはたくさん飲ませ、生き残った1匹には少しだけ。というのも、母ヤギのいる子には母子関係を繋がないといけないので、自力で飲むことにも期待をかけました。

そして、遂に生後5日目には自力で立ってお乳を飲みはじめたのです!

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それまではこの親子とチョコレートを24時間一緒に過ごさせていましたが、このときから母子関係に刺激を与えないよう朝晩はチョコレートを離して裏庭で世話するようになりました。

チョコレートの一日

温室での目覚めと授乳①

だいたい7~8時の間に授乳します。

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3つ子母子のエリアまで移動

飲み終えると、約100mほど離れた3つ子の母子がいるエリアまで移動。

驚くことに、生後2日目からこの距離をひとりで(1匹でってことです)ノンストップで歩きました!

揺れる耳としっぽが可愛い♡

到着後は、3つ子の生き残り1匹と母ヤギのいるエリアに放置です。

普通の子ヤギならば授乳後は寝ますが、チョコレートはかまって欲しいのかしばらく鳴き続けます。でも、こちらも忙しいのでそれは無視。

授乳②

10:30頃に2回目の授乳。

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この後も足元にまとわりつかれますが、振り払って放置。

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授乳③

13:30頃に3回目の授乳。

上のTwitterは生後2日目のものですが、既にノンストップで飲みきるほど吸いが強い!

飲み終えた後もちょっと遊んでやると指に吸い付いてきます。

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生後5日以降は吸いが更に強くなり、ペットボトルが凹むほどの吸引力でした。

 

また、子ヤギの視力ってけっこう悪いものだと思っていましたが、チョコレートは私や旦那氏を遠くからでも見かけると鳴きながら駆け寄ってきました。

あまりの可愛さに、たまには仕事中でも遊んであげました♪

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裏庭へ移動

17時頃になると私たちも仕事を終えるので、そのタイミングでチョコレートを裏庭へ戻します。

とにかく私たちの後にピッタリ着いて来るのが可愛い♡

この日は私は家庭菜園で忙しくしていたら、旦那氏が連れて戻ってきました。

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旦那氏大好物のマルベリー摘みにも同行しています。

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そして、じゃれ合いタイム。

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授乳④

18時頃に温室にて、4回目の授乳。

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授乳後にはライトを消して、暗闇で寝かせます。はじめのうちはメーメー鳴きますが、放っておくと10分くらいで鳴きやむので寝ていると思われます。

授乳⑤

21:30頃に温室にて5回目の授乳。これが一日の終わり授乳です。

懐中電灯の元で授乳して、終わればすぐ扉を閉めておやすみなさい☆

 

こうやってチョコレートとの一日が終わります。

授乳回数はだんだんと減らして授乳量を上げていきますが、乳離れまでの約2ヶ月までは最低でも一日3回目は授乳が必要なようです。

はっきり言って、子ヤギを完全人口哺乳しているとどこにも行けません。

ペットヤギが欲しくない理由

チョコレートの一日を見てわかるように授乳が大変だということが理由の一つとして挙げられますが、それ以上の問題があります。

うちはヤギ農家なので、150匹のヤギを右へ左へと移動させる必要があります。

ヤギは集団行動をする動物ですが、そのときに人懐こいヤギがいると私たちに寄ってきて、それを見た他のヤギが私たちが餌を持っていると勘違いして全てのヤギがこっちへ向かってきます。

あるべき姿としては、私たちがヤギを追い立てて動かしたいのに(牧羊犬のイメージ)、ヤギが私たちを恐れずに寄ってくるのは大迷惑なのです。

たまに買い取ったヤギが元ペットだったりするとこの現象が起きて、ものすごく厄介なことになります。

 

このままチョコレートをここで飼い続けると問題を引き起こすことは目に見えてわかっていました。苦労して育てた子が厄介の種ではたまったもんじゃありません。

ということで、チョコレートはめちゃくちゃ可愛いのですが、このまま飼い続けても明るい未来はないということになり、売る決断をしたのでした。

 

チョコレートの売却と一緒に過ごした最後の一日の様子は、次回に紹介します!

【キャンプ】愉快なキャンプ客たち♪ ~ワーケーション・送別旅行・オーストラリア1周・隔離生活~

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

私たちの兼業はヤギ農家でありながら建築業もしている状態でしたが、そこにキャンプ場経営も加わったのが先月の話。

想像以上の人気っぷりに対応が追いつかず、現在は一時閉鎖しています。

詳しいことはこちらを参照↓

www.naiveme.net

 

先月は5組の15人と犬3匹が泊まっていきましたが、それぞれの旅人にストーリーがあって面白い!

さすがオーストラリアだなぁと思えるような人柄や旅の仕方が興味深いので、その様子を紹介します。

他州からのワーケーション

記念すべき第1号客はシドニーからのお客様。若い夫婦と犬1匹。

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我が家からシドニーまでは約3800kmあります。

夫婦共に同じ会社に勤めており、その会社が9月までオフィスを閉めることになり、それまではテレワークになるのでネットが使えればどこにいてもいいということに。

だったらオーストラリア中を旅したり、好きなところに家を借りて仕事しようという発想になったようです!

我が家にたどり着く前に既に1ヶ月ほど旅をしており、今後は西オーストラリア州のある町で家を借りてそこからテレワークをするとのこと。

これぞ正にワーケーションってやつです!!

彼らはヨーロッパからの移民で、旦那さんは10年前にオーストラリアでワーホリをしていた経験もあって話が面白い♪

とっても感じの良い素敵なカップルでした♡

彼らからのレビューです↓

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仲間との送別旅行

第2号のお客様はパースからの20代若者男女7人グループ。でも予約してくれた第1号はこのグループです。

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勝手に大学生のグループ旅行と思っていましたが、彼らはエアフォース(空軍)のパイロットでした!

パースでの訓練が終わり、翌週からはみんなそれぞれの赴任地に移動するのでその前のお別れ旅行だったのです。このことは、彼らが去る直前に知りました。

客の素性って気になりますが、旦那氏的には向こうが言わない限り聞かないのがマナーだそうで私もそれに倣っていますが、そんなものでしょうか??

到着した夜には彼らに誘われて一緒にビールを飲みながらお喋りに少し参加しましたが、そのときにワーホリやワークエクスチェンジの話をしてもあまり知らない様子だったので、現地の若者にとっては興味無い話題なのか~と思っていましたが、確かに軍隊に所属ならば世界が違うと納得できます。

動きもテキパキしていたのはそのせいですね!

彼らからのレビュー↓

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オーストラリア1周中

第3号はビクトリア州からの60代のリタイヤ夫婦。

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コロナの落ち着いた今年の1月からオーストラリア1周を目指しているそう。

ビクトリア州のどの街から来たか忘れちゃいましたが、州都メルボルンから我が家までは約3200kmあります。

定年退職もしているし、出発前に家は売り払ってさらに新しいの買ったし(すなわちお金には余裕がある)、何も焦ることはないので大きなキャラバンで放浪している感じです。

うちには4泊していきましたが、観光よりも寛ぐ感じだったので、毎日のように彼らとお茶したりビール飲んだりしていました。

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この旦那さんがホームブリュー好きだったので、私のビール作りを手伝ってくれたのは有難かった!!

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キャラバン生活で家が恋しくなることはないけど、ビール作り出来ないことが辛いと言っていました。

ロックダウン中の隔離生活

第4号はパースから連休を利用しての中年夫婦と犬。

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木曜日から4泊でしたが、実は翌日の金曜日にパースでコロナの感染者が1名見つかりパースエリアが3日間のロックダウンになりました。

私たちは全くその事を知らず、金曜に町の観光から戻ってきた彼らから聞かされました。

こうなる前から彼らはうちに泊まっていましたが、政府のお達しで既にロックダウンエリア外にいる人でも、パースエリアから来た人間はマスク着用の義務が発生。

ということで、残りの3泊ではシャワーとトイレ利用時にはマスクをしてきてもらい、入口には消毒液を設置。挨拶は遠くから手を振るくらいで、細かい質問などはメールでやりとりしました。

本来ならばロックダウンで家に閉じ込められている人がほとんどの中、彼らは連休を解放的なキャンプ地と人のいないビーチで過ごせて大満足だったようです。

奥さんがここをすごく気に入ってくれて、すんごく長いレビューを頂きました。これはその一部↓

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しかも彼女は広告代理店勤務らしく、Facebookでここ専用のHP作ってあげる!と言ってくれています。

色んな出会いがあるものです◎

慌ただしく移動中

第5号のお客様は20代後半のカップルと犬。

とても慌ただしく1泊だけしていきましたが、チェックイン時の5分くらいしか会っていません。

チェックインを17時半頃にして、テントを建てたあとは夕飯を食べに町へ。そして、朝7時にはセルフチェックアウトしており、次の目的地を目指していました。

それなのに良いレビューをくれました↓

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っと、こんな感じでそれぞれの旅にストーリーがあって面白いです♪

みなさんからは素敵なレビューと共にアドバイスも頂いており、現在はいろいろ改装中のため一時閉鎖しています。

でも、国境が開いたらまた国内旅行は下火になる可能性があるので、投資はほどほど、楽しく副収入できたらいいな~くらいで構えていこうと思います。

【副収入】敷地の空きスペースでキャンプ場経営したら儲かるのか?!

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしておりますナイーブMEです👩‍🌾

 

実は4月はファームでキャンプ場を経営していました!

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そんなことをして儲かるのか?

結論はビミョーです。

設備投資費やガチでやるのかやらないのかで別れます。

我が家の場合はこんな感じです。

キャンプ場を始めた経緯

親族の誕生日パーティー

今年3月に旦那氏の親族が20人近くやって来て、誕生日パーティーをしました。

そのとき我が家がキャンプ場化したのです。

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詳しいことはコチラの記事に書いています↓

www.naiveme.net

この誕生日会をファームでするということは半年前から分かっていたことで、それに向けて芝の手入れやフェンスを建てたりとしていたので、20人来ても楽しく快適に過ごすことができました。

このとき親族から、ロケーションが最高だからお金払っても泊まりたい人多いはず!キャンプ場として開けるべきよ!と言われました。

これをきっかけに、うちらもキャンプ場を経営できるんじゃない?!という自信が湧いてきたのです。

キャンプ場不足のオーストラリア

コロナ禍で1年以上鎖国状態になっているオーストラリアですが、私の住む西オーストラリア州では昨年の5月くらいからは、州内では平穏な日々が続いており州内旅行が盛んになっています。

また、他州もばらつきはありますが昨年12月くらいから州境が開いたりして、現在では国内旅行が盛んになってきたと言ってもいいでしょう。

旅行の中でもキャンプ旅行が人気なようです。

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もともとオーストラリアはキャンプ大国ですが、コロナを機に更にキャンプの良さが見直されたようです。

なんたって密が避けられますし、キャラバンがあれば急なロックダウンが始まっても隔離が可能です。

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水と電気の供給ができれば、キャラバンはアパートみたいなものです。ものによっては日本のワンルームアパートよりも豪華。

話が逸れましたが、このキャンプブームによってキャンプ場が足りていないということを聞きました。

また、旦那氏が購読しているファーム雑誌では空いている土地をキャンプ場化して副収入を得るのが流行っているというのを目にしたり、旦那氏にキャンプ場やりませんかメールなんかが送られてきたのです。

タイミングとしても親族の誕生日パーティーで調子づいていたので、ちょっくらやってみるか!という乗りであるサイトに仮登録してみたものの、写真やら文面やらを決めるのが面倒臭くなって1週間ほど放置。

すると、『イースター(4月頭の連休)前に登録を完了させるとボーナスで150ドルをプレゼント!』とメールが来たのです。

そして、それに釣られてホイホイと登録を済ませたのです~

我が家のキャンプ場紹介

キャンプエリア

2箇所作りました!

①芝生エリア

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湖前の芝生のオープンエリア。湖とこのエリアはワイヤー電気柵で仕切られているので、子どもや犬が勝手に行けないようにしています。

②コンクリート土台付きエリア

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木に囲まれてちょっと閉ざされた感じのプライベートエリア。もともとここに倉庫があったのでコンクリート土台があります。キャラバンを置くのにいいかと思われます。

キャンプ場としての設備

★電気、水

どちらのサイトにも電気と水の供給ポイント有り。

★トイレ、シャワー

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屋外のものを建設していましたが間に合わず、諦めて家の中のゲスト用のものを使ってもらっています。トイレは2箇所、シャワーは1箇所。

ここへは裏口からアクセスできるようになっており、家の中に通ずる所にはドアを設置してプライベートは確保。

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キャンプ客がいるときはこのドアは常に閉めていますが、慌てて設置したのでドアのサイズも合っておらず、ノブもありません💦

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慌てても余ってるドアが家に何枚もあるだけいいですよね😅

★キャンプファイヤー

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各サイトにはトラックのタイヤのリムを使ったファイヤーピットを用意。薪は無料。

ただし、キャンプファイヤーできるのは野焼き解禁シーズンのみ!

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やっぱキャンプファイヤーあってのキャンプですよね!

★ドッグフレンドリー

リード付きならばOKです!

キャンプエリア外には1080というネイティブアニマル以外に効く毒入り肉片をキツネ退治用に撒いているため、広いファームとはいえリードが必要なことを理解してもらっています。

 

お約束の提供物はこんな感じですが、客の必要に応じて洗濯機や冷蔵庫の一部を使わせてあげたりしています。

また、私たちの忙しさの状況次第で手作りスコーンをおすそ分けしたり、野菜をあげたり、ヤギに会わせたり、一緒にティータイムしたりビールを飲んだりすることもありまます。

かかった費用や時間

費用面

我が家の場合はキャンプ場をするにあたって、わざわざ備え付けた大きなものがありません。

例えば、電気はもともとそこに電源があったり倉庫から延長コードを繋いだりしています。水もパイプを接続し直したりはしましたが大した作業ではありません。

シャワーやトイレは家のものを使ってもらっているので、掃除以外大した手間がかかりません。屋外に建設中のものに関しては、ほとんどの部分は家にある廃材を使っています。

水は雨水使用、電気は日中はソーラーパワー、給湯は薪なので水道代や光熱費が特に嵩むわけでもありません。

なんたって旦那氏が基本的に何でも作れますし色んな重機もあるので、人件費的なものがかからないのは大きいです。

定期的な土地のメンテナンスに時間は取られますが、ファームとしてはメンテをすればするほど土地の価値が上がるので、ある意味一石二鳥でもあります。洗面所や家の周りの掃除もそうですが、定期的にキレイに保てるのはいいことです!(人が来ないと掃除しないタイプなので💦)

なので準備費用と時間、客滞在中の運営費用はほぼかかっていないのですが、思った以上に客の滞在中に時間が取られます。

取られる時間と縛り

人の滞在している期間は自由なようで自由じゃない時間が多く、何かと縛りがあります。

例えば、チェックインするまでの待ち時間。特に何をして待つとかはないのですが、できるだけ家の近くで作業しておかないと客が来たときに気づけません。

また、客が泊まっている間はトイレとシャワーが家の中にあるので外出もできません。

朝からチェーンソーなど騒音系は控えたり、日中も客が出かけずにキャンプエリアで寛いでいたら静か系の仕事内容に変えたりします。

このように、何かしら生活に縛りがあるのはちょっと面倒臭いです。

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そして声を大にして言いたいのが、旦那氏が客と喋りすぎて時間が取られる!!

客にもよりますが、1日2時間くらいは何かと客とのお喋りに費やしているように感じます。チェックイン時や敷地内で会ったときに立ち話で30分はザラ。

しかも、大抵のオーストラリア人(特に男性)はお喋り好きなので、最終的には飲み物を出したり出されたりで座って1時間は話しこみます。

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色んな人と話しができて楽しいっちゃ楽しいですが、何かをやろうとしているときにお喋りに巻き込まれたり、旦那氏にお願いしたいことがあるのにお喋りで全ての予定が後回しになったりするのは結構ストレスでもあります。

キャンプ場の値段設定

こんな感じのキャンプ場ですが、料金設定は

いろいろ話し合った結果、現時点では1人1泊15ドル。

ただし最低2人2泊はしてもらう。

つまり、最低60ドルという設定にしています。

じゃないと掃除や芝刈などの準備時間がかかっていますからね~

しかも、運営サイトに売上の10%を取られてしまいます。そのうえ、客に言われて知りましたが、客はサイトに予約料金として更に10%払っているようで、60ドルのキャンプ場でも客の支払いは66ドルで、私たちの手元には54ドル入ってくる仕組みだとか。

まぁ、このサイトが保険もカバーしてくれているので仕方ないといえば仕方ないかと。

実際オープンしてみて客の入りは?

はっきり言って大人気です!

イースター前登録完了で150ドルのプレゼントというのに釣られてイースター前日に登録したら、その数時間後にイースター中の予約が入り、翌日には今晩泊まりたいという予約が、そして翌週にも予約が、また翌週にも・・・という感じで予約が止みません。

4月だけで5組が来て、そのうえ予定に合わず2組はお断りした状況です。驚くことに、来年1月の予約も入ってしまいました。

キャンプ場運営は一時閉鎖中

こんな感じで想像以上に人気者になってしまい、ちょっと自分たちの生活が追いついていないのでキャンプ場は一時閉鎖することにしました💦

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前にも書いたように、自分たちの生活に縛りが出てしまいファームや建築仕事に精が出せずに困っていました。 

実際に1ヶ月やってみて、自分たちで改善点も見えてきましたし、また各客人からもアドバイスをもらっているので、時間をかけてその改善をしたいのです。

一時閉鎖すると決めた後も度々予約メールが来ており、来月分は少し受け入れてしまいましたが、今後は落ち着くまではお断りする予定です。

とりあえず手応えはあったので、もうちょい設備投資をしてみようと思います!

 

※結局は予約が止まらず、2023年8月の時点でも続けており、2023年12月末から翌年1月末までは予約で満員御礼状態です。

www.naiveme.net

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各キャンプ客との交流もそれぞれ面白いので、その様子は次回へ書くとします。

【自給自足】【家庭菜園】今シーズンの青果自給自足率は90%!家計は月1万円以上浮きました~♪

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

毎年恒例の、今シーズン採れた野菜や果物発表タイムです!!

イェーイ!パフパフパフ♪♪🥳👏

って、2年目ですが💦

昨年のはこちら↓

www.naiveme.net

 

とりあえず、昨年の記事に倣って発表していこうと思います。

今シーズン:2020年10月から2021年4月末までに採れた青果

野菜

  • 玉ねぎ
  • にんじん
  • じゃがいも
  • ほうれん草
  • かぼちゃ
  • トウモロコシ
  • パプリカ
  • ナス
  • ブロッコリー
  • さやえんどう
  • エンドウ豆
  • セロリ
  • チンゲン菜
  • ニラ
  • ネギ
  • レタス
  • トマト
  • キュウリ
  • ニンニク
  • 唐辛子
  • パセリ
  • バジル
  • レモングラス
  • コリアンダー
  • オレガノ

ここまでは昨年と全く同じで、今年はここに加えて

  • ズッキーニ
  • オクラ
  • 大根
  • キャベツ
  • カリフラワー

が追加!

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果物

  • イチゴ
  • マルベリー(桑の実)

昨年はここにラズベリーとグァバもたくさん採れていましたが、今年は全くダメでした💦

しかしそのかわりに・・・

  • パッションフルーツ
  • ピーチェリン
  • ピーチ
  • ネクタリン
  • イチジク
  • レモン

が大量とまでは言えませんが、それぞれ10個は採れるようになってきました!

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もぎたての果実ほどジューシーなものはないってくらい美味しいです♡

家計貢献額と青果の自給自足率の発表!

昨年はここから家計がどれだけ浮いたのかと、青果の自給自足率を計算して発表していたので、その方法を真似して今年も簡単に結果発表!

家計にどれだけ貢献したのか

この夏の食料品買い出しで買った青果はニンジンとマッシュルームくらいです。

果物に関しては昨年はバナナとリンゴをよく買っていましたが、今年はイチゴとパッションフルーツが大量に採れましたし他の果樹も採れたので、他の果物を買うこともほぼありませんでした。

昨年の記事によると、家庭菜園を始める前の1ヶ月の青果の食費代は175ドル(内訳は下の写真参照)、当時のレート(1ドル66円)で11000円でしたが今のレート(1ドル84円)だと14700円になります。

※当時はコロナが爆撃してレートがめちゃくちゃ悪かったのです。レートは回復しましたが、基本的に青果には値段の変動はありません。

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昨年の1ヶ月の必須青果の買い物リスト

そして、家庭菜園開始後でも買い続けた青果はニンジン(毎月10kgで8ドル)とマッシュルーム(毎月1kgで12ドル)だけで、これを月の出費として20ドル、今のレートだと1680円。

すなわち

14700-1680=13020円

毎月13020円もの家計が浮いたのです!

ズッキーニに実がつき始めたのが1月からなので、最低でも4ヶ月はこんな感じでした♪

家庭菜園の肥料や水は全て自然からのいただきものなので、維持費もほぼゼロ!

青果の自給自足率

昨年の計算の仕方はこんな感じでした↓

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これに倣ってやってみると、

母数は買い物リストの18品目(上の買い物リストの品)

子数は栽培していない、もしくは十分に採れなかったものを除いた16品目

※栽培していない:マッシュルーム

※3ヶ月継続して収穫できず:ニンジン

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つまりは89%


もう、90%って言ってもいいですよね!

ここまでは青果だけの数字ですが、他にも卵やたまに捌く鶏肉やヤギ肉、蜂蜜なども自家産で食べています。

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旦那氏が捌いたヤギ肉


 

基本的に毎日の毎食には自家産物を使用、たまに調味料以外は全て自家産だということもあります。

例えばこの日の食事↓

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左上:友人が釣った白身魚のソテー

右上:ブロッコリーとエリンギ炒め

左下:サルサ(トマト、玉ねぎ、セロリ、パプリカ、パセリ、ニンニク、唐辛子、レモン汁、塩コショウ)

右下:マッシュポテト(じゃがいも、バター、牛乳)

このメニューで自家産ではないのは、魚、エリンギ、バター、牛乳、塩コショウだけです。

こういう食事が作れると、我ながらとっても誇らしく思えて幸せを感じています😊

他にも自家産物を使った料理はこちら↓

www.naiveme.net

 

現在は夏野菜が終わって家庭菜園はちょっと休憩していますが、家庭菜園野菜はタッパーに入れていると1ヶ月以上持つので自給率は変わっていません。

常に10種類以上の野菜が冷暗所や冷蔵庫か家庭菜園にあり、また冷凍保存した果物もあるのでとても快適な食生活を送っています。 

www.naiveme.net

 

冬用の家庭菜園は来週あたりから始める予定をしています!

昨年から計画しているビニルハウスを建設して、冬でも新鮮な夏野菜を楽しみたいな~

1年前の子ヤギと今ヤギを比較!~子ヤギ★ビフォーアフター~

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

昨年のカレンダーを見たら、昨年の4月は子ヤギがたくさん産まれていました🐐🐐🐐

この子たちが産まれてから1年経ったので、まだファームにいる子たちのビフォーアフターをしようと思います!

ビフォーアフター前の注意

我が家は150匹以上のヤギを飼うヤギ農家であり、ペットヤギはいません。うちではオスは売られる運命です。

ペットではないのにこの子たちに名前がついているのは見分けるためです。

昨年4月は2年以上続いた干ばつの最も酷い時期であったため、母ヤギと子ヤギを分けて世話することが多くありました。

母ヤギだけを散歩に行かせている間には私が子守りをし、散歩後には親子マッチングの手伝いもしました。

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私にとっては個体をしっかり確認しながら世話した記念すべき子ヤギグループです🐐

このグループの後も子ヤギブームが何度がありましたが、ここまで個体を長期間認識できているのはこのグループだけであり、またこの子ヤギも未だに私によく懐いてくれている子もいます。

16匹子ヤギ★ビフォーアフター!

※ビフォーの写真と簡単な説明は昨年のブログ記事から切りとったものです。抜けている数字はオスなので売ったり、メスでも死んでしまったものです。

★ヒタイちゃんきょうだい

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茶色のオスは売りました。

黒のメスの現在はこちら↓

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他の子ヤギに比べると成長が遅くて小さめです。

★トリプレット

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現在のトリプレットはこちら↓

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産まれたときは3つ子ということで他の子ヤギに比べてとても小さかったのですが、今では大きくなりました!

16匹の中でこの子が1番甘えん坊でしたが、今では全然寄り付いてきません💦

★ハーティー♡

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当時はオスと思っていましたが、実はメスでした!

現在の姿はこちら↓

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トレードマークのハート型は・・・f:id:kengyonouka:20210420110507j:image

全体的に肥大したので、もうハートには見えません。

この子の母はかの有名な松井さんでしたが、松井さんは先月死んでしまいました。おそらく毒蛇に噛まれたかと思われます。

母の血を受け継いで、ハーティーはどっしりした体つきで育っています!

★ハクセン姉妹

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現在の姿はこちら↓

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この茶色の方は本物かどうか自信はありません↓

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柄とサイズ的に同じなのでこれかと思います。

この姉妹は他のヤギに比べると成長が遅め。

★ドッティー

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現在の姿↓

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この子は1年経った今でも構って構ってと人懐っこいです♪

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★マイキューティー、肩パッド

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私のいちばんのお気に入りマイキューティー。このレギンスみたいな後ろ足の模様が可愛くて♡

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成長した現在の姿はこちら↓

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ビミョーwww

何でも小さいときの方がかわいいよね。

現在の肩パッドちゃんはこちら↓

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この肩パッドちゃんは生まれて数ヶ月は耳が折れていましたが、今では癖がありながらも治りました!

★ホワイティー

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この子はこの16匹グループの1番最初に産まれた子です。一人っ子ということもあり、成長も早く将来がすごく楽しみだったのに、今月初旬放牧エリアで死んでいました。前日まで普通に元気にしていたので、これも毒蛇かと思われます。

この子のが1歳になったときにこの記事を書こうと思っていたので、現在はいませんが記録としてここに残しておきます。

 

ということで、以上が1年経って現在まで残っているヤギでした!

16匹産まれて1年後に残っているは約半数。そのときの男女比もありますが、毒蛇やキツネ被害などもあるので数を増やしていくのはなかなか難しいものです。

www.naiveme.net今年は干ばつも終わって、3月からびっくりするくらい降水量が多く緑も多いので、子ヤギの世話は大してすることがありません。母ヤギ任せです。

そのため昨年ほど子ヤギの個体認識をしておらず、毎日子ヤギの数を数えて親子マッチングしていた頃が懐かしいです。

それにしても、こうやってビフォーアフターで見ると、ビジュアル的にはやはり小さいときの方が可愛いですね!

ペットとして育てていたら別かもしれませんがwww

魅惑のフルーツ★パッションフルーツのあれこれ ~栽培・食べ方・保存・繁殖の仕方~

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

今シーズンはパッションフルーツがたくさん採れました!

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多い日には1日100個超え!

1,2月は平均しても1日20個は採れていたかと思うので、今シーズンだけでも確実に1000個以上は採れました。

近所や友だちに配りまくりましたが、日本人の友だちにあげたら食べるのは初めてだと言っていたのでビックリ!

でも、よく考えてみれば日本だとあまり実物を見かけたことがないかも。。。

今ではオーストラリアで山盛りのパッションフルーツに囲まれているので、我が家のパッションフルーツについての情報をまとめてみました。

おそらく、パッションフルーツ全般に当てはまるとは思います。

パッションフルーツの木


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現在我が家のは3年目でこんな感じです。これで1本の木です。

木や枝というか、どこまでも蔓で伸びていきます。

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2年前に買ったときは20cmくらいで、そのまま植木鉢の中に数ヶ月放置、その後家庭菜園の隅に地植えにしてもその後半年間はほんのちょろっと伸びただけで、これは失敗したと思うほど小さな木でした。(下の赤丸)

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2019年11月

その後も他の苗木を買い直そうかと思うのほど成長しませんでしたが、日々忙しくてあまり構っていなかったら、気づいたときには隣の鳥小屋の壁を伝いはじめていました!

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2020年4月

しかし、2019-2020年夏には実は1つもならず。

蔓だけは一丁前に伸びてきたので、鳥小屋の壁以外にも蔦を這わせられるようにワイヤーを設置したところ、伸びる伸びる!!しかも実がついてるー!!!

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2020年6月 上2枚とは逆側から撮った

そして現在はこんな感じなのです。

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鳥小屋の上まで成長してしまい、屋根に登らないと採れないものもあるくらいです。

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この木から今年は1000個以上採れたのです◎

色々調べてみたら、パッションフルーツは根がしっかり張ってから蔓が伸びてくるようです。そのため、はじめのうちは成長が遅くみえますが根が張ればぐんぐん伸びます!

我が家は夏の平均日中気温25℃、冬日中13℃、朝晩5℃で霜が降りるのは年1回あるかないか程度で、地植えなため年中外置きですが今のところこの3年間は問題ありません。

収穫時期のピークはオーストラリアの夏の12~2月ですが、冬に向かう現在4月中旬でもこんなに緑の実が付いています!

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ということで、ここだと収穫量に差はありますが基本的に年がら年中楽しめます♪

パッションフルーツの花と実

花の様子


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とっても綺麗な花を咲かせます!

パッションフルーツの和名はクダモノトケイソウといいます。

漢字で書くと果物時計草。

なぜ時計??思われるかもしれませんが、この花をよく見てみると時計に見えませんか?!

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和名は3つに分裂した雌しべが時計の長針、短針、秒針のように見える特徴のある花を咲かせることに由来する。

和名は時計のように見える特徴のある花のトケイソウの仲間で、果物を実らせる種である事に由来する。 英語では、トケイソウを passion flower と呼ぶことから passion fruit の名がある。 なお、この passion に「情熱」の意味はない。

トケイソウ - Wikipediaより抜粋

ほぇー!!!

時計には納得しますが、パッションが『情熱』でないことに驚きました。

パッションの由来が気になる方は、上のWikipediaから更なる詳細をご覧下さい。

実の様子

花が枯れると約1ヶ月かけて緑の実が付きます。

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これが約1ヶ月かけて紫へと変色します。

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しっかり熟された実は地面に落ちます。

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オーストラリアのパッションフルーツ農場の人の話によると、基本的に摘み取ることはせず落ちたものを拾うだけだそうです。

我が家もそれに倣って落ちたのだけ拾っていましたが、蔓が何重にもなって落ちてこない実を発見!

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これらをよじ登って取ったら100個以上もありました!

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パッションフルーツの食べ方

半分に切ってスプーンで実をすくって種ごと食べます。

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これをそのまま食べてもよし、ヨーグルトにかけてもよし、生クリームと混ぜてもよし、チーズケーキ

を焼いたら激うまでした◎

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採れた実をすぐ食べてもいいですが酸味が強いです。

甘みが強い方が好きな人は、常温で1、2週間放置して皮に皺が寄ってきてからの方がおすすめ。

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私の経験からして落ちてすぐのものは1ヶ月は大丈夫です👍

たまに蔓に絡まって落ちてこなかったやつをあとから発見することがありますが、ビックリするくらいカラカラに乾いています。

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中もカラカラです。恐らく2ヶ月くらい経っているのかな??

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ここまで乾いているとさすがの私でも食べません。

でも、これを捨てるのがもったいなくて土に撒いてみました。結果は最後に!

パッションフルーツの保存方法

採れたて・落ちたてのものだと常温で1ヶ月大丈夫ですが、スーパーで売っているものはいつ採れたものか分かりません。新鮮なものだと常温で1週間放置しても皺は入らないので、皺なしだから超新鮮とは限らないのです。

皺が入ってからの方が甘みがあって美味しいパッションフルーツですが、冷蔵庫で保存すると全体的に熟されるスピードが落ちます。

今シーズンは1日100個とか採れたので、皺なしのは全て冷蔵庫に入れて、皺ありのやつから食べてきいました。

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それでも追いつかないときは、中身だけを氷トレーに入れて冷凍保存しました。

暑い日はこれをそのまま食べたり、スムージーに直接入れたりして食べます。

電子レンジで軽くチンしたら、甘みが強くなってジャムみたいになります。

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パッションフルーツの繁殖

挿し木

最も一般的なのは挿し木です。

緑のカーテンとパッションフルーツの挿し木の方法

こちらのサイトを参考にしてやってみましたが、9本やって現在まで生き残っているのは3本のみです。

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上のサイトの方法で挿し木を作って、土に植えずに水だけで育てたもの↓もゆっくりと育っています。

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今日にでも土に植え替えてみます!

種から

そして最もシンプルなのが種から。

食べ方のところでも書きましたように、切ってみたらカラカラに乾いていたパッションフルーツの種を集めて植えてみました。

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4ヶ月経った今の様子は・・・

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元気に成長しています!!

25個の植木鉢に種を2,3個ずつ撒き、たしかほとんどの植木鉢で発芽は確認されました。その後、たくさん発芽した芽を慎重に分けて移し替えたりして、現在は27株が成長しています!

この27株のうちどれだけ今後も生き残るかは分かりませんが、将来パッションフルーツ楽園になること間違いなし👍

 

ということで、以上が我が家のパッションフルーツでした!

って、実は数日前にパッションフルーツにまつわる新発見をしたのですが、それについて書くとまた長くなるので別の機会にします。

パッションフルーツを食べたくなった人はお取り寄せしてみては?!

日本のパッションフルーツって、めっちゃ高いんですね。。。オーストラリアだと高くても1個100円くらいです。

これだけ高いならば、自分で育ててみるのもおすすめです♪夏にはグリーンカーテンとしても活躍しますよ!育て始めるならば今が絶好の季節です!!

 

一度食べるとやみつきになる魅惑のパッションフルーツを今年は楽しんでみませんか♪

【環境問題】DIYトイレ建設から自分の土地を地球と考えてみた~原発の処理水を海洋放出って本気ですか?~

今週のお題「下書き供養」

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

昨年末の事なのですが、寝室に念願のトイレが設置されました!!

私は夜中にトイレに行くことが多いので、寝室にトイレがある生活に憧れていたのです。

建設のプロ旦那氏にも設置のお願いをしていましたが、あれこれ忙しくてトイレ設置の優先順位は低く長らく放置されていました。

母がオーストラリアに来るからと念願のお風呂場を約4年越しに完成させ、そのときにトイレのスペースは確保していましたが、あくまでスペースのみでした。

しかもこの記事↑の最後にトイレのことも触れており、

スペースと配管はできているので、また時間があるときにでも作業再開になりますが、それがいつになるかは不明です・・・

確実に言えるのは、来年の3月までは予定がつまっているので、あと半年はないでしょうね💦でも、次の冬までには欲しい・・・!!!

この記事↑は2019年11月に書いていますが、風呂場とトイレスペースが完成したのは2019年10月。それ以降、トイレスペースはその冬までには着手されず2020年12月までの1年2ヶ月の間このまま↓放置されていました。

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2019年12月から1年2ヶ月このまま放置されたトイレスペース

昨年末から親族や友だちが泊まりに来る予定が多かったので、それきっかけでトイレ建設が再開されたのです!

何か大きな理由がないと作業が進まないのって、DIYあるあるかと思います😅

トイレの仕組みから地球を考える

我が家にはもともとトイレは2つあるのですが、今回は下水処理タンクも新たに別で設置することにしました。

そのためトイレを設置するまでの全ての工程を見たり手伝ったりしたわけですが、トイレから地球を考えたのです!

どういうことかというと、下水処理の仕組みを見て、もし我が家を地球だと考えると(すでに地球の一部ですが)もっと環境に配慮しなきゃと強く思ったんです。

上手く言えませんが、とりあえずトイレ建設の様子を紹介します。

我が家のトイレ建設の様子

まずは下水処理タンクの購入から。

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このタンクを地下に埋めるので、そのスペース(赤丸)を重機で作りました。穴というより斜面を削ってスペースを確保。

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コンクリートタンクでとても重たいので、積み下ろしや設置はシャベルカーを使います。

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タンクは横に2個並べます。

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左の白いパイプは家と繋がっており、ここから汚水が流れてタンクに溜まります。

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この作業中はまだトイレとは繋いでおらず、寝室の新しいお風呂場の水だけが溜まっている状態なのでご安心を◎

この2つのタンクをパイプで繋げてコンクリートの蓋をして、更にleach drainsという浸出排水させる長い箱を設置して、これを地下に埋めて下水処理設備は終了。

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完全に砂に埋もれて、最終的にはこんな感じです。

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このあと、寝室にトイレを置いて汚水が白パイプへ流れるように配管を整備。

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トイレの水は前年の風呂場を設置したときに配管済みなので、これを繋げるだけで寝室にトイレのできあがり!!

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とりあえず親族が泊まりに来るからと急いでいたので、壁のペンキ塗りとトイレットホルダー、ドアノブは後回し。そして4ヶ月経った今も全く同じ状態です。

人に見られないところはなかなか進まないのって、これまたDIYあるあるかと思います💦

汚水処理の様子から地球を考える

肝心の汚水処理の様子について。

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2つのコンクリートタンクをパイプで繋げることで、①のタンクが満タンになれば隣の②タンクへ流れるようになっています。

②のタンクも満タンになれば、次は③のleach drains というメッシュ状の箱に流れて、③からは地面に染み出すという仕組み。

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①は汚水そのもの

②は①が時間が経って分解された汚水

③は②が更に分解された汚水

そして最後は、③から地面にじわじわと吸収される。

この①~③の工程には機械的な処理は一切なく、ただ時間をかけて分解されるだけです。

地面に吸収された水は周りの植物が吸ったりいずれは地下水へと戻り、私の家庭菜園やヤギの食べる放牧エリアの水やりに使われます。雨水が無くなれば飲むこともあります。

これって、悪いものを流すとそれが自分たちの生活に直で跳ね返ってくるということです。

今までも同じ仕組みで生活していましたし、旦那氏から説明を受けていましたが、こうやって構造をまじまじ見るのは初めてでした。

この構造を目の当たりにして、自分たちの生活排水が自然界に流れ出ていることが他人事ではないということを今更ながら重く受け止めたのです。

これぞ、トイレの仕組みから地球を考えた瞬間です!!

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街住まいならば私たちの設置したような下水処理タンクは各家庭に付いているわけではなく、地域ごとに自治体が大きいものを設置しているようです。

処理過程は基本的に同じような感じですが、最終的には化学薬品を使って浄水してから遠く離れた海へ流したり、トイレの水や公園の噴水に使われるそうです。

そんなこと知ってるわい!って言われるかもしれませんが、知識として知っていることと現実の生活の中での行動って、意識していないとなかなか結びつきにくいのではと思います。

とにかく私にとっては本気で私たちの住む地球の心配をした出来事でした。

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これまでも環境に配慮した暮らしをしてきたつもりでしたが、このトイレ建設によって特に排水について意識が高くなりました。

それ以降、これまで使っていなかったエコ商品を使い始めたりしているので、それについてはまた別記事で紹介します。

www.naiveme.net

 

この記事を書いている途中に、スマートニュースの号外でこんな記事が飛び込んできました。

唖然としてしまいました。

本当に地球が心配です。

サスカチュワン州ムースジョー(Moose Jaw)で4泊5日の極上の旅 ~私もファーマーになりたい!~

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

前回記事では私の運命を変えたカナダ人夫婦との出会いについて書きました。

今回は彼らのファームにお邪魔したときの様子について。

サスカチュワン州ムースジョーとは

カナダの中央部分に位置する青囲みがサスカチュワン州(Saskatchewan)、赤印がムースジョー(Moose Jaw)という街です。

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夫婦にはサスカチュワン州は北米大陸中央部の大平原、すなわち山も森もない真っ平らな穀物地帯が有名だと教えてもらいました。

ムースジョー - Wikipediaによると州の経済は主に農業に支えられているようです。

夫婦の住むムースジョーは州で4番目に大きな街で人口約35,000人。農業が盛んなうえに、穀物・旅客用鉄道も通っているため交通の要所でもあります。

この街のファーム持ちの夫婦宅に4泊5日宿泊させてもらい、あっちこっち連れて行ってもらいましたー♪

もう7年も前のことで、しかも写真はFacebookに載せたものしか現在手元にないので記憶がマチマチですが、覚えている限り紹介します!

ムースジョーでの4泊5日

1日目:ムースジョー到着

バスでカルガリーを昼過ぎに出て、午後21:20にMoose Jawに到着。バス停では夫婦揃って私を待っていてくれました!

前回会ったのは1ヶ月前でしかも10分ほどしか喋っていないので、感動の再会とかではなく本当に実現したことへの興奮がおさまりませんでした。

バス停から家までは車で5分くらい。ファームは別の所にあって、本人たちは街住まいです。

用意してもらった個室に行くと、更なる興奮するものを発見!

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ウェルカムレターとネックレスが!

素敵過ぎます♡♡

2日目:ファームツアー

彼らの所有するファームへ旦那さんが連れて行ってくれました!穀物ファームで主に小麦とキャノーラ、マスタードなどを栽培しているようですが、私が行ったときはまだシーズン始まり5月初旬だったので何も植わっていません。

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とにかくどこまでも大地が真っ平らで空が広い!

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ファーム散策がとっても楽しみだった私は、カナダ横断に長靴を持参していました!

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収穫物を保存するサイロ。

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サイロに上ってみた!

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サイロ上からの景色。

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サイロだけでなく、このビニルの下にも穀物を保存している。

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サイロからトラックに穀物を移動。

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トラックにもよじ登って中を覗いてみた!

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彼らの所有する大型農機具!

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トラクター

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タイヤはこんなに大きい!!

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これを運転させてもらったのだ!!!

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まだ何も植わってないから、真っ直ぐじゃなくて好きなところ好きなだけ走っていいと言われたよ♪

こんな感じで楽しすぎました!

当時は全てが初めてでしたが、今だと全てが私の生活の一部です。不思議♡

午後からは旦那さんは仕事へ、奥さんは学校を早退して近所の酪農へ連れて行ってくれました。

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初めて乳搾りの現場を見た!

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親から離された仔牛はこうやって1匹ずつ牛乳をあげるのだ。一瞬で空になるよ!

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仔牛の数が多いと、牛乳の量も多くて大変なのでミルクタクシーを使う。

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こんな感じで2日目終了。ファームというものが想像以上にかっこよくて私の憧れになった。当時のFacebookの投稿では『私もファーマーになりたい!!』と書いていました。

3日目:ムースジョーの街散策

たしかこの日は夫婦ともに仕事で、奥さんに仕事前に街まで連れて行ってもらって一人で街ブラ。

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さすが内陸部。レンガ造りが多い。

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レンガの壁にペイント広告も多い。

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ムースジョーは鉄道が通っている。穀物を運ぶコンテナを積んだ列車。

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電車マニアではないけど、電車とか列車とか汽車はかっこいいと思う私にはたまらん風景!f:id:kengyonouka:20210409144933j:image

こんなにコンテナが長ーーーーく続くのに、何にも視界が遮られずに見れるのに感動。

※この写真↓はバスで移動中に撮ったやつかも??

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3日目はこんな感じで終了。見るもの全てがかっこよすぎる。

4日目:学校と遠足

奥さんの勤める小学校で日本の文化を紹介してみた!

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本当は3年生だけのつもりだったけど、高学年も聞いてみたいと言われ結局ほぼ全学年に紹介することに。

高学年の方が食いつきがよく、組体操のピラミッドを見た先生から『何のためにこんな危ないことするの?』と聞かれたときにはものすごく異文化を感じた。

そのときの詳しい話はこちらの記事に書いています。

www.naiveme.net

このあとは、3,4年生と羊ファームへ遠足♪

憧れだった黄色いスクールバスに乗りました。

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いくらムースジョーの子どもとはいえ農業について知らない子どもも多いため、こうやって農業に触れさせる機会を作っているそうです。

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4日目もめちゃくちゃ楽しかった!カナダに2年いて学校の教室まで入ったのは初めてで、設備や子どもたちの扱いなど日本との違いにびっくりした。

5日目:レジーナ(Regina)観光とお別れ

この日の夜9時半のバスでムースジョーを去ることに。

ということで、ほぼ一日時間はあるのでとムースジョーから80kmほど離れた大きな街レジーナへ連れて行ってもらいました。

何らかの政府系の建物ですが、何だったか忘れちゃいました💦

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サスカチュワン州の州旗とシンボルの小麦!

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このあとはカナダ警察の施設へ。

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大都市でのちょっと知的な一日でしたが、私はやっぱりムースジョーの洗練されてない感じが好きwww

このあとムースジョーに戻り、奥さんのご両親のいる老人ホーム行ったりしました。

そしてあっという間に別れのとき。

最後はバス停まで連れて行ってもらって、旦那さんがバスの運転手と周りの乗客に『娘のように大事な子だからよろしく!』と声をかけてくれました。

というのも、カナダとはいえ観光地ではない内陸部のバスは乗客の雰囲気が明らかにこれまでとは別のものでした。座席は自由でしたが、旦那さんが運転手に一番近い席を無理やり確保してくれましたが、そのくらい何とも言えない感じでした。

翌朝、無事にウィニペグに到着!

 

こんな感じで、最初から最後までものすごくお世話になったのです。

泊まりに行く前はお互いの旅行中にたまたま出会って10分間立ち話しただけの仲なのに。

今思えば、よくもまぁそんな知らない人の家に泊まりに行ってお世話になりまくったと自分でも驚きますし、そしてよくもまぁ赤の他人をここまで優遇してくれたこの夫婦の懐の深さにも驚きます。

でもそのくらい、お互いに運命というかすごく合うものを感じたんだと思います。この出会いが私を農業へと駆り立てました。

このことがオーストラリアではピッキングジョブではなく、ワークエクスチェンジで農場巡りをすることを選んだのです。

そして運命の人旦那氏に出会いゴールイン♡

この夫婦とはたまにメールで近況報告をしており、オーストラリアに行く前のメールで私は

日本に戻ってきてから何か物足りないの・・・ここに家族も友だちもいるのに、何かが違うんだよね。もう一度日本を出てみようと思ってお金も貯めたし、来月からオーストラリア行ってきます!

オーストラリアではファームで働いてたくさん学んで、今度は得た知識とともに訪問するね!

と語っていました。

そしてファームを移動する度に、どんな所でどんな仕事をしているのかなどの報告をしていました。

今ではFacebookのコメントが主なやりとりで、誕生日やクリスマスなどにはメッセンジャーでの長めのやりとりくらいですが、先日に7年前に出会った公園の写真が送られてきて昔を思い出してブログに書くに至りました。

www.naiveme.net

いつか私のファームに来て欲しいし、そして私も旦那氏を連れて彼らのファームに行きたいです。