こんにちは☀
西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩🌾
前回の続き、私がペットの子ヤギ・チョコレートを売り渡した様子をお届けします。
チョコレートの誕生、生活の様子、ペットヤギが欲しくない理由についてはこちらをご覧ください↓
子ヤギを手放す決め手
前回記事にはペットヤギが欲しくない理由を述べましたが、それ以外にも『チョコレートだからこそ飼っておきたくない理由』がありました。
それは、チョコレートがオスだということです。
生産性のないオスヤギは一般的に精肉所に送られるのが運命です。
もちろん殺すかどうかは飼い主が決めることですが、ヤギ農家である我が家の状況だとペットとして飼い続けるには無理がある状態です。すなわち、将来はヤギ肉になる運命ですが、さすがに旦那氏でもこんなに愛らしいチョコレートを捌くことはできないと言っていますし、私も食べたくありません。
つまりは、大きくなったらヤギ肉として食べたい人に売られる運命なわけです。でも、情が湧いているのでそれもイヤでした。
だとしたら、ペットとして飼ってくれる人を探すしかありませんでした。
また、オスヤギはペットとしての需要が低く、年をとればとるほど人気は下がります。
つまり、ペットとして売るならば早ければ早い方がいいのです。
売り出し広告作成
また、5/9から仕事で1泊2日のパース遠征に行かなければなりません。
このままだとチョコレートを連れていくしかありませんが、問題なのは寝るところ。普段は旦那氏弟宅に泊まりますが、メーメー鳴く子ヤギを快く迎えてくれるタイプの人では無いのでこれも大問題。まず、ヤギを飼っていいエリアではないので、そもそも無理です。
ならば、少しでも早く売り出そうと生後10日目の5/4にオンライン広告を出しました。
Gumtree
たくさんの人の目に触れてほしかったので、Gumtreeというオーストラリアで最もよく使われていると思われるフリマアプリに出品。
今回初めて知りましたが、Gumtreeの広告投稿は無料かと思いきやペットの投稿は有料でした💦それでもいいのでと投稿するも、私の広告がいつまでたっても表示されません。
よくよく調べてみると、ペットは生後8週間以上のものしか載せられないようで、ポリシー違反として載せてもらえませんでした😭
こうなったら、範囲を狭めてFacebookのローカルグループに投稿することに。
海外で人気のFacebookの売買ページであるマーケットプレイスではなく、各町のローカル売買グループが存在するので、そこにピンポイントで買い手を見つけることにしました。
しかし、問題なのがFacebookでは動物や動物製品の売買自体が禁止されているのです。
普通に【Baby goat for sale・子ヤギ売ります】みたいなことを書いたりヤギの写真を載せると、速攻で投稿が消されてしまいます。
ということで、旦那氏が考えた苦肉の策はこちら!
タイトルは【粉ミルクとそれを飲む機械】にして、コメント部分をタッチすると説明と写真が見られるようにしました。
これで興味のある人から個別の連絡が来るのを待ちましたが、その日は脈のありそうな連絡はありませんでした。
ペットショップ
実は我が家はゼブラフィンチ(錦華鳥)のブリーダーもしており、定期的に街のペットショップに売っています。
翌日にはペットショップに行く予定があったので、子ヤギを売ることに興味が無いかと聞いてみると、店頭ですぐ売ることは出来ないけどビラを作ってきたら貼ったりFacebookのHPで宣伝してくれるとのことでした。
ということで、急遽ビラ作りもしました。
チョコレート、街へ!私と過ごす最後の日
翌日5/5は150km離れた街まで買い出しやペットショップ訪問、旦那氏の眼科の診察がありました。
もともと、日中も授乳が必要なのでチョコレートを連れていく予定でしたが、もしかしたら街にいる間に買い手が見つかるかも!という期待もありました。
そして、期待通り売れたのです。
すなわち、この街へのお出かけがチョコレートと過ごす最後の日になったのでした。
車内の様子
チョコレートの車内の位置はこちら。
後部座席の樽の中です🐐
前から見たらこんな感じ。
基本的には大人しくしていましたが、たまにふにゃふにゃ鳴いてみたり、糞をして車内がかなり臭くなったりとある意味面白かったです。
街までは150kmあり、この日は雨の中トレーラーを牽引していたので到着まで2時間以上かかりましたが、なんとこの道中で買い手が見つかりました!!!
旦那氏の診察が終わったお昼12時過ぎに届けることになりました。
ということで、これから過ごす数時間がチョコレートと過ごす最後の時になることが決定し、急に悲しくなったのでした。。。
ペットショップで人気者♪
まずはペットショップでゼブラフィンチを売りに行きました。
チョコレートは買い手が見つかったのでビラを貼る必要がなくなったとマネージャーに伝えると、せめて会いたいとお願いされて店内へ連れて行くことに。
すると店員さんに大人気!
チョコレートもお姉さんの指を吸いまくって可愛さアピール♡
抱っこされて写真もたくさん撮られ、最終的にはFacebookのお店HPにまで掲載されました♪
旦那氏の診察待ち
旦那氏は眼科へ、私たちは40分ほど駐車場で待機。
まずは本日2回目の授乳を樽の中で。
粉ミルクを40℃にする必要があるので、魔法瓶のお湯を足して車内で配合。
そして授乳は樽の中。
授乳後は駐車場でお散歩。
この日は雨だったので木の下で過ごしました。
旦那氏が戻ってくれば、その足でチョコレートを売りに行くので本当にこれが最後かと思うと切なくなり、とにかく写真撮りまくり。
これが最後の指吸いとなりました😭
新しい家族へ!
到着するまではどんな所か少し不安でしたが、とても素敵なホビーファームエリアでした。
買い手は60代の夫婦でチョコレートはさっそく奥さんの指を吸いまくって可愛さアピール♡そして、奥さんはメロメロになっていました♡
新しい友だちとしてロバとエミューがいました。
今後チョコレートとどんな絡みをするのか気になります!
そして、チョコレートは私のことを振り向きもせず、新しい家族の元へ渡ったのでした。
その後、私たちは買い物を済ませて夜6時にファームへ到着。
もうチョコレートがいないと思うと寂しいですが、お互いのことを思うとこれが最善の方法だったと信じています。
元気に育てよ、チョコレート!!