ナイーブなMEは兼業農家

ワーホリ中に国際結婚、現在は西オーストラリア州で兼業農家。私の経験や驚きを様々なジャンルで紹介!

止まないキツネ被害。オーストラリアの敵・外来種との闘いには毒(1080)を罠を銃を!


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こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

先日、飼っていたニワトリ6羽とガチョウ1羽が無惨に殺されていました。

現場を押さえたわけではありませんが、なぜキツネが襲ったと分かるのか。

それは、犯行の手口です。

キツネは腹が減ったから狩りをするのではなく、殺しが楽しい悪者です。

7羽殺しておきながら、現場には4羽残っていました。そのうち2羽は頭だけ持っていかれていました。

キツネはずる賢く、臆病者。

旦那氏から言わせると、キツネは人間で言うと喧嘩するにも後からこっそり殴りかかってくるタイプだとか。

キツネはオーストラリアにとって外来種で、この国ではとてつもなく嫌われています。(もちろん一部の人を除く)

 

生態系を壊す外来種の動物

オーストラリアは世界で最古の大陸であるため、オーストラリアにしか存在しない固有種(ネイティブアニマル)が多く存在します。有名どころだとカンガルーやコアラなどの有袋類、飛べない鳥エミューなど。

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農地拡大により一部の固有種は増加傾向にありますが、ほとんどの固有種が減少しています。

その大きな理由の一つに、外来種による生態系の崩壊があります。

オーストラリアがイギリスによって開拓された時代、イギリス人たちは動物も連れ込みました。これが外来種です。

イギリス人たちは狩りが好きなので、オーストラリアでも狩りを楽しもうと、たくさんのキツネやウサギを野に放したそうな。

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しかし、キツネもウサギもオーストラリアにはいなかった種です。しかも、オーストラリアの食物連鎖ではキツネに勝るものがそうおらず増えるばかり。そしてウサギの繁殖力はとても強く、あっという間にオーストラリア中に広がりました。

キツネとウサギ以外にもペットとしてのネコやイヌ、家畜として連れてこられたラクダやブタ、積荷に乗ってきたネズミなども時とともに放たれ自然界で繁殖してしまいました。

その結果、これら外来種がオーストラリア独特の生態系バランスを崩し、固有種が減少傾向にあります。

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これら外来種、特にキツネとネコは固有種への影響だけでなく、家畜を攻撃することからファーマーの天敵でもあります。

うちのニワトリ被害のようなことはよく聞く話で、それ以外にも動物の赤ちゃんを狙います。うちでは子ヤギ、近所では子羊が被害の対象です。

 

外来種への対応

植物由来の毒 1080

そんな危害を及ぼす外来種を撲滅すべく、国レベルでも毒を撒いています。

1080(テンエイティー)と呼ばれる植物由来の毒は、国立公園や自然保護区でも大々的に撒かれています。

この毒はオーストラリアの植物由来なので抗体のあるカンガルーやエミューなどオーストラリアの固有種が食べても効かず、キツネやネコといった外来種が食べれば死に至るという優れものです。

犬が間違って食べてしまうと死んでしまうので、毒撒きゾーンには犬などペット禁止のサインがあります。

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我がファームでも1080は撒いています。

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ソーセージの中に毒を押し込み・・・

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サーディンで味付け!!

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これをキツネの好きそうな木の根元や茂みに置いておきます。

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ニワトリが殺られてからは、残された4羽の死骸を袋に詰めて木から吊り下げそれを囮に。その真下に毒入りソーセージを置きました。

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翌日いくつかのソーセージは消えていましたがキツネが取ったとは限らないので、復讐心に燃える今は更に毒を撒きました。

罠で捕獲

普段は罠は使いませんが、とにかく今回のは許せないのでニワトリ小屋近くに設置しました。

中にぶらさがっている肉は・・・殺られたニワトリの一部です。

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実はこの罠はネコ用。

ネコによる被害も多いオーストラリアでは、ネコに対する対応も厳しいです。野良ネコだけでなく放し飼いされているペットのネコも固有種絶滅に加担しているので、とにかくネコ全般に厳しい国です。州によっては飼っていい数の制限や、室内のみでしか飼えないなどの法律もあります。

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先日、セカンドハウスエリアの郵便局長から『最近町でネコが多いから罠を置かせてくれ。』と電話がありました。

というのも、うちのセカンドハウスは飲食店の並ぶメインストリートにありながら人が住んでいないので、ネコが出没しやすいと睨まれたようです。

ファーマー仲間でも大のネコ嫌いのある人は、アメリカのベストセラーにもなった『101 uses for a dead cat (死んだネコの101の利用法)』を文字って『俺は死んだネコの1000通りの利用法を知っているぜ!』と言うほど。

 

罠にかかったネコは処分されます。ネコを飼っている場合はくれぐれもお気をつけください。

シューティング

うちは普段から毒を撒いているのでキツネを見ることは滅多にありませんが、見かけたときには旦那氏が即銃を取りに行き狙い撃ちします。

これはどのファーマーも同じかと思います。

国をあげて外来種撲滅のためのシューティングも推奨されているのです。

実は今年の州主催のシューティング大会に参加してきたので、その詳しいことは別記事にまとめる予定です。

 

このように、オーストラリアでは固有種保護のために外来種は撲滅すべきだと積極的に行動を取っています。

もちろん動物愛護者には理解してもらえませんが。

特にファーマーは家畜が狙われるとなると生活がかかっているので、キツネとネコは憎き天敵です。

どれだけ憎まれているかというと・・・

旦那氏は道路で死んでいるキツネを見たら、Yes!と拳を上げて喜びます。

たまに、死んだネコやキツネを道路横の木や標識からぶら下げて見せしめにしている人がいます。。。

もちろんそれを見て、Yes!! と喜ぶ旦那氏。

 

それくらい嫌われています。

私は初めはショックでしたが、やはりここで生活して被害を目の当たりにすると外来種は許されない生き物だと思います。

キツネといえば国語の教科書に出てきた『ごんぎつね』を思い出します。

兵十が病気のお母さんのために一生懸命採ったうなぎをイタズラ大好きなごんぎつねが盗んで、その翌週にお母さんは死んでしまう。

これは物語なので、ごんぎつねは罪滅ぼしに栗や松茸などを届けるとありますが、現実に生活が苦しいときにそんなイタズラをされたらたまったもんじゃありません。

 

キツネやネコ被害は本当に深刻です。

6,7月はキツネの発情期でもあり、いつもより姿を現しやすいようです。

これからも終わりなき闘いは続きます!