こんにちは☀
西オーストラリア州で兼業農家をしておりますナイーブMEです👩🌾
実は4月はファームでキャンプ場を経営していました!
そんなことをして儲かるのか?
結論はビミョーです。
設備投資費やガチでやるのかやらないのかで別れます。
我が家の場合はこんな感じです。
キャンプ場を始めた経緯
親族の誕生日パーティー
今年3月に旦那氏の親族が20人近くやって来て、誕生日パーティーをしました。
そのとき我が家がキャンプ場化したのです。
詳しいことはコチラの記事に書いています↓
この誕生日会をファームでするということは半年前から分かっていたことで、それに向けて芝の手入れやフェンスを建てたりとしていたので、20人来ても楽しく快適に過ごすことができました。
このとき親族から、ロケーションが最高だからお金払っても泊まりたい人多いはず!キャンプ場として開けるべきよ!と言われました。
これをきっかけに、うちらもキャンプ場を経営できるんじゃない?!という自信が湧いてきたのです。
キャンプ場不足のオーストラリア
コロナ禍で1年以上鎖国状態になっているオーストラリアですが、私の住む西オーストラリア州では昨年の5月くらいからは、州内では平穏な日々が続いており州内旅行が盛んになっています。
また、他州もばらつきはありますが昨年12月くらいから州境が開いたりして、現在では国内旅行が盛んになってきたと言ってもいいでしょう。
旅行の中でもキャンプ旅行が人気なようです。
もともとオーストラリアはキャンプ大国ですが、コロナを機に更にキャンプの良さが見直されたようです。
なんたって密が避けられますし、キャラバンがあれば急なロックダウンが始まっても隔離が可能です。
水と電気の供給ができれば、キャラバンはアパートみたいなものです。ものによっては日本のワンルームアパートよりも豪華。
話が逸れましたが、このキャンプブームによってキャンプ場が足りていないということを聞きました。
また、旦那氏が購読しているファーム雑誌では空いている土地をキャンプ場化して副収入を得るのが流行っているというのを目にしたり、旦那氏にキャンプ場やりませんかメールなんかが送られてきたのです。
タイミングとしても親族の誕生日パーティーで調子づいていたので、ちょっくらやってみるか!という乗りであるサイトに仮登録してみたものの、写真やら文面やらを決めるのが面倒臭くなって1週間ほど放置。
すると、『イースター(4月頭の連休)前に登録を完了させるとボーナスで150ドルをプレゼント!』とメールが来たのです。
そして、それに釣られてホイホイと登録を済ませたのです~
我が家のキャンプ場紹介
キャンプエリア
2箇所作りました!
①芝生エリア
湖前の芝生のオープンエリア。湖とこのエリアはワイヤー電気柵で仕切られているので、子どもや犬が勝手に行けないようにしています。
②コンクリート土台付きエリア
木に囲まれてちょっと閉ざされた感じのプライベートエリア。もともとここに倉庫があったのでコンクリート土台があります。キャラバンを置くのにいいかと思われます。
キャンプ場としての設備
★電気、水
どちらのサイトにも電気と水の供給ポイント有り。
★トイレ、シャワー
屋外のものを建設していましたが間に合わず、諦めて家の中のゲスト用のものを使ってもらっています。トイレは2箇所、シャワーは1箇所。
ここへは裏口からアクセスできるようになっており、家の中に通ずる所にはドアを設置してプライベートは確保。
キャンプ客がいるときはこのドアは常に閉めていますが、慌てて設置したのでドアのサイズも合っておらず、ノブもありません💦
慌てても余ってるドアが家に何枚もあるだけいいですよね😅
★キャンプファイヤー
各サイトにはトラックのタイヤのリムを使ったファイヤーピットを用意。薪は無料。
ただし、キャンプファイヤーできるのは野焼き解禁シーズンのみ!
やっぱキャンプファイヤーあってのキャンプですよね!
★ドッグフレンドリー
リード付きならばOKです!
キャンプエリア外には1080というネイティブアニマル以外に効く毒入り肉片をキツネ退治用に撒いているため、広いファームとはいえリードが必要なことを理解してもらっています。
お約束の提供物はこんな感じですが、客の必要に応じて洗濯機や冷蔵庫の一部を使わせてあげたりしています。
また、私たちの忙しさの状況次第で手作りスコーンをおすそ分けしたり、野菜をあげたり、ヤギに会わせたり、一緒にティータイムしたりビールを飲んだりすることもありまます。
かかった費用や時間
費用面
我が家の場合はキャンプ場をするにあたって、わざわざ備え付けた大きなものがありません。
例えば、電気はもともとそこに電源があったり倉庫から延長コードを繋いだりしています。水もパイプを接続し直したりはしましたが大した作業ではありません。
シャワーやトイレは家のものを使ってもらっているので、掃除以外大した手間がかかりません。屋外に建設中のものに関しては、ほとんどの部分は家にある廃材を使っています。
水は雨水使用、電気は日中はソーラーパワー、給湯は薪なので水道代や光熱費が特に嵩むわけでもありません。
なんたって旦那氏が基本的に何でも作れますし色んな重機もあるので、人件費的なものがかからないのは大きいです。
定期的な土地のメンテナンスに時間は取られますが、ファームとしてはメンテをすればするほど土地の価値が上がるので、ある意味一石二鳥でもあります。洗面所や家の周りの掃除もそうですが、定期的にキレイに保てるのはいいことです!(人が来ないと掃除しないタイプなので💦)
なので準備費用と時間、客滞在中の運営費用はほぼかかっていないのですが、思った以上に客の滞在中に時間が取られます。
取られる時間と縛り
人の滞在している期間は自由なようで自由じゃない時間が多く、何かと縛りがあります。
例えば、チェックインするまでの待ち時間。特に何をして待つとかはないのですが、できるだけ家の近くで作業しておかないと客が来たときに気づけません。
また、客が泊まっている間はトイレとシャワーが家の中にあるので外出もできません。
朝からチェーンソーなど騒音系は控えたり、日中も客が出かけずにキャンプエリアで寛いでいたら静か系の仕事内容に変えたりします。
このように、何かしら生活に縛りがあるのはちょっと面倒臭いです。
そして声を大にして言いたいのが、旦那氏が客と喋りすぎて時間が取られる!!
客にもよりますが、1日2時間くらいは何かと客とのお喋りに費やしているように感じます。チェックイン時や敷地内で会ったときに立ち話で30分はザラ。
しかも、大抵のオーストラリア人(特に男性)はお喋り好きなので、最終的には飲み物を出したり出されたりで座って1時間は話しこみます。
色んな人と話しができて楽しいっちゃ楽しいですが、何かをやろうとしているときにお喋りに巻き込まれたり、旦那氏にお願いしたいことがあるのにお喋りで全ての予定が後回しになったりするのは結構ストレスでもあります。
キャンプ場の値段設定
こんな感じのキャンプ場ですが、料金設定は
いろいろ話し合った結果、現時点では1人1泊15ドル。
ただし最低2人2泊はしてもらう。
つまり、最低60ドルという設定にしています。
じゃないと掃除や芝刈などの準備時間がかかっていますからね~
しかも、運営サイトに売上の10%を取られてしまいます。そのうえ、客に言われて知りましたが、客はサイトに予約料金として更に10%払っているようで、60ドルのキャンプ場でも客の支払いは66ドルで、私たちの手元には54ドル入ってくる仕組みだとか。
まぁ、このサイトが保険もカバーしてくれているので仕方ないといえば仕方ないかと。
実際オープンしてみて客の入りは?
はっきり言って大人気です!
イースター前登録完了で150ドルのプレゼントというのに釣られてイースター前日に登録したら、その数時間後にイースター中の予約が入り、翌日には今晩泊まりたいという予約が、そして翌週にも予約が、また翌週にも・・・という感じで予約が止みません。
4月だけで5組が来て、そのうえ予定に合わず2組はお断りした状況です。驚くことに、来年1月の予約も入ってしまいました。
キャンプ場運営は一時閉鎖中
こんな感じで想像以上に人気者になってしまい、ちょっと自分たちの生活が追いついていないのでキャンプ場は一時閉鎖することにしました💦
前にも書いたように、自分たちの生活に縛りが出てしまいファームや建築仕事に精が出せずに困っていました。
実際に1ヶ月やってみて、自分たちで改善点も見えてきましたし、また各客人からもアドバイスをもらっているので、時間をかけてその改善をしたいのです。
一時閉鎖すると決めた後も度々予約メールが来ており、来月分は少し受け入れてしまいましたが、今後は落ち着くまではお断りする予定です。
とりあえず手応えはあったので、もうちょい設備投資をしてみようと思います!
※結局は予約が止まらず、2023年8月の時点でも続けており、2023年12月末から翌年1月末までは予約で満員御礼状態です。
各キャンプ客との交流もそれぞれ面白いので、その様子は次回へ書くとします。