ナイーブなMEは兼業農家

西オーストラリア州南部で建築とヤギ飼いの兼業農家。自給自足の生活を目指します!

【環境問題】DIYトイレ建設から自分の土地を地球と考えてみた~原発の処理水を海洋放出って本気ですか?~


スポンサードリンク

今週のお題「下書き供養」

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

昨年末の事なのですが、寝室に念願のトイレが設置されました!!

私は夜中にトイレに行くことが多いので、寝室にトイレがある生活に憧れていたのです。

建設のプロ旦那氏にも設置のお願いをしていましたが、あれこれ忙しくてトイレ設置の優先順位は低く長らく放置されていました。

母がオーストラリアに来るからと念願のお風呂場を約4年越しに完成させ、そのときにトイレのスペースは確保していましたが、あくまでスペースのみでした。

しかもこの記事↑の最後にトイレのことも触れており、

スペースと配管はできているので、また時間があるときにでも作業再開になりますが、それがいつになるかは不明です・・・

確実に言えるのは、来年の3月までは予定がつまっているので、あと半年はないでしょうね💦でも、次の冬までには欲しい・・・!!!

この記事↑は2019年11月に書いていますが、風呂場とトイレスペースが完成したのは2019年10月。それ以降、トイレスペースはその冬までには着手されず2020年12月までの1年2ヶ月の間このまま↓放置されていました。

f:id:kengyonouka:20210411225757j:plain

2019年12月から1年2ヶ月このまま放置されたトイレスペース

昨年末から親族や友だちが泊まりに来る予定が多かったので、それきっかけでトイレ建設が再開されたのです!

何か大きな理由がないと作業が進まないのって、DIYあるあるかと思います😅

トイレの仕組みから地球を考える

我が家にはもともとトイレは2つあるのですが、今回は下水処理タンクも新たに別で設置することにしました。

そのためトイレを設置するまでの全ての工程を見たり手伝ったりしたわけですが、トイレから地球を考えたのです!

どういうことかというと、下水処理の仕組みを見て、もし我が家を地球だと考えると(すでに地球の一部ですが)もっと環境に配慮しなきゃと強く思ったんです。

上手く言えませんが、とりあえずトイレ建設の様子を紹介します。

我が家のトイレ建設の様子

まずは下水処理タンクの購入から。

f:id:kengyonouka:20210412082113j:image

このタンクを地下に埋めるので、そのスペース(赤丸)を重機で作りました。穴というより斜面を削ってスペースを確保。

f:id:kengyonouka:20210412082602j:image

コンクリートタンクでとても重たいので、積み下ろしや設置はシャベルカーを使います。

f:id:kengyonouka:20210412090003j:image


f:id:kengyonouka:20210412090033j:image

タンクは横に2個並べます。

f:id:kengyonouka:20210412140609j:image

左の白いパイプは家と繋がっており、ここから汚水が流れてタンクに溜まります。

f:id:kengyonouka:20210412140939j:image

この作業中はまだトイレとは繋いでおらず、寝室の新しいお風呂場の水だけが溜まっている状態なのでご安心を◎

この2つのタンクをパイプで繋げてコンクリートの蓋をして、更にleach drainsという浸出排水させる長い箱を設置して、これを地下に埋めて下水処理設備は終了。

f:id:kengyonouka:20210412162046j:image

完全に砂に埋もれて、最終的にはこんな感じです。

f:id:kengyonouka:20210413095812j:image

このあと、寝室にトイレを置いて汚水が白パイプへ流れるように配管を整備。

f:id:kengyonouka:20210412190034j:image

トイレの水は前年の風呂場を設置したときに配管済みなので、これを繋げるだけで寝室にトイレのできあがり!!

f:id:kengyonouka:20210412190058j:image

とりあえず親族が泊まりに来るからと急いでいたので、壁のペンキ塗りとトイレットホルダー、ドアノブは後回し。そして4ヶ月経った今も全く同じ状態です。

人に見られないところはなかなか進まないのって、これまたDIYあるあるかと思います💦

汚水処理の様子から地球を考える

肝心の汚水処理の様子について。

f:id:kengyonouka:20210412190122j:image

2つのコンクリートタンクをパイプで繋げることで、①のタンクが満タンになれば隣の②タンクへ流れるようになっています。

②のタンクも満タンになれば、次は③のleach drains というメッシュ状の箱に流れて、③からは地面に染み出すという仕組み。

f:id:kengyonouka:20210412144606j:image

①は汚水そのもの

②は①が時間が経って分解された汚水

③は②が更に分解された汚水

そして最後は、③から地面にじわじわと吸収される。

この①~③の工程には機械的な処理は一切なく、ただ時間をかけて分解されるだけです。

地面に吸収された水は周りの植物が吸ったりいずれは地下水へと戻り、私の家庭菜園やヤギの食べる放牧エリアの水やりに使われます。雨水が無くなれば飲むこともあります。

これって、悪いものを流すとそれが自分たちの生活に直で跳ね返ってくるということです。

今までも同じ仕組みで生活していましたし、旦那氏から説明を受けていましたが、こうやって構造をまじまじ見るのは初めてでした。

この構造を目の当たりにして、自分たちの生活排水が自然界に流れ出ていることが他人事ではないということを今更ながら重く受け止めたのです。

これぞ、トイレの仕組みから地球を考えた瞬間です!!

f:id:kengyonouka:20210413084103j:image

街住まいならば私たちの設置したような下水処理タンクは各家庭に付いているわけではなく、地域ごとに自治体が大きいものを設置しているようです。

処理過程は基本的に同じような感じですが、最終的には化学薬品を使って浄水してから遠く離れた海へ流したり、トイレの水や公園の噴水に使われるそうです。

そんなこと知ってるわい!って言われるかもしれませんが、知識として知っていることと現実の生活の中での行動って、意識していないとなかなか結びつきにくいのではと思います。

とにかく私にとっては本気で私たちの住む地球の心配をした出来事でした。

f:id:kengyonouka:20210413084131j:image

これまでも環境に配慮した暮らしをしてきたつもりでしたが、このトイレ建設によって特に排水について意識が高くなりました。

それ以降、これまで使っていなかったエコ商品を使い始めたりしているので、それについてはまた別記事で紹介します。

www.naiveme.net

 

この記事を書いている途中に、スマートニュースの号外でこんな記事が飛び込んできました。

唖然としてしまいました。

本当に地球が心配です。