こんにちは☀
西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩🌾
我が家には年がら年中実をつけるパッションフルーツがあります!
www.naiveme.net これはホームセンターから買ってきた苗が育った3年目のものでして、真冬の現在でもこんな感じ!
真夏は1日100個以上採れる(落ちてる)日もあり、今でも最低でも1日3個は採れています。
そんななか、5年越しに初実をつけたパッションフルーツが採れました!
このパッションフルーツにはドラマチック?なストーリーがあるのです。
お義母さんのパッションフルーツ
お義母さん宅からやってきた木
旦那氏の両親宅に大きなパッションフルーツの木がありました。
両親宅に遊びに行くとたまにパッションフルーツをもらっていました。おかげでパッションフルーツをお店で買ったことがありません。
ご両親は2017年から2人揃って老人ホームに入り、その後家を売却する方向で旦那氏と私と旦那氏弟の3人で家を片付けていました。
パッションフルーツは木というより蔦を這わせて育つので、売却するには庭の見栄え的にもあまり良くないので撤去することに。
この木は地植えではなくワイン樽を半分に切ったものを植木鉢とした中に育っていたので、それごとファームに持ち帰ることにしました。
当時はファームにパッションフルーツの木がなかったのでとてもワクワクしましたが、約500km離れた我が家に着いたときには葉っぱもなくなっており、元気がなさそうでした。
風にも吹かれたから疲れたのだろうと思い数日間放置。
そして、これをファームでは地植えにしようとワイン樽から出そうとすると、実は大きな根が樽を突きぬけて生えていたようで、樽を動かしたときにそれが切れてしまっていることが発覚💦
メインの根を失った木は育つことなく死んでしまいました。この木はお義母さんが大事に育てていたので旦那氏はショック大。
このとき2018年6月ですが、やはりパッションフルーツが育てたくなって翌年の2019年9月にホームセンターで苗を買って育て始めました。この木が今年3年目で絶好調の木です。
では、今回主役の5年越しのパッションフルーツとは一体何なのか?
5年越しで育っていた木
私が家庭菜園を始める前の話です。それは2016年だと思われます。
当時はファームには住んでおらず、月数回ファームを訪れる程度だったので畑は作っていなかったものの、パプリカだけは植木鉢で育てていました。
現在もですが、生ゴミを入れたコンポストを肥料として使っているので、たまにトマトやカボチャなど分解しきれていない種が発芽してくることがあり、そういうのも抜き取って別で育てるのが趣味な私。
2016年にパプリカの横から見たことのない芽が何本か出ており、雑草というにはちょっと違うような気がしたので丁寧に抜き取って別の小さな植木鉢で育ててみました。
その雑草っぽいのがこちら↓
当時はファームには住んでいないため、冬の水やりは雨任せ、夏はタイマーをセットしていたものの追肥をするわけでもなくほぼ放置。
成長もとても遅く、花が咲くわけでも実が付くわけでもないのでその存在は忘れられていました。
それから2年後にたまたま見たらいくつかは生き残っており、カエデのような3つに別れた面白い形の葉をつけて蔓を伸ばしていました。
ちょうどこのとき、お義母さんのパッションフルーツの木を死なせてしまった頃で、なんとなく葉っぱの形がパッションフルーツと似てるな~思いました。
でも、パッションフルーツは普通種を全部食べるのでコンポストに混入する確率はかなり低いのです。
なんの植物かよく分からないけれど、とりあえずシェイドハウスという通気性のある温室もどきの隅っこに置いておきました。
結局それから1年後にホームセンターでパッションフルーツの苗を買って植えて、これに気を取られて完全放置することになります。
それから更に1年半後の2021年にシェイドハウスの掃除をしていると、あの雑草らしきものが成長していることに気づきました。
どうせ雑草でしょ~と思いながら、処分するのも面倒くさくて放置していたら、4月にはなんとこんなに大きくなってしまったのです!
シェイドハウス内の天井を這うだけでなく、外まで蔦を伸ばしています。
しかもなんと、パッションフルーツそっくりの花を咲かせたのです!
もしかしてもしかして、本当にパッションフルーツなのかもしれない!!と思い、これをちゃんと外で育てることにしました。
パッションフルーツを外に出す大作戦
シェイドハウスの中に蔦を這わせまくっているので、これを取りはずして外に出せばいいやと思っていたら大間違い💦
注目すべきは赤丸の根っこ部分。
5年間植え替えていないので、高さ10cm、直径5cmの小さな鉢の中で雑草にまみれて育っています。
こんな小さな鉢の中でどうやってこんなに大きくなったのかと思ったら、2鉢の根が鉢を突きぬけコンクリート版の隙間に入り込み、しっかり地植え状態になっていました。
お義母さんの木のように根を切って失敗したくないので、コンクリート板を退かして植木鉢とその下のカゴをハサミで切って露わにしました。
そのあとシェイドハウスを伝う蔦を取って全て地面に置き、シェイドハウスを持ち上げて50cmほど移動させてパッションフルーツを外へ出しました。
そして、パッションフルーツの蔦がちゃんと這えるようにフレームを立てました。
このあと蔦をフレームに絡めて・・・
シェイドハウスの外でもタイマーの水やりができるようにホースを伸ばして・・・
パッションフルーツアーチのできあがり!
ここまで大仕事をしておいてアレですが、パッションフルーツの花にそっくりなだけでパッションフルーツの実がなる確証はありませんでした。
パッションフルーツはトケイソウという種類の植物で花だけ楽しむトケイソウもあるので、もしかして実がならなかったらどうしようという不安もありました。
5年越しに結実した実を食べた!
上のアーチができたのが4月末でこのあと花が2つだけ咲き、実がなれ~~!!と祈っていたところ・・・
ちゃんと実がつき始めましたーー!!!
どうやら本当にパッションフルーツなようです♪
それから3ヶ月後の7月末には実が紫に色付きました♡
このパッションフルーツはホームセンターで買ってきたやつよりも大きな実が付いています!
ただ、ちょっと不思議なところが・・・
上の写真見てなんか変だと思いません?
拡大するとこうなのですが、気づきません?
皺が寄ってきているのに落ちてこないんです!
我が家の絶好調の木では実を摘むことはせず、落ちているやつを拾うだけです。
落ちてくるやつはツヤツヤです。
これを2,3週間放置しておくと皺々になり甘味が出てくるものです。
しかし、この5年越しのパッションフルーツは皺々になっているのに落ちてこないんです!
そのうちそのうちと期待するも全く落ちてくる気配もなく、このままだとカラカラに乾いてしまうので無理やり1個摘んでみました。
摘んだときも、かなりきつく引っ張らないと取れませんでした。
どれだけ大きいか一目瞭然。(もちろん一番大きいやつ)
ついに5年越しになった実を食べることにしました!
それにしても5年ってすごいなーと、ちょっと感慨深くもなりました。
雑草みたいと思いながらもたまたま別に移し替えたのが始まりで、結果的にはお義母さんの木がダメになったあとの後継者のように実をつけたこの木。
前にも書きましたが、パッションフルーツは種も食べきるものなのでコンポストから生えてくるのは奇跡なのです。
パッションフルーツをお店で買ったことのない私たちにとって、これは紛れもなくお義母さんの家からもらったパッションフルーツの種が発芽したものなのです。
そんなことをあれこれ考えながら、ついに5年越しの奇跡の実をついに実食。
この実をスプーンですくってパクっ!
ニガッ!
吐き出しました。。。
めちゃくちゃ苦かったのです。
期待とのギャップもあるのかと思いましたが、だいぶ念を押して食べた旦那氏も吐き出しました。
どうしたことだか、皮に皺はよっているのにまだ青っぽい味がするのです!
よく見ると種はまだ黒くありませんし、果肉もツブツブ感があって熟されている感じではありません。
ということで、あんなに待ち焦がれた5年越しのパッションフルーツは激苦でした。
やはり5年間肥料も直射日光も与えず育ってきた環境が悪かったからこうなったのでしょうか・・・
現在はあと1個だけ蔦になっていますが、これは落ちてくるまで待とうと思います。
って、かなり皺々ですが💦
あんな立派なパッションフルーツアーチを作ったのに美味しくないなんて悲しすぎる。。。
とりあえずは育て続けるので、肥料でもやって次の夏に期待するとします!
もしかして、種からの発芽のやつは美味しくならないとか?!
苗木からの方がいいのかもしれませんね。。。