こんにちは☀
西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩🌾
今日は我が家のプリンセスを紹介します。
その名は
Chicadoo (チカドゥー)
えっ?
ただのニワトリ??
と思ったあなた!!!
彼女がどのようにして、プリンセスになったのかみてみましょう。
きっとチカドゥーのファンになるはず!!
チカドゥーの生い立ち
チカドゥーが孵るまで
うちにはもともと、青い卵を産むアローカナ(Araucana)が5羽(オス3、メスに2羽)がいます。
しかし、彼女たちの産卵ペースが落ちてきたので、新しい種をいちから育ててみることにしました。
そこで、サセックスという種類の有精卵を24個購入し、孵化器に入れました。
すると24個のうち孵ったのはたったの5羽。そして、4ヶ月後まで生き残ったのが3羽。
実は、孵化しなかった卵のほとんどが有精卵ではなかったのです。
後日、有精卵のオーナーに卵を新鮮なものに取り替えてもらい追加購入もし、30個の有精卵が手に入りました。
そして、2019年5月初旬に30個の有精卵を孵化器に入れました!
が、21日後に孵るはずの有精卵が孵らない・・・
そして翌日、孵化器稼働から22日後の5月24日に一つだけ孵りました🥚
5月末:誕生から生後3週間
その1羽の誕生からも数日間孵化器を稼働し続けましたが、結局29個の卵は孵りませんでした。
この奇跡の1羽のひよこは、他のニワトリと6週間違いなので同じケースで育てることができず、いつもひとりぼっちで箱の中。
あまりに可愛そうになり、暇があれば話しかけるようになりました。
気付けば、旦那氏がチカドゥー(Chicadoo)と名付けていました。
それからというもの、旦那氏は暇さえあればチカドゥーを手に乗せてかわいがりました。
朝食後
旦那氏にハグされるチカドゥー。
ファーム内仕事の休憩中
携帯をスピーカーにして話す旦那氏の腕の上を歩き回るチカドゥー。
生後10日目で羽が生えてきました!
仕事後、夕食前
旦那氏と暖炉の火に当たるチカドゥー。
たまには肩乗りチカドゥー。
毎日たっぷりの愛情を受けて育ちました。
5月(真冬)に産まれたチカドゥーに対する私たち心配は寒さ。
たいてい多数匹で産まれる雛は、お互いに身を寄せて暖かさを守ります。
しかし、チカドゥーには身を寄せる仲間がいません。
そのため、生後3週間までは室内の暖炉のそばで毎日を過ごしました。
6月中旬:まさかの10日間のお留守番
こんなに溺愛されて育ったチカドゥーですが、6月中旬に急遽『息子を訪ねて三千里』が決定しました。
『息子を訪ねて三千里』とはケアンズに住む旦那氏の息子に会いに行く旅のことで、とにかくチカドゥーを置いて10日間ファームを離れないといけませんでした。
このとき生後3週間。ようやく産毛から部分的に羽が生えてきた頃でした。
これまでずっと室内の暖炉の元で育ってきたチカドゥーをどうするべきか。
- 10日間、暖炉はないものの部屋の中に置いておく?
→誰も居ない家に一人ぼっちは寂しすぎる。もし最悪の事態に陥ったら、家の中の臭いもひどそう・・・
- 他のニワトリと過ごさせる?
→アローカナは大き過ぎるし、6週間違いのニワトリとでも対格差がありすぎて、攻撃の対象になるかもしれない。
- 他の小鳥(フィンチ、ウズラ)のいる鳥小屋に入れてみる?
→友達ができていいかも!!でも、寒そう&毎晩ライトで照らされた箱の中で暮らしていたチカドゥーには夜が暗すぎるのではないか・・・(生後一ヶ月までは、夜中も飲み食いできるように明かりが必要)
そして私と旦那氏が出した決断は、『他の鳥小屋に入れてみる』でした。
寒さはそろそろ耐えられる年頃として、ライトを夜だけタイマー設定できればきっと大丈夫であろうということになりました。
とは言え、タイマーなんぞこのエリアで買えるわけもなく、近所の人が街へ行くときに買ってきてもらいました。
ファームを離れる当日にタイマーを入手し、セット完了。
こちらの準備は万端にしても、チカドゥーにとっては初めての地面、雑草、小鳥、ウズラ、小屋など初めてだらけ。
とりあえず、出発の朝に鳥小屋に入れて様子を見ました。
ウズラよりも少し小ぶりのチカドゥーでしたが、歓迎されるわけでも邪険にされるでもなく、とにかく周りをウロウロして順調な滑り出し。
ライトが午後5時に点くと、チカドゥーが新しい小屋に入っていくのを見て、ほっと一安心◎
私たちのフライトは深夜だったので、新しい小屋に入ったチカドゥーを見守りながらファームを離れました。
6月末:10日後のチカドゥー
『息子を訪ねて三千里』を終えた10日後にファームへ戻り、真っ先にチカドゥーの元へかけつけました!!
チカドゥーはウズラとも仲良くしており、元気でした!
↑↑↑これで生後1ヶ月
7月中旬:他のニワトリとの移住計画
7月中旬、ニワトリ全体の移住計画を考えました。
これまでは、アローカナとサセックスの6週間先生まれ組は大きさの違いで別の小屋で育てていましたが、大きさも似てきたので一緒に入れてもいいだろうと思ったのです。
そして、この2種が仲良くなって落ち着いたら、1ヶ月後にチカドゥーを混ぜようと。
同じ種のニワトリがいるのに、いつまでもウズラと過ごしているのはチカドゥーの将来によくないと判断したためです。
そして、アローカナとサセックスを対面させたところ・・・
2種類のニワトリの初ご対面の様子🐔🐔#オーストラリア #海外生活 #田舎暮らし #にわとり #初対面でケンカ pic.twitter.com/Y2leiOa4is
— 兼業農家👩🌾ナイーブME in 🇦🇺 (@kengyonouka) 2019年7月18日
うまくいかず。。。
その後も、アローカナとサセックスは別小屋生活です。
もちろんチカドゥーは移住させていません。
8月初旬:チカドゥー本格的に移住計画?!
8月初旬に、カーキキャンベル(Khaki Campbell)というカモが近所で格安で売られていたので勢いで飼ってしまいました。
ニワトリ小屋は満室なので、とりあえずチカドゥーの居る鳥小屋へ入れてみると・・・
雄カモがチカドゥーを追いかけまくるという事態に!!
これはいけないと、カモを一時的に簡易スペースに入れました。しかし、簡易なのでそう長くは入れていられない。。。
しかし、別の鳥小屋を建てている時間は無い・・・
翌日、カモを鳥小屋へ戻し、ついに時が来たとチカドゥーを他のサセックスと入れることにしました。
入れるや否や、サセックスの雄がチカドゥーを猛攻撃!!
それに震え上がったチカドゥーは小屋の隅っこに顔を突っ込んで出てきません。
カメラを持ってなかったので、写真がありませんがイメージとしてはこんな感じ↓↓↓
頭隠して尻隠さず。
少ししたら落ち着くかと思いましたが、出てる尻をつつく雄サセックス。
もう可哀想で見てられなくなり、旦那氏が出した決断は
雄サセックスを裁つ!
もともとの計画では、雄ニワトリは卵を産まないので食べるつもりでした。
忙しさに追われて生かしておきましたが、これを機にと一気にサセックス2羽、アローカナ2羽を鶏肉にしてしまいました。
この鶏肉作業を終えるとニワトリは、アローカナ3羽、雌サセックス1羽、チカドゥー。
カモは次第にウズラを追いかけるようになったので、カモをサセックス小屋へ移動、チカドゥーと雌サセックスがウズラと住むようになりました。
現在のプリンセス チカドゥー
8月末、私たちが150km 離れた街へ買い出しに行っている間に、雌サセックスとウズラ1羽が死んでいました。おそらく蛇に殺られたのでしょう。
現在鳥小屋は、チカドゥーとウズラ4羽、フィンチが住んでいます。
ここまで過保護に育ててきたのは私たちの責任でもあるので、最後まで大切なプリンセスとして扱おうということになりました。
それにしても、チカドゥーは自分をウズラと思っているようです。
いきなり走っては止まるの繰り返し。ウズラと追いかけっこするのも大好き。
たまにウズラと毛繕いみたいなこともしています。
餌をつつくのはウズラと一緒。
日陰で休むときもウズラと一緒。
ウズラもチカドゥーが好きなようで、チカドゥーの小屋の中で卵を産みますwww
もうウズラの何倍も大きいのに・・・
そんな姿に毎日癒されています♡
こうやってプリンセス・チカドゥーが誕生しました。
ファームのニワトリとしては、ありえないほどの待遇です。
しかし、プリンセスと呼んでいますが、実はチカドゥーが雄か雌かは分かっていません。
他のサセックスは比較して大きさで判別できたのですが、ウズラと一緒にしかいないチカドゥーは判別ができません。雌サセックスと暮らしているときも、月齢が違うので判別できませんでした。
現在3ヵ月弱なので、雌だとしてもまだ卵を産める年ではありません。
もしチカドゥーが雄だとしたら・・・
それでもチカドゥーを食べることはしません。
こんな愛着の湧いたニワトリは初めてですから♡
※追記
その後のチカドゥーの成長記録です。