こんにちは☀
西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩🌾
以前書いたレモン事件と、私の購読しているフミコフミオ氏のある記事と、我が家の有精卵販売が一連の繋がりを見せてものすごく一人で納得してしまったことがあったので、ちょっと紹介しておきます。
2020年1月7日 レモン事件
ちょっと前にレモン事件について書きました。
この中では、日本人特有の?他人優先・自己犠牲について語っています。
この記事については色々反応していただき、分かるー!とのご意見をいただきました。国際結婚の方からは、まさに同じような出来事を経験されたようで感動すらされました。
レモン事件の概要としては、他人に買ってきてと頼まれたレモンにやたらと責任を感じる私と、レモンを無視して帰りを急ぐ旦那氏との間に大喧嘩が勃発。
日本で当たり前のように自分や家族のことは置いといて、他人優先で生きることが美徳のように思っていた私を根底から覆す事件でした。
こうやって30年以上他人ヨイショで生きてきた私ですが、オーストラリア生活6年目にもなると自分と家族優先、いや、自分と旦那氏優先になりました。
レモン事件以降も、他人に振り回されて一人で疲れることが度々ありましたが、オーストラリアで学んだことは『人は案外他人に期待していない』ということです。
もし、昔の私のように他人軸で生きている人がいたら、是非わがままに生きてみてください。
あなたが思うほど、人は気にしていませんよ!
最後はこのように↑↑↑締めています。
2020年1月13日 フミコフミオ氏の記事
営業歴20年以上、現在はある食品関係の会社の営業部長をしているフミコフミオ氏。
レモン事件を書き終え5年前の気持ちを整理出来てスッキリしていたところ、フミコフミオ氏のこの記事を読みました。
食品会社社員が緊急事態宣言下の飲食店経営を強引に前向きに考えてみた。 - Everything you've ever Dreamed
皆さんにもぜひ読んでほしいのですが、要約すると
- コロナ禍で潰れていく飲食店はコロナ前から経営状態が悪かった
- 『お客様は神様』という考え方が経営者自身に負担をかけすぎており経営基盤が弱い
- コロナ後は客をファンとして捉え、適正な利益を確保し自分本位に経営をしてもいい
引用文も貼っておきます↓↓↓
緊急事態宣言はトリガーにすぎない。飲食店の多くは、以前から厳しい状況が続いていて、新型コロナと緊急事態宣言でその状況が全国一斉に露わになったにすぎない。言い方を変えるなら、個人経営の飲食店の多くは、元々、経営基盤が脆弱なのだ。たとえば、何十年も創業以来の値段を守っている飲食店がある。僕もそういう店は大好きだ。大変素晴らしい経営努力ではあるが、あらゆる仕入れ価格が上がっているので、価格据え置きは不自然ともいえる。「値上げをしたらお客が離れてしまう」という店主の声がすべて。立地も変えられず、広告宣伝費もかけられない、個人飲食店にとって既存客を失うのは死活問題のため、価格を据え置きあるいはわずかな価格改訂にとどめている。
個人経営の飲食店ならば、程度の差こそあれ「お客様は神様」という捉え方がある。客を神様から本物のファンに捉えなおし、適正な利益を確保して経営基盤を強いものにしていく店にしていくことがコロナ後の飲食店の在り方になる。おそらく第二・第三の新型コロナがやってくる。それに備えて乗り越えられる体制を作っておくようにすることが、今回の経験を活かすということだ。
これを読んでいるとレモン事件と重なるところが!
お客様を神様と捉えすぎて、店側が身を削っている。
お客様を他人、店側を自分や身内と置き換えるとレモン事件と同じ仕組みやん!!と妙に納得してしまいました。
いつぞやかのフミコフミオ氏の記事には『夫婦で経営しているような飲食店は、本人達の人件費はほぼ無いに等しいところが多い』みたいなことが書いてありました。
まさに自己犠牲ですやん!
これをオーストラリアで考えると、自分たちに儲けがないのに商売するってありえない話やろうなと思い、旦那氏に聞くともちろん『ありえん。』との回答が。
オーストラリアでは客は神様ではありません。むしろ店側が強いです。客がゴネようが経営しているのは店なので、店の言うことに従わないならばサヨナラされます。
特に田舎だとその傾向が強いです。カスタマーサービスの悪さなんて天下一ですからね。
国民性的もそうですが、みんなに好かれなくても、分かってくれる人さえ分かってくれればいいってスタンスです。
ということで、ビジネス面でも日本の自己犠牲が邪魔しているなぁと思ったのでした。
2020年1月15日 有精卵の販売
先月からオンラインで青色の卵を産むアローカナの有精卵を売っています。
1ダースお届け込で18ドルと良心的な値段に設定していたら思った以上に大人気!
オンライン広告には『売り切れ』表示を出していましたが、ある女性から次の2ダースが集まったら買いたいとメッセージが来ました。
もちろん了承し、どこに住んでいるか聞くと150km離れた街に住んでいるとのこと。
月数回はその街へ買い物に行くので、タイミングが合えば届けるねと返信すると、そっちまで取りに行くことも可能ですと返ってきました。
卵のために150km運転してくるってのもすごいなぁと思いながら、また連絡するねとメッセージを終えました。
それから8日後に卵が集まって届けに行く日まで決めてメッセージしていましたが、こちらの都合で前夜にドタキャンになってしまいました。
有精卵を待っている気持ちというのは孵化器や孵化後の準備したりと結構ワクワクするものです。また、孵化後の世話も考えていつ卵を入れるか計算する人もいます。
そんな自分の経験からスケジュールが変わることに申し訳ない気持ちいっぱいで予定日に行けなくなったことと別の週にならば配達できると伝えると、だったら今週中に150km離れた我が家まで取りに来るとの返事が。
本当に申し訳ないと思いましたが、有難く来てもらうことにしました。
彼女が来る前夜に事件発生・・・
彼女が来る前日は私の誕生日でした。
旦那氏がケーキを焼いてくれたのですが、卵が足りなくで売る予定の卵を2個使っちゃったんです!!
明日の朝には2個産まれるから大丈夫◎
と、笑顔の旦那氏。
もし産まれなかったらどうすんの?!
と、パニくる私。
確かに1日最低2個は産むけど、午後に産んだりもするので彼女が到着予定の10時までに2個とかちょっと胃が痛い・・・と思いながら眠りにつきました。
翌朝、1個だけ卵を発見。
でももう1個いるんだよーーーっと、ニワトリに懇願しました。
街を出たと彼女から連絡が入り、制限時間は2時間。
わざわざ150km運転してくるのに、卵1個足りないとかマジでふざけてる・・・
もし卵が間に合わなかったらいくらにしようか考え始めました。
本来ならば36ドルのところだけど、わざわざ来てくれるんだし30ドルにしよう!と私が言うと、
来るって言い出したのは向こうなんだし、卵は1個1.5ドルなんだからそれだけ値引けばいい話でしょ、と旦那氏。
でも2ダース集まったって言っちゃったし、ドタキャンしたのは私達やん!と言うも、
別の週に配達できると言ったのにこっちまで来るのを選択したのは向こう、無いもんは無いんだからそんな値引く必要は無い、と相変わらず冷静な旦那氏。
約束が違うから買いたくないって言われたらどうすんのよ?!と返すと、
向こうが買いたくないと言い出したらまたオンライン広告出して他の人に売ればいいし、なんなら我が家で消費すればいい、とどこまでも冷静な旦那氏。
レモン事件を思い出しながら、またこれか。。。と思い、ニワトリを確認しに行くと1個産まれてましたー!!!!!
ということで、問題解決◎
彼女とはファームの入口で待ち合わせをし、なんの問題もなくあっさりと販売終了。
彼女は家族総出で来ており、せっかくだしこれから隣町まで観光してくる~!卵ありがと~!!っと、卵の状態も確認せず笑顔で去っていきました。
何を一人であんなに悩んでいたのだろうと思うほど、あっけなく終了。
で、思ったんです。
私のしようとしていた大幅値下げは『お客様は神様』精神だったと。
私の場合は有精卵のために特別何かをしていたわけではありませんが、適正価格よりも大幅値下げをして消費者に文句を言われないようにとした行為は、まさに日本の経営基盤の弱い例と重なります。
レモン事件で学んだと思ったのに、まだまだ日本精神が残っているようです。
ということで、レモン事件とフミコフミオ氏論と有精卵の販売の共通点を発見して一人で大興奮したので、これを誰かと分ち会いたくて記事にしてみました。
よく考えると、ガレージセールを開催していても私は客の強い値引き交渉に押されてしまうんですよね💦
どうやら、私はビジネスには向いていないようです。
是非ともレモン事件とフミコフミオ氏の記事を読んでみて、私と一緒にあーーー!!!と興奮してくださいね♪
レモン事件↓
フミコフミオ氏の記事↓