西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩🌾
私はオーストラリアのワーホリ中に国際結婚をしたのですが、その前にカナダでワーホリをしていた経験があります。
カナダワーホリ中には7つの職場を経験しましたが、そのうち4つがハウスキーパー (宿泊施設の清掃) の仕事です。
今回は私の経験から、カナダワーホリにおけるハウスキーパーの仕事について紹介したいと思います。
私は別に掃除が大好きな訳ではありませんが、なぜハウスキーパーの仕事経験が多いかと言うと、
★英語力を問われない
★採用されやすい(即日採用あり)
★短期募集あり
★自分の宿泊代が安上り
★チップによる即日の現金収入
というメリットがあるからです。
金欠時には、誰しもにもってこいの仕事と言えます。
私はこの仕事に何度も救われました🙂
まず、私のハウスキーパーとの出会いと経歴をお話しします。
私が初めてハウスキーパーをしたのが、学生ビザ半年とワーホリ半分の合計1年間過ごした街を突然とび出したときのこと。
これまで住んでいた街ハリファックスはカナダの東海岸の街で、決して大都会ではありませんでしたが、ド田舎でもない街。
もともと私は田舎好きなので、そろそろ山奥へ行ってみようとロッキー山脈を目指しました。
ロッキー山脈で仕事が見つかりやすい土地といえば『バンフ』という情報を手に入れたので、さっそく移動しました。(7月中旬)
移動したものの、なんの計画もしていなかったので、とりあえず8人部屋のホステルに宿泊。
夏休みシーズンだったので、宿泊代が思ったより高い!そのため、初日から宿と仕事を探し初めました。
仕事はまさかの初日でゲット。
とは言っても、開始は2週間後のバンフから5時間離れたジャスパーという町のB&Bのハウスキーパー。
では、この2週間どうやって生き残るか。
2週間だけでも仕事なんて出来るのかと半信半疑で翌日には町中にレジュメを配りました。
職種はなんでもいいからと、ホテル、カフェ、レストラン、お土産屋さんなどに配りまくり。
そして、疲れ果ててホステルに戻って、部屋でゴロゴロすること1時間後に、あるホテルのオーナー (ドイツ人) が面接したいと電話がありました。
しかも泊まっているホステルまで来てくれるという!
夕方、ホステルの共同スペースで面接をし、仕事内容がハウスキーパーであることを説明され、私は2週間しかバンフにいられないことを正直に打ち明けましたが、とにかく今すぐ人が欲しいとのことで即採用◎
しかも、ホテルのオーナーは私の泊まっているホステルのオーナーでもあって、その晩から宿泊代が半額になるという特権付き✌
ということで、翌日から2週間みっちり働きました!
この2週間では、主に小さなホテルのハウスキーパーをし、3日間だけ泊まっていたホステルのハウスキーパーもしました。
2週間後にはジャスパーのB&Bでハウスキーパーをし、その数ヶ月後には南米旅行へ2ヶ月ほど、南米からカナダに戻ってきたときにはお金が尽き、ワーホリビザも1ヶ月しかないところで、リゾートホテルのハウスキーパーの仕事をゲットしました。
そんなこんなで、私が働いた宿泊施設はリゾートホテル、小さめのホテル、ホステル、B&Bの4種類。どれもリゾート地です。
次に、メリットについて詳しく説明していきます。
★英語力を問われない
基本的に宿泊客とコミュニケーションをとることがないので、英語力は必要ありません。
初めに仕事を教えてくれる人が日本人ではない場合は、英語でのコミュニケーションになりますが、たいてい一緒に働きながら教えてもらえるので、見ながらで理解しやすいです。
★採用されやすい
『日本人』であるということだけで採用されやすいです。おそらく、従順でキレイ好きな印象があるのだと私は解釈しています。
先日の記事で紹介しましたが、日本の学校教育の大きな特徴のひとつとして『掃除』があります。
だから日本人は掃除に対して真面目に取り組む方だと思われます。
また、見ながら仕事を覚えるので、即日採用されてそのまま仕事するというパターンが多いです。
★短期募集あり
基本的に観光客で忙しい時期に募集は多くなります。
私は観光地でしかハウスキーパーをしたことがありませんが、長期休暇シーズンだけでなくイースターや、サンクスギビングの時期だけの募集もあります。
★自分の宿泊代が安上り
たいていのホテルは従業員用の宿泊施設があります。そこだと、従業員料金で格安で住めます。もちろん、ゲストが泊まるのとは訳が違うので" 古い、相部屋 " などの欠点はありますが、ワーホリメーカにとって宿代が安く上がるのはありがたいです。
★チップによる即日の現金収入
日によって金額はまちまちですが、仕事帰りに使えるお金があるって嬉しいです。
また、現金以外にもお客さんが不用品として置いて行った消耗品がもらえたりします。
主にシャンプー、コンディショナーなどですが、物価の高いカナダではとてもありがたかったです。
※ 消耗品以外はすべて忘れ物として届けられます!!!
もちろん、ハウスキーパーは良いことだらけではありません。デメリットもあります。
★英語力が伸びない
★体に負担がかかる
★飽きてくる
★英語力が伸びない
せっかくワーホリで英語を話せるチャンスなのに、仕事に英語を使わないので英語力があまり伸びません。
同僚に外国人がいればいいですが、基本的に仕事中にはお喋りはしません。特にハウスキーパーは時間との勝負なので、お喋りしている暇がありませんでした。また、メリットで述べたよう、日本人はハウスキーパーとして採用されやすいので、同僚の日本人率が高いです。
★体に負担がかかる
何個も何個もベッドメイキングしていると、腰に負担がかかります。(私がギリホリだったから?!)
また、手の乾燥が半端ないです!
パリパリに仕上がったシーツやタオルを触り続けていると、手の水分が奪われます。
そして、埃っぽいので喉もカラカラになります。
★飽きてくる
正直、すぐに飽きてきます。
特に何か特別なスキルを身につけるわけでもなく、人と喋るわけでもなく、基本的には一人で黙々と働くので、ものすごく楽しい仕事とは言えません。
唯一の楽しみといえば、ドアを開けた時にチップがあるかどうかということです。
以上のメリット・デメリットは、基本的に私の経験した4種類の宿泊施設どれにもあてはまりますが、それぞれに特徴があります。
次は、宿泊施設別に解説。
小さめのホテル
勤務時期:7月中旬~ (ハイキングシーズン)
勤務期間:2週間
ホテルの規模:約20部屋
1日のハウスキーパーの数:2人
私の初めてのハウスキーパーの仕事でした。
小さなホテルだったので、時間に追われることなくマイペースにできました。
同僚は韓国人とフランス人の女の子。
彼女たちとは仕事の休憩中におしゃべりして、英語環境はとてもよかったです。
ホテルは金額的に中級レベルで、多くても一日10部屋の掃除だったので、チップは5ドル以下の日がほとんど。
毎日2人体制で働いていたので、チップはお互い半分ずつ渡してました。
ホステル (バックパッカーズ)
勤務時期:7月中旬~
勤務期間:3日間
ホステルの規模:8~12人部屋が約10部屋
1日のハウスキーパーの数:1,2人
個室はなく、どれも相部屋なので、掃除中に誰かが部屋にいるのは日常茶飯事。
部屋以外に、キッチンや共有スペースの掃除もありました。
ハウスキーパー同僚はドイツ人、受付に台湾、フランス、オーストラリア、カナダ人。
さすがホステルで働くだけあって、みんなフレンドリーで、休みの日に一緒に遊びに行ったりしました。
私はここに泊まっていたので、宿泊客も受付の人もすぐ友達になり英語環境は抜群でした。
もちろんチップはありませんでしたが、フリーフードがもらえたり、無料でプリンターが使えたりと生活上の特権がありました。
B&B
勤務時期:8月~
勤務期間:2ヶ月半
ホテルの規模:3部屋
1日のハウスキーパーの数:2人
これはワークエクスチェンジなので、お給料は発生しないかわりに宿代と食事代が無料でした。
そのため『仕事』というよりはホームステイな感じで、午前の掃除の仕事以外の時間にはハイキングに連れて行ってもらったり、食事を一緒に食べたりできました。
ただ、カナダ人夫婦がオーナーでしたが、奥さんの掃除の徹底ぶりは半端なく厳しく、日本人しか雇わない主義の人でした。
そのため、同僚は必ず日本人。
英語環境が減ると思いきや、オーナー夫妻はカナダ人だし、B&Bなのでお客さんとのコミュニケーションもそれなりにあり、またローカルの人たちと話す機会もありました。
チップはほとんどありませんでしたが、満室の日はオーナーがお小遣いをくれました。
リゾートホテル
勤務時期:1月~(スキーシーズン)
勤務期間:1ヶ月
ホテルの規模:約190部屋(全4階建て)
1日のハウスキーパーの数:7~10人
大きなホテルなので、ハウスキーパーの数も多く、各階にチーフのスーパーバイザーがいます。
スキーシーズンということもあり、毎日15~20部屋の掃除で、かつチェックインも迫ってくるので毎日が時間との勝負。
同僚は9割が日本人、スーパーバイザーは全員フィリピン人。
スーパーバイザーとのやり取りは英語だが、それ以外は全て日本語。
結構な確率でチップを置いていく客が多く、見つけた人の独り占め状態で、少なくても10ドル、多い日で30ドルありました。
しかし、残念なことにスーパーバイザーが先にドアを開ける権限があるため、人によってはチップだけ取って掃除をしない人もいました。
うれしいことに、このホテルは大きなグループ会社が経営するものだったので、従業員カードが支給されバスやレストランの割引がありました。それ以外にも、従業員用アコモやスキーのリフトパスが半額になるなどの福利厚生がありました。
私はここで働く前から、格安日払い可能なシェアハウスに住んでいたので、従業員アコモは利用しませんでしたが、他の同僚の話を聞いていると、相部屋でにぎやかそうな感じでした。
アコモはハウスキーパーだけでなく、ホテルグループ会社経営の従業員用なので、ここでは国際色豊かに英語環境があるようでした。
かなり長くなりましたが、以上が私の経験からのハウスキーパーついての説明です。
決して楽な仕事ではありませんでしたが、とにかくお金が必要なときにはもってこいの仕事です。
リゾート地ということもあり、ワーホリメーカーのほとんどはロッキー山脈を楽しみに来ていたスノーボーダー、スキーヤー、ハイカーでした。
バンフの場合は、リゾートホテルグループの福利厚生だけでなく、バンフの町で働く人全てにツアー割引などの特権がありました。
せっかくワーホリ中に働くなら、好きな場所で楽しみながら働きたいですよね。
私の場合は、ロッキー山脈滞在中の夏はハイキング三昧でしたよ。
冬は、一度だけスキーをしましたがマイナス30℃で寒すぎました。
長々と最後まで読んでいただきありがとうございました。
きっと最後まで読んでくれた方は、カナダのワーホリに興味があるのではないでしょうか??
少しですが、他にも私のカナダワーホリ経験を書いている記事がありますので、また時間のあるとき読んでみてくださいね。
現在はオーストラリア在住ですが、初めて住んだ海外カナダに対する思い入れは大きいです。
また、少しずつカナダについても書いていこうと思います。