ナイーブなMEは兼業農家

西オーストラリア州南部で建築とヤギ飼いの兼業農家。自給自足の生活を目指します!

【キャンプ】Cueでステーションステイ!~Nallan Stationはコーギー天国♪~


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こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

キャンプネタも今回で4回目となりました。

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キャンプから戻ってきて1ヶ月以上経つので早く終わらせないとね!

今回はコーギー天国があるCueのNallan Stationでの宿泊について。

Station Stay(ステーション・ステイ)とは

我が家のキャンプ場のようにファームに泊まることをファームステイと言いますが、ステーションに泊まることをステーションステイと言います。

では、ステーションとは?

ステーションとは、超巨大な家畜ファームのことです。

どれだけ巨大かというと、うちのファームが800haで東京ディズニーランド16個分サイズですが、ステーションは最低でもその100倍以上大きいのです。

ここまで大きいと意味不明ですが、しかしそれがステーション。

その超巨大な土地で家畜(主に牛か羊)を放牧しています。

超僻地にあるのでインフラが整っていないところがほとんど。現在はヘリコプターやドローンを使って一定の管理しているところもあるみたいですが、馬に乗って家畜を移動させたりとウェスタン映画みたいな生活をしているらしいです。

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ファームがオーナーの管理下の元で計画的に家畜や作物を生産するのに対して、ステーションは全管理はしきれない広大な土地に家畜を放牧してほぼ野生状態のファームスタイルと言えば分かり易いでしょうか。

実はステーションの土地の所有権は州や国にあるのですがこのことを詳しく語ると複雑になりそうなので、とにかくざっくり言うと超僻地にある超巨大ファームということです。

ステーションは基本的に10万haはあり(東京都の半分くらい)、西オーストラリア州だけでも527つものステーションが存在しているらしいです!

そんな巨大ファームがそんなに!?って思われるかもしれませんが、西オーストラリア州だけでも日本の7倍の大きさがあります。

この地図は西オーストラリア州だけを表していますが、このうちの薄茶色と薄ピンクがステーションです⬇

https://www.mapworld.com.au/products/wa-2021-pastoral-lease-700-x-1000mm-wall-map より引用

ステーションによっては、空き地をキャンプ場として解放しているところがあり、そういうところに泊まることをステーションステイと言います。

つまりはファームステイとステーションステイには大して違いはありませんが、ステーションステイの方が僻地にあってインフラが整っていないことが多いです。

お金を払って泊まっているのに水質が悪過ぎて飲み水がない、シャワーは水だけ、トイレの数が少ない、キャンプに使える電気供給ゼロなどのワイルドな暮らしを体感できるのがステーションステイの特徴かと思います。

Nallan Station(ナラン・ステーション)

今回はCue(キュウ)にあるNallan Stationに泊まってきました。

こちらは約10万ヘクタールの敷地をもつ牛の放牧ファームです。約180年の歴史を持つステーションですが、初めは羊の放牧をしていたものの野犬による被害と羊毛価格の下落により、1997年以降は小規模な牛放牧に切り替え、現在はキャンプ場や古い建物をリノベした宿泊施設を経営しています。

Nallan Stationの施設

キャンプサイトははっきりとは区切られておらず、閑散期でもあったので好きなところに泊まっていいよという感じで芝生を選びました。どのサイトにも電気供給はありません。

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冬はファイヤーピットの用意された場所ならばキャンプファイヤーOKです。薪は有料ですが、我々は持参していたので値段は分かりません。

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気になるトイレは水洗で、ほっとしました。

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シャワーも温水で一安心。ただシャワーが真上に設置されており、温度調節の際に冷たい水を浴びざるを得ない状態は辛かったです。

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キッチンは古い羊毛狩り倉庫をリノベしたもの。一通りの道具はありましたが飲料水はペットボトルに入った雨水のみで、蛇口からの水は飲料不可。

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BBQ台のある屋外キッチンもありました。

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所々に古い道具や建物があって、ステーションの歴史と暮らしぶりが伝わってきます。

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朝はジローの散歩のために早起きして散歩しましたが、この景色は映画のワンシーンのようでした⬇

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このように基本的な設備は整っていますが、全てに限りがあります。

Nallan Stationの場合は完全なるオフグリッドで、飲み水は雨水ですが降水量が少ないので超貴重、その他の水は塩分の高い地下水ですがこれも貴重、電気は日中にジェネレーターを稼働させて夜はそれを蓄電させたもの、ガスはプロパンガスという感じ。

先にも言いましたが、いくらお金を払っているからといってもこの質素な暮らしを体験するためにステーションステイがあるわけで、宿泊の際は彼らの生活を尊重して慎ましく過ごしましょう。

ステーション内セルフツアー

牛の放牧をしているエリアをセルフツアーできます。約70kmのコースが用意されており、受け付けでサインアップする必要がありました。なんせ10万haの敷地なので、迷子になって帰って来なかったら心配ですからね。

車道は整備されていますが、放牧エリアなので急に牛が現れてサファリみたいでした。

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かっこいい岩もありました!

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途中でキャラバンと水タンクを見ましたが、おそらく牛仕事で何日もかかるようなことをする場合はここを拠点として生活したりするのかなと想像しました。

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セルフツアーとして行けるコースは決まっていたので、それをぐるっと回って2時間ほどで帰ってきましたが、この乾いた10万haの敷地で牛をまとめたり移動させたりするのはものすごく大変なんだろうなぁ。

素敵な副業♡♡♡

実はこの副業の様子を見たくて今回のキャンプ旅行は決行されました。

その副業とはコーギーのブリーダー!

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以前うちに泊まったお客さんからこのステーションでコーギーをたくさん見たと教えてもらい、いつかここを訪れるのが夢だったのです♡

到着してすぐに、4匹のコーギーがかけよって来てくれました!

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宿泊エリアの管理人さんもコーギーを飼っており、私のジローも含めるとステーションにコーギーが6匹いたことになります!

ステーションのコーギーたちはメスだらけ。1匹だけオスがいましたが、その子はまだ生後3ヶ月の子犬で将来は種犬になるそうです。

子犬はお出迎えのときにだけしか会えませんでしたが、それ以外の子は一日中キャンプエリアをウロウロしていて、ジローはハーレム状態。

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他の宿泊客も犬を連れていましたが、コーギーはコーギーがいいのか、我々のキャンプ地まで毎日遊びに来てくれました。

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ここで過ごした2泊3日で、コーギーの多頭飼いに憧れてしまいました♡♡♡

 

ということで、憧れていたNallan Stationでの滞在は大満足◎

またいつか北上キャンプする際には泊まりたい場所です。

ステーションステイは結構メイン道路から離れた所に多いですが、このNallan StationはGreat Northern Hwyから2キロ程で到着できるので、どっかの道中に寄るというのにも向いています。

私たちはここメインで行ったので事前予約しましたが、ほとんどの人は予約無しで来て1泊だけして旅路をめざすという感じでした。

キャンプサイトだけでなく、古い家をリノベした客室などもあるので、キャンプ用具がない人でも泊まることは可能です。

もし西オーストラリア州の内陸部をロードトリップするならば、Nallan Stationはおすすめです!