こんにちは☀︎
西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩🌾
私たち夫婦は西オーストラリア州南部のBremer Bay というエリアに800haの農場を所有しています。800ha とは東京ドーム160個分、もしくは東京ディズニーランド16個分です。
隣人は3km先なので、そうそう人に会わない生活です。もちろん、近くで買い物できるわけでもなく、最寄りのお店は35km先の小さな商店ですが、品揃えが悪く値段も高いので、基本的には週1回 Albany という150km離れた街まで買い物に行きます。
そんな人里離れた生活をしている私たちですが、意外にもオフグリッドではありません。しかし、できるだけ電気に頼らない&バックアッププランがあるような生活スタイルです。
オフグリッドとは
ここ最近、日本でもよく耳にするようになった『オフグリッド』。英語だと『off the grid』と言います。
grid(グリッド) とは送電線を意味し、オフグリッドとは電力会社からの電気に頼らないことです。要はソーラーなどによる自家発電です。
何か天災があっても、我が家は我が家で守るスタンスですね!
我が家のスタイル
最初に書きましたよう、うちはオフグリッドではありません。旦那氏がファームを買った時から電気は通っていたようですし、溶接機や大型ポンプを使ったりするので結構電気を使います。
しかし、我が家はメイン送電線から離れているので電力が安定しておらず、雷や大雨が原因で停電はよくあることです。そのため、極力電気に頼らない生活をしています。
水道
我がファームエリアは水道が通っていませんので、雨水や地下水を使っています。
これらの水について詳しくはこちら↓↓↓
これらの水を家の水道蛇口から出るようにするには、ポンプが必要です。つまり電気が必要です。
我が家では、家用の水タンクを丘の上に設置し、タンクから家までは重力を利用しているので電気が必要ありません。
地下水や雨水タンクから家用タンクに水を移すのには電動ポンプを使っていますが、これは定期的にしているので、常に一週間分の水は確保してあります。
給湯器
お湯は薪で沸かしています。
これで温まったお湯が家の全ての蛇口から出ます。
電気ではないので細かい温度調整は出来ませんが、たいてい夕方に80~90℃まで温めておくと24時間後で夏は50℃、冬でも40℃はあります。
完全に冷えた水からでも、点火から45分ほどで60℃にはなります。
冷暖房
冷房無し、暖房は薪ストーブ。
西オーストラリア州南部はドライサマー。ファームエリアでは夏の日中の平均気温は27℃、朝晩は17℃くらいなので結構快適です。
オーストラリアの昔ながらの家の造りで家の周りにはベランダがあるため、直射日光が家に入らない構造です(日本で言うところの縁側)。そのため、家の中は涼しく保たれます。
冬は寒い日でも日中は10℃超え、朝晩は5℃を下回ることはそうそうないので極寒ではありません。
薪ストーブはものすごく温かくて、炎を眺めているのも好きです。
ガスコンロ
都市ガスなど通っているわけがないので、もちろんプロパンガスです。
電気のある時は着火は電気頼りですが、停電時は摘みを捻ってガスを出しマッチを使えばいいだけです。
ガスボトルは常に予備が常備してあります。
冷蔵庫
これは普通に電気に頼っていますが、常に冷凍庫にたくさんの氷の塊 (2ℓサイズ) を作っています。
長期の停電時にはこの氷を冷蔵庫に入れたり、クーラーボックスに入れたりします。
その他
★テレビ
受信していないので見ません。図書館から借りたDVDを毎晩観るだけです。
ニュースはネット、もしくは友だちや家族から知らされます。オーストラリアの首相が変わったのを知ったのは、一週間後の旦那氏の弟からの電話でした💦
旦那氏いわく、ニュースは悪い事ばっかりで見ていると気持ちが暗くなるなるので、月数回、旦那氏の弟宅に泊まった時に見るので十分らしい。私は、日本でもそんなにテレビを見ない方なので、毎晩の映画で十分です。
★電話
携帯のみ。昔は家に電話も引いていたらしいですが、今は携帯のみです。
★インターネット環境
WiFiや衛星によるネットは通っていません。携帯のデータ通信のみです。パソコン作業は、スマホからのテザリングです。
しかし、電話もデータ通信も家の中では窓際以外は圏外です。一番電波がいいのは台所(とは言っても、バー2,3本ですが…)なので、携帯は常に台所の窓辺に置いています。携帯は不携帯ってやつです💦
ベランダも通話可能エリアなので、長電話やパソコン作業が長引きそうなときは、日中はベランダで、夜は台所で作業です。
まとめ
こんな生活なので、停電になっても大して不便ではありません。しいて言うならば、照明代わりのキャンドルが少し暗いことかと思いますが、普段から家の中は間接照明が多いのであまりに気になりません。
いざと言う時用ににジェネレーターはありますが、私が住んでからの4年間は使ったことがありません。
水の貯水量は雨水タンクには90000ℓ、予備タンクには45000ℓ、家用タンクは60000ℓで、常に半分は入っています。この夏は大火災&ハウスシッターによる水の超無駄使い&大干ばつという大危機を迎えましたが、水が無くなることはありませんでした。
オーストラリアにいると地震を心配しなくなり、津波のことも考えなくなってしまいます。私の住むエリアだとハリケーンの心配もないので、天災に対しては山火事対策くらいしかしていません。
しかし、山火事対策をしていたにもかかわらず、12月には大火災に遭いました。
オーストラリアには地震が無いと思っていたら、昨年にM5.2 を体験しました。(津波なし)
これだけ我が家の備えはバッチリなのですが、避難バックなどはないんですよね。
異常気象が世界各国で起きている状況なので、今後は”避難”について対策をしていこうと思います。