ナイーブなMEは兼業農家

西オーストラリア州南部で建築とヤギ飼いの兼業農家。自給自足の生活を目指します!

【ヤギ】人工授乳の子ヤギ完売!買取人はまさかの〇〇!


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こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

今シーズンの子ヤギラッシュ終わりました!

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今回は40匹と少なめでしたが、そのぶん見落としも少なくトラブルも少ないシーズンでした。

人工授乳子ヤギ

それでもやはり人工授乳の必要な子ヤギがいました。

全部で3匹。

3匹のうち2匹は双子で、お母さんのお乳が足りないので2匹ともに補給する感じ。

この子たちは少しは母ヤギからお乳が飲めるので、あまりがっつきがなく授乳しやすかったです。

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こんな風に片手と膝に挟んだり、両手で同時授乳も可能でした。

大変だったのがあとの1匹。

この子は生まれたときから母ヤギに我が子と認識してもらえず、一切お乳を飲むことができませんでした。

1週間ほどこの母子を狭いエリアで隔離して絆を深めさせようとしました。隔離中は母ヤギを抑えてその間に母ヤギのお乳をそのまま吸わせたこともありましたが、母ヤギが自ら受け入れる姿勢は全く見られませんでした。

ということで、この子は完全人工授乳になったのです。

この子は授乳時間以外はお乳が飲めないので、とにかくがっつきが激しいのなんの。他の子を飲ませているときに頭突きしながら割り込みしてきたりしました。

まぁ、これだけが生きる道なので必死なのも分からなくはないですけどね。

これだけならまだしも、声がものすごく大きいのです。足元でメェー!と鳴かれただけでも耳がキンキンするくらいの大きさと声質。

人間を見かけるなり授乳欲しさに鳴いて走って寄ってくるので、次第にノイジーボーイ(うるさい男の子)と呼ぶようになりました。

昨年はボィボィとガルガル(以下ボィガル)という生後2日目にして母ヤギを亡くした孤児ヤギを完全人工授乳で育てましたが、3ヶ月も生きることができませんでした。

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ボィガルのこともあって、今年は絶対に上手く育ててやると意気込んでの授乳生活。

生後1週間は授乳は最初5時・最終22時の1日5回授乳、その後から徐々に回数は減らしていきますが3週が終わるまでは最初7時・最終22時の3回授乳で毎日クタクタ。

9月中は疲れすぎて、夜に映画を観ることもビールを飲むことさえもできませんでした。

しかし、そんな授乳生活がある日突然終わることになったのです!

さらば、ノイジーボーイ!

9月後半に泊まりに来ていた子連れの団体キャンプ客。

例のごとく子どもたちが子ヤギ授乳をしたいとのことで、チェックインした翌朝7時に連れて行きました。

朝早いしだれ誰も来ないだろうなぁと思っていたら、最も年上グループ(14~12歳)の女子3人が来てくれました。パジャマ姿でしたが!

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この3人のうち2人は姉妹なのですが、この2人がおべっかの上手なノイジーボーイにメロメロになったのです。

彼女たちの話を聞いていると、家から車で15分くらい離れたところに住む母方のおばあちゃんがアニマルレスキュー(動物の保護)をしているようで、幼い頃から動物が身近だったらしく赤ちゃんカンガルーや羊にも授乳経験がありました。

人間を見たら走って寄ってくるノイジーボーイがとても可愛く映ったようで、名前まで付け始めました。その名もノイジーポテト(笑)

妹はとにかく動物にニックネームをつけるのが好きならしく、他にもあれこれ名付けていました。由来は特になく、全てインスピレーションらしいです。

次の日の授乳には母親も来ました。

ノイジーポテトは相変わらず鳴きながら走ってきますが、それが可愛くてたまらない様子の姉妹。

姉妹が交代しながら授乳しているときに、姉妹が母親にノイジーポテトを連れて帰りたいと言い始めました。

姉妹:ノイジーポテトがすごくかわいい!いっしょに連れて帰りたーい!

母:そんなの無理よ。まずはMEと旦那氏に聞かないと(冗談ぽく)

ME:実はノイジーポテトは売出し中ですよ!

姉妹:やったー!連れて帰ろー!

母:えっΣ(゚д゚;) いやいや、うちにはもう犬もいるし無理よ💦

姉妹:おばあちゃんちにお願いしようよ!

母:そんな急に無理よ~

姉妹:おばあちゃんに電話してみる~!

こんな感じでそのときは終了。

その日の夕方、姉妹からおばあちゃんがOKくれたと知らされました。ただ、この家族は車の定員いっぱいで来ているので乗せて帰るスペースがないのが問題だとのこと。

そしたらなんと、翌日には旦那氏がパースにヤギを売りに行く日だったのです!

ということで、話はトントン拍子に進んでノイジーポテトは姉妹のおばあちゃんちに引き取られたのです♪

この家族は5泊しましたが、彼女たちの3泊目にヤギを届けるという不思議な事態でした。

これにて絶対に授乳が必要なノイジーポテトがいなくなったので、私の授乳へのプレッシャーは少し軽くなったのです♪

ちなみに、ノイジーポテトはこの晩から室内の薪ストーブの側で寝ているらしいです♡

さらば、双子男子!

ノイジーポテトを買った姉妹たちの団体客が去った日の夕方には、旦那氏の親族が子連れでキャンプしに来ました。

この親族は何度かキャンプしに来ているのでお互いに慣れており、いつもの如く騒がしくも緩やかに過ごしていました。

ここの子たちも動物が大好きでもちろん授乳しました。このときにはノイジーポテトはいませんが、授乳が必要な双子はいます。

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この家族もヤギを飼いたいと言いますが住宅地住まいで無理なので、いつでもうちに遊びにおいでね~って感じにしています。

彼らが去った翌日に、親族の友だちが子ヤギを飼いたいと言っていると連絡がありました。

性別に特に指定はなかったので、双子のオスを売ることに。

この子もとても可愛がられているようで、家に着いたらこんな写真が送られてきました♡

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ノイジーポテトがいなくなった1週間後には双子男子ともお別れとはなんてサプライズ!

これにて、授乳は残された双子女子の1匹のみ。しかも双子の片割れがいなくなったということは、彼女は母のお乳を独占できるのでなんなら授乳もいらなくなる。

とはいえ、いきなりゼロにはできないので相変わらず授乳は続けましたが、回数を2回に減らして生活が楽になったのです♪

双子女子もさらば!

母ヤギの母乳を独占できるようになった彼女は順調に育ち、双子男子を売ってから1週間後には人工授乳は卒業できました!

もう夜の授乳がないとビールも気軽に飲めるし、シャワーも早く浴びれるしで生活が超楽♪

そんな楽ちん生活を初めて1週間ほどだった頃に、隣町の人が我が家にガーデニングの土を買いに来ました。

我が家の土は湖から採れた泥炭とニワトリやヤギの糞、石灰砂を混ぜたもので、オーガニックで何でもよく育つと評判なのです。

1袋20kgとかの世界ではありません。我々の世界だとこういうのを1㎥とかで売るので、トレーラーとかで買いに来ます。

この人は車の荷台とトレーラーいっぱい買いました。

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この人が帰ろうとしたとき、トレーラーの空気圧が低そうだったのでコンプレッサーで空気を入れてあげました。

コンプレッサーは倉庫にありますが、その近くに子ヤギたちがいます。

それを見た4歳の娘ちゃんがヤギに釘付け!

というのも、飼っていたヤギが最近ヘビに咬まれて死んでしまいすごく落ち込んでいたそう。お母さんはいつかまたヤギを飼おうねと約束していたようで、まさかここで出会えるとは思っておらずお母さんも大興奮!

ということで、その場で双子女子が買われることに。

荷台もいっぱいなのでと、運転席と助手席の間に乗せて帰ってました~

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本当は若いメスは売りたくなかったのですが、子どもにも人懐こい子ヤギが欲しかったらしく、娘ちゃんがたいそう気に入っていたので仕方なく手放しました。

帰ったその日、買い手から改めてお礼のメッセージが届きました。娘ちゃんはベランダに自分の枕を持ってきてずっとヤギと過ごしていたそうです♡

 

こんな感じで、今シーズンの授乳生活は終了しました。

みんなハッピーエンドでなによりです♡♡♡