こんにちは☀
西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩🌾
9月がもう半分過ぎたことに驚きが隠せません!
とにかく毎日忙しいです。
前回、忙しい中で無理矢理書いた記事からもう2週間ちょい経ちましたが、さらに忙しさが増してブログどころではなくなっています。
前回の忙しさはタロウが原因でしたが、今はそこに子ヤギラッシュが重なっててんてこ舞いです。
今日は10日ぶりに出産がなかったので、猛ダッシュでブログを更新します!
2022年子ヤギラッシュ!
昨年は8月末から2ヶ月間ほどラッシュが続き、合計100匹以上の子ヤギが産まれましたが、今年はその半分以下になりそうです。
今年も8月末から始まりましたが、現在37匹の子ヤギが生活しています。
昨年よりも妊婦ヤギが少なく、また昨年に比べてみんな出産数が1匹少ないです。つまり昨年3つ子を産んだヤギは今年は双子、昨年双子を産んだヤギは1匹だけみたいな感じです。
理由は分かりません。
また、産まれたけど死んじゃった子もいます。
とにかく今は、目の前にある命が健やかに育つように観察をしている日々です。
授乳必要ヤギ
昨年は、お母さんを亡くした孤児のボィボィとガルガルを完全人工授乳で育てました。
今年は今のところ孤児ヤギはいませんが、それでも授乳が必要なヤギが3匹います。
こちら問題のヤギたち🐐
— 兼業農家👩🌾ナイーブME in 🇦🇺 (@kengyonouka) 2022年9月11日
木の元で眠る4匹は双子2組、後から見てるのはその1組の母。
この母は双子のうち片方(向かって右の子)にしか授乳しない。
そして別の双子の母はお乳が小さくて足りない。
固まってる3匹は授乳必要組で私が授乳中🙄
せめてこの母が片方も受け入れてくれたら助かるのに😫#ヤギ pic.twitter.com/jz7y4Mrdfe
上のツイートを詳しく説明すると、双子A組と双子B組がいます。
A組の母はお乳が小さくて2匹を養えないので、授乳して補っています。
B組の母は娘にはお乳をやるのに、息子にはあげません。なので、私が息子に授乳しています。
なんで片方にあげて片方にはあげないの?って不思議かと思われるでしょう。
実は私がこの双子の出産を見つけたとき、娘は既にお乳を飲んでおり、息子は頭が膜に包まれたまま地面に転がっていました。
私が慌てて膜を取ったら息をして大声で鳴きましたが、あと少し発見が遅かったら窒息死していたと思います。
あの状態でどのくらいいたのか分かりませんが、母ヤギからしたら1匹しか産んでいない、もしくは息子は死んだものと思い込み、息子がお乳を飲もうとしても拒否するのです。
出産事件簿!
こんな感じで出産ラッシュ時には色んなことが起きます。今シーズンの今のところあった事件はこんな感じです。
❶産婆旦那氏
普通のヤギの出産では前脚2本が出てきて、頭→肩→全身という感じで出てきます。
しかし、このヤギは片脚だけでている状態で時間が経過。
このままだと母子ともに危ないので、旦那と私で協力して出産の手伝いをしました。
私がヤギの角を掴んで動かないように固定して、旦那氏がヤギの膣へ手を入れてもう片脚を探しました。
どれだけ探しても見つからなかったので、最終的には出ている片脚を中に戻して、頭から引っ張り出しました!
超難産の末に産まれました🐐💓
— 兼業農家👩🌾ナイーブME in 🇦🇺 (@kengyonouka) 2022年9月3日
普通の出産は前脚→頭と出てきてボトッと地面に落ちるんやけど、この子は前脚1本だけ出てきており出産が止まっていた。
最終的に私がヤギを押さえている間に旦那が手を突っ込んで頭を引き抜いて出産👏
今のところ母子ともに異常なし😊
#ヤギ #子ヤギ pic.twitter.com/jjKRGn8nK2
現在もこの親子は元気にしています◎
❷死産の母を搾乳
子ヤギが死んでしまった母には申し訳ないですが搾乳をします。
ヤギは人間のように胎盤を通して母から子へ抗体を受け渡すのではなく、生後の授乳でそれが行われます。つまり、生後の授乳がないと抗体を獲得できず病気になってしまいます。
特に出産してまもない母ヤギやから出るお乳(初乳)は濃厚で栄養満点で、ほかの何にも変え難い貴重なものなのです。
もしも何らかの出産トラブルがあったときには、この初乳が他の子ヤギの命を救うことになるので搾乳して保存しています。
❸瀕死の子に初期授乳
産まれて数日以内に死んでしまう子のほとんどは、自力ですぐ立てない子に多いです。
立てないと母ヤギのお乳が飲めません。
早い子で産まれて10分以内、遅くても30分以内には立ち上がってお乳を飲みます。
ごく稀に座って鳴いている我が子に覆い被さるように立って、子ヤギが座ったままでも飲ませるという女神のような母ヤギがいますが、基本的には子ヤギは立てないとお乳にたどり着けません。
産まれすぐの子ヤギには最初にお乳にたどり着くだけの限られたエネルギーしかなく、お乳を飲むことでエネルギーが補給されていくので、お乳が飲めないと死に至ります。
そのため、ヤギの出産を見守るときはお乳を飲むところを目撃するまで油断なりません。
怪しいと思えば、事件簿❷で搾乳した初乳を哺乳瓶で与えます。
今シーズンはそれで2匹の命を救うことができました。
残念ながら、それでも失った命もあります。
❹親子の絆を結ばせる
産んだのにお乳を飲ませないというパターンに遭遇すると、その母子を他のヤギから隔離した狭いエリアに入れます。
そこには母子だけなので、母ヤギは子ヤギに集中せざるをえなくなり次第に受け入れるということがあります。
それでも無理そうならば、母ヤギを固定して子ヤギにお乳を飲ませます。これを繰り返すと、母ヤギは子ヤギに飲まれることに抵抗がなくなるということがあります。
今シーズンは2親子で成功しましたが、現在授乳中の親子はもう5日目でも進歩が見られないので無理かもしれません。
つまりは完全人工授乳になりそうです。
っとこんな感じで、毎日なにかしら事件があり、その対応に追われながら1日4回の見回りや授乳、そこにタロウや他の動物の世話、家庭菜園と家事とてんてこ舞いなわけです。
夜の最終見回り&授乳は夜10時なので、それからシャワーを浴びて就寝。朝は遅くても7時半には見回り&授乳という生活なので毎日くたくたです。
次のブログ更新がいつになるか分かりませんが、これからもがんばります!
ツイッターだけは毎日更新していますよ🎶