こんにちは。
西オーストラリア州で兼業農家をしておりますナイーブME です👩🌾
みなさん、オーストラリアの動物と言えば何を思い浮かべますか?
コアラ、カンガルー、エミューなどでしょうか。
うちのファームには、コアラはいませんが大量のカンガルーがいます。
もちろん野生のです。
初めてオーストラリアに来たときは、カンガルーを見て感動したものです。
なんなら、カンガルー見るために動物園に行ったり、野生カンガルーが見れるツアーに参加していました。
写真も撮りまくっていました。
が、今ではカンガルーを見ると
うざっ!!
っと思ってしまうほどに。
なぜなら、彼らはファーマーにとっては厄介者。
農作物を食べる。
農作物を踏み倒す。
フェンスを壊す。
うちのファームではヤギとアルパカなどを飼っています。
うちでは特に餌をあたえていません。
なぜなら巨大な敷地にに30匹程度のヤギと5匹のアルパカなので、草食べ放題だからです。
だからと言って、完全野放しにはできません。
フェンスを立てて、行動範囲を決めておかないと帰ってきませんので。
うちのファームでは800haのうち、40haをヤギとアルパカに開放しています。
その40haはフェンスで囲まれています。
カンガルーのジャンプ力はすごいので、基本的にはフェンスを飛び越えてくれるのですが、たまにひっかかるのがいます。
そして、パニくったあげくに破壊してくれます。
壊されたフェンスの隙間からヤギが逃げ出して、育てている野菜を食べられたり、へし折られたりと何度も経験してきました。
また、今年の冬は異常に雨が少なく乾燥気候だったので、草があまり育っていません。
そこで大量のカンガルーたちが、ヤギやアルパカの草を食べるはずの草を食べてしまうのです!!
そんなこんなで、カンガルーは厄介者。
この厄介者を退治すべく、
ルーシューター
に来てもらいました。
ルー:カンガルーの略語
シューター:射撃する人
すなわち、カンガルーを撃つ人達です。
先月、男性2名のルーシューターが1泊2日でやって来ました。
お昼に到着して夕方4時から夜7時、夜8時から深夜2時まで撃っていました。
合計80匹撃ったとのこと。
これまで、朝起きたら何十匹も家の前にいたルーがゼロ。
ちょっと寂しくも感じましたが、数日後には1匹、2匹と戻ってきて、3週間経った今では元の半数には戻ったのではないかと。
気になる撃ったカンガルーはどうなるかというと、放置です。
家の周りのやつは臭うので、拾って湖に沈めたりしますが、茂みの中のは放置していれば、あとは鷲やキツネなどの野生動物が食べてしまいます。
私たちが食べることも可能ですが、食肉にする場合は撃った直後に血抜き作業をしないといけません。
食肉やペットフードとして売ることも可能ですが、特別な手続きが必要です。
ちなみに、このルーシューターはプロではないのでワークエクスチェンジです。
食事と宿を提供する代わりに、ルーを撃ってもらう。
しかも、シューター達は狩のできる場所を常に探しているので、巨大ファームで好きなだけ撃てるって最高の喜びみたいです。
世の中うまくできているなーと納得。
よく、日本の家族にカンガルーってどのくらいの頻度で見るかと聞かれますが、ファームでは、日本で言うところの野良猫より頻繁に見ますよ!!