こんにちは☀️
西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩🌾
前回記事でハナコが家族に加わったことを紹介しましたが、2匹がどんな風に生活しているか気になる!とたくさんの反響をいただきました。
その様子をお知らせする前に、まずはハナコの育ってきた環境や特性を理解してもらいたいので、今回は現時点で分かっているハナコについてあれこれ紹介します。
そして、ハナコの元飼い主が腹立たしく、これを誰かにぶちまけたくてもぶちまける先がないのでここで愚痴らせてください。
ハナコの基本特性
フレンドリーで積極的、興奮気味の女の子。
触られるの、抱っこされるの大好き。
俊敏で走るのが早く、超早食いの食欲旺盛。
こういった特性は本当にタロウとそっくりです。
ただ、プリンセス気質があってジローに対して気が強く感じますが、私自身がメス犬を飼ったことがなく、かつ初めての多頭飼いなので、こんなもんなのかな??
元飼い主いわく、しっかりトレーニングしているとのことで、お散歩はリードを引っ張らずに歩けるし、『お座り、伏せ、待て、立て』は習得済みとのこと。
しかし、私たちが訪問したときは興奮しまくりで一瞬のお座りができたくらいで、特にすごくしつけられている印象はありません。
ネグレクト系元飼い主
さて、この元飼い主がちょっと曲者でして、ハナコの生育環境もあまりよかったとは思えません。
電話で話したときからとても歯切れの悪い男だと感じていましたが、実物は更に感じのよろしくない人でした。
70代男性で一人暮らし、元義母がコーギーのブリーダーをしていたと言っていたので、離婚か別居をしているのでしょう。
彼の玄関の扉が開いたとき、引越し間際かこれからリフォーム工事でもするのかと思ったほど家具のない家でした。
廊下のカーペットはところどころ剥がれており、通されたリビングエリアには床置きの薄型テレビ、犬がボロボロにしたのであろうカバーの引き裂かれたソファー、簡易的なテーブルセット、カナリア3羽の入ったでかい鳥かごだけ。小さなカウンターテーブルの向こうにはキッチンがありましたが、それも冷蔵庫と電子レンジくらい。
ミニマリストと言えばそうなのかもしれませんが、奥さんと別れる時に家具を持っていかれたのかな…なんて想像してしまいました。
また家も本人も清潔感が感じられず、床には犬の毛や砂埃が散乱。飲み物を聞かれましたがもちろん断り、椅子にも座ることも断って私はずっと立ったまま(向こうはソファーに座って)話していました。
オーストラリアにしては小さめの家で、そんな家の中にはハナコと13歳のマルチーズが走り回り、カナリアが3羽がひっきりなしに金切り声をあげて鳴いている状態、そして私たちの到着に気づかないほどのテレビ爆音。テレビの音は外まで聞こえているのにノックしても出てこないし、電話を2回かけてやっと気づいてもらえました。
我々の到着後にはテレビは消されたものの、そこに我々とジローが加わったときの息苦しさよ。冬なので窓は締切っているし、1時間の滞在で私は何度も外に避難しましたが、庭もそんなにキレイなものではなく、変なものを踏まないか気になるほど。
元飼い主にはハナコのことで色々質問しましたが、どれもはっきりとした感じで答えてはもらえず。
我々の解釈を繋ぎ合わせると、日中は家の中と庭をドギードアで自由に行き来してはマルチーズと遊んでいる、トイレは庭で勝手にする、散歩は30分を1日2回、夜は飼い主のベッドでいっしょに寝る、シャンプーやブラッシングは自分でやったりトリマーにお願いしたり(頻度は必要だと思ったとき)、病気やアレルギーなし、他の犬との相性は良い。
ここまではいいとして、他にいくつか引っかかることがありました。
まず、ハナコは未去勢なのですが、最後のヒートがいつか分からないとのこと。いつか繁殖したいと思っていたので避妊手術はしていなかったけど、18ヶ月の今でもヒートには気づかなかったらしいです。私はメス犬を飼ったことがないので気づかなかったというのが納得できませんでしたが、そう言われたら仕方ありません。
つぎに、最後のノミダニの投薬はいつかと聞くと、薬は一切飲ませていないと言うではないですか。
さらに、売買サイトにはワクチン済となっていたので、何のワクチンをいつ打ったのか聞くと、これは覚えておらず。普通は12ヶ月で打つけど…というと、最後に打ったのはそれやわ!って感じで合いの手を入れられました。
この辺の話をしだしてから、こいつマジ信用ならんな・・・と思い始めたのです。
それまではいろいろ思うところはあったものの、ハナコを手放す理由が本人が病気とのことだったので、こんなかわいい子を手放さなければならないことに少し同情していました。しかし、話せば話すほどテキトーな感じが分かってきて腹立たしくもなってきました。
値段が血統書付き仔犬価格よりも500ドル高かったので、それなりのトレーニングや手入れをしている、クレートやトイレ用品などももらえるのかと期待もしていましたが、どうやらそれもなさそう。せめても、ハナコのお気に入りベッドや毛布などあればもらってホームシックにならないようにしようと考えていましたが、そんなものは存在せず、むしろあってもお断りしたいくらい清潔感ゼロ。
そのうえ、血統証明書の紙はブリーダーから貰っていないと言うではないですか。そんなわけないし、その紙なしで『両親はオーストラリアチャンピオンで血統書付き』とよく言えたもんです。しかもその価格設定で。
っとまぁこんな感じで思うところがたくさんありながら、とりあえず初対面は終えたのですが、一晩悩んだ末にハナコを迎えることにしました。
それはもちろんジローの先輩犬として相応しいと判断したからでもありますが、ハナコをあの環境から救ってあげなきゃ!という気持ちもあったのです。
おそらく、血統証明書のない状態であの値段の犬を飼う人はそうそういないと思います。しかし私たちはハナコがタロウの妹だということを確信していました。そのため、話はこじらせたくなくなかったので値段交渉はせず、翌日にお金を払って契約成立。
元飼い主にはタロウの存在は話していません。大事なタロウの話をする気にもなれませんでした。
お金を払ったあとに、この本あげるよと2冊の古い本をくれました。
1冊はコーギーの本、もう1冊は犬のトレーニングの本。
この元飼い主は犬のトレーニングが大好きだと何度も言っており、歴代の犬たちもよくトレーニングしていたらしいです。(コーギーはハナコで4代目)
この本はものすごくいいから読むべきだと言われましたが、こんな古い教本を今でも愛読しているということは・・・
そして、その思い的中。
去る前に元飼い主とハナコの最後の散歩としてみんなでいっしょに少し散歩しましたが、2匹ともテンションが高く前に引っ張りまくり。それを制するためにリードをすごい勢いで後に引っ張るのですが、ハナコは首輪なのでゼーゼー言っており見ていてかわいそうでした。そこで旦那氏がハナコを持つと申し出、そしたらこの元飼い主はジローを持たせて欲しいと言ってきたので仕方なく渡すと、ジローを後にぐいぐい引きずりながら『バック!バック』と叫ぶのですぐに返してもらいました。そうです、この人は犬を絞め付けてものを教えるオラオラ系トレーニング信者だったのです。
去り際に、せめてハナコが今まで食べていたドライフードを少し欲しいとお願いしました。急に新しいご飯に切り替えたらお腹を壊しちゃうかもと懸念していると言ったのですが、ハナコは何でも食べるからそんなの必要ないのに…と小言を言われ一掴みだけ渡されました。
ファームに着いてから気づきましたが、ハナコのしていた首輪はハーフチョークみたいなのでしたが、子犬の頃から付けっぱなしだったようです。というのも、リードをしてない状態で首輪を緩めても普通の首輪サイズよりちょっときつめになっていました。つまり、リードを引けば完全に首が締まっていたということです。かわいそうに。。。
外そうにも、調節金具の間に指を通すのも大変で苦労しました。最大に緩めた状態でなんとか首から抜けましたが、結構重くて本当にハナコには負担だったと思います。
そして、ブラッシングをすると大量の毛が取れました!
左が3日ブラッシングをしなかったジローの毛、右がハナコ。ハナコはこの量が3日続きました。
爪も伸びまくり。
獣医にも連れていき健康チェック、念のためにワクチン接種も済ませました。ちょっと太り気味だけど健康に問題なしとのこと◎
元飼い主の家は海に近かったので、ハナコはビーチは好きかと聞くと、うちの犬たちは水嫌いだから連れて行っていないと言われましたが、ハナコは湖を見るなり胸が浸かるまで入水しちゃいます。
ビーチでは波にはビビってましたが、波打ち際は楽しそうでした。
ここまでで分かるよう、本当は散歩もお出かけもグルーミングもろくにしてなかったんだろうなと思います。
男性一人暮らしの家から来たせいか、初日から旦那氏にベッタリ気味でしたが、今では落ち着いてきました。
幸いに人好きで、騒音に耐性のある子なのでうちでの暮らしは問題なく過ごせています。
血統証明書に関しては後日、プレッシャーをかけてみたら見つかったとのことで郵送されてきました。これにて、書面上も完全にうちの子です。
うちの母いわく、きっとタロウから妹を助け出してくれというSOSが発せられて今回の運命の出会いがあったのではないかと言っていました。
なにがともあれ、ジローとの相性も決して悪くはなさそうです♡
そのあたりは次回記事で紹介しますね♪