ナイーブなMEは兼業農家

西オーストラリア州南部で建築とヤギ飼いの兼業農家。自給自足の生活を目指します!

ミラクルが起きてハナコが家族に加わったよ!~コーギー2匹の飼い主になりました!~


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こんにちは☀️

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

前回はジローの白内障のこと、これまであったこととこれからの方針について書きました。

今回はそこからの急展開。

なんと、いつか先輩犬を家族に迎えられたらいいなぁと思っていた矢先、電光石火のようにハナコが現れたのです!

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しかも、すごい奇跡としか言いようのない巡り合わせで・・・

私がコーギーにこだわる理由

いつか迎えたい先輩犬は、やはりコーギーがいいのです。

なぜそんなにコーギーか好きなのかというと、日本でコーギーを飼っていたからという理由だけです。

その名は吉(キチ)くん。

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もう10年ほど前に虹の橋を渡ってしまいましたが、それはそれは可愛かった。

吉くんの前に人生初めての犬としてシェルティーを飼ったことがありましたが、私はまだ小学校低学年で記憶も薄く、家庭の事情で半年くらいしか飼えず人に譲ってしまいました。

吉くんは私が高1のときに飼い始め14歳半までがんばりました。途中で大学や海外生活で実家を離れて暮らした期間がありますが、虹の橋を渡った当時私の人生の半分を共にした子です。

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コーギーはフォルムが可愛いと言われますが、表情豊かでなんというか性格も愛くるしいんです。

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とは言っても、他の犬種については知らないので他もそうなのかもしれませんが、とにかく私にとってコーギーは特別な存在なのです。

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気になるあの子

Facebookには『パースコーギーグループ』というものが存在し、そこではパースを中心としたコーギー飼い主の愛犬写真やら、プレイデートの情報やらが流れてきます。

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私もグループの一員ですが、パースから500km離れた所に住んでいるため情報を眺めるだけです。

たまに里親になりたいと名乗り出る人がいて、その人へのコメントを読んでいると『ブリーダーに聞いたら繁殖引退犬とかいるよ』、『たまに個人売買サイトで売られている子は詐欺や盗難だったりするから気をつけて』など書かれていました。

現段階ではブリーダーに聞いてまで2頭目がほしいわけではありませんでしたが、値段が気になったのでオーストラリアの個人売買サイトGumtree(日本でいうとこのジモティーみたいなもの)を眺めるようになりました。

特に西オーストラリア州ではコーギー自体が人気犬種ではないため、Gumtreeに出品されていないことがほとんど。たまに見かけた子は子犬だったりけっこう歳だったり、ミックスだったり、オスだったりと私たちの希望に沿うような子はいませんでした。

こんなこと言うと怒られるかもしれませんが、顔も重要ポイントで、コーギーの中でも私好みの顔ってもんがあります。好みの子はいなかったんですよね。。。

7月中旬のこと、Gumtreeでコーギーを調べてみると2匹の成犬のコーギーが売りに出されていました。

いつもなら『ふーん』と流し見するだけなのですが、その日はある1匹に目が釘付けになりました。

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この子、なんかかわいい・・・

詳細を見てみると

両親がオーストラリアチャンピオンの血統付きコーギーペンブローク、18ヶ月のメス、しっかりトレーニング済、色はセーブル白、名前はルーシー

と書かれているだけ。

⬆サイトに掲載されていた文面そのもの

気になるのが値段。

普通、成犬は子犬価格よりも安く売られていますが、タロウもジローもこの子と同じく両親がオーストラリアチャンピョンで血統付きの子犬で有資格のブリーダーから購入しましたが、私たちが買った価格よりも500ドルも高値が付いていました。

条件的にうちらにぴったりやけど、きっと詐欺だな・・・と思いました。

それでもすごく気になる存在でしたが、ジローにいつか先輩犬をと考えてから数日後のことだったので、いくらなんでも気が早すぎると思い、旦那氏には話さず私一人の心の中に留めておくことにしました。

翌日も気になってサイトを見るとまだ出品されていました。普通は数日で売れて広告がなくなることが多いのですが、やはり値段も値段なので怪しいむ人も多かったのでしょう。

翌日は、ジローのフリースペース拡大のために中古品のフェンスを購入したので、それを片道2時間かけて引取りに行く日でした。

車内でサイトをチェックすると、やはりまだ残っていました。

生後18ヶ月ってことは、タロウが生きていたら同じ年齢かぁ。。。と一人で思いを馳せる私。

生後6ヶ月のタロウ

そういえば、この子の誕生日はいつだろうと気になって更なる詳細が載っているページを確認すると2021年1月1日生まれとなっていました。

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タロウは大晦日生まれなので、えっ!?となりましたが、これだと丸1年違います。2022年1月1日ならば一日違いになってニアミス!となりますが。

ここでようやく旦那氏に、実はさぁ~こんな子が売られててタロウと誕生日が似ててびっくりしたよ~なんて言って写真を見せたら、旦那氏もいつも以上に食い付いてきました。

とにかく行動派な旦那氏はさっそくメッセージを送り、手放す理由とブリーダーが誰か聞きました。

理由は、飼い主に大きな病気が見つかりこれ以上飼えないからとのこと。そしてブリーダーはなんと、タロウとジローと同じところ。

ここで少しドキドキしてきました。

次の質問として、生後18ヶ月って書いてるけど誕生日と辻褄合わないけどどういうこと?と聞くと、2022年1月1日と間違えた。と言うではないですか。

タロウと同じブリーダー出身で誕生日が1日違いってどういうこと・・・?

ここで少し手が震えてきました。

たしかにこのブリーダーはけっこうな数のメス犬を所有しているので、母犬違いで1日違いも無きにしも非ず。もしや父犬が同じだったりするのか!?と一人興奮気味のパニック状態になりました。

なんせ僻地を移動中の車内だったので電波もろくになく、途絶え途絶えのメッセージにやきもきし、帰宅後に電話することに。

そしてようやく電話のとき。

電話で話す飼い主はなんとも歯切れの悪い男でして、また詐欺かもという思いが募ってきました。

私たちがタロウを飼っていたことはとりあえず黙っておき、同じブリーダーからジローを買ったこと、ジローの目のことと先輩犬を探しているということを伝えました。

私たちはこの子はタロウの姉妹なのかもしれないという淡い期待があったので、両親の名前を聞いてみました。

しかし思い出せないようで歯切れが悪い。

私が痺れを切らして、父はジャックじゃない?と聞くと、そうそう!ジャックだわ!となりましたが、母犬の名前が出てこない。

ここで母犬の名前をこっちから出して、それそれ!ってなっても意味が無いので、タロウの姉妹だからこそ分かるような話をしてみました。

それは、この子以外に何匹生まれたかということ。タロウには2匹の姉妹がいるだけで、母犬は難産の末に亡くなっています。コーギーは普通8匹とか多く生まれますが、タロウたちが3匹だったのはきょうだい犬も命を落としたからなのだと思います。

そしてこの質問に対して、飼い主は子犬は他に2匹であることと母犬が亡くなった話をしたのです!!!!!

このとき鳥肌が立ちました。

我が家に来たての生後2ヶ月弱のタロウ

現在外出先だから、母犬の名前は帰って調べて連絡すると言われて電話を終えました。

そして1時間後にメッセージで送られてきたのは、タロウと同じ母犬の名前。

そうです、一目見たときから気になっていたあの子は、紛れもなくタロウの姉妹だったのです。

タロウの妹に会いに

タロウの妹(姉かもやけど妹で統一)が見つかったことが信じられなくて一日中興奮していましたが、果たしてジローと上手くやっていけるのかという心配もありました。

いつか先輩犬をとは思っていましたが、そう決めてから1週間も経たずと現れたこの子。

とりあえずはジローとの相性も見ないといけないので、3日後にパースに出向いて面会することにしました。

⬆このときのツイートは数日前にジローの目薬の件で凹みまくり、そしてタロウの妹を見つけた日のもの。

そしてついに面会のときがきました。

私たちを見るなり猛突進してくるテンション高めのコーギー!

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彼女の目はタロウそっくりで、私は泣きそうきなりました。

1時間ほど遊ばせて話をしましたが、100%タロウの妹であることを確信しました。

ブリーダーからもらったタロウと全く同じ本を見せてもらうと、誕生日が2021年12月31日とタロウと同じ。なのになぜ売買サイトに1月1日としたのかと聞くと、大晦日の夜に緊急で獣医に行ったけど帝王切開で生まれたときは新年になっていたとブリーダーから聞いたからだそうです。

言われてみれば、私たちがタロウをお迎えしに行ったときにブリーダーが、大晦日の夜は大変でとても悲しかったと言っていたのを思い出しました。

この飼い主のことを話すと長くなるので今回は割愛しますが、犬たちの相性的には問題なさそうで、今晩返事すると行って去りました。

巡る巡る思考

旦那氏は絶対に欲しいと言いますが、私にはジローの性格やトレーニングのことを考えると二つ返事はできませんでした。

ジローに問題がなければ即決ですが、そうじゃない。

旦那氏は問題を解決しながら進んでいくタイプの人ですが、私はできるだけ問題は事前に避けていくタイプです。そして、やはり日常でジローに接することが多いのは私なので、色んな心配が浮かんできました。

車内で安心して眠るジローを見て、この子の平穏な暮らしがなくなるかもしれない、今日は仲良く遊べたけど自分のテリトリーに住まれるのとはわけが違う、ケンカばかりだったらどうしよう、ジローだけでも大変なことが多いのに2匹の相手なんてできるのか・・・と、ネガティブなことばかり考えていました。

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しかし、タロウ妹の住居環境が決していいものではなかったので、彼女をあそこから救出してあげたいという気持ちもありました。

返事をするまでにあと数時間しかないところで頭がパンクしそうになり、とりあえず日本の母に相談しましたが、母は旦那氏寄りの意見。しかし私の不安を言い始めると、たしかにジローの置かれた状況はそんなに楽観視できるものじゃないから、そんな気軽なものではないかもと言い始め、更に混乱しました。

私の最大の懸念は、私が日頃から見聞きしている日本語の犬情報だと、2匹目を迎える前に1匹目のしつけをちゃんとしておくべきという意見があることです。これには私も大賛成なので、私はまだ2匹目を迎えるべきではないのです。しかしこれは狭い日本の話でもあります。もちろんしつけが完了しているに超したことはありませんが、うちには広大な土地はある。犬が何かやらかしても近所迷惑にはならない。何か設備を造りたければ旦那氏が何でも造れる。2匹を分けたけりゃ分けられる環境設定ができます。

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ならばと、母に今度来てくれるトレーナーに相談しなさいと言われました。

ごもっともと思い、夜8時半を過ぎていましたがトレーナーに電話して相談しました。

飼うべきではないと言われるだろうなと思っていたので、旦那氏は電話には参加せずに私ひとりで電話。

まだ会ったこともないトレーナーですが、前回の電話の感じからとても親身に話を聞いてくれる人だと感じていたので、これまた一気にタロウとこの妹のこと、そして私の不安を吐き出ししてしまいました。

そして彼女から言われたことは、将来的に2匹飼いたいと思っているところにそんな運命的な出会いをしたんだから何を躊躇う必要があるの!と、意外にも飼うことを後押しされたのです。

そして、単純な私はこの子を飼うことを決意したのであります。

ハナコが正式な家族の一員に

翌朝タロウ妹を迎えに行き、あれこれ寄り道してなんとか無事にファームにたどり着きました!

パースからファームへ戻る車内にて

本来はルーシーだった名前は数日後にハナコに改名。

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私はルーシーのままでいいやと思っていましたが、旦那氏が嫌だというので、タロウのときから温めていたハナコという名前を授けることに。

こんな感じで彗星の如く現れたハナコと生活が始まったのです!

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こんなふうにタロウの妹と再会できるだなんて、夢にも思っていませんでした。

パースのコーギーグループで誰かが12月31日のお誕生日写真でもあげてくれたら妹が見つかるのに・・・なんて思っていましたがそれは実現せず、まさかこんな形で見つかるどころか家族になれただなんて奇跡だと思っています。

元飼い主いわく、タロウの姉妹にあたるもう1匹のメスはブリーダーがキープしているらしく、となるとタロウと同時に生まれて売られたきょうだいはハナコしかいないのです。そんな確率がものすごく低いところでハナコに出逢えたのは、本当に本当に奇跡としか言いようがありせん。

向かって左からタロウ9ヶ月、ジロー9ヶ月、ハナコ19ヶ月

ハナコが家族に加わって、そろそろ1ヶ月が経とうとしていますが、その生活ぶりは・・・

それはそれは波乱万丈です。

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その様子は長くなるのでまた別記事で紹介していきますね♪