こんにちは☀
西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩🌾
ここ最近、建築の方の仕事がものすごく忙しくててんてこ舞いでした💦仕事現場が家から約200km離れた所で、そこまで毎日のように通いつめました。
これはとても緊急の仕事でした。というのも、
小学校の飲水が完全にストップされてしまったからです!
しかも今週このエリアでは、毎日のように40℃といううだる暑さ。。。少しでも早く水を復旧させるために、40℃の中働きましたよ~👷♀️
オーストラリアの水事情
以前にも書きましたが、オーストラリアは全体的に降水量が少なく、大陸の大きさに比べて水資源が少ないので水道の通っていない地域があります。
例えば、私の住むエリアの町には水道は通っていますがファームエリアには通っていません。つまり、私のファーム生活に水道水は存在しません。私たちの水資源は雨水と地下水になります。両方とも個人で貯水しています。
私たちのファームエリアで、塩水ではない地下水があることも超珍しいらしく、近所にはとても羨ましがられているファームです。
私たちの建築業の仕事
個人宅の修理や増築をすることもあれば、自治体の下請け業務のようなこともしています。過去にしてきた仕事なこんな感じ↓
旦那氏が万能人間なので、結構手広くやっています。
雨水を好む事情
下請け仕事のひとつに、小学校の浄水器のフィルターとUVライトの交換があります。
私たちが廻っている学校は4校ですが、4校とも雨水を飲料水としています。そのうち2校は、町ごと水道が通っていません。あとの2校は水道が通っているにも関わらず、ウォータークーラーには雨水を使っています。
そこまで雨水にこだわるには理由があります。
それは、美味しいから!!
オーストラリアの水道水ははっきり言って美味しくありません。硬水だからというのもあるのでしょうが、消毒に使われているものが日本と違うのか、日本では水道水を飲む私ですがオーストラリアのには抵抗があります。それに比べ雨水は、ほんのり甘みがあって柔らかくて美味しいです。
ほかに雨水を使う理由としては水道代の高さや、いつ町の水が底を尽きるか分からないので常に自分たちの水を確保しておきたいなども挙げられます。
小学校の衝撃的な雨水タンク
そんなこんなで、数年前からこの4校の浄水器のフィルターとライト交換を6ヶ月ごとにやっていたのですが、今期からは交換だけでなく点検もして欲しいと自治体からチェックリストを渡されました。
チェックリストには雨水貯水に関する全ての部分の点検をするようになっており、屋根や雨樋、配水管、貯水タンクを見て周り不具合があれば修理をしていきました。
各校それぞれに不具合が見つかりましたが、メジャーなものではなく即日に対応できました。しかし、4校目で衝撃的なものを見つけてしまいました!!
↑こちら、その学校の雨水タンクです。このタンクに貯まった雨水が浄水器を通って、ウォータークーラーに流れて子どもたちが飲んでいます。
雨樋からパイプを通ってタンクに流れ込む手前に、落ち葉などの混入を防ぐためのメッシュがあるのですが、他の3校はそこにたくさんの落ち葉が詰まっていたので、ここもきっとそうだろうと思ってタンクによじ登ると・・・
↑この状況分かります?!
タンクの天井がないんです😱
天井が古くて錆び落ちて、青空タンク。そしてタンクの中にはお弁当箱が浮いており、鳥の羽も糞も虫も入り放題。分厚い苔もしっかり生えてます。タンクと言うか、むしろ池。
これを学校側へ報告すると、もちろん学校は知らなかったのでパニック💦とにかくその場で即ウォータークーラーを停止しました。
この日からこの地域では40℃が続く猛暑ウィークとなり、一刻も早く水の復旧が急がれました。
この学校は水道が通っている学校なので、復旧までの間は水道水を飲んではと提案すると、質が悪すぎて飲めないとのこと。実際に水道を捻ると、黄色っぽい水が出てきました。少し臭いもします。いくら浄水器を通しても抵抗ある水です。どうやら、町から学校へ延びている水道管が古いのが原因らしく、だから全ての水を雨水で賄っているとのことでした。
その後は自治体へ連絡し、その日から大仕事が始まったのでした。
立地的に物の調達にも時間がかかり、配管工や電気工を早急に見つけるのも難しいエリアなので大変でしたが、1週間後に全てが復旧しました!
藻の力
実際にタンクを空にしてみたら、中はえらいことになっていました。。。
テニスボールやゴムボール、ペットボトルに紙飛行、苔や藻。ドブ川状態でした😱
見てしまったら絶対に飲みたくない水ですが、驚くべきことに過去に水による体調不良の訴えがなかったようです。なので、特に水質検査もしたことがないと。
確かにフィルター交換をしても、この学校のフィルターはあまり汚くないんです。UV殺菌がめちゃくちゃ働いているのと、藻が不要物を食べているせいではないかという結論になりました。
現在は他のキレイな雨水タンクと浄水器、ウォータークーラーを接続しましたが、念のために水質検査をする予定だそうです。(復旧したとたんに飲み始めていますが・・・)
それにしても、学校への水道管が古過ぎて黄色い水が出るってそんなのありですか?!
将来を担う子どもたちが通っている学校ですよ。。。
学校側としては雨水があるから大丈夫と思っているのかもしれませんが、そういう問題ではないような・・・
雨水タンク修理以上のことは私たちが介入することではないので、自治体に報告を上げた程度ですが、今後も水道水が黄色いままなのが気になるところです。
オーストラリアの水事情については他にも記事を書いていますので、お時間ありましたら読んでみてください。