ナイーブなMEは兼業農家

西オーストラリア州南部で建築とヤギ飼いの兼業農家。自給自足の生活を目指します!

ジャラハニーの『ジャラの木』の知られざるあれこれ。ゲ○のような臭い!?


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こんにちは☀︎

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

今月の『たびこふれ』の私の書いた記事が掲載されました。

tabicoffret.com

今回は、この記事には載せられなかった、ジャラハニーの『ジャラの木』のあまり知られていないだろうあれこれと秘密についてです。

 

ジャラハニーとは?

上の記事に全ては書かれているのですが、ここでざっと言ってしまうと、マヌカハニーを凌ぐ抗菌作用のある最強ハチミツです。

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デパ地下勤務の母は食べ物ブームにとても詳しく、そんな母に教えてもらった情報なので、日本でもこのことは一時期有名だったのではないでしょうか?

 

ジャラの木とは?

マヌカハニーがマヌカの木から採れるよう、ジャラハニーはジャラの木から採れます。

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ジャラはユーカリの種で、2、3年に1度夏に白い花を咲かせます。

ジャラは西オーストラリア州南部にしか生息していないため、私の書いた記事タイトルが『西オーストラリア州は世界最高峰のハチミツ宝庫』になっているわけです。

ジャラの森の中にJarrahdale (ジャラデール)という町もあります!

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ジャラの用途

建築資材

ジャラは日本ではハチミツとして有名だと思いますが、オーストラリアでは建築資材の代表格でもあります。

ジャラは密度の濃い硬い木材なので、シロアリや水からのダメージを受けにくく、昔から建築の基礎として使われてきました。

赤茶色濃いのが特徴です。

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私たちは夫婦で建築業をしていますが、ジャラの角材を持ち上げたときの衝撃はすごかったです!

資材運びのときは、大きなものでも松なら一人で運ぼうとしますが、ジャラだと助けを待ちます。そのくらい重いです。

 

古い家ほどジャラの使用率が高いので、解体の仕事のときは古いジャラは捨てずに再利用することも多いです。

古い家からは、今の時代には手に入らないような長さや厚さ、上質なものが使われていたりします。

 

高級資材としてのジャラ

自然保護の観点から昔ほど採れなくなったジャラは、今では高級資材となってしまいました。

私たちが仕事で使うときは、クライエントには基本的にジャラを薦めますが、予算との兼ね合いもあるので諦める人もしばしば。

 

家へのジャラの使用率は、ある種のステータスでもあるようです。

 

家の売買では、床板がジャラの方が価値が上がります。

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高級家具の定番はジャラ製!

一枚板のテーブルは、やはりジャラが根強く人気!

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薪としてのジャラ

ここまで、ジャラが高級資材であると書きましたが、実は私たちの住むエリアでは薪ストーブの薪としても人気です!

ジャラ特有の高密度により、熱い炎が長時間可能なのです🔥

そのため、冬になるとチェーンソーと斧を持ってジャラ森に突入する人が増えます。(ローカルの人間だけが入って切っていいエリアがあります。)家族行事的になっていることも。

Facebookの売買ページにも、こんな感じで載っています。

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ジャラの知られざる秘密

そんな高級感のあるジャラですが、実は知られざる秘密があります。

それは・・・

 

 

 

 

ジャラのを切ったら、めっちゃ臭い!!

 

( •́ฅ•̀ )

 

ゲ○の臭いがします。

 

お食事中の方にはすみませんが、冗談無しで臭いです。

ジャラを裁断している横とか通ったら『臭っ!』て、なります。自動的に口呼吸になってしまいます。

以前、ジャラの角材を道具箱に入れっぱなしにして、数日後にその箱を開けたときの臭いの衝撃はすごかったです。

何か動物でも死んでるのかと思ったほど。

 

これは日本人には知られていない秘密です!

オーストラリアでもジャラの木を使って仕事している人以外はあまり知らないかもしれません。

 

ジャラハニーってそんなに特別なの??

ここまで、西オーストラリア州南部にしか生息しないジャラをヨイショし続けてきましたが(秘密を暴露しちゃったけど💦)、ジャラハニーの何がそんなに特別なのか、実はローカルには理解できていません。

ユーカリの木から採れるハチミツだけに含まれている過酸化水素によって抗菌効果が優れているそうですが、それを考えるとジャラハニーだけでなく、その他のユーカリのハチミツも健康に良いということです。

しかもユーカリの花なんて、どの種も似たような花が咲きます。

これがジャラの花↓↓↓

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これがレッドガムの花(白もあります)↓↓↓

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これがヤイツの花↓↓↓

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これがブルーガムの花↓↓↓

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どれもかなり似ています。

 

一般的なユーカリの種は毎年夏前に開花するので、季節外れのジャラは純度が高いやら、毎年咲かないからレア度が高いやら言われていますが、それが一体どうした?!というのが、私の周りのローカルの反応です。

 

オーストラリアの森林の80%はユーカリであること、西オーストラリア州はオーストラリア内で唯一ハチミツの病気を持っていない州であることから、ジャラハニーだけでなく自分たちのハチミツの質に誇りを持っているのです。

 

昨年、ハチミツに関するショッキングなニュースがオーストラリアを襲いました。

オーストラリア産の純正ハチミツとして販売しているもののうち、約20%が不純物の混ざりものであることが発覚したのです。

とはいえ、西オーストラリア州と南オーストラリア州に関しては100%純正で、他州がオーストラリアハチミツの評判を下げたのですが。(下の図の黄色の数字が純正度です)

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そんなこんなで、西オーストラリア州のハチミツは世界最高峰なのです。

私の周りのオーストラリア人たちは、マヌカハニーブームだの、ジャラハニーはそれを凌ぐ凄さだのに踊らされることなく、地元産のハチミツを食べ続けているのです。

なぜなら、昔から西オーストラリア州南部のハチミツが最強であることを知っていたからです。

この地出身の旦那氏は、風邪をひいても医者には行かず、ハチミツをペロペロして治しています。お菓子作りには、砂糖の代わりにハチミツを使っています。

彼らにとって、地元のハチミツは生活の一部なのです。

tabicoffret.com

こちらの『たびこふれ』の記事にも、西オーストラリア州南部のハチミツについて語らせてもらいましたが、文字数の関係と旅行記事であるがために熱く語れず、ここ個人ブログに書ききれなかったあれこれを書いてみました。

お時間ありましたら、『たびこふれ』の記事も是非読んでみてください🙂