こんにちは☀︎
西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩🌾
日本では教師をしており、建築業とはめっきりご縁がなかったのですが、今ではドリル片手に旦那氏と建築仕事をしています。
西オーストラリア州南部では雨季である冬を目前とした今、屋根の張替えの仕事(雨漏り防止のため)が多く、屋根の上を歩くこともしばしば。
屋根の上を歩くには、気をつけないといけないことがいくつかあります。
このブログを読む何人の人がこの先屋根を歩く必要があるのか分かりませんが、『正しい屋根の歩き方』を紹介します。
ちなみに、建築用語はオーストラリアで身につけたものなので、ちゃんとした日本語訳がわかりませんのでご了承ください。
屋根と天井
まず、超基本的なことなのですが、屋根と天井の違いって分かります??
きっと私以外の人は知っていることなのでしょうが、日本での生活のほぼ全てがマンション暮らしだったナイーブMEにとって、屋根(roof)も天井(sealing)同じものでした。家の中からは天井と言い、外から見たら屋根と言うと思っていました。
ナイーブ(世間知らず)全開です!!
他にもナイーブな方がいるかもしれませんので説明するとこんな感じ↓↓↓
青が屋根。
赤が1階の天井。
緑が2階の天井。
黄色が3階(屋根裏部屋)の天井。
でも、もしかしたら3階は天井が無いかもしれません!
『天井が無い』のがどういう状態か分かりますか?
天井のない空間
天井が無いというのは、外と家の中を隔てるのは屋根だけということ。
その空間から上を見ると、屋根を支える骨組みが丸見えということです。
オーストラリアでは、多くの家がトタン屋根です。
屋根を開けてみるこんな感じ。
この写真の家がはじめのイラストの家だとすると、骨組みの中に見えている空間が屋根裏部屋ということです。
うちの倉庫には天井が無いので、倉庫の中から上を見上げるとこんな感じ。
天井の無い空間とはこういうことです。
屋根の構造
先ほども書きましたよう、オーストラリアでは多くの家の屋根がトタン屋根です。最近では外壁にもトタンを使うのが人気です。
屋根瓦の家もありますが、今回は私たちがよく仕事でもプライベートでも使うトタンで説明します。
こちらはかなり古い家ですが、中に見えるモフモフしたものが断熱材で、その下が天井になります。
屋根を支える木材が縦にも横にも走っています。
よく見ると、縦の木材(英語でrafter)が下で、横の木材(batten)が上になっているのが見えますか?縦の木材が横の木材を支えているのです。
横の木材(batten)にトタンをスクリューで固定していきます。
屋根の上の歩き方
歩いてもいい部分
勘のいい人はもう分かっているかもしれませんが、歩いていいのはスクリューしてある木材(batten)の上です!
赤丸が歩けるエリアです↑↑↑
もう少しわかりやすく、うちの倉庫で見てみるとこんな感じ↓↓↓
これを下から見るとこんな感じ↓↓↓
※トタンが錆びて雨漏りがひどいので、この倉庫の屋根も交換中です。
丸で囲った所なら、木材(batten)があるから上を歩いても安定しています。
もし、木材(batten)の無いところを歩いてしまうとどうなるかというと・・・
トタンが凹みます。
トタンが古かったり錆びていたりすると、折れたり穴があくこともありえます。
DIY 大国オーストラリアですが、このことを知らない人もいるため、クライアントが屋根に登ってきて新品のトタンを凹ませてしまうことがあります。
歩く日の天気
水に濡れたトタンは滑ります。
特に新品はオイルが塗ってあるので、恐ろしいほど滑ります。
一度急な雨に降られ、旦那氏が上から滑り落ちて来たのを私がギリギリの所で止めたことがあります。
雨の日の屋根の上は危険です⚠︎
雨上がりもダメ!
雨が降りそうな時もやめておきましょう。
歩くときの時間帯
上で言いましたよう、濡れたトタンは危険です。
早朝と夕方には冷え込みでトタンが濡れてくるので、その時間帯は避けましょう。
太陽が昇っていても、歩く屋根が西向きならばまだ濡れている可能性もあるので気をつけましょう。
まとめ
映画のワンシーンで屋根の上を跳び回って逃げる人、追う人がいますが、現実には難しいものです。
屋根瓦の場合は、瓦の列ごとに横の木材(batten)が通っているので、瓦の重なった部分だと安定して歩けます。重なっていない箇所を歩くと、瓦が割れてしまいますよ⚠
トタン屋根の場合だと横の木材(batten)は90cm毎にあるのが基本ですので、屋根瓦の方が圧倒的にbattenが密なので、屋根の上を逃げ回るときは屋根瓦をオススメします!
※オーストラリアでの話ですよ!