こんにちは☀
西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩🌾
少し前に、友だちが子育てが忙しくなって仕事を辞めていました。
しかし、少しでも収入が必要なので何か作って販売しようかという話をしており、彼女が作ろうとしているものの案を見せてもらいましたが、すごい手間がかかるわりに値段に合わないものでした。
彼女は南米出身なので、その特徴を出した物の方がいいかもね~なんて話をしながら、自分だったらとふと思いました。
もちろんブログをがんばるとか、ライター活動しまくるとかもありますが、すぐに現金が必要ならばファーム内から売れるものを探すのが手っ取り早いと思いました。
この生活に慣れてしまっていますが、よくよく考えるとファームに住んでるとけっこう何でもお金になることに改めて気づいたのです!
日本では考えもつかなかった、お金になるものたちを紹介します。
自分で育てる系
自分で手間暇かける必要のあるもの。
野菜や果物の苗
私のお小遣い稼ぎの代表といえばイチゴの苗!
昨年は368苗を売って、お財布がホクホクになりました♪
それ以外にも、家庭菜園に植えきらなかった野菜苗もたまに売っています。
これはお金を稼ぐためにしているというより、自分の家庭菜園のためにしなきゃいけないことをして、その余りを売っているという感じなので、趣味の延長戦でお金が入るのでラッキー♪って感じです。
ちなみに、私の場合は土も肥料も水も全て自家産で植木鉢は空き牛乳パックを使用、種取りや株分け、挿し木で増やすのでほぼ費用もかかりません。
採れた野菜は自分たち消費がメインで、食べきれずに余ってきたら人にあげるので売ったことも売る予定もありません。
でも、これも何種類かの野菜に絞って本気で栽培すれば、観光客の多いときに町やキャンプ場で売れば結構なお金になりそうですけどね♪
いろんな卵
これも自分たちの消費が優先で余れば人にあげていますが、もちろん売ることだってできます。
私たちは食用としては売っていませんが、孵化を目的とした有精卵で販売しているときがあります。
ニワトリは年間を通して毎日のように卵を産み交尾もするので、オスとメスを同じエリアで飼えば有精卵の確率は高くなります。
うちのニワトリはアローカナという青い卵を産む珍しい品種なので、特に交尾が盛んな時期は有精卵を売っています。
これも自分たちの食べる用に余ったらという感じなので、おまけでお小遣い稼ぎができます。しかも単価が高いので、結構いいお小遣い稼ぎです♪
有精卵としては常温で2週間しか持たないので、2週間以内に売れなければ食用として食べるので一切無駄もありません。
カモでも同じことができますし、ウズラでやっている人もちらほら見かけます。
生き物
ヤギ農家なのでヤギを売るのは当たり前。
それ以外に、よく繁殖する鳥類をちょいちょい売っています。
ヒヨコとカモ雛のように小さな頃に売ってしまうこともあれば、ニワトリは卵を産み始めたものだと結構高めで売れます。
これまた、自分たち用に孵して余ったぶんを売るという感じです。
また、ゼブラフィンチは勝手に孵化しては数が増える一方である程度大きくなったものをペットショップに売っています。
鳥の場合は長く飼うと手間と餌代がかかるので、早く売ってしまわないと儲けがでません。
天然資源系
自分で作らず、土地にある自然を利用。重機があることが前提です。
袋売りからトラック売り、配達まで対応しています。
土や砂
うちのファームからは大量にライムサンドと呼ばれる石灰岩の砂状のもの(白い砂)、イエローサンドという黄色い砂が採れます。
これらは整地に大活躍します。
こうやってキャンプ場に置いておくだけでも子どもの遊び場としても大人気♪
泥炭(ピート)
湖が干上がったときにとれる泥炭を英語でピートと言います。
これは腐葉土みたいな感じで、園芸に大活躍します。
薪
薪サイズにするにはチェーンソーで切らないといけませんが、これも立派な天然資源。
今は売っていませんが、昔はパースまで売りに行っていたそうです。
この夏、Facebookのローカルグループで薪が欲しいという人がいたので、うちにあるよ!と連絡したら買いに来てくれました。
この人たちのために切ったのではなく、私たちの生活用に多めに切っていたものを分けたので、臨時収入でラッキー♪という感じでした。
水
売ったことはありませんが、うちは地下水が豊富なので売ることも可能だそうです。
でも旦那氏のポリシーで、水がない人は困っているので絶対にお金を取らないそうです。
糞
これを天然資源と言っていいのか分かりませんが、糞は肥料として売れます!
うちでは現在ヤギが約200匹いますが、狭いエリアでは飼っていないので糞はそんなに回収できません。
そのため売った試しはありませんが、どうしてもお金に困っているならばヤギを一定の場所に閉じ込めて糞を回収して売るのもありです。
ニワトリや羊、牛、馬の糞はよく売られているのを見かけます。
ちなみに、旦那氏は110㎥分のニワトリの糞をパースから買い(ロードトレインによる往復1000kmの配達込みで約30万円分)、それをうちで採れるピートとライムサンドと混ぜて究極の園芸土を作って、それを我が家の土壌改善プロジェクトや家庭菜園に使っています。
その土を隣町の知人に売ったことがあり、そこからクチコミで広がって今では欲しいと言われたら売っている感じです。
土地系
土地があるからできること。
土地を貸す・分譲して売る
うちは土地を貸していませんが、近所のファームでやっているところはあります。
分譲は旦那氏がこのファームを買った翌年に一度していますが(50haだけ)、それ以降はしていません。
我が家はファームのほとんどの敷地を使っていないので分譲してもいいじゃね?と私は思っていますが、旦那氏いわく電気も水もない&土地柄その手配が究極に難しい&分譲手続きも面倒らしく、そこまでしてやる価値はないそうです。
※一度した分譲のときは、買主が全て自費で手配して買い取ったとのこと。
キャンプ場
うちの場合はかなり手入れをしていますが、手入れをせずに野ざらしキャンプ場としてやっているところもけっこうあるようです。
シューティング用レター
オーストラリアで銃免許を取得するには、条件の1つとして『その銃を使える場所がある』ということがあります。
要は普通の家に住んでいる人は銃クラブに所属するなりしないといけませんが、その点大きなファームを持っていると問題ありません。
ライフルが欲しいけどそれ使用の土地がないという人に、土地主がサポートレターとして『この人はうちで定期的に使えます』ということを書いてあげることが出来るらしいのです。
旦那氏はこれをやったことありませんが、オンラインで見てみるとありました。
銃の種類によるみたいですが、だいたい100ドル(約8000円)~なようです。
もちろんちゃんと撃たせてあげたら違法ではありません。
お金に困ればこんなお金の稼ぎ方もあるんだなと驚きです。
ゴミ系
うちには巨大な倉庫があり、そこには大量の物があります。
旦那氏は『いつか使う』と信じて基本的に物を捨てない人です。
使わずに何十年と倉庫に放置された物はゴミにしか見えませんが、案外ちゃんと使えるし売れるから驚きです。
こんなの誰も買わんやろうと思ったものが売れた経験は過去にたくさんありますが、ここでは中でも驚いた2つを紹介。
古いトタン
仕事の廃材のトタンはヤギのフェンスなどにいずれ使うだろうと野ざらしに保管していますが、それを買いたいという人がいました。
実際に売ったのは左側のやつですが、この人はテカリのない亜鉛メッキされているような今では手に入りにくい古いトタンを探していたのです。
これを使って植木スペースを作って販売しているみたいです!
この手のパターンの植木スペースはオーストラリアには多いですが、彼らの売りは新品ではなく古びたトタンを使うことでアンティークさを出しているのが特徴だそうです。
あんなボロトタンがこんなにかっこよく使えてもらえて嬉しいです!
オンボロ車のパーツ
車好きの旦那氏が車のパーツを山ほど持っていることは特筆する必要もないのですが、先日に完全にゴミ化していた車のパーツたちが高額で売れてビックリしました!
その車とはこれです。
70年代の車らしいですが古すぎません!?
いくら倉庫の隅にあるからとはいえ邪魔なのでお金を払ってでも廃車工場に引き取ってほしいと思っていたら、なんとこの車が欲しいという人がいるではありませんか!
本当は丸々欲しいみたいですが、相手に場所がないので解体してパーツを少しずつ売ることに。
その値段なんと約12万円!
この人は現在、趣味でこの車を補修しているらしく、同じ年代モデルの正規パーツが喉から手が出るほど欲しいみたいです。
補修作業が進んだら、また次のパーツを購入してくれる予定です♪
ゴミだと思ってゴメン!
こんな感じで、ファームに住んでいると特別に生産しなくても生活の延長線上で売れるものがけっこうそこらにあります。
全て旦那氏の努力があってのものですが、恵まれた環境にいるなぁと改めて感謝します◎