こんにちは☀︎
西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩🌾
昨年末の12月20日に我がファームエリアが大きな火事に見舞われました🔥🔥🔥
当時日本にいた我々は慌ててオーストラリアへ戻りましたが、到着した頃には時すでに遅し。800haある敷地の600haは燃えてしまいました。
火事発生から5週間、ファームに戻って来てから1ヶ月経ちましたが、1ヶ月とは信じられないくらい色々ありました。
12/26にオーストラリアに戻って来てから今までの火事に関する軌跡を、ここに記録しておきます。
動物たち
ヤギもアルパカもニワトリもフィンチも基本的には元気です🐐🐫🐔🐦
ただやはり心配なのが、質の良いエサの不足。そのため子ヤギの成長が遅いです。
ニワトリは卵に座り始めました!!
日本行き前に孵化機で孵ったヒヨコは猛暑に殺られてしまいましたが、今回は自然に産まれそうです🐣
うまくいけば来週産まれる予定なので、また報告します!
修理
この1ヶ月間は、天災と人災からのダメージを修理し続けています。
フェンス
あっちもこっちも壊れまくりでした&です。
原因は消火活動に来た消防車やブルドーザーのためにスペースを作ったり、または燃えた木が倒れてきたり↓↓↓
また、古いフェンスはポールが木なので燃えてしまって跡形もありません。
ファーム内のヤギとアルパカの行動範囲のフェンスは早急に直しましたが、ファーム外側の修理が必要なフェンスの長さは6kmほどあるので、これは気長にいつかやる仕事リストです。
配水管とポンプ
留守の間をお願いしていたハウスシッターがポンプや配水システムを壊して困っていましたが、旦那氏が早急に修理しました。
また、自給自足用程度ですが無農薬栽培をしているため、そっちの水も必要なので、要領の良い配水管システムに組み替えました。これまでは地下水を栽培用に使っていましたが、湖から水が汲めるようにし、それに伴い配水管を大きいものへ変えたり、フィルターを付けたりと結構な大仕事でした。
芝生
これは修理というか、カラカラの乾いた大地に芝生が生えるように色々工夫しています。
通常ならば、乾期の夏でもそれなりに緑のある我がファームですが、この夏は例年にない乾燥が続いています。また、ブルドーザーが広範囲にわたって地面を削ったため、芝生が無い状態です。
そのためヤギやアルパカが食べる草が無くて困っています。干草を購入しましたが、どのファームも昨年から乾燥に苦しんでいるので、質が良くなくヤギが食べてくれない。。。
こうなったら、芝生を復活させるしかないということで、放牧エリアにスプリンクラーを張り巡らせました。水を撒くだけでなく、藁でマルチングをして、一部にはクローバーの種を撒きました。
毎日12時間以上スプリンクラーを稼動しているので電気代が恐ろしいですが、食べてくれない干草を買うよりましです。また、湖の水を使っているので湖も干上ってきましたが、水もいつか戻ると信じて、再生可能な資源を生み出すスプリンクラーに賭けています。
ほら!少しずつ生えてきましたよ!
ルーシューター
このように芝生が復活すると私たちもヤギ達もハッピーなのですが、野生動物もハッピーになります。
みんなハッピーでいいのですが、我々の優先はヤギとアルパカなので、カンガルーが先に芝生を食べてしまうという困った事態に。
そうなると、カンガルー退治をしないといけないので、カンガルーシューターに来てもらいました。残酷なようですが、オーストラリアファーマーとして生きていくには、自然とのバランスを考えないといけません。
前回のルーシューターの訪問についての記事はこちら↓↓↓
再び発火
火事発生から3週間以上経った1/12 に我がファームは再び火事になってしまいました。
ブッシュファイヤー(山火事)というのは、火が風に煽られ移動していきますが、火が通り過ぎた後も燻った火や煙が残ります。そして、風が強く吹けば再び火が大きくなるという繰り返し。
まさにその悪の連鎖によって、さらに20ha が焼けてしまいました。
現在は我がファーム内で煙は上がっていませんが、最初の火事発生から1ヶ月は毎日煙が上がっていたので油断できない状態でした。
現在は煙は見えませんが、異常なほどの乾燥が続いているので、油断はできません。
異常気象
40℃超え
この夏は異常なほど乾燥し、気温も高めな今年の夏ですが、このエリアで珍しくついに1/20 には40℃を超えました☀︎
日陰で41℃を超える暑さ!
午後からは仕事せずに家で待機しました。
ドライサマーの我が家にはクーラーがありませんが、さすがにこの日は暑かったです💦
6週間ぶりの雨
12/20発生の火災は、数日前に起きた落雷が原因での火事でした。落雷時には雨が降っておらず、昨年最後に雨が降ったのは火事の一週間前。
1/22に6週間ぶりの雨が降りました!とはいっても、半日で4ミリ程度ですが。
強風により農作業禁止令
雨が降ったかと思った翌日には、台風並みの強風に見舞われました。
天気予報では一日中強風予想だったので、自治体から『農耕地に車両乗り入れ禁止令』が出ました。
この禁止令と強風がどう関係しているのかというと、
農耕地=乾燥した草=燃えやすい
車両=火花を散らす可能性アリ=火の気
こんな感じで火が起きて、強風と組み合わされば、あっという間に大火事になります🔥
この日午前中は30km/h 程度でしたが、午後から夜まで40km台が続き、最大で52km/h まで強まりました。
前日の微々たる雨はもちろん、乾燥しまくった大地、そして火事による灰が吹き飛び、辺りは
真っ白。
これはうちの丘から見た景色ですが、普段見えるはずの山が砂埃で見えませんでした↓↓↓
オーストラリアに戻ってきてからの1ヶ月間はこんな感じです。
とにかく乾燥がすごくて、毎日砂埃の中で働いているので髪も肌もパサパサです。
次の雨が待ち遠しいですが、10日間予報を見ても雨の気配はありません。。。
とにかく我々は元気でやっておりますので、ご心配なく!!