こんにちは!
西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩🌾
もう12月もすぐそこまで迫ってきており、オーストラリアは夏モード🌞🌴🌺🐠
西オーストラリア州南部は乾季の始まりでもあります。
そうなると思い出される節水💧
以前、オーストラリアの水事情について紹介しましたが、日本人にはつい見落としがちな節水。
今回は私がワークエクスチェンジをしている時に出会った、ショッキングなほどの節水生活を紹介します。
ドッグファームでの生活
ここのファームはドッグブリーダーをしており、常に犬が10匹ほどいました。
ここで働いているのは、ホスト夫婦とヘルパー4人(私を含む)。
このファームは地下水に恵まれず、雨水のみが水資源なので、節水に協力するようにとホストの奥さんに強く求められました。
節水協力シーンとしては
★手洗い
★シャワー
★食器洗い
でした。
では、どんな節水生活を強いられたのか紹介します。
手洗い
手洗い場のシンクの中には常にバケツが置いてあります。
手洗いの仕方。
- まずはバケツの中に溜まっている水でゴシゴシ洗う。できるだけ水はこぼさないように!
- ある程度きれいになったら、石鹸をバケツの中で使ってよい。
- すすぎ用に水道水を使用してもいいが、チョロチョロ程度。水道から出した水がバケツに溜まるように!!!
バケツから溢れた水だけが、排水溝へ流れるというシステムです。
この水は、さすがに午後の仕事が終わると捨てられます。
すなわち、朝イチに誰よりも早く手を洗えば、清潔な水で手が洗えます!!
シャワー
シャワー時間は4分以内!!!
シャワー時間を短くするのはカナダ時代に鍛えられたので、これは案外大丈夫と思っていたのに・・・
ある晩にシャワーを浴びていたら
ドン、ドンッ!!
とドアが鳴り、カチャっとドアが開き・・・
『Too long!!!』
とホストの奥さんに言われ、バタンとドアが閉まりました。
シャワー後に文句を言われるのならばまだしも、まさかシャワー中にドア開けて文句言われるとは思っていなかったので、これは衝撃でした。
きっと、他の外国人たちならば猛反撃するのでしょうが、チキンな私は何も言えず。。。
クイックシャワーに馴れっ子の私でも、その日は念入りに体を洗いたかったのでシャワーの水を止めて体を洗っていたのが4分を越えた敗因でした。
ちなみに、どうやって毎日4分でシャワーを終わらせるかというと
- お湯の温度調整なんて気にせず、蛇口をひねった瞬間からシャワーを頭にぶっかける。
- ある程度お湯が髪になじんだら、シャンプー開始!!
- シャンプーをすすぐ際、すすぎ水を体になじませて、体洗いの準備完了。
- トリートメントを髪になじませる。
- なじませている間に、体洗いをする。
- トリートメントを流すと同時に、体も洗い流す。
- 洗顔。
- 洗顔を流すと同時に、全身すすぎ洗いで完了!!!
こんな感じで4分はあっという間に過ぎていきます。
シャンプーにけっこう時間をとられるので、髪の毛は短いにこしたことは無いと思います。
慣れてくると、この工程の中でTシャツが洗えるようになりますよ!
ちなみに、クイックシャワーは節水対策以外に、お湯の使用リミットがあるからでもあります。
我が家もそうですが、お湯は薪で沸かしているので・・・
究極の食器洗い
何と言っても、究極の節水とはここで体験した食器洗い方法です。
何から説明していいのやら・・・
★食器洗いは一日一回、夕食後のみ
朝食、昼食の後は食器洗いをしません。
さすがに、使った食器を洗わずに使うということはしないので、食事の度にキッチンには食器が山済みになります。
ただし、マグカップは一日中同じものを使います。
初日に自分専用のマグカップを決めさせられますので、自分のマグを誰も使わないので一日中洗わなくても良いというシステムです。
★シンクには昨晩の使用済みの水が溜まったまま・・・
食器洗いは夕食後のみですが、どうしても洗ってすぐ使いたいものがあるときは、昨晩からの使用済みの水で洗います。
昨晩からの使用済み水だなんて油混じりで汚そうですが、そこまで汚そうには見えません。
仕掛けは次にあります!!!
★犬のフル活用
朝食はトースト、昼食はサンドウィッチなので油物はありませんが、夕食は肉類があるので食器が油っぽくなります。
食後には食器をキッチンに運ぶと思いきや、床に並べます・・・
ペロ、ペロ、ペロ
犬が油っこいお皿をキレイに舐めてくれるじゃないですか!!!
サンキュ!!
・・・って、まじか?!
((((;゜Д゜))))
と目を疑ってしまいました。
でも、これがこのドッグファームでの節水方法なんです。
フライパンから鍋、食器まですべて犬が油を舐めるので、食器洗いをするころには油がないのです。
犬が舐め終わったところで一日中溜め込んだ食器洗いを始めます。
食器洗いはヘルパーの仕事の一つです。
オーストラリアのキッチンにはたいていシンクが2面あるので、食器洗いをするときには両方にお湯を溜めて、片方に洗剤を入れてお湯につけながら洗い、もう片方ですすぎます。水を流しっぱなしで洗うということはありません。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ここのドックファームの食器洗いでも基本的にはオーストラリア方式ですが、犬が舐めている&汚れ食器を一日中放置しているので、少し勝手が違います。
まずは、片方のシンクにたっぷり洗剤を入れます。
洗剤を入れたシンクにスプーン、ナイフ、フォークを投入。
そして、80℃はあるかと思われる熱々のお湯をシンクに両方に溜めます。
お湯が溜まったら、まずは最初にシンクに入れたスプーン類をスポンジで洗い、もう片方のお湯ですすぐのですが、ゴム手袋をはめてもお湯が熱すぎてそうスムーズにできるものではありません。
次に、マグカップ→コップ類→スープカップ→まな板→食器大→食器小→鍋類
の順に洗っていきます。
これには法則があるのおわかりでしょうか?!
直接口に付けるものからお湯の熱いうちに洗うんです。
バイ菌を食べないようにって😅
一応気にしてるようです・・・💦
全て洗い終えたら、洗剤の入っていたお湯は捨てて、すすぎ用のお湯は24時間シンクの中に居座り、翌日必要であれば使われるという流れになります。
このファームでは、節水だけでなく電気、新聞紙、ビニール袋など全てを節約するようたくさんのルールがありました。
これに同意できず、ルールを破るようなことがあるとホストの奥さんがブチ切れていました。
節約することには賛成ですが、ここまでくるとちょっとね。。。
生活に支障が出るような節約は避けたいものです。
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