ナイーブなMEは兼業農家

西オーストラリア州南部で建築とヤギ飼いの兼業農家。自給自足の生活を目指します!

子どものお小遣い稼ぎについて ~ Time is money、時は金なり ~


スポンサードリンク

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

最近、日本人の自己犠牲について考えることがよくあります。

その一部をブログにも書きました。

他人を優先しがちな自己犠牲について↓

www.naiveme.net

 

お金儲けにまつわる自己犠牲について↓

www.naiveme.net

 

これをさらに掘り下げると、『子どものお小遣い』に思う節があることに気づきました。

f:id:kengyonouka:20210210112532j:image

今回は『子どものお小遣い』についてです。

私の子ども時代のお小遣い制度

小学校低学年のうちは、友達と駄菓子屋さんに行くときだけ100円もらっていたと思います。おそらく母からは週一回のペースで、うまいこと祖父母にも週一回とかでもらっていました。

高学年以降は月500円とかの月額制になり、貯金しなかったお年玉と合わせてやりくりしていたように思います。

f:id:kengyonouka:20210213113450j:image

とにかく覚えているのは、『お手伝いをしたからお小遣いをもらう』ということがありませんでした。

私は小学校1年生のときに父を亡くしており、母と姉と妹の女4人生活で育ってきました。

三姉妹の中でも私は母のお手伝いを積極的にするタイプで、それによってお小遣いをもらうことを考えたことがありません。

もしかしたら、何かお手伝いをしたあとにご褒美といって小銭を貰ったことがあるかもしれませんが、お小遣い目当てで何かしたという記憶はありません。

忙しく働く母を助けることが当たり前で、それに対して褒めてもらったり、ありがとうと言われることが嬉しかったのです。

自分でここまで書いていて思いますが、めっちゃいい子だったようです。

お手伝いをするとお小遣いがもらえる制度

それに比べ、少数派ですが周りの友だちでお米洗ったら10円、風呂洗い20円、マッサージ30円などのお小遣いをもらっている子がいて驚いたものです。

教師になってからは、そのようなお手伝いとお小遣いが結びついている家庭が多かったように思います。

お小遣いに対する私の考え①

私の考えとしては、家族の一員として家族を助けるのは当たり前のことなので、家の手伝いをしてお小遣いをもらうのはあまりいいとは思えませんでした。

流石に保護者にはこのことは言いませんでしたが、『昨日はお手伝いして○円稼いだ!』と自慢するような子どもがいれば、お金目当てで手伝うのではなく、家族の一員として積極的に手伝った方が気持ちいいよね~という話はしていました。

どうやら、私は子ども時代の経験から『お金儲けは悪』とまでは言いませんが、『お金目当てでする労働はいやらしい』、『お金がもらえなくても喜んでくれたらいいや』という考えがあるようです。

なので、こちらの記事にあるように、有精卵を格安で売ってもいいという発想に繋がったのかなと思っています。

その割に、自分の生活が忙しいことを理由にボランティア活動なんかには一度たりとも参加したことがありませんが・・・

オーストラリアでは?

私の肌感覚では『お手伝いしたらお小遣い』というのが一般的なように感じます。

まだ結婚前にバックパッカーとしてオーストラリアを旅していた時に、オーストラリア人とフランス人、ドイツ人とこの話になりました。

そのとき私以外のほとんどの人が(たしか全部で7人)、『子どものお手伝いにはお小遣いをあげるべきだ』という意見でびっくりしたのを覚えています。

彼らの意見としては、『これによって労働というものを覚えていく』とのこと。

働かなきゃ金は稼げないよということを教える方法の一つだということです。

日本でもお手伝いお小遣い制家庭の保護者が似たようなことを言っていました。

f:id:kengyonouka:20210213113424j:image

ただ一つ、日本と違うなと思ったのは『稼ぐ方法も考えさせる』ということ。

ただ言われた手伝いだけをするのではなく、自ら仕事を探してきて値段交渉をするのです。洗車や芝刈り、犬の散歩など自分の家だけでなく近所の人にも声をかけてビジネスチャンスを広げたりもしたす。

また、子どもたちが自分で作ったものをローカルマーケットで売ったりするのもオーストラリアではよく見かける風景です。

手作り作品もあれば、自分で摘んだ果物、要らなくなった玩具など色々です。もちろん子どもたちもお店に立って売っています。

最近だと、西オーストラリア州ではリサイクルで現金が返ってくるという仕組みができたこともあり、空き缶や瓶を拾って小銭を稼ぐ子どもも多いです。

私がガレージセールを開催していると、子どもたちが自分たちの稼いだお金(ポケットマネー)で買い物する姿もよく見かけます。小学校低学年くらいの子でも値段交渉してくる子さえいます。

これだと正に労働というかビジネスを学んでいます。

f:id:kengyonouka:20210214124343j:image

やはり旦那氏もその手の子ども時代を過しており、10歳くらいでゴルフ場の池で球拾いをしては売って小遣い稼ぎをしていたようです。これはゴルフ場に雇われたわけではなく、ゴルフ場に侵入して個人での活動です。(旦那氏の家庭ではお手伝いに対してもお小遣いは一切なかったようです。)

Time is money 時は金なり

これは英語にも日本語にもあることわざです。

日本で当たり前のように毎日12時間労働&持ち帰り仕事&週末出勤で残業手当なしが当たり前な教師をしていた私にはあまりこの言葉が響きませんでしたが、オーストラリアに来て分かるようになりました。

オーストラリアでは人の時間を使うことにお金を払うのは当たり前という感覚です。

建築仕事でも現場への移動時間は時給と同じ値段で計算して交通費として請求しています。(片道30km超えが当たり前です)

はじめはそれが信じられませんでしたが、自分たちの時間を割いて相手のためにやってるんだから当然だと言うのです。

また、友だちや親族間の大きな手伝いでもお金を払うよと申し出るのにも驚きました!

このケースはその人の特殊技術に頼る(私たちの場合だと建築関係)ものが多いですが、絵画や手芸などを本格的に教えてもらったり、その作品が欲しいときにも『ちょうだい、欲しい』ではなく『買いたい』と申し出るのが一般的です。その作品を作るのにも時間と材料費を費やしていますからね。

私たちは大抵の場合は金銭の申し出は断りますが、ビールや食事をご馳走してもらったり、交換として私たちのファーム仕事を手伝ってもらったりします。

1日4時間と決めてやっているワークエクスチェンジでも、それ以上の仕事をお願いする場合は金銭が発生することがほとんどです。これはホストとしてもヘルパーとしても経験済みです。

なので、子どものお手伝いにお小遣いが発生するのもその感覚が反映されているのかなと思います。

お小遣いに対する私の考え②

こうやって自分のお小遣い歴や世間、オーストラリアや他国の様子を見聞きしているとお小遣いによって労働を覚えさせるのもいいなと思うようになりました。

おそらく私が月額制でもらえていたのは、何も言わなくてもお手伝いするいい子だったからかもしれません。

この世の中、何もしないのにお金もらえるとかずるいですもんね。

もしかしたら、私は三姉妹で一番よくお手伝いをしていたので私だけボーナスをもらっていたことがあるかもしれません。

今の私の考えとしては、お風呂洗いや米洗い、食器洗いなど自分もそのものを利用する・したならばそのお手伝いには金銭は発生すべきではなく、洗車や力仕事、いつも以上のマッサージなど大人の都合?に合わせたお手伝いにはお小遣いが発生してもいいかなと思います。

そして子どもがビジネスチャンスを広げたいと何かを計画しているならば、正しく成功できる道へと大人は協力すべきだと思います。

Twitterアンケート

この子どものお小遣いについて考え出したとき、他の人のお小遣いはどうだったのか気になってTwitterでアンケートをしてみました。

全部で20人の回答が集まり、このような結果でした。

世代にもよるのかと思いますが、では自分の子どもにはどうかと聞いてみると7人の方から回答していただき結果は以下のようでした。

私が思っていた結果とは逆で、お小遣いをあげていないという人の方が多くて驚きました。

私の感覚としては、時代の変化とともに『お手伝い=お小遣い』というのが定着していると思っていましたが、この結果だけを見ると違ったようでちょっとほっとしました。

おわりに

大人でも子どもでも金持ちでも貧乏でも1日は24時間です。

『手伝いをお願いする』というのはその貴重な時間を頂戴する、すなわち人の時間を買うことに等しいということです。

Time is money.

とはいえ、家族のことならば家族の一員として協力するのは当たり前で金銭は発生しないのが理想だと私は思います。