ナイーブなMEは兼業農家

西オーストラリア州南部で建築とヤギ飼いの兼業農家。自給自足の生活を目指します!

姐さんの名はPIPPA(ピッパ)です!


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こんにちは☀️

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブME です👩‍🌾

 

前回はハナコちゃんとの突然の別れについて。

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今回は、その後に出会った姐さんとの馴れ初めについてお話ししたいと思います。

落ちる旦那氏

ハナコの突然の死から、一気に静まり返った我が家。

ジローもいつも相手にしてくれたハナコがいなくて落ち込むし、旦那氏はキャンプ場の運営はするけど必要以上のことは喋らず。

ハナコと旦那氏はとても近しく、毎日抱っこしてマッサージしてあげていました。

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私も辛かったですが全員で沈むわけにもいかないし、なんせこのままじゃジローに悪い。私はできるだけ通常運転を心がけ、ジローにはテンション高めに接していました。

一週間ほどこの状態が続き、私としては犬はもうこのままジローだけでもいいと覚悟がつきました。

しかし旦那氏はというと、ろくに眠れず食欲も落ちていました。旦那氏は10月に救急車で運ばれて緊急手術と入院、12月初旬にも入院しており、ことのきは心も体もボロボロでした。

10日ほど経った頃か、旦那氏がガムツリー(ジモティーみたいな個人売買サイト)でコーギーを検索しているのを見ました。

とりあえず放っておきましたが、日に日にそれが加速していき、私にも写真を見せてくるようになりました。

私としては、もうジローだけでやっていくつもりだったし、もし2匹目を迎えるならば年上の落ち着いたメスが条件、それでも旦那氏がどうしても早くに欲しいというならば、個人売買ではなくちゃんとしたブリーダーから迎えるべきだと思っていました。と言っても、今は小犬を育てる余裕はなかったので来年以降で。

弱っている旦那氏をこれ以上突き落としたくなかったので、とりあえずブリーダー2件に連絡を取りました。

1件はFacebookのパースコーギーグループによく投稿しているブリーダー。ここは次の出産予定は5月だけど既に予約いっぱいで、その次はたぶん一年後。

2件目は2023年6月にジローを連れてキャンプで泊まりに行った先のブリーダー。ここはキャンプ場の副業としてコーギーのブリーダーをしています。

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実はここには、ジローのパートナー犬を探しているときにも問い合わせたことがありました。つまりハナコに出会う前から連絡を取っており、子犬の仮予約をしたことがあります。しかしハナコに出会ったことでキャンセルをし、このときにジローの目のことや、私たちが年上のパートナー犬を欲していたことを話していました。

ここの子犬の出産予定は4月でした。引き取りは生後2ヶ月からなので、実質飼うとしたら6月。今は1月なので5ヶ月後。

まだ現実味はないけど、とりあえずこれで旦那氏が前を向けるならばそれでいいと思い、今後も連絡を取り続けるという話でまとまりました。

※タロウ・ジロー・ハナコは同じブリーダー出身ですが、ジローの件と他諸々で信用できなくなったので連絡はせず。

引き取りませんか?

ブリーダーと連絡が取れてから少し元気なったような旦那氏。

ジローがいるのにそれじゃダメなの?と思う人もいると思いますが、ジローはかなりトリッキーな犬で、当時は抱っこしたり撫でたりはなかなかできません。マッサージなんてもっての他。旦那氏は犬を撫でることでリラックスしてきたので、それが恋しくてたまらないようでした。

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ブリーダーとの連絡から12日経ったある日、ブリーダーから突然の長文メッセージが送られてきました。

その内容とは、3歳の繁殖引退犬を引き取りませんか?というものでした。

彼女の名前はPippa(ピッパ)、過去に一度だけ出産経験あり、健康だけど登録先の関係で西オーストラリア州のドッグショーには出せないのでもう繁殖はしないと決めた、とても落ち着いて従順な子、他の犬や動物や人間の子どもとも相性良し、こんな話を持ち出したのはあなたたちならPippaに最高に環境を与えられると信じているから。

そして、内陸部特有の赤土の上を歩くPippaの動画が送られてきました。

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あまりの急なオファーにビックリして、声が出ませんでした。

とりあえず心を落ち着かせてから旦那氏にメッセージを見せると、旦那氏は仕事の手を止めて家に戻り何度もメッセージを読み返しました。

こういうとき、即電話をするのが旦那氏。

話としては、一度会いに行ってジローと相性が悪くなければ養子に迎えるといった感じにするつもりでしたが、このブリーダーはうちから1000km離れたところにあります。しかも北の内陸部なので、夏に訪問するような場所じゃありません。そのうえ、うちも夏は忙しいですし、ブッシュファイヤーの恐れもあるので、ファームを数日間も留守にすることができません。なので、現実的にはどうなるんだろうかとよく分かりませんでしたが、とにかく電話だ!と言う旦那氏。

過去に顔を会わせて話したこともあるし、なんせ向こうはキャトルステーションのオーナ兼キャンプ場経営者だったので、お互い共通点も多く信用のある相手ではあります。

電話では更なる詳細と、こちらに起きたことを話しました。やはりジローの目のこととパートナー犬としてのハナコのことを覚えくれており、ならばPippaをと思ってくれたようです。

しかもなんとまぁ、明日から週末にかけてパースに用事があって、明日は娘のいるKojonupに泊まると言うではないですか!もし私たちがよければ、Pippaを連れてくることは可能だと言うのです!

我が家からパースは500kmですが、Kojonupは200km。こんなチャンスはないと思い、Pippaを迎えることにしました。

PippaがKojonupに到着した翌日、旦那氏だけがPippaを迎えに行きました。この日はオーストラリアデーという祝日だったので、キャンプ場は相変わらずたくさんの宿泊客がいたためです。

旦那氏が帰ってくるまでPippaが来ることが信じられませんでしたが、帰ってきた車には気品漂うコーギーが乗っていたのでした。

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Pippa(ピッパ)です!

こんな感じで今年の1月末から我が家の子になったPippaです。

今月頭に4歳になりましたが、その年齢とは思えないほど大人しくて落ち着いており、とてつもなくいい子です。

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撫でられることが大好きで、私たちが休んでいるところを見ると『撫でてください』と上目使いで見つめながら寄ってきます。

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撫でていいる手を止めると、鼻で手を押して催促してきます。

撫で続けると少しずつ地面に横倒れになり、『次はお腹をお願いします』と言わんばかりになります。

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普段から主張の強くない子なので、これくらいはやってあげようと付き合うことになり、いつも最終的に私たちが床に座りながら撫でる状態になります。長いときは30分くらい撫で続けてあげることも。

もちろん旦那氏のマッサージの虜。

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こんなにスイートな子なのに好き嫌いが激しくて食が細い。野菜や果物は一切食べずお肉大好き。

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嫌いなものをお肉といっしょにお皿に入れると、静かにお皿から出しちゃいます。しかし、それをジローが食べようとすると激おこ!たまに、意地になって食べちゃうことも。

やんちゃなジローにも忍耐強く、乗り気じゃないときは無視するし、本当にイラつくと怒ってジローを黙らせます。

ちょっと気分屋なところもあって、遊びたいムードとそうじゃないときの差が激しく、スイッチが入ったときは素晴らしい走りを見せます。

骨格的にジローよりかなり大きいですが、痩せ型。

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尻尾と耳が大きく、耳が横付きなのが特徴です。

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ポーカーフェイスであまり感情を出さないタイプなので、こっちがかなり気を遣います。

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ジローとは正反対なタイプですが、どっしりと構えてぶれることなく意思が強い。姐さんの名にふさわしい存在です。

現在私たちと11ヶ月ほどいっしょに暮らしているわけですが、こういうタイプなのでようやく姐さんのことが掴めてきました。

ジローとはというと、、、

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いい感じです。

姐さんの落ち着きから学んでいるのか、年齢的なものなのか、ジローもかなり落ち着いてきました。

そして、姐さんを撫でていると、ジローの方からぼくも撫でてほしい、マッサージしてほしいと歩み寄ってきてくれることも増えました!!

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こんな感じで一年前から怒涛のように出来事が重なり、あれからもう一年なんだと驚いています。

色んな考えがあるとは思いますが、これからも私たち家族をよろしくお願いします。