こんにちは☀
西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩🌾
前回は自己流でヘビ避けトレーニングをした失敗談でしたが、今回はプロによるトレーニングの様子について紹介します!
毒ヘビの危険性や私たちの失敗要因などは前回記事↑をご覧ください。
※このエリアに生息する毒ヘビに咬まれてすぐに処置できなかったら、犬はもちろん人間も死に至る可能性があります。
プロの探し方
犬のヘビ避けトレーニングなんて需要があるのかと思われるかもしれませんが、毒ヘビ大国?オーストラリアには需要アリです。
住宅地での目撃率はどんなものか知りませんが、私のファームライフだとタイガースネークを週一回は見ます。
オーストラリアは自然が豊かなので、都市部に近い所に住んでいても緑いっぱい。ちょっと郊外の方の住宅だと敷地もそれなりに広く、自然いっぱいの庭が広がるイメージなので毒ヘビの心配はあるはずです。
ヘビ避けトレーニングのことを英語でSnake avoidance training と言います。
犬のトレーニングなので語尾にfor dogs とか入れてもいいですが、とにかくこのワードと住んでいる地域名を入れてググってみましょう。
パースで調べてみたらこんな感じ⬇
下の方にスクロールすればもう少しありました。
私たちがすぐにプロのところに行かずに自己流でやったのは、パースにすぐに行けないからです。
うちからパースまで500kmちょいですが、そんな離れたところまで連れて行ってトレーニングしても意味あるのかというのが疑問でした。
しかも、トレーナーによっては数日間のプログラムなので私たちには現実的に厳しいのです。
しかし、自己流で失敗してタイガースネークもファーム内で見かけるようになってきたので、真剣にプロ探しを始めたわけです。
そこでなんと、パースに本部を持つある会社が州内(パースより南部)を毎日のように出張トレーニングしており、2週間後にうちから150km離れた街まで来ることが発覚!
しかも、トレーニング時間が30分!!
そのせいもあってか、パースの他のところよりも半額くらい安い!!(それでも30分のトレーニングで約2万円したけど。)
しかもしかも、この街に来るの3日間やけど唯一行けそうな日の予約はあと1席しかない!!!
ということで、即様予約しました。
今回お願いしたのは、こちらです⬇
Snake Avoidance Training for Dogs – Snake Avoidance Training for Dogs
予約してから気付きましたが、こちらは野生動物の専門家で犬のトレーナーではありません。
それもあって他社よりも安いのかもしれませんが、プロフィールを読んでいるととにかくヘビの扱いになれており、ヘビ講習会とかも各地で開いている様子。ヘビ避けトレーニングの本家アメリカでも勉強してきたようなので、安心してお願いすることにしました。
プロとのトレーニングの様子
会場はAlbanyにある学校の駐車場付近です。
なんで駐車場!?って思いトレーナーに聞くと、アスファルトとほどよい茂みがあって日常生活の環境再現にぴったりだとのこと。
我が家にはアスファルトはありませんがそんなことは言ってられません。
申し込みを確認したらトレーニング開始!
❶トレーニングカラーの装着
トレーニングカラー(電気ショックの流れる首輪)を装着します。
タロウの場合は、この頃にはトレーニングカラーに対する抵抗はなくなっていたので、なんの問題もなくクリア。
興味深かったのが、装着後に電極と首の間に霧吹きをかけて濡らしていました。
そうすることで確実に電気ショックを与えることができるらしいです。
また、普段使いの1.2mリードよりも長めの1.5mリードを付けられました。ちょっと緩くして歩くことで、ヘビに興味を持っているかどうかを判断しやすくなるんだとか。
❷無毒ヘビの近くを歩く
まずは無毒のパイソンの近くを歩きます。
パイソンに興味を示したら電気ショックを流して、ヘビに対する恐怖心を植え付けます。
しかし、タロウは初めての場所&トレーナーのお姉さんと歩くことに興奮して最初はパイソンの存在など気にも止めておらず。
トレーナーがパイソンの方へ連れて行き何やかんやしてると、ようやく存在に気づいて臭いを嗅ぎ始めました。そしてショック!
その様子はこちらの動画でご覧ください⬇
【トレーニングその1】
— 兼業農家👩🌾ナイーブME in 🇦🇺 (@kengyonouka) 2022年9月30日
Eカラー(電気ショックの流れる首輪)をして、無毒のパイソンの近くを歩く🐕
興味を持って近づいたら電気ショックを与えて恐怖を植え付ける😖
可哀想だけど、ここが最も肝心。
これを自分たちでもやったことあるけど、失敗して私もタロウもトラウマになっている😓
その2へ続く⬇ https://t.co/GM4xFUp4t6 pic.twitter.com/YDb9hpFAQj
さすがプロは絶妙なタイミングです。
タロウはヘビに近づいたことで痛みを感じているので、とにかくヘビから遠ざかろうとします。
ヘビに対する恐怖心の植え付けに成功。
❸箱に入った毒ヘビの近くを歩く
この地域でよく見られる毒ヘビ2種類(タイガースネークとジューガイ)が入った箱が茂みの中に置かれています。
その箱はカムフラージュされており、見た目ではその箱の存在には気づきません。
つまりは、臭いだけでも気づけるかというのがポイントになります。
この箱に興味を持って近づけば電気ショックが与えられますが、タロウは全力で避けていました!
こちらとしては明確に避けているかを判断する必要があるので、私が箱の近くで呼んでみたり引っ張ってでも近づけようとしましたが、タロウは絶対に近づこうとしませんでした◎
その様子はこちら⬇
【トレーニングその3】
— 兼業農家👩🌾ナイーブME in 🇦🇺 (@kengyonouka) 2022年9月30日
このエリアに生息する猛毒のタイガースネークとジューガイが入った箱がブッシュの中に隠されている🐍
箱はカムフラージュされて目立たないようになってるけど、タロウは臭いだけで避けまくり🐶‼️
その4へ続く⬇ pic.twitter.com/kMAbPc1LWs
この箱トレーニングはタイガースネーク用とジューガイ用の2回あります。
❹無毒ヘビの近くを歩く
最初に電気ショックを受けたヘビが移動されて別の場所にいるので、その近くを歩きます。
このときには見事避けるようになっていました!
【トレーニングその2】
— 兼業農家👩🌾ナイーブME in 🇦🇺 (@kengyonouka) 2022年9月30日
これが2度目の歩行🐕
電気ショックなしで見事避けまくり‼️
その3へ続く⬇ pic.twitter.com/Bp2Yvo7dha
❺レクチャー/休憩
ここまで終わったら受付机の方まで戻ってレクチャーを受けながら10分ほど休憩です。
レクチャーでは毒ヘビに限らず犬へのリスクを減らすためにすべきことや、毒ヘビに噛まれたときの症状・対処などについて話してもらいました。
これすごく参考になったので、別記事で詳細をまとめますね。
犬の体格や健康状態、咬まれた深さによって生き延びられる時間は違うようですが、早ければ5分、どんなに遅くても1時間以内に抗毒血清を打たなければ命を落としてしまうそうです。
我が家から獣医までは車で1時間半かかるので、タロウは咬まれたらおしまいなのです。
❹無毒・毒ヘビの近くを飼い主と歩く
休憩後には無毒ヘビと毒ヘビの近くを私と一緒に歩きます。
なんたって普段の散歩は私がしますからね。
私が散歩中は動画を撮る余裕はありませんでしが、全てのヘビに対して全力で近寄りませんでした◎
タロウかしこい!!!
最後にご褒美ジャーキーと修了証をもらってトレーニングは終了です。
あっ!トレーニング中に使っていた1.5mリードももらえました♪
ぶっちゃけ、このトレーニング効果が持続的に保てるかは不明ですが、これは毎年やるのが効果的なようです。
幸い?なことに、当時のタロウは生後9か月で恐怖期でもあったので、これが一生のトラウマになってくれたらいいなと思っています。
街の方に住んでいるとどのくらい毒ヘビに遭遇する頻度があるのかは分かりませんが、このトレーニングが人気、すなわち一定の効果があることは確かです。
私の利用した Animal Ark さんは今後も西オーストラリア州内(パースより南部)を出張トレーニングで回るようなので、気になる人は要チェックです!