ナイーブなMEは兼業農家

西オーストラリア州南部で建築とヤギ飼いの兼業農家。自給自足の生活を目指します!

日豪のセロリの売り方


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こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

この時期になるとふと思い出すのが日本のセロリの売り方。日本の12月にセロリを買って目ん玉が飛び出そうになったことがありました。

どういうことかというと、日本とオーストラリアでは売り方が全然違うのです!

日本のセロリの売り方

日本に住んでいる方からすれば当たり前なのかもしれませんが、セロリってこんなふうに売られているんですよね。

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おうちでイオン・イオンネットスーパー

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セロリ|楽天西友ネットスーパー

オーストラリア在住者というか、ほとんどの海外在住者からしたらびっくりしませんか⁉️

何がびっくりかって、1本ずつ売られていること。

そして、その値段!!

たった1本のセロリが100円以上で売られているのです!!!

2018年の12月の一時帰国中に日本でセロリを買ったら、1本ずつが袋に入れられて198円だったことを鮮明に覚えています。

旦那氏は本気で何かの冗談だと思っていました。

私も最後に日本でセロリを買ったのがいつか覚えていませんでしたが、昔からこんな感じだったんですかね!?

セロリの収穫期は秋~冬なので、12月の今はシーズンなんですけどね。。。

束のセロリを買おうとすると、これまた衝撃的な結果が!

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【楽天市場】セロリ(野菜・きのこ|食品)の通販

1000円超え!!

確かに1本が100円超えならば、束だとこうなるのかと分かってはいたものの、本当にこんな値段で売られていることに驚愕です。

オーストラリアのセロリの売り方

では、オーストラリアでのセロリの売り方はというと、束で売っています。

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値段は3.5ドルですが、これを日本円(1ドル80円)で計算すると280円です。

一束で280円ですよ!

安いときだと2ドル(160円)とかです。

高いときでも4ドル以上を見たことがありません。

この感覚が当たり前だと、日本で1本160円に衝撃を覚えるのは当然です。

セロリは育てにくいの?

日本では高級野菜並に高いセロリですが、それは日本だと育ちにくいからなのでしょうか?

私は日本でセロリを育てたことはありませんが、オーストラリアの家庭菜園で育てていて思うことは、セロリ栽培ってめっちゃ簡単です!

しかも、めっちゃ経済的なんです!

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オーストラリア特有の温暖な気候は必要ありません。夏に成長を始めて収穫期が秋~冬なので、普通に日本でも育ちます。土が乾くのが嫌いなので、むしろ日本の方が優位なような気がします。

病気にもかかりにくいというか、無農薬でも病気にかかったことがありません。

虫に食われることはありますが、収穫できる量から見ればほんのごく一部なので悔しくも感じません。

そして、必要な分だけ剪定して使っていても次々と生えてきます。

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これを繰り返していると、半年以上美味しく食べられるのです!私の家庭菜園だと2月~11月までの9ヶ月間は食べられます◎

脇芽もガンガン生えてくるのでそれも育てていると、それだけでも立派な株になります。

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剪定せずに半年以上放置していた株を掘り返したら、えらいことになってました↓↓↓

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これで1株なのですが、脇芽も育ちまくった状態です。

冷蔵庫に入れやすいように脇芽部分で分けてみるとこうなりました↓↓↓

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しっかりした3束です。

これが日本だと4000円分のセロリとでも言いましょうかwww

これよりも4ヶ月長く剪定しながら育てたやつは、こんなになりました↓↓↓

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根っこを切り落として重さを計ってみると・・・

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な、な、なんと12kg!

とにかくセロリは水さえやっておけばワサワサと育つんです。

たしかに食べられるサイズになるには他の野菜に比べて時間がかかりますが、1本ずつ売るならば株ごと抜かずに剪定すれば半年以上収穫できます。

こんな野菜が、日本ではなぜそんなに高く売られているのかが不思議でなりません。

我が家は毎日にんじんセロリジュースを飲むので、セロリは毎日最低でも2本は消費します。

家庭菜園を始める前はスーパーで買っていましたが、日本の値段だとジュースのためには買えませんよね💦

一度に大量に食べるものでもないので、お家で育ててみてはいかがでしょう?

 

 

育てるのが面倒ならば、お買い得用の束買いもありですね!


 

 

ちなみに、セロリは花を咲かせると一気に繊維が硬くなってジューサーでさえも絞れないくらい硬くなってしまいます。

11月あたりから蕾が付きますが、そうなると普通ならば平に育つセロリが筒状になって育ちます↓↓↓

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こうなるとジュースにもできないのでヤギへプレゼント。

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セロリはヤギでも好き嫌いが分かるところですが、翌日には根元だけ残っていました。すごく立派な根っこでしょ!

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そして、今年最後まで残していた株がこちら↓

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種まきから約13ヶ月でここまで成長してくれて食べつくしました。

残っている部分はとっても硬くて食べられません。

 

ということで、12月になるとオーストラリアの畑ではセロリは終わりを迎え、それを見る度日本の1本ずつ売られている高級セロリのことを思い出し、なんならセロリ栽培でミリオネアになれるんじゃないかと思ってしまうのです。