ナイーブなMEは兼業農家

西オーストラリア州南部で建築とヤギ飼いの兼業農家。自給自足の生活を目指します!

ヤギる私の一日の様子 ~子ヤギ65匹との生活~


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こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

前回の記事では9月1日時点で37匹が誕生したとなっていましたが、9月13日では65匹の子ヤギが生活しております。

www.naiveme.net

実際には今シーズン第1号の産まれた8/18からは47匹のメスヤギが74匹の子ヤギを出産しましたが、死産だったり途中で死んでしまったりして、9/13現在では子ヤギは65匹です。

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前回記事を書いてから更なる子ヤギラッシュに疲れ果ててしまいブログも止まっていましたが、最近少し落ち着いてきたので何がどのように忙しかったのか私のヤギる生活の様子を紹介します!

ヤギる私の一日の様子

とにかく見回りに尽きます!

見回りのポイントは

  1. 全子ヤギが揃っているか
  2. 母子関係の確認(親子マッチング)
  3. お乳は足りているか
  4. 出産寸前のヤギはいないか
  5. 出産の手伝い
  6. 新生子ヤギの母子関係確認
  7. 新しい子ヤギは産まれていないか
  8. 胎盤の処理
  9. キツネなど外敵はいないか

1. 全子ヤギが揃っているか

この全子ヤギの確認が鬼級に大変です💦

30匹くらいまではなんとかなりますが、40匹を超えてからはどの子がどの子か覚えるのが大変。

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だってみんな似たようなもようなんですもの!

ということでカンペを持っています。

カンペの一部を見せるとこんなのです。

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先頭の数字が1母ヤギの子どもの数、その後に特徴、( )の中は産まれた日

英語と日本語混じりですが、とにかく子ヤギや母ヤギの特徴を書いています。これは私にしか分からないものです。

もちろん文字だけでは分からなくなることがあるので写真のカンペもあります!

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これを見ながら確認できた子ヤギをチェックして回ります。

生後3日くらいまでは母ヤギにべったりで寝ていることが多いので見つけやすいですが、たまに木の隙間などに隠れている子がいるので見つけるのが大変です💦

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そして生後4日目あたりからはかなり活発になり、さらに他の子ヤギが多ければ多いほど社会性も上がるのでみんながごちゃまぜになり難易度が一気に上がります!

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全子ヤギ確認は9/4当時の66匹までは毎日5,6回やっていましたがあまりにも大変なので、ここ1週間は一日を通して一度全子ヤギが確認できたら良しということにしています。

2. 母子関係の確認(親子マッチング)

全子ヤギのカンペを見て分かるように、子ヤギは数の確認だけでなく誰が親なのかというのまで把握しています。

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実はこれだけ数が多いと、母ヤギも混乱して我が子を見つけにくくなります。

お腹が空くと子ヤギは母ヤギを求めて鳴き始め、また母ヤギはお乳が張ると鳴きながら子ヤギを探し始めます。

これがお互いにうまく見つかればいいですが、見つからないときは私が子ヤギを抱えて母ヤギの近くまで連れていきます。

子ヤギ1匹約5kgですが、これを抱えて100m以上離れた母ヤギまで届けるという作業を何回も何回も繰り返します。

そのおかげで、服がウンチまみれになります。

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また、夕暮れ時の見回りでは夜に子ヤギが一人ぼっちにならないように全親子のマッチングをします。(生後3日くらいまで)

基本的に夕暮れどきはどの親子も自ら一緒になろうと鳴き始めるので、鳴き声だらけでカオスです。

ちなみに、ヤギは自分の子どもしかお乳をあげません。子ヤギはお腹が空くと誰のでも飲もうとしますが、母ヤギは嫌がって払い除けます。

たまに母ヤギ同士が親子や姉妹だったりすると飲ませているときがありますが、これはかなりのレアケースです。

3. お乳は足りているか

これはかなり難しい判断ですが、子ヤギがお乳をしっかり飲んでいるかの確認です。

体重測定でもすればいいのでしょうが、我が家の放牧スタイルではほぼ不可能です。

母ヤギは我が子にしかお乳を飲ませないので、私たちが母子関係にあまり立ち入ると母ヤギが子ヤギを拒んでしまう危険があるため、母ヤギの前で子ヤギを触ることはあまりしません。

親子マッチングの際に、できるだけ多くの親子をマッチングさせて飲んでいるところを確認する程度です。

ただ、母ヤギのお乳があまりに小さいと怪しいと判断して哺乳瓶で授乳したりもします。

残念ながらこの子は5日後に死んでしまいました。

4. 出産寸前のヤギはいないか

出産寸前のヤギは集団から離れて一人になる傾向があります。

また、急にメーメー鳴き始めることも。

そして『おしるし』が見られます。

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これを見たら、たいてい1時間以内に出産が始まります。

このあとには袋状のものが出てきます。

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ここから1時間以内に出産の気配がないと難産の確率が高く、私たちの助けが必要になります。

そのため、おしるしや袋状のものを見かけたら時間を確認して場合によってはそのヤギを尾行し続けます。

5. 出産の手伝い

難産だと判断したら、私一人で引っ張り出せる場合と旦那氏と二人体制の場合があります。

基本的にヤギは手伝われるのを嫌がりますが、すごく苦しいときは座り込み、私が近づいても動きません。

その隙に子ヤギの露出している部分を引っ張り出して手伝います。

二人体制のときは子ヤギの体が全く外に出てきていない状態なので、私が母ヤギを押さえつけて旦那氏が手を突っ込んで子ヤギを引っ張り出します。

これはかなりの大仕事でヤギにも負担がかかり命懸けの場面です。

今年も何件かありましたが、詳しい話は別の機会に。

6. 新生子ヤギの母子関係確認

私たちが手伝った出産では、その後に母子関係が築けるかドキドキものです。

子ヤギを引っ張り出したら母ヤギのそばにすぐに置いて、私たちは距離をとります。

子ヤギは一刻も早くお乳を飲まないといけないので、私たちの手垢がついた子ヤギが拒まれては死んでしまいます。

母ヤギが子ヤギを舐め始めたら、とりあえずほっと胸を撫でおろせます。

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このあと初乳を飲んでいるのが確認できたら、母子をそっと放っておきます。

上のツイートにもあるように、お乳を飲むのを手伝ってあげたいですが、これは母子だけでやることです。ここで割り込んだら完全にアウトです。もどかしいですが、暖かく見守るしかできません。

ただし、この初乳を生後5時間以内に飲めないと子ヤギの命は危ないです。また、ヤギは初乳を通して免疫を獲得するので初乳が飲めないと死を意味します。

そのため生後すぐの子ヤギはかなりマメにチェックし、危険を感じたら人口授乳に切りかえます。

7. 新しい子ヤギは産まれていないか

ほとんどのヤギは自分一人で産み落とします。

朝の見回りで急に新子ヤギを見つけることも多々あります。

既に母子関係が築けていたらいいですが、それが怪しいことも。

この日は3匹の子ヤギが近くで産まれていました。最初は3つ子なのか、双子と一人っ子、もしくは一人っ子だらけなのかも分からず大変でしたが、出産跡の見られる母ヤギを2匹見つけて、なんとかマッチングに成功しました!

多い日では一日に8匹の母ヤギから14匹の子ヤギ産まれたことも!

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しかも、5匹の母ヤギが同時に別々の場所で出産したのでこの日はめちゃくちゃ大変でした💦

この日の万歩計は32750歩、移動距離23.3kmを記録しました。

8. 胎盤の処理

出産後には母ヤギは胎盤を排出しますが、それを食べるヤギもいれば食べないヤギもいます。

臓器みたいなものなので、これを野原に放置していると臭いが発してカラスやキツネをおびき寄せることになってしまいます。

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そのため、出産跡地で胎盤を探して処分します。

普段は木の枝で拾って池に投げ入れるのですが、あるとき急な風が吹いて胎嚢と思われる袋が膨らみました!それがこちら↓↓↓

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あまりにも芸術的過ぎて思わず写真を撮ってしまいました。

9. キツネなどの外敵はいないか

見回りの時間帯によってには、無防備にお昼寝をする子ヤギがゴロンゴロンといるわけです。

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思わず寝息を確認したり揺すったりしてしまいます💦

外敵というのは主にカラス、イーグル、キツネです。

カラスは子ヤギの目玉をつくことがあります。

イーグルとキツネは子ヤギ拐ったり食べちゃいます。

そのため子ヤギたちの見回りの時間以外にも、常に気にかけて全体を見渡します。

鳥類は夜は行動しませんが、夜はキツネの時間。

時には銃を持って見回りに行くことも。

この夜の見回りは夕食後にするので、ヤギの見回り終了は日によっては22時過ぎだったりします。

 

こんな感じが私のヤギる生活です!

とにかく見回り、見回り、見回り!

気になることが続くと家に戻る暇もないくらい巡回し続けています。

この感じが8月末から10日間ほど毎日続き、オーストラリアに来て最大級に疲れきりました。

一体どれだけ歩いているのか気になったので万歩計で測定してみると、この期間は一日2万歩計超えでした。

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こんなに歩き回るならば子ヤギを隔離すればいいのにと言われることがありますが、母ヤギは歩く必要がありますし、いつでも授乳できるように親子は一緒にいる方が健全だというのが我が家のスタイルです。

また、出産も各々が選んだ場所ですることによって混乱を避け、母子関係が築きやすくなります。

そのため今シーズンの我がファームでは、母ヤギ・子ヤギ・妊娠しているヤギを林や池のある約2ヘクタールのエリアに入れて放牧をしています。

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赤枠が母・子・妊娠ヤギが生活するエリア

9/5から1週間は新たな出産がなく、子ヤギも数が多いぶん社会性が身につくのが早く心配もだいぶ減ったので、今は落ち着きました。

しかし、ヤギが落ち着いたら次はカモやヒヨコやゴズリングズも誕生しており、そっちに忙しくなっています💦

ヤギに集中していたぶん、おざなりになっていた家庭菜園も手入れしないと大変なことになっているので、私の忙しい日々は続いております。

また時間見つけて記事を更新していきます!