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【旦那氏談❸】牢屋で一晩過ごした14歳の旦那氏 ~通報したのはまさかの○○!~


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こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

やってきました旦那氏談!

初回は歯医者嫌いの旦那氏談。

前回はネクタイが巻けない旦那氏談。今回はこれからも続くであろう、数ある旦那氏談の中でも私のお気に入りなものです。

『なんで?』を繰り返す旦那氏

旦那氏はやんちゃというタイプではありませんが、好奇心いっぱいのチャレンジ精神に溢れた人間です。

ルールには従順ですが、そのルールに疑問があれば相手が誰であろうが異議を唱え『why?(なんで?)』と理由を聞く癖が子どもの頃からあった旦那氏。

しかし、旦那氏の父親は『オレがルールだ。』というタイプでして、旦那氏兄弟に何か命令しては旦那氏の『why?』にキレて、時には旦那氏をベルトで打っていたそうな。 

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それを見て育ってきた3歳下の弟は口答えしない優等生で父親のお気に入り。しかし旦那氏はベルトで打たれるたびに反骨精神が育つタイプで、父親との仲はかなり悪かったようです。

私が義父と会ったときはもう歳で性格は丸くなっており、旦那氏もいい大人なのでそんな雰囲気の悪い事態はありませんでしたが、昔は色々とあったようです。

ここらの話はまた別の旦那氏談で。

旦那氏は母親のことは大好きでしたが、その時代の夫婦は夫が絶対だったので母親が表立って助けてくれることはありませんでした。

旦那氏が唯一甘えることができたのは、母親側のおばあちゃん。おばあちゃんはありのままの旦那氏を受け入れてくれ、おばあちゃんが『明日太陽は昇ってこない』と言えば信じるほど、おばあちゃんを心の支えにしていたと旦那氏は言います。

おばあちゃんはファームを所有しており、幼い頃毎週のように訪れたおばあちゃんとのファームの思い出が今の旦那氏の原点になっています。

おばあちゃん宅へ家出事件!

家出その1

旦那氏が12歳の頃。

何かをやらかしてしまい、父親にベルトで打たれるのを恐れて家出をしました。

当時はパースのApplecrossに住んでおり(当時は金持ちエリアではありません)、そこから大好きなおばあちゃんの住むBunburyを目指しました。

その距離なんと160km!

 

 

しかも自転車で。

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日も暮れてきて、さすがに無理だと悟った旦那氏は別宅のあるRockinghamの倉庫で一晩過ごしました。それでも40km以上来たことになります。

その晩は寒くてよく眠れず、翌朝は早朝から渋々パースの自宅に帰ることにしました。

朝早くから12歳の少年が1人で自転車を漕いでいることを不審に思ったタクシー運転手が旦那氏に声をかけ、事情を説明するとトランクに自転車を乗せて家まで無料で送ってくれたそうな。

家に着くなり、父親にはさっそくベルトで打たれたそうです。

家出その2

それから2年後、14歳の旦那氏。

また何かをやらかしてしまい、父親のムチ刑を逃れるべく父親の新車カローラを洗車して機嫌をとろうとしました。

しかし、それだけでは許されないかもしれないと恐怖に怯えた旦那氏は、父親の帰宅前に逃走することに。

もちろん目指すは160km先にあるおばあちゃんのファーム。

 

 

 

 

今回はなんと、父親の新車カローラでの逃走!

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14歳の旦那氏はもちろん免許は持っていませんでしたが、おばあちゃんちのファームで何度か運転した経験があったのです。

そしておばあちゃんちに無事到着。

おばあちゃんは急なことで驚いたようですが旦那氏が事情を話すと、家族が心配しているだろうからとにかく電話しようということに。

おばあちゃんちには電話がないので、隣の家の電話を借りに行くために旦那氏が再び運転し、到着するやいなや『運転がとても上手ね。』と言われたそうです。

おばあちゃんは旦那氏を責めるようなことは一言も言わず、『運転が上手』とだけ言ってくれたおばあちゃんに救われた旦那氏。

しかし、父親はカンカンに怒っており、息子がカローラで逃走したことを知っておきながら警察に盗難届を出していました。(行き先は分かっていない)

おばあちゃんから電話を受けた父親は、警察に連絡して息子を窃盗犯で捕まえて牢屋で一晩過ごさせるようにと通報

もちろん警察は親子間の問題なので拒否したそうですが、最終的には牢屋には鍵をせず、保護者として伯父さん(おばあちゃんの兄)同伴でBunburyの警察署の牢屋で一晩過ごしました。

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旦那氏は牢屋で反省かと思いきや、初めての体験にちょっと興奮したそうな。時おり酔っぱらいなど補導された人が連れてこられるときにだけ扉を閉められ、それ以外は署内を徘徊していたそうです。

翌日には伯父さんの運転でパースの家へ連れ戻され、そしてその翌日には家を出されました。

父親の知り合いがパースから250kmほど内陸に入ったBrucerockという町の学校の校長をしており、旦那氏は一人その町に送り込まれたのです。

この学校は寮制ではなかったので、校長先生の家に1年間の下宿。

旦那氏の部屋は家の中心に置かれ、勉強机は家のどこからでも目が届くところに設置されました。

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この1年間は本当に真面目に勉強したらしいです。今になれば、この1年が自分の人生を救ったと言えるほど。

ここでの生活は勉強以外にも旦那氏の人生に影響を与える出会いがありました。

そのあたりは、また別の旦那氏談で紹介しますね!