こんにちは☀
西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩🌾
先日、日本から母たちがやって来る前に起きた『ETASが確認できずに搭乗拒否事件』の詳細を報告します。
ETAS申請の落とし穴と悪●サイトについて知りたい方は、以下の詳細はすっ飛ばしてください!
『ETASが確認できずに搭乗拒否事件』の詳細
10月初旬、母と母のパートナー(以下:パパさん)が日本からパースへやって来ました。
航空券は私が予約してあげましたが、オーストラリア旅行に必須の電子ビザETASは旅行の1ヶ月前に自分たちでどこかの代理店を通じて申請していました。母たちの話によると、申請後すぐに『ビザが取得できました』というメールがきたそうな。
予約したフライトはANAで、
伊丹→成田→パースです。
海外旅行だなんてウン十年ぶりの2人は、時間に余裕を持って準備万端で出発しました。
伊丹空港にて
伊丹空港で搭乗手続きをするもパパさんのETASだけが確認が取れないとANAのデスクで言われたそうです。母もパパさんも同じ会社でETASを申請したのにもかかわらず。
ETASのやっかいなところは、電子ビザであるがゆえオーストラリア政府にパスポート番号が登録されるだけであって、紙面上で『これ、ビザです!』という証拠がないということです。私は初めてワーホリ入国したとき、手持ち無沙汰でものすごく不安だったのを覚えています。(ワーホリにはETAS は不要ですが、ワーホリビザも電子化されてETAS 同様に紙のビザがありません。)
パパさんのETAS だけが確認できないからとパパさんは搭乗拒否され、ETAS申請時の『ビザが取得できました』という返信メールを見せるも、とにかくANAとしてはシステム上で確認できないからと拒まれました。
では、今からANAの方でETAS申請をしてもらえないかとお願いするも、そういうことは出来ないと断られました。もう60歳を過ぎた2人には、こんなギリギリの段階でスマホから再申請など出来っこありません💦
最終的には、とりあえず成田までの搭乗はできるので、とにかく成田空港でなんとかしてみるよう言われ、最悪の場合オーストラリアには行けないのでと預け荷物は一度成田で降ろされるという条件で成田まで行くことになりました。
伊丹から成田の飛行機の中で
国内線にも関わらず機内Wifi が使えず、ただ成田に着いて何とかしなきゃという焦りでいっぱいだったそうです。
しかも成田での乗り換え時間はたった2時間。
どうしようと2人でヤイヤイ言っていると、隣の席のお兄さんが声をかけてくれたそうな。
このお兄さんは普段からアメリカ出張が多いという、オーストラリアではないけど海外慣れした人らしく、親身に話を聞いてくれました。
お兄さんにも『ビザ取得できました』メールを見せると、お兄さんはメールに添付されたファイルを発見!それを開くと、全文英語でビザ取得したというそれらしき証拠が載っていたのです。
お兄さんは『ここまで揃っているのにANAが確認できないなんておかしい。この添付ファイルを見せてもう一度カウンターと話したらいいよ。』とアドバイスをくれたそうです。
母はこんなに親身に話を聞いてくれ、しかも添付ファイルまで見つけてくれた彼になにかお詫びをしたいと申し出たら、『お礼はいらないから、ケンカしないでください🙂』と紳士なお返事をされたそう。
成田空港にて
成田到着から2時間後にはパース発のフライト出発なので、成田に着くや否やパパさんは母に荷物の受け取りを託し、ANAの搭乗案内カウンターに一人で向かいました。
母は一人残されパニックになり、私に電話してきたのです。(このときの母の説明はチグハグで訳が分からず、オーストラリアに来て落ち着いて話してくれたので、今このブログにまとめることが出来ています。)
成田のカウンターでは伊丹よりも真摯に対応しくれたらしいです。なんせ、ここは国際線の最後の砦ですからね。
しかし、何度調べてもパパさんのビザの確認が取れません。詐欺の疑いもありましたが、なんせ同じ会社で申請した母のビザは取れているので、詐欺ではなさそう。添付ファイルを見せると、ANA職員も『これがあるなら絶対にビザが取れているはずなのに・・・』と困った様子。
どうしようどうしようと言っている間に出発まで1時間を切りました。
そこで、ついにANA職員が添付ファイルを見て気付きました。
パスポート番号が間違って入力されています。
はぁ???
最後の1桁が間違っています。
このときのみんなのリアクション見てみたかったー!!
こうなったらもう一度ビザを申請し直すしかないという結論になり、ANAが以前申請したのと同じ会社で申請し直してくれました。もちろんこの段階でビザ申請料を支払うのは2回目。
しかし普通ならばすぐに下りるはずのビザが下りる気配がない・・・
焦るANA職員からは、『二重に支払うことになるが、オーストラリア政府公式のサイトでビザを再申請をした方が確実かも。』とアドバイスされ、ここまできたらビザ取得のために何でもお願いします!となり、オーストラリア政府サイトで再び申請。これで、ビザ申請に3度目の出費。
それでも、ANAのシステム上にビザが下りたと通知が来ない・・・
痺れを切らしたANA職員は、オーストラリア政府?に電話してくれたそうです。
すると、
ビザ申請が2つ来てるけどどっちがいいの?!
と聞かれ、オーストラリア政府のものを選び、出発30分前にビザが取得できましたー!!!
そして、無事にパースへ辿り着いたわけです。
ANAの皆様、本当にありがとうございました!!!
ETAS申請の落とし穴
詳細が長くなりましたが、ここからは申請の落とし穴について。
結論としては、
パースポート情報の入力を間違ってはいけません!!!
という単純なことです。
私はてっきり、申請時にパスポート情報を入力することによって、その情報がどこか国際的な機関に回され、そこで真偽を確かめてから『この人大丈夫』という認定をされてビザが下りるという流れかと思っていました。なので、間違った情報を入力すれば却下されると思っていました。
しかし、これは完全なる私の勝手な妄想でした。
パスポート番号が間違っていても、ビザ(ETAS)は取得出来ます。
それに気付かず空港へ行くと、搭乗拒否をくらいますのでご注意を!
ETAS申請した旅行代理店によるのか分かりませんが、母たちの場合は『ビザが取得できました』メールに添付ファイルがあり、そこに自分で入力したパスポート情報が載っていたので、添付ファイルまで確認する必要があります!
ETAS代が5倍以上!悪●サイトにご注意
ETASを申請するルートには大きく2通りあります。
- 個人でオーストラリア政府の公式サイトから英語で申請(20ドル、約1500円)
- 旅行代理店などを通して日本語で代理申請(500円~)
※どちらもオンライン申請になりますが、大手旅行会社ならば窓口で対応してくれるかもしれません。
まず、忘れてはならないのは
ETAS自体は無料です。
しかし、料金が発生します。それはETASを申請するためのシステム利用料として1回に20ドル支払わなければならないからです。
1と2では値段が違う理由は、システム利用料として1人1回のビザ申請に対して20ドルのシステム利用料を支払うか、もしくは代理申請をすると(特殊なルートで?)団体で申し込めるので割り勘状態になり格安になるということです。あとは各会社で代行手数料が違うといった感じかと思います。そのため安い会社だと500円くらいで見つかります。
どちらのルートで申請しても、取得できるETASの種類は同じです。ならば、無理に英語で申請して20ドル支払うよりも、日本語で安めに申請したほうがいいですよね!兎にも角にも、20ドル(1500円)を上回るお金は支払うべきではないと思います。
なのに今回パパさんは、ビザ代に15000円以上使いました。
確かに3回申請したのは本人のせいですが、それにしても15000円って高すぎませんか?!
で、調べてみたところ最初に申請した会社の申請料がバカ高い!!
利用した会社はこちら
いかにも公式っぽい名前をしていますが、これは香港の代行会社です。母たちいわく、検索したらトップに出てきたらしく、疑うことなく信頼してこちらの会社を選んだそうです。
申請料金は・・・
6900円!!
ぶっちぎりで高いです。
しかも、問い合わせはメールのみという。なんとも頼りない。
いくら代行で申請してくれるとはいえ、オーストラリア政府の公式サイトの20ドル(約1500円)より5倍以上高いってやばくないですか?!
はっきり言って、悪●サイトと言っていいと思います。
しかもよりによって、このサイトで2度も申請したパパさん。。。
そしてオーストラリア政府公式のものでも申請したパパさん。。。
ビザ代出費
6900 + 1500 + 6900 = 15300円なり~
6900円以上は、本人のミスが原因ですが。
まとめ
ということで、ビザ(ETAS)の申請には良心的な値段の会社を選び、パスポート情報入力では間違えないようにしましょう。『ビザ取得できました』メールに添付ファイルが付いてくることもあるので、その内容確認も忘れずに!
今回、パパさんはANA職員の努力に救われて本当にラッキーでした。
本来ならば、パスポートとビザは自分で確保しておくものです。伊丹空港の職員の対応に見放された感があったそうですが、それは仕方のないこと。自己責任であるべきパートです。
改めまして、ANAの皆様本当にありがとうございました🙂