ナイーブなMEは兼業農家

西オーストラリア州南部で建築とヤギ飼いの兼業農家。自給自足の生活を目指します!

蟹だって、旅をする


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こんにちは☀︎

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

先日、夕食に季節はずれの蟹を食べました🦀

ここ西オーストラリア州で主に食べられる蟹は、Blue manna(ブルーマナ)というワタリガニです。

青いけど茹でたら真っ赤になります🦀


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オーストラリア式(もしかしたら我が家だけかもしれませんが・・・)の食べ方は、鍋で湯掻いて、身を掘り出して、パンに挟んだり乗っけたりして食べます!

ソースはマヨネーズとスイートチリソースを混ぜたものです。


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今回のブログはこのブルーマナを食べている時に思い出した、北海道で買った蟹の話。

 

蟹だって、旅をする

時は2016年12月初旬。

旦那氏の初雪&スキーデビューで北海道へ行きました。

スキーツアーでリゾートホテルを満喫したあと、最終日は札幌観光!

最終日は夕方のフライトだったので、場外市場へ行ってみることにしました。

母に蟹を買ってくるよう頼まれていたので、蟹の物色をはじめました。

🦀🦀🦀どこを見ても蟹だらけ🦀🦀🦀

母の言う蟹は、日本産のものをお願いされていましたが、市場で聞きまわるもほとんどがロシア産で日本産はそうそうないと言われ続けました。日本産であるとしたら冷凍のタラバガニで、ここまで来て冷凍を買うのは嫌だし、そしてタラバガニはバカ高い!!


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↑↑↑このように、産地が書かれていないものはロシア産になります。

 

午前中に市場に着きましたが、修学旅行生も多く活気に満ち溢れていました。

蟹売りの客引きも多く、特に外国人の旦那には『クラブ、クラブ!(英語で蟹は crab)』とたくさん声がかかって試食し放題でした。

値引き交渉がどんなものかと、数件交渉してみたら1000円くらいは簡単に交渉できて、『でもこの値段は今だけ!早い者勝ちだよ!!』と、いう感じ。

オーストラリア人の旦那氏からしたら、1匹の蟹に100ドル払うなんてありえない!という感じでしたが、試食したいがために物色しまくり💦

夕方のフライトが雪のためキャンセルもありえる状況だったので、下手に蟹を今買ってホテルで一晩過ごしたくないし、だからと言ってクール便で送るのは少し高いから持ち帰りたいという葛藤が起きて、なかなか買えずに市場をウロウロ。

早朝から開いている市場では、蟹が売れてしまえばお店は直ぐに閉まります。お昼頃までには売ってしまい、早く店を閉めたいがために急な値下げが始まりました。

一度値引き交渉をした店主が、昼頃まだ市場をウロウロする私たちを再度見かけたらしく声をかけてきました。

『この3杯(匹?)どう?!良い値にしてあげるよ!』

この残った3杯さえ売れれば店を閉められる店主。でも1杯8000円のズワイガニ。お土産の蟹に2万円以上かけるだなんて無理。

しかし店主は自ら3杯で16000円でと交渉してきた。

それでも私たちには高い。そして、3杯もいらない。

この3杯のズワイガニには産地が記されていなかったので、ロシア産ということになりますが、店主に確認してみました。

すると店主は、

『そんなに産地にこだわったって、

蟹だって、旅をするんだよ🦀

と言って、ダンボール箱の裏に地図を描き始めました。

旦那氏にも理解してもらおうとしたのでしょう。お世辞にも上手とは言えない手描き地図を指さしながら、

『コレ、ジャパン。コレ、ロシア。カニ トキドキ ロシア。トキドキ ジャパン。』

と旦那氏に説明しはじめました。

そして、私に

『同じ海なんだよ。オホーツク海なんだよ。取れた場所がちがうだけだから、日本産にこだわらなくていいんだ。』

と、力説してくれました。

旦那氏としては店主の説明が気に入ったらしく、ここで蟹を買う気マンマンになっていました。でも、3杯もいらないし予算オーバーだと旦那氏と英語で話していると、旦那氏が

『I'll negotiate 3 for 10,000 yen! We can give crabs your sister and uncle as well.』と、

3杯を1万円で交渉して、うちの姉と叔父さんにも蟹あげればいいということになりました。

あまりの値切りっぷりに大丈夫かと思いましたが、旦那氏が英語で値切るのを通訳するのに徹したら、最後に店主は折れてくれました!


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結局その日中に大阪に戻ることができ、翌日には蟹鍋を家族で囲みました。

 

これだけ蟹について語っておきながら、実はあまり蟹には興味がない私。だって、身を掘るのが面倒くさいんですもん💦

蟹鍋では野菜ばっかり食べ、オーストラリアの蟹は旦那氏が剥いたのを食べているナイーブMEでございます👩‍🌾