こんにちは☀︎
西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩🌾
『雨の日のちょっといい話』というお題ですが、『雨はちょっとどころか、ものすごく良いものだ話』をします。
雨の無い生活
私は西オーストラリア州南部にある800haのファームに旦那と2人で暮らしています。
この夏(12月~3月)は、ここ25年間で一番乾燥しており、雨が3ヶ月以上降りませんでした。
この乾燥と落雷により、クリスマス前には600haが焼けてしまうという大火災にも見舞われました。
完全鎮火には、火災発生から1ヶ月以上かかりました。
水大国日本に住んでいると想像できませんが、雨が3ヶ月降らないと全てが乾いてきます。
肌、喉、鼻、唇、湖、大地、植物。。。
私たち人間は、水を浴びたり飲んだり、保湿クリームを塗ったりすればリフレッシュして生き返ります。でも、何だか心が乾いている。
湖は干上がる一方。残る僅かな水を求めて、鳥達が群がる。
大地が乾けば植物は枯れ、地面が剥き出しになる。剥き出しになった乾いた大地は風に吹かれ、埃を巻き上げ砂漠化へ。風の強い日は、埃まみれで景色は真っ白です。
大火災でたくさんの植物が失われ、もう緑は戻ってこないと思いました。
でもね、3月初旬に3ヶ月ぶりの雨が降りました。
あまりの嬉しさに詩を書いてしまいましたので、最後に紹介します。
この雨以降、全てが少しずつ生き返り始めました。新たな命も生まれてきています。
雨ってすごいです。
生き物すべてに水が必要であることを体感し、目の当たりにしました。
雨ってものすごく良いものですね。
では、最後に私の詩を紹介します。
『雨の力』
何かの物音で目覚めた朝
耳を澄ますと雨の音
ベッドからあわてて起き上がりカーテンを開けると、そこに広がるのはいつもとは違う水に濡れた景色
空から降る雨を眺めていると、夢を見ているよう
ただベランダに座って、じっと雨を眺めていた
地面が雨水を飲んでいるのが見える、聴こえる、感じる
雨は埃で霞んでいた景色を一気に洗い流した
一時の雨上がりに外へ出てみると、大地の匂い
ここに生きる全てのものの喜びが伝わってきた
どれだけこの雨を待ちわびただろう
雨は私を優しくさせた