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西オーストラリア州南部で建築とヤギ飼いの兼業農家。自給自足の生活を目指します!

オーストラリアでお葬式 ~大好きなお母さんに捧げる最後の時~


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こんにちは☀︎

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

先月中頃に旦那氏のお母さんが亡くなり、先週頭にお葬式がありました。

オーストラリアのお葬式は、日本のように亡くなってすぐ執り行われるのではなく、1~2週間後にあります。

 

これまでもオーストラリアでお葬式には参列してきましたが、日本のものとは大きく違います。

簡単に言うと、日本の結婚披露宴的な感じで、家族や友達からのスピーチや歌、スライドショーなどなど。

悲しくはありますが、それ以上に『故人の人生を祝うパーティー』みたいな感じです。

詳しくはこちらに書いています↓↓↓

 

今回は私にとって初めての身近な家族のお葬式で、旦那氏が喪主となりました。(お義父さんはかなりお年なので、長男の旦那氏が喪主です。)

 

手作りのお葬式

旦那氏としては、故人に関わった人間が式を作り上げるべきという考えがあり、今回は葬儀屋の司会進行役は無しで旦那氏が全て仕切り、最後のスライドショーは私が作りました。

 

式の内容は、

  • 旦那氏のスピーチ20分
  • 私作のスライドショー10分
  • 参列者が棺にローズマリーを添える
  • 家族によって棺が霊柩車へ運ばれる

というとてもシンプルなものでした。

(旦那氏の家族は宗教に熱心ではないので、牧師無し、火葬です。)

式の後に家族で火葬場へ行くわけではなく、参列者全員(ほぼ全員家族)でランチパーティーを開きました。

 

このシンプル葬かつ、ランチで賑やかにしたのは、旦那氏の大好きなお母さん『らしさ』や『意思の尊重』に重きを置いた結果です。

 

旦那氏のスピーチ

一般的な葬式では、司会進行役が故人の経歴を紹介し、家族のスピーチで故人との思い出を語ります。

しかし、今回のお葬式には旦那氏のスピーチしかないので、ここに全てを含めました。

お義母さんが亡くなってから10日後のお葬式でしたが、旦那氏は毎日原稿に向かい、お義母さんの妹や従兄弟に思い出話の聞取りをし、お義母さん『らしさ』が伝わるエピソードを息子目線で、妹目線で、孫目線で、友達目線で書き上げました。ついには、20分にわたる超大作が完成。そして、毎日原稿の読み練習。一日5回は読んでいたと思います。

これらの作業は、朝4時から始まることもしばしば。

旦那氏としては、大好きなお母さんのために完璧な形で最後の時を迎えたいという気持ちが、ものすごく強かったようです。

 

私はお義母さんのことは約3年半しか知りませんが、旦那氏のスピーチによってたくさんの事が知れました。お義母さんの妹への聞取りによって、旦那氏さえも知らなかったエピソードもあったようです。

 

スピーチの最中には、参列者から笑いやツッコミもあり、温かいものになりました。

 

私作のスライドショー

これまた大盛況で、最後には拍手喝采でした。

参列者にコピーを焼いて欲しいと頼まれるほど!

スライドショーに対する思いは、別記事で書いています↓↓↓

 

ランチパーティー

普通のお葬式ならば、棺が霊柩車に乗って出発したら軽食付きのお茶会になります。(ご遺体だけ火葬場に迎い、ほかの親族はお茶会にいます。)そこで故人の思い出話をしたり、久しぶりの親族や友達とお喋りしたりして、各自解散していく感じです。

 

今回のお葬式は正午終了で、また、お義母さんはみんなでワイワイするのが好きだったので、お茶会ではなくランチパーティーにしようということになりました。

参列者36名でレストランへ移動し、ガーデンパーティーで親戚一同が盛り上がりました。

 

多くの人が遠方から来てくれていたので3時過ぎには終了しましたが、とってもステキな一日になりました。

いろんな人から、『最高の形でお母さんを送り出せたね。』というようなお褒めの言葉をいただき、旦那氏もホッとしていました。


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以前、オーストラリアで会った誰かが言っていました。

『お葬式っていいよね。故人のことをもっと知れるから。』

 

今回のお葬式で、私はお義母さんことを更に知りました。

そして、もっとお話したかったという思いでいっぱいです。

最後の別れの際には、『旦那氏を産んでくれて、ありがとう。』と伝えました。