こんにちは☀︎
西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩🌾
みなさん、
BBQ = 屋外での焼肉
もしくは、こんな串のやつ↓↓
だと思ってませんか?!
私は6年前までそう思っていました。。。
でもね、実はもっと奥が深いんですよ!
BBQ へのお誘い
カナダでワーホリ中のときのこと。
当時の私はローカルのあるスポーツクラブに参加しており、ローカルの同い年の仲良しさんができました。
今でもペーペーの英語ですが、当時の私の英語力なんて屁みたいなもので、それでも共通のスポーツを通してローカルの友達ができるって、スポーツの力は凄いと実感したものです。
彼は釣り好きで、ある日大きなサーモンを釣ったそうな。いろんな調味料で料理しては、あれは美味かった、これはイマイチだったなど話していました。
ある日、彼からBBQのお誘いがありました。
『 日曜日の夕方5時にBBQ始めるから来てね。多分こっちも友達呼ぶし、そっちも友達連れてきてもいいよ!』
当時はホームステイ中で、ステイ先には私以外に同い年の韓国人の女の子がいたので、彼女と行くことにしました。
韓国人の彼女はBBQが食べられることに大興奮!
日曜日はバスの本数が少なく、また家からバス停が少し離れているためバスを逃してしまい、ホストマザーが車で送ってくれることになりました。
初めて行く方面だったので迷子になってしまい、5時を過ぎても彼の家にたどり着けません💦電話すればいいものの、英語で電話なんてチキンな私にはできませんでした。
でも、私の頭の中では
『5時スタートのBBQに遅刻なんてしたら、余り物しかないよぉ。。。』
なんせ、私と韓国人の彼女にとって
BBQ = 焼肉パーティーだったので・・・
とりあえず、テキストで遅刻するから先食べておいてと伝え、5時半過ぎに到着。
私の想像では、ベランダや庭でワイワイ焼肉パーティーでもしているのかと思っていましたが、家の周りは静か。
まさか私たちを待っていたのではないかと、申し訳ない気持ちでドアベルを鳴らすと、彼の奥さんが迎えてくれました。
家の中も静か。
彼らの友達は来れなくなってしまったらしく、彼と奥さんと私たちの4人でBBQです。
ダイニングルームのテーブルの上には、きれいにディナープレートとナイフ、フォークが用意されていました。
『焼肉=紙皿&割り箸』の私にとっては、えらいかしこまった焼肉パーティーだなぁとドキドキしながら、頭の中には疑問がいっぱい。
- 肝心の肉はどこで焼くのか?
- 外で焼いて、中でナイフとフォークで食べるのか?
- でも、家の中で食べてたら、焼肉の醍醐味の肉の焼き加減が気になって仕方がないのでは?
初めて訪問したお家だし、奥さんに会うのも初めてだし、まず英語にも自信ないし・・・と、ドキドキしながら疑問がグルグル頭の中を駆け巡っていると、彼が
『サーモンが焼けたよ!さぁ、食べよう!』
と言って、ホイル巻きにされたサーモンを外から持ってきてダイニングテーブルに置きました。
∑(°∀° )
えっ?!BBQは?!!
そんなことは言えず、料理されたサーモンとサラダ、ライスをきれいに盛り付けて食べました。
サーモンは彼の試行錯誤の上の味付けでとっても美味しかったのですが、肝心のBBQは・・・??
BBQの本当の意味
韓国人の彼女はけっこう英語が出来る方かつ、ズバズバものを言うタイプでして、いきなり
『What's about BBQ?』
と、BBQはどうなったのかと切り出しました。
彼は、このサーモンがBBQだと言いだしました。
私たちは目が点(・・)
だって、肉じゃないし、まずみんなで火を囲ってジュージュー焼いてないし、これをBBQと呼ぶの?!
I BBQed this salmon.
と、彼が言いました。
その後は韓国人の彼女が質問しまくり、BBQの謎が解けました!
彼はBBQ機を使ってサーモンを焼いたのです。
よって、このサーモン料理はBBQ というのです。
英語でBBQ とは、直火焼きスタイルの調理法を意味します。
厳密に言うと、Wikipediaでは以下のように説明しています。
薪、炭、豆炭などの弱火によって肉や野菜、魚介類などをじっくり焼く料理、もしくは煙で燻すその調理法や行為を指す。定義では、半日以上じっくりと火を通した豚の丸焼きなどを指す。短時間の直火だけで肉を焼き食す行為はグリル(英語: grill)となる。
この説明によると、私たちのしている焼肉はBBQではなく実はグリルなんです💦
彼が4時間かけて弱火で調理したサーモンを、家の中でナイフとフォークで食べたのは実は本物のBBQだったのです!!
各国のBBQ事情
では、我々日本人のしている焼肉はBBQとは言ってはいけないのかというと、そうではないと思います。
アメリカ・カナダ式
Wikipediaの説明はBBQ の本場と言われるアメリカのことだと思われます。
実は日本バーベキュー協会というのも存在しており、そちらのサイトでもアメリカが本場で、アメリカでは先に調理したものをお皿に盛り付けて、みんなで一斉に食べるというのがBBQに位置づけられているようです。
まさに私がカナダで体験したのが、典型的な北米式BBQということになります。
主にBBQに使われるのはこちら↓↓
中はこんな感じ↓↓
ガスのやつもありますが、主に木炭です。
蓋付きなので、弱火でじっくりと調理するのにピッタリです。
オーストラリア式
BBQ大国のオーストラリアでは、どちらかと言うと日本よりのスタイル。
Wikipediaの言うような焼く時間で判断ではなく、BBQ機で焼いた料理&焼くこと、また直火焼きで焼く行為を総称してBBQと言っています。
なので、日本のように焼きながら食べることも結構あります◎
オーストラリアの一家に一台はあるBBQマシーンはこちら↓↓
ガス式で、蓋付きです。
温度計も付いているので、じっくり焼きたい派にも対応です。
これは、カナダでも結構見かけましたし、アメリカ映画でも目にするので、欧米で気軽にガスBBQならこれって感じです。
また、北米式で紹介したBBQ機も存在し、こちらではweber ( ウェバー)と呼ばれています。
※旦那氏いわくweber はブランド名らしいですが、『バンドエイド』のように総称して使われている単語だそうです。
そして、BBQ大国ならでは・・・
ほとんどの公園に、無料BBQマシーンが備え付けてあります!!!
なんせ、オージーはBBQが大好き♡
家族や友人が集まればBBQ。
週末や祝日にはみんなでBBQ。
クリスマスの定番メニューもBBQ。
BBQ のことを、barbie (バービー)って呼んじゃうほど、オージーはバービーが大好きなのです。BBQマシーンの上で焼くだけなので超簡単◎大雑把なオーストラリア人にぴったりですwww
しかし残念ながら、日本のような焼肉をオーストラリアで再現するのは難しいのが現状です。
なぜなら、日本のような霜降り肉や薄切り肉が簡単には手に入らないからです。
結果、ステーキのようなごっつい肉を焼くことになるので、豪快な見た目&みんな揃っていただきますという形になりやすいです。
また、日本の焼肉のような網もそうそう見かけません。
BBQマシーンの網はこんな感じで、ステーキ向きです。
公園のBBQマシーンは、ホットプレートのようなので、これまた私たちの思い描く焼肉とは違います。
まとめ
このようにBBQと言えども、いろんなパターンが考えられます。
Wikipediaによる説明を載せましたが、現実には私たちが日本でしている焼肉もBBQと呼んでいいのです。だって、オーストラリア人からしたら焼肉は立派なBBQですから!
日本式の焼肉は Japanese BBQ と呼ばれます。
日本式を知らない欧米人からしたら、これをBBQ と呼ぶのか?!と驚くでしょう。
また、私のように日本式しか知らずに海外に行くと、これがBBQ?!となるわけです。
グローバルな世の中、柔軟に対応していかないといけませんね。
ちなみに、バーベキューは一般的に BBQ と表記されますが、ちゃんとした英単語が存在します。
Barbeque
これは、動詞にも名詞にも使える単語です。
BBQの話ばかりしていたら、日本式の焼肉が食べたくなってきた。。。