ナイーブなMEは兼業農家

西オーストラリア州南部で建築とヤギ飼いの兼業農家。自給自足の生活を目指します!

この土地で救急車を呼ぶとこうなる!~旦那氏の衝撃の救急車デビュー~

こんにちは🌞

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

過去に怪我や病気はあっても救急車には乗ったことがなかった旦那氏ですが、先日デビューしてしまいました。

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この土地で救急車を呼ぶ、そして適切な処置を受けるということがいかに難しいか。それが今回の経験でよく分かりました。

今回で分かった、こんな僻地のファームで緊急事態が起きることの大変さの記録をここに残そうと思います。

私の住んでいる所とは

まず、私がどんな田舎に暮らしているか。

州都パースから500km離れ、最寄り地方都市Albanyまで150km、住所のある町の人口91人・隣町人口424人(2021年国勢調査より)というエリアで暮らしています。

穀物と家畜の混合農家さんが多く住むエリアで、我が家は敷地面積800ha(東京ディズニーランド16個分)に旦那氏とふたりきりで、コーギー2匹とヤギ400匹と鶏などなどの世話をしています。

見えている範囲はほぼ我がファームの土地
コーギーのハナコとジロー、ヤギたち


私の住む町の中心部には商店を併設しているガソリンスタンドと消防団の倉庫、フットボール場しかありません。住宅は5軒しかなく、学校も交番も公園も公衆トイレさえもありません。

そんな町周辺の医療機関はというと、もちろんこの町には皆無で、60km先の隣町には看護師が常駐していますが医師は週一回の訪問のみ。その他周辺の町も似たり寄ったりで、ちゃんとした診察や治療・検査をするときは150km先のAlbanyに行かないといけません。

うちから救急車を呼ぶと

こんな町に住んでいて救急車を呼ぶと大変なことは想像がつくかと思いますが、現実は私の想像の上を超えていました。

オーストラリアでは緊急時はダイヤル000にかけて、そこで救急車・パトカー・消防車を選んで話が進んでいきます。

今回は旦那氏がスマホを解除できないほど震えていたので私がダイヤルしましたが、意識はしっかりあったので喋ったのは旦那氏です。

私は横で旦那氏の体をさすっていましたが、本部から支部へ連絡を繋いでいるときに、旦那氏からファームのゲートを開けてくるように言われて現場を去らざるを得ませんでした。

なぜなら、うちは家からゲートまでが2km離れており、そのゲートは来客があると分かっているとき以外はロックしているのです。この日はロックしていたので、救急車がすぐに到着できるように、ゲートを開ける必要があったのです。

バギーをぶっ飛ばしても往復10分近くかかるので、その間に旦那氏が倒れていたらどうしようと不安でしたが、行かないと救急車が家まで到着できないというジレンマ。

猛ダッシュで行って帰ってくると、旦那氏はまだ震えながら電話していました。話している相手は医者なようで症状について話していますが、電話では震えの様子がちゃんと伝わっていない感じでした。

そこで私はあとからちゃんと説明できるようにと、その震えの様子をスマホで撮影しておきました。

救急車到着まで1時間かかると言われ、それまでに急変したらまた電話するようにと言われ電話が終わりました。

ここで1時間も待つのかという絶望感。

自分で車を飛ばして病院へ行くことも可能でしたが、この状況で私が冷静に150km運転できるか、時刻は17時で暗くなってきているのでカンガルーが飛び出してくる可能性が高い、帰りの夜道運転なんて超危険、じゃあ泊まるとしてもどこに?、犬たちは?、子ヤギの朝昼晩の授乳だってある・・・という課題があります。

つまり、私が救急車に同伴することさえ難しい状況。行けたとしても、準備に1時間では逆に時間が足りない。

そうこう考えているうちに旦那氏の震えがおさまり、トイレに駆け込んで吐いたと思えば、次は寒いと言い始めました。熱を測ると39.9℃。

とりあえず入院になることは確実なので、カバンに数日分の着替えを入れて準備をしました。

旦那氏自体はしんどいながらも落ち着いており、私も救急車を待つ覚悟が決まりました。

到着予定時刻まであと20分というところで旦那氏が、一般道まで出て待機しようと言い始めました。

というのも、我が家からゲートまでは2kmですが、そのゲートから一般道までは更に1kmあってちょっとややこしいのです。迷子になんてなられたら大変ですし、道中は携帯圏外なので連絡の付き用もなくなってしまったら困るのです。

そして一般道まで出て待つこと15分。ついに、待ち焦がれた救急車が到着!

St John Ambulance Western Australia - Wikipedia より

田舎の救急車とは

私の予備知識としては、救急隊員は訓練された地元ボランティアであるということくらい。

実際に到着した救急車にはもちろんボランティアっぽい人が乗っていました。男性1名と女性1名。

この頃には旦那氏もだいぶ落ち着いており、男性隊員が『How's going?』と、ザ・田舎のオージー全開で聞いてきました。

緊急やから救急車呼んだんやん!と思っていたら、旦那氏も適当なジョークを交えながら答えているではないですか。

その後も超リラックスモードでゆっくりと血圧やら何やらと調べられていましたが、そんなことは行きの車内でやって早く病院目指してよ!と思っていました。

しかも、これから隣町の看護師の元へ向かうと言うではないですか。いやいやいやいや、今は見た目は大丈夫かもしれないけど、尋常じゃない震え20分が2回も起きたんやし、絶対そのまま病院直行でしょ!という言葉をグッと飲んで、『直接病院に向かわないの?』とだけ聞くと、ボランティア隊員は『とりあえず看護師の元に向かわないといけない』と言って、病院のあるAlbanyとは真逆の隣町の看護師の元へ向かってしまいました。

私はファームのことがあるので同伴できませんでしたが、ここで私と旦那氏は離れ離れになったということです。

私としては旦那氏があまりにも大丈夫な様子を装っていたからこんなことになってしまったんだと思い、退院してからその話をしましたが、旦那氏からすると相手はボランティア隊員なのでパニクらせても状況が悪くなるだけだと判断して、できるだけ平静を装ったとのこと。

病人なのに相手に気遣うだなんて、私には出来ないわ・・・

そして、ボランティア隊員には病院送りへする権限がなく、その判断は看護師がしなければならないので、わざわざ隣町の看護師の元へ行ったということです。

ここからの話は旦那氏からの伝聞になります。

看護師の元に着くも・・・

000に電話をしたのが17時前

救急車到着18:15で10分後に出発

隣町の看護師の元へ到着19時

看護師は地元民ではなく、僻地ナースといって僻地を転々と移動しまくっている看護師です。旦那氏の親族にも僻地ナースがいますが、彼女の話によると一人で何でもできないといけないので責任重大、そしてカジュアルポジョン(正規採用ではない)なので給料がめちゃくちゃいいそうです。

つまりは皆さんが想像するような、地元の人に愛されている顔馴染みの看護師というわけではありません。言い方が悪いですが、アタリハズレがあります。

そして今回の看護師はハズレ。

大したことないという感じで真剣に話を聞いてくれず、なにか薬を投与しようとするので旦那氏がペニシリンアレルギー持ちだと言うと、みんなそう言うだけでほとんどの人はそうではないと遮ってきたり、旦那氏の震える動画を見せようとしても見てくれず。

そうこうしているうちに旦那氏の様子が段々悪くなってくると、ボランティア隊員の方から病院に連れて行くべきだと言い始める始末。

最終的にはオンラインで医者とのやり取りがあり、医者が病院に連れて行けと言ってくれて病院行きが決まりました。

カメラ越しに医者に感謝を述べた旦那氏ですが、カメラを切ったあと看護師に『現場であなたの相手をしているのは私なんだから、感謝すべき相手を間違っている』とまで言われたらしい。

ここでのやり取りが1時間以上あって、ここから病院へ向かったのは20時半過ぎのこと。2回目の痙攣が起きて救急車を呼び始めてから3時間以上が経過。

このときの私は何が起きているのか知らされることなく、ただひたすら旦那氏からの連絡を待つだけ。なんなら車で30分くらいの距離なので行ってみようかとも思いましたが、ひとり夜道運転でカンガルーでもぶつかってきたら洒落にならないので大人しく待つことに。

20時を回っても連絡がないので、町に住む知人に様子を見に行ってもらおうかと思っていた矢先、20時40分に『Albanyへ向かっている』とだけのメッセージがきました。

この次に連絡が来たのが深夜3時半ですが、とにかく救急車の扉が閉まってから何が起きていたのかなんて知る由もありませんでした。

救急車が出発するも・・・

ようやく念願の病院へ行けるとわかった旦那氏はホッとしたようですが、その後からも悲劇は続きます。

まず、救急車はガタガタで移動中は全く心地よくなかったそう。

そして、なんと途中で乗り継ぎをしないといけなくて、病院から35km手前の町で待機。しかも40分。

この待機時間に心拍が190まで上がり、脈があるかないかくらい弱く、発熱40.5℃となり意識が朦朧としてきて、このときにこのまま死ぬかもと思ったらしいです。

そしてようやく救急車が到着し、乗り継いで本物の病院に到着。

このとき既に23時を回っていたらしいです。

普段ならば2時間あれば着く街ですが、救急車なのに2時間半かかったのです。

やっとこさの病院にて

救急車を呼んでから6時間後に病院に到着。

日曜の夜ということもあってか、救急部門はがらがらで貸切状態みたいな感じで、かなり手厚く診てもらえたようです。

しかし、ここからも大変続きの旦那氏。

心拍が速いのに脈が弱い状態と高熱が続き、この原因がなかなか分からなかったそうです。

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早くに盲腸(虫垂炎)を疑った医者もいたそうですが、スキャンしてもあるべきところになかったので、既に盲腸を患って摘出済みだと思われていたそうです。

そしてようやく深夜3時過ぎに、あるべきでないところに超悪化した盲腸(虫垂)が見つかり、翌朝手術というはこびになりました。

ここで救急車で別れた旦那氏から初めて電話があり(午前3時半)、盲腸であること、翌朝に手術することだけを聞かされました。

次に連絡がきたのが午前11時。『手術は成功し2日間は入院しないといけない。一般病棟に移るまでは電話できないけど、携帯の充電が半分しかないから連絡なくても心配しないで。』というメッセージでした。

これを受けて『今日は月曜だから早くても水曜退院かぁ。家の食料も切れてきたしお迎え時に買い物行かないと。半日仕事やから犬は近所の人にでもお願いしようかな。』なんて思っていました。

そしたらなんと、脅威の回復力で火曜の早朝には一般病棟へ移動し、移動後の診察ではここにとどまる必要がないと医者に言われて火曜の午後退院となりました。

その急な展開に、お迎えには犬を連れて行かざるをえませんでしたが、これにて家族皆で旦那氏をお迎えできました。

これから旦那氏を迎えに行く車内の様子

こんな感じで、ここでの暮らしだと救急車を呼んでから到着するまでにも色んな難関があり、到着してからもすんなり病院へ行けることもないということが分かりました。

ここに30年ほど住む旦那氏でさえも、こんなに大変だとは思っておらず。おそらく途中でシステムが変わったのかな?

今回の出来事をふまえて、安全・健康第一であることの大切さが身を染みてわかったとともに、いつまでこんな田舎に暮らしていられるのかという現実的な考えも浮かんできたのでした。

超スーパー激動の9,10月

こんにちは🌞

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

ブログ更新がしばらく途絶えていましたが、この間はめちゃくそ忙しくしておりました。

9月は毎年恒例のヤギの出産ラッシュ。

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今回も難産や授乳拒否、ボトル授乳が続き毎日ヘトヘトでした。

今はようやく落ち着き、約50匹の子ヤギがいます。

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夜の授乳が18時で終われるようになり、夜の見回りの心配もなくなったので、ようやく夜に少し時間ができてブログを書けるようになりました。

そして、ガチョウと七面鳥から雛が孵って、その世話は母親がするも、雛が行方不明になっていないか、夜は暗くなる前に小屋に誘導するなどで何かと気を使います。

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9月はこういった新しい命の誕生関係で、一年でいちばん忙しい月でもあります。

それに加え、今年は9月からキャンプ場も忙しくなり、動物の世話と合わせててんてこ舞い。

自分たちの忙しさもあるなかでのキャンプ客の存在はぶっちゃけかなり面倒くさく、かつ彼らの自己中さがものすごく目立ちイライラしっぱなしでした。

これを機に、今後キャンプ場事業は縮小していくと決めるほど。

この詳細は、また別記事で書きたいと思います。

また、地味に忙しいのがマルベリー摘み。

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マルベリーとは桑の実ですが、桑の木が30本以上植わっており、それが9月中旬からシーズンを迎えて毎日のように摘み取り作業する必要があります。

終わる気がしないので1日1時間と決めてやりますが、摘んだら摘んだですぐに傷むのでヘタを取って冷凍庫に入れる作業も必要。

毎日手が紫に染まるので、この時期はシャワーのあとでも手が汚いです。

こんなに忙しいのに、家庭菜園も夏に向けて準備がかかせません。

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これはただの趣味ではなく、夏は買い物に行く時間がなくこの家庭菜園を頼りに生活をせざるを得なくなるので、家庭菜園の準備不足は死活問題につながるのです。

巨大カボチャも3連覇をめざす女王として育てないといけないし。

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そして、ジローとハナコのお世話&しつけ。

トレーナーさんには相談に乗ってもらってあれこれ実践しています。

ほんの些細なことの違いなのに、ジローが見違えるほど良い子になっています。

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ここら辺の話も詳しくしたいのでいつか別記事に書くとしますが、この子たちの事でもけっこう時間を取られます。

でも正直、この時期はヤギがメインなので、この子たちの相手が疎かになってしまい、罪悪感も感じています。

そして、もちろん家事もこなしています。

掃除洗濯は最低限にしていますが、やはり食事は手が抜けない。

出前なんて取れる環境じゃないし、買い物もそうそう行けません。

これだけ多忙なので食事と睡眠はしっかり摂ることは意識しているので、毎日ランチとディナーは簡単だけどそれなりに作っています。

私がこれだけ忙しくしている間、旦那氏は外仕事が多く不在なこともけっこうあり、それで私が一人でバタバタしていました。

この期間はあまりの多忙さに、過去20年間で一番痩せていたように思います。

そして、ここにとどめを刺すかのように、なんと先日旦那氏が救急車で運ばれて緊急手術するということがありました。

手術は成功し、無事退院もして今はファームに戻って2週目です。今でこそゆっくりながらに色々やってはいますが、1週目はほぼ寝てばっかりでした。術後1ヶ月は5kg以上のものを持つことを禁止されています。

手術前から一人でファームを切り盛りしてはいたものの、完全なる一人ぼっちで不安な気持ちを抱えながらの生活はかなりキツかったです。

このことも、記録として別記事で書こうと思います。

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現在は旦那氏も放っておいても大丈夫なほどにはなったので、私もだいぶ気が楽です。おかげで、体重も少しづつ戻ってきました。

とりあえず今回はブログ更新が止まっていた理由をざっと書きましたが、また時間を見つけては、それぞれの出来事を別記事で詳しく書いていこうと思います。

ジローとハナコの暮らしぶり ~いきなりまさかの・・・~

こんにちは☀️

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

これまでコーギーネタ3連発やってきました。

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そして、今回は4連発目いきます!

みなさんの気になる、ジローとハナコの暮らしぶりを紹介します。

ハナコが家族に加わって6週間が経ちようやく落ち着いてきましたが、この6週間の前半は私の心もガタガタで大変でした。

大変なことは覚悟していましたが、いきなりまさかの事態が発生したのです。。。

怒涛の1ヶ月

ハナコとの初対面、そして翌日にはお迎えしてファームへ帰りましたが、その間はジローが遊んでほしいと車内で鳴くくらいで、特に問題は見られませんでした。

ジローは元々抱っこされるのは好きではないので、家の中でも床に転がってることが多いのですが、ハナコは抱っこされるの好きみたいなので、家の中ではこんな構図になりました⬇

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しかし、日に日にハナコがジローに強気になってきて、ジローがこれまで占領していたソファーはハナコが陣取り、ジローが遠慮するようになった様子を見て、ちょっと心が痛みました。

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ジローはあまり空気の読めないタイプなので、それでもハナコに近寄ろうとすると唸られることも多々。そうなるとビビってハナコと距離を置いて、私たちの近くで待機するようになりました。

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それでも相変わらずハナコには近ずこうとするし、ハナコは機嫌悪いしでちょっと雲行きが怪しくなり始めました。

そして更なる問題はトイレ。

ハナコはこれまで勝手に庭でトイレする生活を送ってきましたが、我が家は勝手に庭に出れない構造になっています。

ジローは室内では室内トイレにするしつけが完了していましたが、ハナコは家の中のそこらじゅうでオシッコもウンチもしちゃいます。初めて来た家だし仕方ないとは思っていましたが、ジローもその臭いを消そうとしてかマーキングが始まってしまいました。

そしてハナコがうちに来て3日目の朝、彼女のベッドに血痕が付いていました。

そうです、まさかのうちに来てすぐヒートが始まってしまったのです!

私の心準備ができてなかったのでめっちゃ焦ったし、なによりジローは当時8ヶ月半で未去勢です。ジローとハナコの血縁は近いし、ジローの目のこともあるのでこの2匹間での妊娠はあってはならないのです。

ここから犬のヒートについてネット検索しまくり、ハナコのイラつきやそれでもジローが興味を示しまくること、そしてトイレ問題の原因がヒートにあることが分かりました。

ヒート開始後にはハナコを獣医にも連れて行っており、とりあえず出血のあるうちはいっしょに過ごさせても大丈夫とのことで、監視下で遊ばせたりみんなでいっしょに散歩に行ったりしました。

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ジローは月齢の割に幼いところがあるうえに、元々マウンティングを一切しない子なので恐らく大丈夫かとは思っていました。

しかし、日に日にお互いがお互いに強い興味を示すようになると同時に、ハナコの情緒不安定な感じも強くなり、こっちも気が気でなくなってきました。

結局ハナコの出血は2週間ほど続きましたが、最初の1週目はいつも通りに監視下で遊ばせたりいっしょに散歩してそれ以外は別に分けて過ごさせ、2週目以降はあまりにも遊びが激しくなってきたので完全に分けました。

この完全に分けている期間がとにかく辛かったです。

お互いとも会いたいのに会えないせいか言うことを聞かないし、特にジローの気性は荒くなるし、家の中でもお互いに吠えるし、散歩は分けてしたけどお互いの臭いを追うから引っ張りが強いのなんの。

旦那氏の外仕事が忙しい時期でもあったので、私一人で40分の散歩を1日2回2匹分けて行い私はクタクタ。あまりにも引っ張りが強いので、散歩コースも完全に分けるようにしましたが、そうすると乾燥した砂地を歩くことも多く足がパンパンになりました。

この頃の私は精神的にギリギリの状態。

なんせ数週間前にセカンドオピニオンでもジローが白内障だと言われ、手術のためにと目薬をしたら噛みつかれて前歯も心も折れ、その後すぐに運命的なハナコとの出会いがあって舞い上がり、ヒートにあたふたしながらも1週間はなんだかんだと楽しく過ごしてきたのに、ここで一気に疲労と不安が襲いかかってきたのです。

一番の不安は、ジローに良い影響があると信じてハナコを迎えたのに、今のジローは過去最悪に言うことを聞かないし気性が荒い。

またハナコはネグレクト系の飼い主から来たのに、物音に吠えないし、ブラッシングは嫌がらないし、抱っこされるの好きだし、お散歩も上手。それに比べ、あれこれ手厚くがんばってきたはずのジローは真逆。

なんだか、これまでやってきた事が全て否定された気持ちになり、ものすごく落ち込んで夜も眠れない日が続きました。

今思えばジローの変化はヒートの影響も大きかったと思いますが、とにかくあの頃はノイローゼ気味でした。

このノイローゼはトレーナーさんと話すことで薄れていき、ヒートが終わってから少しづつ元の生活に戻していくとジローの気性も落ち着いてきたことで私自身も回復してきました。

 

現在はというと、ハナコはもしかしたら偽妊娠なようでまだ以前のように走り回ったりはしておらず、機嫌の悪いときはジローに唸ることも多いですが、それ以外はジローと仲良く遊んでいます。

初めのうちはジローはハナコにびびっていましたが今ではハナコが大好きなようで、どんなにハナコに怒られても、ちょっかいをかけては遊びに誘っています。

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ハナコが静かに寝たそうなときも、ジローはチラ見しながら目の前をスキップして走ったり、わざと骨を加えて見せびらかして通ったりと遊びに誘う姿が見られていじらしいです。

今では疲れたらいっしょに寝ちゃうこともあります。

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狭いエリアに入れても、2匹大人しくしています。

バギーの荷台⬇

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庭の砂場⬇

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車内の箱⬇

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お店のカート⬇

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2匹そろって見つめられたり、擦り寄られるとメロメロしちゃいます♡♡

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とはいえ、喧嘩もしちゃいますが。

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こんな感じで、今はみんなでワチャワチャ楽しく過ごしています。2匹ともトイレは外でするようになりました。

ハナコが10ヶ月年上でメスということもあって、完全にハナコがボスです。しかし、ジローはそれでも大好きビームを出し続けるし、ハナコが来る前のリラックスしたジローにも戻ることができました。

今ならいっしょにソファーで寛ぐことも♡

とはいえ、ハナコはまだヒート後半期なので、そうじゃないときの様子というのがまだ分かりませんが。

次のヒートまでには少なくともジローの去勢手術は終えているはずなので、今回は最初から大波が来たと言えるでしょう。

私の人生ってどうしてこう波乱万丈なのかしら。。。

しかし、これを書きながらも、静かに眠るハナコにベッタリくっついて骨をかじってるジローを見て、私は幸せ者だなぁと感じています♡

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【キャンプ】穀倉地帯Mukinbudinで大人の社会見学!

こんにちは☀️

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

前回の続き、キャンプ地の詳細を紹介します!

今回は最初2泊をしたMukinbudin(ムキンブディン)について。一発目から想像以上にかっこいいモノづくしのこの町に惚れてしまいました~♡

Mukinbudinとは

州都パースから北東に287km、車で3時間半の距離にある人口300人弱の小さな町です。

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ここの町の様子は、このエンブレムが全てを表しています⬇

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ここは穀倉地帯であり、また羊や牛といった家畜農家も多いガチな農業地帯です。

私の住んでいるエリアも農業地帯ですが、海も近く緑も多く国立公園もあるし、農業以外でも生きてはいける可能性のあるエリアです。

しかしこのMukinbudinは海からも遠く、降水量は少なく緑は少ない、どこまでも平地が続き一家族がファームをいくつも所有して経営している感じで、農家以外は住んでないんじゃ?って感じのガチ農業地帯です。

一応町の中心部には小さなスーパーやホテルはありましたが、閑散としていました。しかし、私たちの泊まったキャラバンパークの設備はとても良かったです。(その詳細はこちらの記事で⬇)

そんなMukinbudinですが、意外と見応えがあって私は惚れてまいました!

見どころはどーーーんとした穀倉地帯と岩です。

歴史ある穀倉地帯

歴史あるとは言っても、オーストラリアの場合は白人入植してからの歴史が浅いので100年前とかの話です。

でも、案外それがリアルにいいのです。

歴史が苦手な私は縄文時代に~とか、戦国時代の~とか言われても比較の対象もなく空想の世界で終わってしまいますが、100年前の農業のあれこれは今でも比較できることが多く、心の底からすげー!!って思えるのです。

とはいえ、オーストラリアの農業の歴史について詳しいのかと言われればそうでもないですが。

ただ今の時代に優れた道具や機械を使ってもものすごく大変な作業ということは大体わかるので、それとの比較が楽しくて尊敬できるという感じです。

Mukinbudinには町の中心部に古い農機具やサイロの展示があります。

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これなんて1949年に造られたサイロですからね!説明書きによると、柱を入れるために深い穴を掘るのは手作業だったとか。

町から少し離れると古井戸やhomesteadと呼ばれるファームハウス跡地なども見られます。

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こういった感じのサイトが穀倉地帯に散らばってあるようで、こういう跡地巡りの地図もありました。

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私たちは今回は地図の右上の方を制覇した感じですが、全体を回るとなると1000kmを3-5日かけて巡る感じになるみたいです。

気候や土壌の違いによる農法の違い

我が家よりも450km北なので暖かい◎

そして雨が少なく乾燥気味。東京の年間降水量が1530mmに対し、うちのファームエリアが630mmと少ないのですが、穀倉地帯のMukinbudinはなんと300mmなのです!!

うちらのエリアでは雨が少ないと穀物の不作だ~、家畜の飲水がない~、干ばつになる~とヒーヒーしているのに、こんなに降水量が少ないのになんで穀物バンバン育ってんの?という疑問が湧いてきました。

物知り旦那氏に聞いてみると、どうやら土壌が違うんだと。

うちらのエリアは砂地が多く降っても直ぐに水が流れてしまうけれど、このエリアは粘土質が混ざっていて少しの雨でも保湿効果が高いそうです。

言われてみれば土の色が違うことには気づいてはいましたが、そんな事実があったとは!

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そして、農地で使われているトラクターもなんか様子が違うことに気づきました。

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タイヤの数多くね!?

これは粘土質によって地面がネチョネチョになっても運転に支障がないモデルなんだとか。

さらに町から離れた農地へ来ると、畑を仕切るように木が植えられているのにも気づきました。

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これは木々が塩分を吸って、地面の塩湖化を防ぐ農法らしい。

このように見て湧いてきた疑問のひとつずつが解決されていき、頭すっきりと賢くなった気がしました。なんというか大人の社会見学です。

こういうの好きな人にはハマる町です!

かっこいい岩!

町から1時間ほど離れた所にある岩々がかっこいいのです!

こちらはオーストラリアで1番大きな岩の貯水池を持つBeringbooding rock。f:id:kengyonouka:20230630141733j:image

そして、西オーストラリア州の観光名所ウェーブロックとみ間違えちゃいそうなほど波の形をしているのが、こちらElachbutting rock。

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かっこい~~~♡♡♡

岩に対する情報少なっ!と思われたかもしれませんが、思った以上に農業の部分で熱く語りすぎて長くなったので、岩については次回に書きます!

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こんな感じで、農業中心のMukinbudinにはとにかく広大な農地と広い空が印象的です。

そして、この町に着いてから気が付きましたが、実はこの町はBlue treeの発祥の地なのです。

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詳しくは上の記事に書いていますが、こんな広々としたところからシドニーへ移住した青年のショックはとても大きかったのだろうと想像してしまいました。

この一件があったからなのか以前からなのかは分かりませんが、Mukinbudinの教会では毎週日曜日の集会のあとにフリーランチが振る舞われるそうです。つまり、コミュニティの絆が強いということがうかがえます。

町の中にはBlue treeについて説明があるようなものはありませんでしたが、健康センターの外壁にペイントが、そして町の端の方に日本のBlue treeを見かけました。

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ということで、農業の様子を語ると長くなってしまったので、岩の様子は次回にご期待!

巨大カボチャ大会で二連覇達成!!そんな私はメディアスター★☆★

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

クッソ忙しかった時期をなんとか乗り越えられたので、今から1か月前の話ですが巨大カボチャ大会で二連覇を達成したときの話をお送りします。

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昨年初優勝時のおさらい

まず、昨年の様子をさらりとおさらい。

昨年は棚ぼた並のサプライズ優勝でした。

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親族間で誰がいちばん大きなカボチャ育てられるか競争してぶっちぎりで勝ってしまい、親族に言われるがまま大会に出したけど、優勝なんてするわけないと思って大会当日の結果発表を現地に聞きに行っていませんでした。

大会終了後にカボチャを引取りに行ったときに優勝だと知らされて驚き、そのうえ総額5万円相当の豪華賞品をもらって仰天し、メディア取材全部逃しちゃったね~、この写メだけでも一応広報に送っとくわ~と言われて冗談かと思っていたら翌日には生ラジオ出演になって緊張で吐きそうになり、種まきシーズンの10月と今年の大会前日にまたラジオ出演して、なんだかんだとラジオに慣れてきたという経緯です。

ちなみに、昨年優勝時のカボチャは92.3kgでした。

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今年の二連覇への道のり

大会前の様子

このように昨年は無欲で勝ち取った優勝でしたが、今年は優勝を狙いにいって創意工夫をしてカボチャを育てていました。

例えばカボチャ専用畑を作ってみたり、大きめのスプリンクラーで畑全体に水やりをしたり、虫を食わせるためにガチョウやカモを畑に投入したり。

しかしどれも大成功とはいかず、最終的には70kgくらいにしからならず昨年よりも20kgも軽かったので絶対無理と諦めていました。

なんせ過去の優勝者の記録を見ると、昨年の92.3kgでも小さい部類に入ります。

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大会前日に似た大きさのカボチャを2つ自宅で測定したところどちらも優勝レベルではなかったので、少しでも参加者が多い方が大会が盛り上がるだろうと夫婦で1個ずつ出品することにしたのです。

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今年は大会当日の朝にも搬入することができたので、朝に持って行って大会の行われるフェスティバルに参加することにしました。

昨年は前日の夕方に搬入、翌朝のフェスティバルで結果発表というスケジュールだったため、会場から150km離れている私たちはフェスティバルに行かなかったという訳です。

ということで、前日には約70kgのカボチャを2つトレーラーに乗せて準備しました!

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ちなみに、私が主にカボチャの世話をしていたので大きい方が私の名前、小さい方を旦那の名前で出すことに。

大会当日の様子

朝8時半までに搬入を終えないといけないので、150km離れた私たちは6時過ぎに家を出発。

8時頃会場に着くと測定が始まっていました。

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そこで気づきます。

他のカボチャを見る限り、うちらの方が大きそうじゃね!?

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フェスティバルは9時から、結果発表が11時からだったので、結果発表までは街で用事を済ませることにしました。

そして10時半過ぎに街を出てフェスティバル会場へ戻ろうとすると、ど田舎道で今までに見たことのない渋滞にあいました。

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まさかのフェスティバル渋滞!

もう結果発表には間に合わないと諦めていたら、係員が私たちの車に気が付いてVIP待遇で通してくれました。

そして11時過ぎになんとか会場到着。

予定が押しているのかなかなか結果発表が始まらなさそうなので、適当にフェスティバルの様子を見学。

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そしていよいよ結果発表。

そこで準優勝に旦那氏、優勝に私の名前が呼ばれたのです!

表彰台に呼ばれて優勝インタビューがあり、優勝盾の贈呈、そして今年は賞品なしで賞金500ドル(約4万円5000円)でした♪

優勝盾奪還!

昨年は総額500ドルの賞品だったのが、今年は現金のみでアツい!

ここからメディア取材の嵐が始まります。

まずはラジオから。実はこのDJとは昨年優勝してから2回生放送で対談しており、今回は初めて対面できました!

準優勝者として取材を受ける旦那氏

これはラジオ生放送とかではなく後日のラジオに使われたり、またラジオ局Facebookページにショート動画として使われました。

昨年は電話で生放送対談で緊張しまくっていたので、今回は事前録音で助かりました。

次に新聞取材、そしてテレビ取材と続きました。

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なんだかんだと取材に1時間ほど費やし、昨年言われた『メディア取材全部逃しちゃったね~』が冗談じゃなかったことが分かりました。ってか、優勝者が現場にいなかった昨年は取材陣も総スカンを食らった感じだったのではないかと思います。

取材が終わる頃にはフェスティバルも終わりに近づき、最後はカボチャを回収して退散。

ちなみに、今年の私の優勝カボチャは71.2kgで、旦那氏の準優勝カボチャは70kgでした。

向かって左が私の、右が旦那氏の

この夏は冷夏だったので、全体的に小さかったようです。

大会後の様子

翌日には興奮も冷め日常に戻っていきましたが、ここからメディア効果が発揮されました。

まず、ラジオ局のFacebookページに記事と動画が投稿され、それに対して700近くのいいね!が付きコメントもたくさん。

コメントは私に向けてのものも多く、全てに目を通していくと近所の人だけでなく、過去にイチゴ苗を買ってくれた人やキャンプに泊まりに来てくれた人までお祝いのコメントを書いてくれていました。

また、大会翌日の夕方のニュースにも流れていたようで、それを見た人からは個別に連絡が。

うちにはテレビがないので見ていませんでしたが、『テレビで見たよ!おめでとう!』と夕方から突如5件ほど連絡をもらいました。これまた嬉しかったのが、そのうちのほとんどが過去のキャンプ客たちでカボチャが畑で育っている様子を見ていた人たちです。

テレビ放送はてっきりローカル放送だけかと思いきや、実はパースの方にも流れていたらしく、思わぬ方向からもお祝いメッセージが届きました。

実際にもらったメッセージ

そしてテレビ放送の様子はアプリ内で1週間視聴可能とのことだったので、ちゃっかり動画を録画しちゃいました。

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ジローもちゃっかり映ってます

ローカル新聞にもどどーんと載りました。

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これには私が3年間連載を続けている『Welth』の編集長さんがいち早く見つけて、シドニーからお祝いのメールをくれました。

Welthはオセアニアの農林水産業に関わるニュースを配信しているメディアなので、あらゆるローカルニュースを購読しているようですが、まさか州をまたいでお祝いされるとは思っておらずビックリです!

ここまでは私を知る人からのお祝いでしたが、ついにはキャンプに泊まりに来てくれた人に『もしかして巨大カボチャ大会で優勝した人!?ニュースで見たよ!』と言われました。しかもメルボルンから3ヶ月間のロードトリップをしている人に。これまた他州の人に祝われて有頂天になりました。

その後も巨大カボチャはしばらく家の前に展示しておくことにしたので、それを見た客に新聞で見たよ、ラジオで聞いたと声をかけられることが続きました。

そんな私はメディアスター気分♪

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それにしても、巨大カボチャは地味に注目を集めているようです。

特に二連覇を達成した人はいないので、余計目立ったようです。

フェスティバル自体も年々好評らしく今年は過去最大の客入りで、だからあの大渋滞が発生したときは係員もかなり焦ったんだとか。

こうなったら三連覇目指すしかありません。

欲をいうならば100kgは超えたい!

私の超多忙生活速報!!~子ヤギにキャンプに巨大カボチャ2連覇!~

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

最近忙し過ぎてゆっくり座っている時間もないです。

この多忙要因としては、まず子ヤギラッシュが始まったこと。

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イースター直前の4/6からラッシュが始まり、今では45匹の子ヤギがいます。

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今回も孤児や母親の育児放棄などがあって、人工授乳生活が続いており休む間がありません。

イースター4連休は最大で27人が滞在し、これまた客相手や給湯器の火起こしなどで大忙し。

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そしてヤギに餌をやりたい、子ヤギを抱きたい、授乳させたい客がいるのでその相手にも時間が取られる。

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特にイースターからの2週間は学校が休みなので子連れが多くて大変。

でも、素直ないい子が多いです。

12時間以上行方不明だった子ヤギを発見してくれた子もいたし、ヤギを移動させるのにバケツでおびき寄せる係をしてくれたり、ヤギの親子マッチングをしてくれたり、授乳の邪魔をする子ヤギの相手をしてくれたり。

子ヤギが可愛すぎて観光に行きたくない、家に帰りたくないと泣く子もいました。

こんな素敵なお手紙ももらいました。

こんなふうにヤギとキャンプ場に翻弄されるなか、なんと今年も巨大カボチャ大会で優勝するというハプニングも!

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しかも旦那氏とワンツーフィニッシュ!

ラジオだけでなくテレビや新聞取材も受けててんてこ舞い💦

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この様子は、また改めてちゃんとブログに書こうと思います。

 

ということで、とりあえず私の生活速報をお伝えしました!

 

 

今夏もキャンプ場は満員御礼!~トイレ3つ増築した怒涛の16日間の記録~

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

久しぶりにオーストラリアネタいっときます!

実はこの記事は12月末には書き始めていましたが忙しさに埋もれれおり、途中まで書いたものに手を加えて完成させました。

 

この夏は12月22日からキャンプ場を開けましたが、有難きことに1月末までの約6週間毎日満員御礼で、約180名が泊まりに来てくれました!

ただ、ギリギリになって予想以上に客が増えてしまいトイレが足りない事態に陥り、トイレ2つとバスルーム(トイレ・シャワー・洗面台)を慌てて増築する必要がありました。

これを全て16日間で、旦那氏と二人だけで終わらせたのです!!

それはそれは怒涛の日々で、最後の方はお互いに握力もなくなるほどヘロヘロでしたが、ギリギリ間に合いました~!

我がキャンプ場のバスルームシステム

まず、私たちのキャンプ場では各グループにバスルームが別々に与えられます。

キャンプ客用のバスルームは2つあって、つまり基本的に2グループで予約は締め切る感じです。しかし、トイレとシャワー付きキャラバンやキャンプーカー、もしくは自分で簡易トイレとシャワーを用意するという人がいれば2グループ以降も予約はとるといった感じです。

また、夏休みの繁忙期には家の裏口からアクセスできるバスルームを臨時で解放することもあります。つまりは、繁忙期には最大3グループまで予約を受け付けます。

各バスルームにはトイレ、シャワー、洗面台が1つずつありますが、これを1グループでシェアしてもらうので、大きなグループだと12人でシェアとかもありえます。

1つのバスルームはシャワーとトイレが同じ空間にあるので、さすがにこれは人数が多いと大変なので増築するに至りました。

これまでの施設の詳細はこちらの記事にまとめています⬇

ボクシングデーには40人超えの宿泊客だったので、これでは足りないと増築したときの様子を紹介します。

バスルーム1号にトイレ増設

増設前の様子⬇

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こちらはバリアフリー対応として、広々とした空間に全てを一室にまとめています。

このバスルーム自体は自然光も入って評判はいいのですが、やはり誰かがシャワーを浴びているとトイレに行けないのがネックでした。

この建物自体に広さの余裕があったので、個別でトイレを増築しました。

増築前⬇

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バスルームの入口横にキッチンの流しがありますが、その左端スペースに増築しました。

作業開始!

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レンガを取り除いてコンクリートを流し込む用意をします。壁の柱もコンクリートに埋めてしまえばしっかり固定できるので、溶接を使って作っていきます⬇

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コンクリートが固まってからトイレの設置、柱のペンキ塗り、壁貼りをして一気に仕上げます⬇

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扉をつけて完成⬇

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この扉は100年ものの古いもので、ペンキを剥がしてヤスリをかけて復活させました!なかなか味のある扉です。(元の姿⬇)

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バスルーム2号にもトイレ増設

増築前の様子⬇

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こちらのバスルームはトイレとシャワーが別ですがトイレがちょっと狭いので、体の大きな人には辛いかもということで、ちょっと広めのトイレを増築することに。

作業開始!

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これに関しては、元のバスルームの裏側にトイレを増築することに。

床を入れて、元の壁を剥がして、横の壁を増築⬇
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床は掃除がしやすいようにタイルに⬇f:id:kengyonouka:20230327130506j:image

トイレを設置⬇

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ドアと階段を付けて完成⬇

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この1号と2号の増設に使った材料費はほぼゼロ。家にあった廃材や仕事で使わなかったものを使用しただけです♪

 

バスルーム3号の新開設

これはバスルームとしては完全に新開設です。

とはいっても、スペースは十数年前から確保しており、今回やっとこさバスルームとして造り直した場所になります。

実はこのスペースはゲストルームの物置きとして使っていましたが、旦那氏はいつかバスルームに造り変えたいと思っていました。

十数年前にこの部屋を増築した時は材料が足りず、ありったけのものでとりあえず収納スペースにしたらしいです。

バスルームに改造する前の収納スペース⬇

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でも、家の中のバスルームをどうやってキャンプ客に使わせるの???と思いませんか?

答えは、外からもアクセスできるようにすればいい!と旦那氏。

ということで、

改造前の外壁⬇

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これを、内側の壁材を剥がして・・・

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ドアスペース確保!

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まずはこの出入口を確保することで、作業がスムーズに開始できました。

ここから一気に作業を進めました!

まずは水を通すための配管の設置。

壁を切って・・・

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配管を設置。

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設置だけでなく、もちろん機能させないといけないので、家の水道管と繋げます。

我が家のお湯の水道管は屋根の下を通っているので、屋根を開けて作業しました⬇

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水もお湯も通して、水漏れ箇所がないか確認できたら壁を貼っていきます。

元の壁材は防水のものではないので、この上から防水材の壁を貼ります。このときに、シャワーや洗面台の蛇口の部分は露出させておきます。

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床は掃除がしやすいようにタイルにしました。

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シャワーエリアの壁もタイル。

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とにかく時間がなかったので、大きめのタイルで作業時間を減らそうとしましたが、スペースが狭くてバランス取るのが大変でした。

タイルが終わったら残りの壁はペンキ塗り。

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このペンキを塗る前にも、板の繋ぎ目に石膏塗って、それをヤスリで削って、また石膏塗って削って・・・と地味に大変な作業もあるのです。

ペンキを乾かしている間には、排水管の設置で家の下に潜ります。

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こうやって見ると、旦那氏ってモノづくりだけでなく、屋根に登ったり床下にもぐったりと本当になんでもやってこなしちゃうからすごい!

ペンキも2度塗りして乾いたらあれこれ設置していきます。

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最後にシャワースクリーンを付けて仮完成!

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本当は壁と床の間に細長いタイルを貼ったり、ペンキの塗り直し箇所があったりとしますが、この段階で使う分には支障がないので仮完成として客に使ってもらいました。

完成を外から見るとこんな感じ⬇

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白い扉を開けると・・・

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こんな感じになります。

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ちなみに、キャンプ客がいないときに親族や友人がゲストルームに泊まりに来たら、茶色い扉がアクセスになります。

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ということで、これらの作業をたった二人で16日間で仕上げました。私のできることなんて限られているので、ほぼほぼ旦那氏です。

忙しくなるのが分かっていながらなぜもっと早く作業に取りかからなかったのかというと、実は11月末に旦那氏が手を5針縫う怪我をしてしまいました。

これによって全ての予定がくるってしまったのです。

何がともあれ、完成が間に合ってよかった。。。

とは言っても、増築した1号と2号の壁のペンキ塗りは終わっていませんし、3号も最終的な仕上げはまだですが。

 

オーストラリアでは4月7日からイースター四連休が始まりますが、クリスマスに負けずとこれまた30人超えの予約が入っています。

これらのバスルームをフル活用して乗り切っていきたいです!

【ヤギ】人工授乳の子ヤギ完売!買取人はまさかの〇〇!

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

今シーズンの子ヤギラッシュ終わりました!

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今回は40匹と少なめでしたが、そのぶん見落としも少なくトラブルも少ないシーズンでした。

人工授乳子ヤギ

それでもやはり人工授乳の必要な子ヤギがいました。

全部で3匹。

3匹のうち2匹は双子で、お母さんのお乳が足りないので2匹ともに補給する感じ。

この子たちは少しは母ヤギからお乳が飲めるので、あまりがっつきがなく授乳しやすかったです。

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こんな風に片手と膝に挟んだり、両手で同時授乳も可能でした。

大変だったのがあとの1匹。

この子は生まれたときから母ヤギに我が子と認識してもらえず、一切お乳を飲むことができませんでした。

1週間ほどこの母子を狭いエリアで隔離して絆を深めさせようとしました。隔離中は母ヤギを抑えてその間に母ヤギのお乳をそのまま吸わせたこともありましたが、母ヤギが自ら受け入れる姿勢は全く見られませんでした。

ということで、この子は完全人工授乳になったのです。

この子は授乳時間以外はお乳が飲めないので、とにかくがっつきが激しいのなんの。他の子を飲ませているときに頭突きしながら割り込みしてきたりしました。

まぁ、これだけが生きる道なので必死なのも分からなくはないですけどね。

これだけならまだしも、声がものすごく大きいのです。足元でメェー!と鳴かれただけでも耳がキンキンするくらいの大きさと声質。

人間を見かけるなり授乳欲しさに鳴いて走って寄ってくるので、次第にノイジーボーイ(うるさい男の子)と呼ぶようになりました。

昨年はボィボィとガルガル(以下ボィガル)という生後2日目にして母ヤギを亡くした孤児ヤギを完全人工授乳で育てましたが、3ヶ月も生きることができませんでした。

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ボィガルのこともあって、今年は絶対に上手く育ててやると意気込んでの授乳生活。

生後1週間は授乳は最初5時・最終22時の1日5回授乳、その後から徐々に回数は減らしていきますが3週が終わるまでは最初7時・最終22時の3回授乳で毎日クタクタ。

9月中は疲れすぎて、夜に映画を観ることもビールを飲むことさえもできませんでした。

しかし、そんな授乳生活がある日突然終わることになったのです!

さらば、ノイジーボーイ!

9月後半に泊まりに来ていた子連れの団体キャンプ客。

例のごとく子どもたちが子ヤギ授乳をしたいとのことで、チェックインした翌朝7時に連れて行きました。

朝早いしだれ誰も来ないだろうなぁと思っていたら、最も年上グループ(14~12歳)の女子3人が来てくれました。パジャマ姿でしたが!

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この3人のうち2人は姉妹なのですが、この2人がおべっかの上手なノイジーボーイにメロメロになったのです。

彼女たちの話を聞いていると、家から車で15分くらい離れたところに住む母方のおばあちゃんがアニマルレスキュー(動物の保護)をしているようで、幼い頃から動物が身近だったらしく赤ちゃんカンガルーや羊にも授乳経験がありました。

人間を見たら走って寄ってくるノイジーボーイがとても可愛く映ったようで、名前まで付け始めました。その名もノイジーポテト(笑)

妹はとにかく動物にニックネームをつけるのが好きならしく、他にもあれこれ名付けていました。由来は特になく、全てインスピレーションらしいです。

次の日の授乳には母親も来ました。

ノイジーポテトは相変わらず鳴きながら走ってきますが、それが可愛くてたまらない様子の姉妹。

姉妹が交代しながら授乳しているときに、姉妹が母親にノイジーポテトを連れて帰りたいと言い始めました。

姉妹:ノイジーポテトがすごくかわいい!いっしょに連れて帰りたーい!

母:そんなの無理よ。まずはMEと旦那氏に聞かないと(冗談ぽく)

ME:実はノイジーポテトは売出し中ですよ!

姉妹:やったー!連れて帰ろー!

母:えっΣ(゚д゚;) いやいや、うちにはもう犬もいるし無理よ💦

姉妹:おばあちゃんちにお願いしようよ!

母:そんな急に無理よ~

姉妹:おばあちゃんに電話してみる~!

こんな感じでそのときは終了。

その日の夕方、姉妹からおばあちゃんがOKくれたと知らされました。ただ、この家族は車の定員いっぱいで来ているので乗せて帰るスペースがないのが問題だとのこと。

そしたらなんと、翌日には旦那氏がパースにヤギを売りに行く日だったのです!

ということで、話はトントン拍子に進んでノイジーポテトは姉妹のおばあちゃんちに引き取られたのです♪

この家族は5泊しましたが、彼女たちの3泊目にヤギを届けるという不思議な事態でした。

これにて絶対に授乳が必要なノイジーポテトがいなくなったので、私の授乳へのプレッシャーは少し軽くなったのです♪

ちなみに、ノイジーポテトはこの晩から室内の薪ストーブの側で寝ているらしいです♡

さらば、双子男子!

ノイジーポテトを買った姉妹たちの団体客が去った日の夕方には、旦那氏の親族が子連れでキャンプしに来ました。

この親族は何度かキャンプしに来ているのでお互いに慣れており、いつもの如く騒がしくも緩やかに過ごしていました。

ここの子たちも動物が大好きでもちろん授乳しました。このときにはノイジーポテトはいませんが、授乳が必要な双子はいます。

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この家族もヤギを飼いたいと言いますが住宅地住まいで無理なので、いつでもうちに遊びにおいでね~って感じにしています。

彼らが去った翌日に、親族の友だちが子ヤギを飼いたいと言っていると連絡がありました。

性別に特に指定はなかったので、双子のオスを売ることに。

この子もとても可愛がられているようで、家に着いたらこんな写真が送られてきました♡

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ノイジーポテトがいなくなった1週間後には双子男子ともお別れとはなんてサプライズ!

これにて、授乳は残された双子女子の1匹のみ。しかも双子の片割れがいなくなったということは、彼女は母のお乳を独占できるのでなんなら授乳もいらなくなる。

とはいえ、いきなりゼロにはできないので相変わらず授乳は続けましたが、回数を2回に減らして生活が楽になったのです♪

双子女子もさらば!

母ヤギの母乳を独占できるようになった彼女は順調に育ち、双子男子を売ってから1週間後には人工授乳は卒業できました!

もう夜の授乳がないとビールも気軽に飲めるし、シャワーも早く浴びれるしで生活が超楽♪

そんな楽ちん生活を初めて1週間ほどだった頃に、隣町の人が我が家にガーデニングの土を買いに来ました。

我が家の土は湖から採れた泥炭とニワトリやヤギの糞、石灰砂を混ぜたもので、オーガニックで何でもよく育つと評判なのです。

1袋20kgとかの世界ではありません。我々の世界だとこういうのを1㎥とかで売るので、トレーラーとかで買いに来ます。

この人は車の荷台とトレーラーいっぱい買いました。

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この人が帰ろうとしたとき、トレーラーの空気圧が低そうだったのでコンプレッサーで空気を入れてあげました。

コンプレッサーは倉庫にありますが、その近くに子ヤギたちがいます。

それを見た4歳の娘ちゃんがヤギに釘付け!

というのも、飼っていたヤギが最近ヘビに咬まれて死んでしまいすごく落ち込んでいたそう。お母さんはいつかまたヤギを飼おうねと約束していたようで、まさかここで出会えるとは思っておらずお母さんも大興奮!

ということで、その場で双子女子が買われることに。

荷台もいっぱいなのでと、運転席と助手席の間に乗せて帰ってました~

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本当は若いメスは売りたくなかったのですが、子どもにも人懐こい子ヤギが欲しかったらしく、娘ちゃんがたいそう気に入っていたので仕方なく手放しました。

帰ったその日、買い手から改めてお礼のメッセージが届きました。娘ちゃんはベランダに自分の枕を持ってきてずっとヤギと過ごしていたそうです♡

 

こんな感じで、今シーズンの授乳生活は終了しました。

みんなハッピーエンドでなによりです♡♡♡

犬への毒ヘビ対策!~もし犬が毒ヘビに咬まれたら~

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

過去の2記事は愛犬タロウへの毒ヘビ対策について失敗例とその後のプロ技を紹介しました。

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今回はプロに指導してもらった際に教えてもらった、毒ヘビ対策等についてをまとめたいと思います。

愛犬を危険から守るために飼い主が知っておくこと

ヘビ避けトレーニング時にもらったパンフレットを参考にしていきます。

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リスク軽減のためにすべきこと

毒ヘビだけに限らず、犬をあらゆるリスクから避けるためにすべきことです。

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  • 常に草を短く刈る→見通しをよくする
  • ヘビ避けアイテムは効かないと思え→色々あるけど効いたり効かなかったりするので当てにしない
  • ゴミは放置しない→犬はもちろん、鳥が漁って散らかして犬が食べちゃうこともあるので、ちゃんとゴミ箱に入れて蓋をせよ
  • ネズミなど害獣駆除には毒ではなく罠仕掛けにする→毒そのものも怖いし、毒死した動物を食べるのも危険!
  • ヘビが隠れそうな物は処分→とにかく死角をなくす
  • 散歩の時はリードを付ける→これ常識

毒ヘビに噛まれたときに出る10の症状

みんながみんな噛まれた現場を見ているわけではありません。もし犬にこんな症状があれば、毒ヘビに咬まれた疑いがあります。

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  1. 嘔吐
  2. 大量のよだれや泡を吹く
  3. 呼吸困難
  4. 筋肉の痙攣、弱々しい鳴き声
  5. 麻痺状態
  6. 血尿
  7. 尿の垂れ流し
  8. 糞の垂れ流し
  9. 急な虚弱によって倒れる
  10. 瞳孔が開く

私は毒ヘビに咬まれた犬は見たことがありませんが、こんな症状を持って死んだヤギは何匹も見たことがあります。

犬が毒ヘビに咬まれたらすべきこと

ここからが超大事!!!

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  1. まずは飼い主が落ち着け!さもないと犬もパニくる
  2. 犬を動かさない。可能ならば、運ぶときもなるべく動かさないように
  3. もし犬がヘビを殺していたのならばその写真を撮る。噛まれたヘビによって抗毒血清の種類が異なるため
  4. 犬を獣医へ連れて行く

犬が毒ヘビに咬まれてもしてはならないこと

してはいけないことです。

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  • 患部を洗うな
  • 犬に処置をするな
  • そのヘビを捕まえたり殺すな

要は、そんな時間があったら早く獣医に連れて行け!ということみたいです。

犬の体格や健康状態、咬まれた深さによって生き延びられる時間は違うようですが、早ければ5分、どんなに遅くても1時間以内に抗毒血清を打たなければ命を落としてしまうそうです。

我が家から獣医までは車で1時間半かかるので、絶対にタロウの毒ヘビ被害は避けたいのです。

ちなみに、獣医で抗毒血清を打って治療すると全部で5000ドル(約48万円)ほどかかるらしいです。ペット保険に入ってたらもっと安いでしょうが、それでも免責は500ドルとかだと思われます。

治療が高いので処置を諦める飼い主さんもいるのだとか。

そう思うと、ヘビ避けトレーニングが30分で220ドルでしたが(これはかなり安いほうかと)、これで毒ヘビ被害が免れる可能性が上がるならば決して高いものではありません。

ここ数回、犬の毒ヘビ被害やトレーニングについて語ってきましたが、もちろん人間も毒ヘビに咬まれたらやばいです。種類によっては人間も1時間以内に死んじゃいますからね。

オーストラリアの夏は暑いですが、茂みに入るときは長ズボンに靴かブーツ着用は必須ですよ!

それでも草の長い所には絶対入っちゃダメ!!

犬のヘビ避けトレーニング体験 in オーストラリア ~Snake avoidance training~

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

前回は自己流でヘビ避けトレーニングをした失敗談でしたが、今回はプロによるトレーニングの様子について紹介します!

www.naiveme.net

毒ヘビの危険性や私たちの失敗要因などは前回記事↑をご覧ください。

※このエリアに生息する毒ヘビに咬まれてすぐに処置できなかったら、犬はもちろん人間も死に至る可能性があります。

プロの探し方

犬のヘビ避けトレーニングなんて需要があるのかと思われるかもしれませんが、毒ヘビ大国?オーストラリアには需要アリです。

住宅地での目撃率はどんなものか知りませんが、私のファームライフだとタイガースネークを週一回は見ます。

オーストラリアは自然が豊かなので、都市部に近い所に住んでいても緑いっぱい。ちょっと郊外の方の住宅だと敷地もそれなりに広く、自然いっぱいの庭が広がるイメージなので毒ヘビの心配はあるはずです。

ヘビ避けトレーニングのことを英語でSnake avoidance training と言います。

犬のトレーニングなので語尾にfor dogs とか入れてもいいですが、とにかくこのワードと住んでいる地域名を入れてググってみましょう。

パースで調べてみたらこんな感じ⬇

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下の方にスクロールすればもう少しありました。

私たちがすぐにプロのところに行かずに自己流でやったのは、パースにすぐに行けないからです。

うちからパースまで500kmちょいですが、そんな離れたところまで連れて行ってトレーニングしても意味あるのかというのが疑問でした。

しかも、トレーナーによっては数日間のプログラムなので私たちには現実的に厳しいのです。

しかし、自己流で失敗してタイガースネークもファーム内で見かけるようになってきたので、真剣にプロ探しを始めたわけです。

そこでなんと、パースに本部を持つある会社が州内(パースより南部)を毎日のように出張トレーニングしており、2週間後にうちから150km離れた街まで来ることが発覚!

しかも、トレーニング時間が30分!!

そのせいもあってか、パースの他のところよりも半額くらい安い!!(それでも30分のトレーニングで約2万円したけど。)

しかもしかも、この街に来るの3日間やけど唯一行けそうな日の予約はあと1席しかない!!!

ということで、即様予約しました。

今回お願いしたのは、こちらです⬇

Snake Avoidance Training for Dogs – Snake Avoidance Training for Dogs

予約してから気付きましたが、こちらは野生動物の専門家で犬のトレーナーではありません。

それもあって他社よりも安いのかもしれませんが、プロフィールを読んでいるととにかくヘビの扱いになれており、ヘビ講習会とかも各地で開いている様子。ヘビ避けトレーニングの本家アメリカでも勉強してきたようなので、安心してお願いすることにしました。

プロとのトレーニングの様子

会場はAlbanyにある学校の駐車場付近です。

駐車場にあった受付机

なんで駐車場!?って思いトレーナーに聞くと、アスファルトとほどよい茂みがあって日常生活の環境再現にぴったりだとのこと。

我が家にはアスファルトはありませんがそんなことは言ってられません。

申し込みを確認したらトレーニング開始!

❶トレーニングカラーの装着

トレーニングカラー(電気ショックの流れる首輪)を装着します。

タロウの場合は、この頃にはトレーニングカラーに対する抵抗はなくなっていたので、なんの問題もなくクリア。

興味深かったのが、装着後に電極と首の間に霧吹きをかけて濡らしていました。

そうすることで確実に電気ショックを与えることができるらしいです。

また、普段使いの1.2mリードよりも長めの1.5mリードを付けられました。ちょっと緩くして歩くことで、ヘビに興味を持っているかどうかを判断しやすくなるんだとか。

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❷無毒ヘビの近くを歩く

まずは無毒のパイソンの近くを歩きます。

パイソンに興味を示したら電気ショックを流して、ヘビに対する恐怖心を植え付けます。

しかし、タロウは初めての場所&トレーナーのお姉さんと歩くことに興奮して最初はパイソンの存在など気にも止めておらず。

トレーナーがパイソンの方へ連れて行き何やかんやしてると、ようやく存在に気づいて臭いを嗅ぎ始めました。そしてショック!

その様子はこちらの動画でご覧ください⬇

さすがプロは絶妙なタイミングです。

タロウはヘビに近づいたことで痛みを感じているので、とにかくヘビから遠ざかろうとします。

ヘビに対する恐怖心の植え付けに成功。

❸箱に入った毒ヘビの近くを歩く

この地域でよく見られる毒ヘビ2種類(タイガースネークとジューガイ)が入った箱が茂みの中に置かれています。

その箱はカムフラージュされており、見た目ではその箱の存在には気づきません。

赤丸の中に籠があるの分かりますか?

つまりは、臭いだけでも気づけるかというのがポイントになります。

この箱に興味を持って近づけば電気ショックが与えられますが、タロウは全力で避けていました!

こちらとしては明確に避けているかを判断する必要があるので、私が箱の近くで呼んでみたり引っ張ってでも近づけようとしましたが、タロウは絶対に近づこうとしませんでした◎

その様子はこちら⬇

この箱トレーニングはタイガースネーク用とジューガイ用の2回あります。

❹無毒ヘビの近くを歩く

最初に電気ショックを受けたヘビが移動されて別の場所にいるので、その近くを歩きます。

このときには見事避けるようになっていました!

❺レクチャー/休憩

ここまで終わったら受付机の方まで戻ってレクチャーを受けながら10分ほど休憩です。

レクチャーでは毒ヘビに限らず犬へのリスクを減らすためにすべきことや、毒ヘビに噛まれたときの症状・対処などについて話してもらいました。

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これすごく参考になったので、別記事で詳細をまとめますね。

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犬の体格や健康状態、咬まれた深さによって生き延びられる時間は違うようですが、早ければ5分、どんなに遅くても1時間以内に抗毒血清を打たなければ命を落としてしまうそうです。

我が家から獣医までは車で1時間半かかるので、タロウは咬まれたらおしまいなのです。

❹無毒・毒ヘビの近くを飼い主と歩く

休憩後には無毒ヘビと毒ヘビの近くを私と一緒に歩きます。

なんたって普段の散歩は私がしますからね。

私が散歩中は動画を撮る余裕はありませんでしが、全てのヘビに対して全力で近寄りませんでした◎

タロウかしこい!!!

 

最後にご褒美ジャーキーと修了証をもらってトレーニングは終了です。

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あっ!トレーニング中に使っていた1.5mリードももらえました♪

 

ぶっちゃけ、このトレーニング効果が持続的に保てるかは不明ですが、これは毎年やるのが効果的なようです。

幸い?なことに、当時のタロウは生後9か月で恐怖期でもあったので、これが一生のトラウマになってくれたらいいなと思っています。

 

街の方に住んでいるとどのくらい毒ヘビに遭遇する頻度があるのかは分かりませんが、このトレーニングが人気、すなわち一定の効果があることは確かです。

私の利用した Animal Ark さんは今後も西オーストラリア州内(パースより南部)を出張トレーニングで回るようなので、気になる人は要チェックです!

Course Dates (Snake Avoidance for Dogs) – Animal Ark

写真はごく一部なので、更なる日程詳細はこちらでチェック↑↑↑

【失敗談】毒ヘビとの共存。犬のヘビ避け自己流トレーニング失敗事例!

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

オーストラリアは毒ヘビが多く生息することで有名ですが、そんな身近なものではないでしょ~と思われるかもしれません。

しかし、私の住むエリアでは顔なじみレベルのお馴染みさん。

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地域によっては見られるヘビの種類が違いますが、私の住むエリアに出没するヘビは全部毒ヘビです!

もっとも多く見られるのがタイガースネークという猛毒のもの。

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どれだけ猛毒かというと・・・

本種の持つ毒の人に対する致死量は0.6mgだが、タイガースネークは一咬みで26.2mgを注入する。この毒には出血毒と神経毒が両方含まれていて、咬まれた人の毒を吸い出す行為さえ危険とされる(但し、毒蛇に噛まれた傷から毒を吸い出す行為自体が危険な行為である。また、毒は元々たんぱく質なので飲み込む分には害はない)。追い詰めたり攻撃しなければ人間に対して攻撃することは殆どないが、咬まれた場合の致死率は未治療なら40〜60%と極めて高く、2-3時間で死に至る事もある。

危険な毒蛇が多く生息しているオーストラリアでは危険な毒蛇の順位付けが行われているが、タイガースネークはその第一位となっている。

タイガースネーク - Wikipedia

この毒ヘビが夏のピーク時になると週1回ペースで家の周りで目撃されます。

こちらから攻撃的なことをしなければ何も起きませんが、知らずに近くを通ったときなんて心臓がバクバクします。

そのため、家の周りの芝は常に短くかって地面に物を置かないようにしてとにかく死角を作らないようにしています。

また、どんなにクソ暑い日でも長ズボンに靴をしっかり履いて肌の露出を避けます。

このように人間は工夫できますが、困ったのが動物たち。毎年ヤギやニワトリが何匹か噛み殺されています。

過去に旦那氏が飼っていた犬2匹もヘビによって死んでしまっています。

そして、なんと言っても一番の心配は愛犬タロウ!

2021年大晦日生まれのコーギー♂のタロウです!


ヘビなんて形も動きもおもちゃとして最適。

しかし、噛まれたら終わりです。

もし犬が噛まれた場合は、すぐさま獣医へ連れて行き抗毒血清を打てば(約10万円)助かる確率は上がりますが、咬まれた箇所や深さによっては5分で死んでしまう子もいるそうです。

どんなに遅くても1時間以内に血清を打たないといけませんが、我が家から最寄り獣医は1時間半の距離。

つまり、何がなんでもタロウはヘビに咬まれてはならないのです。

ということで、タロウにヘビを避けるトレーニングをしてみました!

【失敗】自己流ヘビ避けトレーニング!

先に結果だけ言うと、うまくできず最終的にはプロにお願いしました。

何がうまくいかなかったのかを参考にしてもらえたらいいなと思って記事にします。

プロのトレーニングについては次回記事に書く予定です。

 

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トレーニングアイテム

❶トレーニングカラー

電気ショックを与えられる首輪で、Eカラーとも呼ばれます。

愛犬家のキャンプ客から勧められたものと同じものを購入しました。

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これはアメリカのブランドで、電気ショックは7段階レベル、バイブレーションのみ、電子音のみの使用可能。電気ショックとバイブレーションは単発、または最大10秒間連続で与え続けることができます。

コントローラーが効く距離はモデルによって違いますが、私たちは300ヤード(約270m)のものを購入。

防水加工もされているので、雨で濡れるどころか水中でも使用可能です。

色んなモデルがあるので興味のある人はSportDOGのHPをご覧ください。

Dog Training Collars - Hunting Dogs, Gun Dogs, Sporting Dog

ちなみに、この本家のHPからはアメリカ国内しか発送してくれないようで、日本から買うとなるとこんな感じになります⬇

値段的に一番フェアなのはヤフーショッピングです。

世の中には安いものもあると思いますが、愛犬に電気ショックを与えるものなので、ちゃんとしたものを選ぶことをおすすめします。

❷オモチャのヘビ

ゴム製のヘビ。

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できるだけタイガースネークに似たものを購入。

❸釣り糸

ヘビを動かすためのもの。

トレーニングの様子

❶トレーニングカラーの装着

まずはトレーニングカラーの装着。

普段タロウは首輪をしていないので、ベルト式のこれにはちょっとてこずりました。

この2つの電極が喉にしっかり当たらないと電気が流れませんが、締めすぎもダメ。説明書には指が1本ズポズポ通るくらいってなっています。

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タロウのように毛深い犬種はここを誤ると上手く電気が流れず失敗につながります。

❷電気ショックレベルの決定

次に犬に適した電気ショックのレベルを探します。

トレーニングカラーは普通のしつけに使うものなので犬の耳がピクっと動く程度がちょうど良いとのことですが、毒ヘビトレーニングには恐怖心をうえつけるために キャイーン!と鳴くくらいがいいようです。

実はこれが難しい。

何が難しいって、愛犬に痛みを与えるボタンを押すことに躊躇ってしまうからです。

まぁ、それはそれは色々あったのですがタロウにはレベル4がいいということになりました。

色々な部分を書くと長くなるので、これもいつか別記事で紹介したいと思います。

❸オモチャヘビを仕掛ける

オモチャのヘビの首に釣り糸を結びつけて、タロウからは分からないように動かす練習をします。

もちろん練習はタロウに見せてはダメ。

ベランダの柱を支点にして、ヘビのある場所とは違うところから動かしてみました。

タロウが日中過ごしているベランダ
❹トレーニング開始!

※トレーニング中は必死すぎて写真を撮る余裕はありません⚠ 

ヘビの準備ができたらトレーニングカラーを着けたタロウを連れてきます。

いつものようにボール投げをしたりして遊んで、何気なくヘビの近くに誘導。

私たちのイメトレでは、

近くにきたらヘビを動かして興味を引く

タロウが追いかけたり匂いを嗅ぐなど興味を持ったら電気ショックを与える

これで二度と近づかなくなる!

 

というものでしたが、現実はオモチャのヘビには興味なし。

というか、なんか勝手に動く長いものが怖いようで既に避けており、私たちに走ってきました。

実は電気ショックレベルの決定のときの痛みから、トレーニングカラーを付けていること自体に恐怖を感じてしまっており、ヘビトレーニングとは違う部分で恐怖心が芽生えてしまったのです。

この点もまた別記事で詳しく書きますね。

こんな感じでトレーニングは全く成立せず。

❹本物のタイガースネークを使用!

それから数週間後に旦那が瀕死のタイガースネークを連れてきて同じような流れでトレーニングしてみました。

※どこで見つけてきたかはご想像にお任せします。

この頃にはトレーニングカラーに対する恐怖心は薄れていたので、ちゃんとできるかも!という期待がありました。

オモチャが本物になっただけで、瀕死状態で動かないので釣り糸は使用します。ヘビは自ら動かないものの、今回は匂いがあるので興味は持つはず。

旦那がヘビを操作し、私が電気ショックを与える役になりました。

しかし大失敗。

失敗の原因は私です。

トレーニング中、私の心臓はバクバク。いくら瀕死の毒ヘビとは言え、最後の力を振り絞って噛まれたら終わりですからね。

ということを考えていたら、タロウがヘビの存在にも気づいておらず近くを通ったというだけで電気ショックを与えてしまいました。

これにてタロウはまたヘビとは関係ないところでパニック。

久しぶりに電気ショックを受けたタロウはオシッコちびり状態で、その後のトレーニングは続行不可能。

その日は抱っこを3時間連続でして謝り慰めましたが、数日間はベランダに出ることも拒んでいました。 

別日にもう一度だけ別の瀕死ヘビを連れてきてトレーニングしましたが、そのときは私がヘビを動かして旦那氏が電気ショックを与える役にしました。

さすが旦那氏、見事なタイミングで電気ショックを与えることができました。

このあとには芝の上だけでなくベランダの上にヘビを設置してやってみましたが、見事避けるようにはなりました。

旦那氏としてはまぐれではなく本当に避けるようになったのか確認のためにもっとやりたいとのことでしたが、私はタロウにショックを与えることが精神的に耐えられず、もうこれ以上自分たちではやりたくないと拒否してトレーニング終了。

これらの経験より、愛犬を愛する飼い主が自分たちの手で電気ショックを与えるのは精神健康上良くないということがよく分かりました。

旦那氏には、『電気ショックは可哀想だけどこれを学ばないと死んじゃうんだよ。これをやるのとやらないのはどっちが親切なんだい?』と言われましたが、このトレーニングのプロがいることを知っていたので、プロにお願いすることにしました。

プロのトレーニングの様子は次回記事にします!

 

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我が家で見られるワイルドフラワーたち ~西オーストラリア州へいらっしゃい!~

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

オーストラリアでは暦上9月から春ですが、本当に春めいてきました。

子ヤギラッシュもそうですがガチョウも雛を孵し、カモもニワトリもものすごく卵を産んでくれ、野鳥の雛の声もよく聞こえてきます。

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そして、なんと言っても花の季節❁✿✾

ファーム内にもたくさんのワイルドフラワーが咲き始めました!

ワイルドフラワーとは

読んで字のごとくワイルドなフラワー、つまり『ワイルド=野生』に咲く花のことです。

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オーストラリアのワイルドフラワーはオーストラリアでしか見られない固有種が多く、中でも私の住む西オーストラリア州には約1万2000種類ものワイルドフラワーが生息し、しかもそのうちの半数以上が地球上でここでしか見られないって言うのだからすごい!

やはり過酷な環境を生き抜いてきただけあって、花や葉っぱに個性があって見れば見るほど魅力的です。

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パースのワイルドフラワーフェスティバルも世界的に有名ですし、他にもフラワーロードなどがあり、とにかく西オーストラリア州のワイルドフラワーが熱い!

私も毎年国立公園へ行ったりしていましたが、今年はそんな余裕が無いのでファーム内でタロウの散歩がてらにワイルドフラワー散策の日々。

そしたら結構色々あるんですよ❁⃘*.゚

我が家で見られるワイルドフラワー

先に言っておきますが、ここからの写真は全てファーム内に咲くワイルドフラワーで私が撮影したものです。手入れは一切しておらず、勝手にそこらに咲いている野生のものです。

名前を知っているものもあれば知らないものもあります。基本的に正式名ではなく愛称・通称、つまりはあだ名でしか知りません。

また系統分けは私の勝手です。

では、いってみましょう!

ポンポン系

オーストラリアの国花でもある黄色のポンポン花のワトル。

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日本だとミモザやアカシアって呼ばれるんですってね!日本にいたときは花に興味なかったのであまり知りませんが・・・

国花のワトルはゴールデンワトルという高さ8mにもなりうる大きなものですが、我がファームで見られるのは木というよりブッシュな感じです。

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むしろワトルなのかも不明ですが、黄色いポンポン系は全てワトルだと思っています。

これとは別に、大きな垂れ系のワトルも生えています。

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オーストラリアの国際試合のユニフォームが黄色と緑色なのは、国花のワトル色だそうです。

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たしかに国旗は青・赤・白なので不思議だもんね。

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ピンピン系

次はポンポンではなくピンピン!

このウニみたいな見た目の花は通称ピンクッションハケアと呼ばれています。

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ピンクッションというのは裁縫の針山のこと。

この花の咲き始めはピンが曲がっていて、成長にそって立ち上がるようです。

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この派手なピンクの花もピンクッションのあだ名を持つピンクッションコーンフラワー。

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この花すごいのは、花の先っぽをよーく見ると、さらに開いて花が付いてるんです!

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ポウポウ系

ポンポン、ピンピンときたら次はポウポウ!

ポウポウ系って何?ってなるかもしれませんが、ポウ(paw)とは英語で動物の足や肉球のことを言います。

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そんなポウに似た形の植物には〇〇ポウと愛称がついています。
まずはオーストラリア代表のこちらカンガルーポウ。

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遠目で見ると分かりにくいですが、拡大してみましょう。

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面白い形をしているでしょ!

我が家には赤が咲いていますが、黄色や緑黒なんかもあるそうです。

次に、我が家によく咲いているキャットポウ。

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ブッシュファイヤーの後によく咲くそうですが、それには納得!

私はこの黄色と赤の組み合わせが大好きです♡ 

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フサフサ系

フサフサは分かりやすいですよね!
今回この記事を書くにあたって知りましたが、このフサフサになる前にはちゃんと花らしい花が咲いていたそうです。

名前はスレンダークレマチス。

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ただ、花が咲き終わったらこんな風に↑フサフサになるので通称オールドマンビヤード(おじいさんのヒゲ)と呼ばれているんですって!

次のフサフサはバンクシアの仲間で、地面をほふくするプロストレイトバンクシア。

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これは花が咲き終わった種の姿ですが、はじめのオールドマンビヤードといい咲き終えたらフサフサ系になります。

ふしぎ〜と思いましたが、たんぽぽの綿毛もその類ですよね!

ハナハナ系

花の中に小さな花があるんです!

ということで、ハナの中にハナのあるハナハナ系。

まずはパープルフラッグと呼ばれるこちら。

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よく見たら、真ん中の黄色い花粉のところから白い花みたいなのが付いてるんです❁

次にネイティブハイビスカス。

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ほら、真ん中に小さな星が見えます☆

これは咲き始めの様子ですが目いっぱい咲くとこんな感じ↓で、星はめしべ?の先みたいです。

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我が家には天然のハイビスカス畑もありますよ!

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ツルツタ系

ツルツルではありません!

蔓や蔦で生息しているものを紹介。

まずはファーム内でよく見かけるブラックコーラルピー。

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沿岸部によく生息しているらしく、我が家は海まで最短約5kmなので納得。
次の赤い花と白い花は両方とも名前は分かりません。

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どちらともか弱い感じです。

ラン系

ここから真面目な系統分けで、ランの仲間を紹介。

まずは代表とも言えるスパイダーオーキッド。f:id:kengyonouka:20220924195312j:image

オーキッドとは英語でランのことで、花びらがクモの脚のように長く伸びてることからスパイダーの名前が付くそう。

こんな歪な形をしていますが、けっこう大きんです。

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次にドンキーオーキッド。

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ドンキーとは英語でロバのことで、ピンと立った花びらがロバの耳みたいだからだそう。

次はカウスリップオーキッド。
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カウスリップは動物の形を意味しているのではないそうですが、カウは牛のこと。牛の放牧地に生えていたことからこんな名前になったそう。

最後にピンクフェアリーオーキッド。f:id:kengyonouka:20220924195533j:image

フェアリーとは妖精のこと。ピンク色のかわいらしい妖精さんです♡

バンクシア系

専門的なことを言うとヤマモガシ科のひとつらしいですが、とにかく固くて面白い花をつけるバンクシア!

まずはキャンドルスティックと呼ばれるこちら。
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その名の通り縦に長い花を付けます。

これがボンボンと咲く様はなかなか見応えがあります!

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次に葉っぱの形も面白いバクステリー。

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これはちょっと面長のオペシオーサ。

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この2つは2019年のブッシュファイヤーで焼けて完全に死んでしまいましたが、その前は毎年たくさん花を付けてくれており、私たちの披露宴にドライフラワーを作って持って行った思い出の花。

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こんな感じで和装の髪飾りにもしました。

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バンクシアは花自体がとても強いので、ドライフラワーにしても長持ちしますよ!

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ちなみに、ブッシュファイヤーで焼けてしまった土地は整地したので、そのときにバンクシアの木を伐採しました。

思い出にと、種の付いた枝を切ってとってあります。

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種さえも面白い形をしているのがバンクシアの特徴です。

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小さな花の集合体系

名前が分かるのもありますが、ちょっと疲れたので写真だけで癒されてください。

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っとまー、まだまだ別のワイルドフラワーも咲いていますが、今すぐ写真が見当たらないのでここでお開きにしたいと思います。

これだけのカラフルで面白い形の花がそこらに自然に生えているってすごくないですか!?

これまではワイルドフラワーを見に国立公園に行っていましたが、国立公園は犬禁止なのでタロウが来てからは全く行けていません。

しかし、我が家の敷地内だけでもたくさんのワイルドフラワーが咲いています。

こういう花を毎日見ながらタロウと散歩しています。

ときにはバギーに乗せてファームの奥の方まで行ったりと、春を満喫しております♪

春はうれしいなぁ~❁✿✾

 

そろそろ海外旅行も解禁になってきたことですし、ワイルドフラワーのような変わった植物を見るような旅行もしてもいいかもしれませんね♪

 

2022年9月も子ヤギラッシュ中!

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

9月がもう半分過ぎたことに驚きが隠せません!

とにかく毎日忙しいです。

前回、忙しい中で無理矢理書いた記事からもう2週間ちょい経ちましたが、さらに忙しさが増してブログどころではなくなっています。

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前回の忙しさはタロウが原因でしたが、今はそこに子ヤギラッシュが重なっててんてこ舞いです。

今日は10日ぶりに出産がなかったので、猛ダッシュでブログを更新します!

2022年子ヤギラッシュ!

昨年は8月末から2ヶ月間ほどラッシュが続き、合計100匹以上の子ヤギが産まれましたが、今年はその半分以下になりそうです。

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今年も8月末から始まりましたが、現在37匹の子ヤギが生活しています。

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昨年よりも妊婦ヤギが少なく、また昨年に比べてみんな出産数が1匹少ないです。つまり昨年3つ子を産んだヤギは今年は双子、昨年双子を産んだヤギは1匹だけみたいな感じです。

理由は分かりません。

また、産まれたけど死んじゃった子もいます。

とにかく今は、目の前にある命が健やかに育つように観察をしている日々です。

授乳必要ヤギ

昨年は、お母さんを亡くした孤児のボィボィとガルガルを完全人工授乳で育てました。

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今年は今のところ孤児ヤギはいませんが、それでも授乳が必要なヤギが3匹います。

上のツイートを詳しく説明すると、双子A組と双子B組がいます。

A組の母はお乳が小さくて2匹を養えないので、授乳して補っています。

B組の母は娘にはお乳をやるのに、息子にはあげません。なので、私が息子に授乳しています。

なんで片方にあげて片方にはあげないの?って不思議かと思われるでしょう。

実は私がこの双子の出産を見つけたとき、娘は既にお乳を飲んでおり、息子は頭が膜に包まれたまま地面に転がっていました。

私が慌てて膜を取ったら息をして大声で鳴きましたが、あと少し発見が遅かったら窒息死していたと思います。

あの状態でどのくらいいたのか分かりませんが、母ヤギからしたら1匹しか産んでいない、もしくは息子は死んだものと思い込み、息子がお乳を飲もうとしても拒否するのです。

出産事件簿!

こんな感じで出産ラッシュ時には色んなことが起きます。今シーズンの今のところあった事件はこんな感じです。

❶産婆旦那氏

普通のヤギの出産では前脚2本が出てきて、頭→肩→全身という感じで出てきます。

しかし、このヤギは片脚だけでている状態で時間が経過。

このままだと母子ともに危ないので、旦那と私で協力して出産の手伝いをしました。

私がヤギの角を掴んで動かないように固定して、旦那氏がヤギの膣へ手を入れてもう片脚を探しました。

どれだけ探しても見つからなかったので、最終的には出ている片脚を中に戻して、頭から引っ張り出しました!

現在もこの親子は元気にしています◎

❷死産の母を搾乳

子ヤギが死んでしまった母には申し訳ないですが搾乳をします。

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ヤギは人間のように胎盤を通して母から子へ抗体を受け渡すのではなく、生後の授乳でそれが行われます。つまり、生後の授乳がないと抗体を獲得できず病気になってしまいます。

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特に出産してまもない母ヤギやから出るお乳(初乳)は濃厚で栄養満点で、ほかの何にも変え難い貴重なものなのです。

もしも何らかの出産トラブルがあったときには、この初乳が他の子ヤギの命を救うことになるので搾乳して保存しています。

❸瀕死の子に初期授乳

産まれて数日以内に死んでしまう子のほとんどは、自力ですぐ立てない子に多いです。

立てないと母ヤギのお乳が飲めません。

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早い子で産まれて10分以内、遅くても30分以内には立ち上がってお乳を飲みます。

ごく稀に座って鳴いている我が子に覆い被さるように立って、子ヤギが座ったままでも飲ませるという女神のような母ヤギがいますが、基本的には子ヤギは立てないとお乳にたどり着けません。

産まれすぐの子ヤギには最初にお乳にたどり着くだけの限られたエネルギーしかなく、お乳を飲むことでエネルギーが補給されていくので、お乳が飲めないと死に至ります。

そのため、ヤギの出産を見守るときはお乳を飲むところを目撃するまで油断なりません。

怪しいと思えば、事件簿❷で搾乳した初乳を哺乳瓶で与えます。

今シーズンはそれで2匹の命を救うことができました。

残念ながら、それでも失った命もあります。

❹親子の絆を結ばせる

産んだのにお乳を飲ませないというパターンに遭遇すると、その母子を他のヤギから隔離した狭いエリアに入れます。

そこには母子だけなので、母ヤギは子ヤギに集中せざるをえなくなり次第に受け入れるということがあります。

それでも無理そうならば、母ヤギを固定して子ヤギにお乳を飲ませます。これを繰り返すと、母ヤギは子ヤギに飲まれることに抵抗がなくなるということがあります。

今シーズンは2親子で成功しましたが、現在授乳中の親子はもう5日目でも進歩が見られないので無理かもしれません。

つまりは完全人工授乳になりそうです。

 

っとこんな感じで、毎日なにかしら事件があり、その対応に追われながら1日4回の見回りや授乳、そこにタロウや他の動物の世話、家庭菜園と家事とてんてこ舞いなわけです。

夜の最終見回り&授乳は夜10時なので、それからシャワーを浴びて就寝。朝は遅くても7時半には見回り&授乳という生活なので毎日くたくたです。

次のブログ更新がいつになるか分かりませんが、これからもがんばります!

ツイッターだけは毎日更新していますよ🎶

私は元気に生きています!

こんにちは🌞

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

やばい!

気づけば8月も後半に差し掛かっていますね。。。

今月はブログを全く更新していませんでした。

というのも忙しくて💦

先日母に、ブログ更新してないけど大丈夫?と聞かれたので、もしかして他にも気にかけてくれている人がいるのかもしれないと思い、とりあえず言い訳記事を更新しておきます。

忙しさの言い訳

忙しさの一番の原因は、やはりタロウです。

彼が大きくなるにつれ散歩や掃除などの時間も増え、また可愛さも増してくるので時間を見つけては遊んだり撫で回したりしています。

めちゃんこ可愛いです。

とりあえずタロウネタ最後の6月後半以降の可愛い写真貼りまくりますね♡

お砂遊びが大好き♡

どろんこ遊びもね!

湖でバシャバシャするのも好き♪

バギーも大好き!

いっちょ前の手が可愛すぎる♡

ブラッシングはBBQマシーンの上でやると大人しい

抜け毛対策で洋服を着させることも

旦那氏のお膝の上が大好き♡

私に抱っこされて寝ることも♡

薪ストーブ前でうっとり・・・

リラックスタロウ

爆睡中!

 

パース遠征中の車内ではお膝で寝ることも

ティータイム中もお膝に♪

凛々しい横顔

たまには鼻でかショット!

遊ぶのも大好き♪

きゃわいいでしょ♡♡♡

タロウの散歩は朝晩合計で1時間半くらいですが、それ以外にも遊んだりブラッシングしたり、また抜け毛がすごいのでその掃除をしていたりすると、1日3時間はタロウだけに時間を費やしています。

また、タロウ飯も自給自足の手作り飯なので、週一回はご飯作りにも時間が取られます。

 

また、タロウのこと以外では今年もイチゴ苗販売も忙しくなってきました!

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今年は現在約150苗を売りましたが、まだ倍は売りたいので隙間時間を見つけては株分けをしています。

その他にも家庭菜園やヤギなどの家畜の世話、そしてもうすぐ始まる子ヤギラッシュに向けてフェンスを建て直したりととにかく忙しくしています。

でも、私も旦那氏もコロナにも風邪にもかかることなく元気にはしていますよ!

ブログも更新意志はあるので、ちょこちょこ書いてはいるのですが完成していないだけですので、しばしお待ちくださいませ~

では、また次回に!

【コーギー】タロウのしっぽの話 ~コーギーのしっぽ付きってどうなん??~

こんにちは☀

西オーストラリア州で兼業農家をしております、ナイーブMEです👩‍🌾

 

我が家の愛犬タロウも今月末で6ヶ月になります!

現在は子犬っぽい感じも抜けてかなり凛々しくなってきました♡

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先日、日本に住む友だちがコーギーを飼うことを検討しているとのことで、しっぽについて質問を受けました。

現在のオーストラリアではしっぽ付きのコーギーしか買えませんが、日本ではブリーダーによって違うようです。

コーギーにしっぽ!?

と思われる人もまだまだいると思いますので、今回はコーギーのしっぽについて語ります。

コーギーのしっぽ

コーギーと言えば、あの丸い桃のような、フワフワとした食パンのようなお尻を想像する人が多いのではないでしょうか?

実際に私が日本で飼っていたコーギーの吉くんのお尻をご覧ください。

トリミング帰りの横からショット↓

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真正面から!

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かわいいお尻ですよね♡

桃や食パンと言われるのは形もそうですが、そこから生える短い足、そして上にチョンっと付いたしっぽが特徴的なのです。

そのうえ、このお尻の中で動くしっぽの動きががたまらんのです!

しかし、このしっぽは切られてこうなっているのはご存知ですか?

コーギーはもともと牧畜犬なので、牛や羊など動物に踏まれないようにと断尾されていたのです。

牧畜犬ではなくペットとして飼われている現在でも、日本ではしっぽを切っているブリーダーが多いようです。

これ実はコーギーに限らず、トイプードルやシュナウザー、ジャックラッセルテリアなども断尾されているんですって。知らんかった!ドーベルマンの場合は耳を切るのは有名な話かと。

左)よく知られている断耳された状態、右)断耳前の姿

オーストラリアやヨーロッパのほとんどの国では、動物愛護の観点からしっぽや耳を切ることは法律で禁止されています。(犬種による)

意外や意外、アメリカ(特にカリフォルニア州)でも禁止されているのかと思えばそうではないようで驚きました。

では、なぜ現在でも断尾・耳が行われているのかというと、伝統を守るためや衛生的に保つためという理由があるそうです。

しかし、私は商用的理由が本当は大きいような気がします。

というのも、タロウのブリーダーによると西オーストラリア州では2015年からコーギーの断尾が禁止され、それ以降ブリーダーの数が激減し現在は州内に2軒しかコーギーのブリーダーが存在しないそうです。

あの愛らしいお尻を最大の広告としていたならば、それが禁止されれば手を引いたということですよね。

ということで、うちのタロウには立派なしっぽが付いています!

生後3ヶ月のとき

けっこう立派でしょ!

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体に対して長いので、まだまだ幼かった頃は地面に付くこともありました。

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初めのうちは見慣れなかったので少し違和感がありましたが、この立派なしっぽをブォンブォン振り回す姿に慣れると、それが愛しくてたまりません♡♡♡

友だちにトイレの後にそのまましっぽを引きずって汚すことがないのかと聞かれましたが、確かにスーパー子犬の頃はやっていました。

ワクチンの関係でシャンプーもできなかったので、最初の1週間はめっちゃ臭かったのを覚えています。

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ただ今思えばこれはしっぽに限らず、踏んだりそのうえで寝ちゃったりもしていたので、しっぽのせいだとは一概には言えません。

もうすぐ6ヶ月を迎えるタロウのトイレスタイルはこんな感じ。

おしっこ中

うんち中

ことが済んだたともしっぽを立てたまま前に進むので、汚すことはありません◎

また、オスの場合はトイレは足を上げてするようになると室内トイレが大変ではないのかとも聞かれましたが、今のところタロウは足を上げていません。

ネット情報によると、足を上げるようになったら最中に上がった足をタップしてやると下げるようになるのだとか。

でも、これもよくよく考えるとコーギーの足は短いので、上げたことろで真横に飛ばすようなことはほとんどないような気がします。

こんな動画見つけました。

http://www.【コーギー】足をピンと伸ばし高々とおしっこするも…【コーギーおしり】【犬コーギー】.com/

先代の吉くんは外でしかトイレをしなかったので足を上げていましたが、地面から数センチ程度しかあげてなかったように思います。

 

いやー、それにしてもコーギーのしっぽってめっちゃかわいいですよ♡

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日本にもしっぽ付きコーギーが増えたらいいのになぁと思います!